どんなに悪いパフォーマンスでも、どうせ最後はアーセナルが勝つんだろと思いながら観ていたら、まさか、あんな結末になるとは。
1-1延長戦の120分でも決着はつかず、ペナルティシュートアウトで敗け。またしてもELでこんなにも早く敗退である。これはクラブとしてもファンとしても予想外では。とくに今年のアーセナルなら。
まあでも正直、今回も前回もアーセナルはスポルティングに勝つに値しないパフォーマンスだったな。せっかくあんなに本気チームでスタートしたというのに。120分までもつれこんで無駄に消耗し、何も得られず。
今回のセカンドレグでは、アーセナルは早くからケガ人が複数出る不運もあり、アルテタのやったことは随分と裏目に出てしまった。
とはいえ、EL敗退に関してはポジティヴに捉えるべきという声も少なくない。これからは、否が応でもPLに専念することになるから。それでいいと。週一試合というアドヴァンテッジもある。BBC Sportsは「Blow or blessing?(打撃か恵みか?)」のような見出しで記事をアップしていたほど。それくらいには、100%ネガティヴというわけでもない。
あんまり気が進まないが、記録のために試合を振り返っておこう。
Arsenal knocked out in penalty shootout defeat
アルテタの試合後コメント「われわれの日ではなかった」
試合直後のアルテタのインタヴュー。AFCオフィシャルサイトのトランスクリプトより。
アルテタ:とても大きな打撃だ。しかし、それがシーズンをはっきりさせる。残り11試合は、11のPL試合だ。そしてクリスタル・パレスとはビッグファイナル。集中をせねばならない。エナジーがなければならない。今夜から学ばないと。
ほかにはなにもない。われわれは120分プレイして、感情的も身体的にも非常に要求が高い試合だったし、残念だ。なぜなら、われわれは観客に違う結果をもたらしたかったから。今夜の彼らもすごかった。
われわれは達成していない。そこから学ばないと。いま示すべきはリアクションと変わらないコミットメント、よりハイクオリティで、よいプレイをパレスを倒すためにやるのだ。
(トミーとウィリーを失ったこと)トミに関しては、よくは見えない。彼はとても痛がっていたし、ヒザがかなりひどいようだった。まだわからないが。
試合は最初からとても難しく始まった。トミを失い、そのあとサリーバも失い、サブに関してはとても難しいゲイムマネジメントを要求されることになった。とくに何人かの選手は90分はプレイできなかったから。しかし、現実として70分間は、われわれは自分たちのレヴェルから程遠かった。
試合後のプレスコンファレンス。AFCオフィシャルサイトより。
(がっかりな夜に……)
アルテタ:大きな打撃。われわれはとても勝ち抜けたかったし、このコンペティションでファイトしたかった。今日われわれは120分トライし、ペナルティーズをやり、それは十分ではなかった。まず勝ち抜けたスポルティングCPにおめでとうだ。
自分たちについては、試合は難しい始まりだった。もちろん、トミを早くに失ったことやサリーバを失ったことがある。とはいえ、われわれも自分たちのリズムとフロウを見つけることはなかった。
われわれはあまりにもたくさんのスペイスを許し、遅く、十分デュエルにも勝たなかった。ボールを何度も何度も相手に渡した。繰り返し繰り返し。そしてそのあと最後の20分でわれわれはフロウと勢いを得て、よりファイナルサードへ侵入していくようになり、3つのビッグチャンスをつくった。そしてゴールしなかった。
延長戦に入ったとき、われわれはあらためてすごいエナジーを観せたと思うし、自分たちのベストな日でなくてもトップメンタリティを観せた。そこでもふたつのビッグチャンスがありながら、勝てず。結局ペナルティーズになって、それは宝くじであり、今日は自分たちのほうには向かなかった。
(トミヤスとサリバのケガについて……)
トミヤスはかなりシリアスに観える。彼の直後のリアクションもあったし、本人からも聞いた。もちろん、まだやったばかりで正確なことを知るのは難しいが。ウィリアムについては、わからない。彼はいくらか違和感があって継続できなかったから、われわれは彼を下げねばならなかった。
(ケガがPLでの試合にダメージを与える?……)
わからない。われわれはシーズンを通してケガと付き合ってきた。エミールは4ヶ月、ガブリエル・ジェズースも4ヶ月。アレックスは2ヶ月半。トーマスは1ヶ月半。エディは一ヶ月半。すでにたくさんのけが人がいたが、われわれはそれに対処していた。
失望をなかったことにはできない。失望はそこにある。だがそれではっきりする。われわれの残り試合は11あり、11のPL試合とクリスタル・パレスとのファイナル。
われわれはそこまでにすべてのエナジーを回復しなければならない。集中して今日よりももっといいプレイをせねば。今日と同じ努力をし、勝つ。
(ガブリエル・ジェズースのサブは計画どおり?……)
イェア。それは決めていたこと。なぜなら、われわれはサブをマネジせねばならないし、ありがたいことに彼を下げることができた。とくにファーストハーフでふたつそれを使わねばならなかったあとだからだが、あれは計画どおりで、彼はまだケガから回復をしているときだから。
試合が延長戦になる可能性もわかっていたので、サブをマネジせねばならかった。彼は問題ないように見えた。
(この敗戦は恩恵になりえる?……)
今日はわたしはそんなふうには観られない。わからない。もしコンペティションを勝ち進めば、それはすばらしいこと。そうでないなら、リーグにおける計画にも影響を与える。それはまた別の話だが。
われわれは勝ち抜けたかったし、そのために全力でやった。選手たちにとってはベストな日ではなかったが彼らの努力もあった。彼らは、勝利への渇望と欲を観せた。選手たちがトラックバックする様子はすごかった。彼らはほんとうに望んでいて、今日それは起きなかった。
われわれは顔を上げるべきだ。クリスタル・パレスに視線を移すべき。まだ11試合ある。最初の試合が日曜に始まる。
(シュートアウト後のガブリエル・マルティネリについて……)
彼はよくリアクトするだろう。今日彼は当然がっかりしている。みんなそう。決断を下すときには、そういう可能性はつねにあう。彼はそこから学ぶ。ブカヨがかつてやったようにね。そして前へ向かう。
(今夜のことは早く忘れるべき?……)
いいえ。なぜなら、われわれは全力を出したから。われわれの日ではなかったし、個人でも集団でもベストではなかった。だが、彼らは完全に最後の一滴までピッチのうえに努力を絞り出した。でもそれでは十分ではなかった。しかし、われわれがもし日曜に今日よりももっとよいプレイをするなら、われわれが試合に勝つビッグチャンスを得るだろう。
(フルタイムのドレッシングルームでのメッセージは?……)
みんな失望しているし、自分たちを見つめる必要があるとだけ。大きなマージンで試合に勝つために、われわれにはまだもっとうまくやれることがたくさんある。残り20分や延長戦、ペナルティシュートアウトに頼らずにコンペティションを勝ち抜けること。
ここからは11試合がある。それだけが集中すべきこと。全員が考えているたったひとつのこと。それはパレス。ベストなメンタルとフィジカルのコンディションになり、日曜に向けてかなりはっきりし、すべてのエナジーがある。
以上
サリバのケガについては、楽観的な見方もある。試合後もふつうに歩いていたという目撃情報も。試合中では、下がったあとベンチにいる姿がカメラに捉えられたが、笑顔で談笑していた。「シリアス」だというトミヤスとは違いそう。
マーティン・オーデガードの試合後コメント「11のファイナルはもう始まっている」
AFCオフィシャルサイトより。
オーデガード:(今後はリーグに集中する?)イェア。それしかぼくらにできることがない。ぼくらにはこれから11のファイナルがあるというだけ。それがこれからメインに集中すること。
それはもうドレッシングルームで始まっていて、よくリカヴァし、集中するところを変える。それがぼくらがやらねばならないこと。
(パレスのあとはIB)もしかしたら、疲労している選手もいるかもしれない。試合全体をプレイしたものなら当然だが、ぼくらは回復するだろうし、日曜にはシャープでやれるようにする。それしかいまはできない。
ぼくらもこのトーナメントでなにか特別なことをしたかったから、がっかりはしている。でももう終わったことだ。あまり考えすぎもよくない。前へ進まないと。
ターナー使えよ、KT使えよ。
ここらへんのアルテタの頭ん中はいつまでも意味わからんすね。
ヴィエラまじか‥エバトン戦の解任ブースト再びはやめてくれー