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ノースロンドン・ダービーの判定をジャッジ

おとといのノースロンドン・ダービーは、PLの名物レフ、マイク・ディーンのさばく試合らしく、ふたつのペナルティや退場など、とくに議論を呼びそうな大きな判定がいくつも見られた試合だった。

ディーンというレフェリーは自分が試合の主役になりたがるレフェリーだといわれていて、今回も注意深く見ていたが、疑惑の判定以外にも細かく蹴る位置にこだわってGKに2度ゴールキックをやり直させるシーンがあったりと、やっぱりいつもどおりのマイクなディーンだった。

彼はこれだけ世間で騒がれれば、アーセナルに対して「逆バイアス」がかかるのではと思うが、そのせいもあるのか、なんだかんだで前回のNLDにつづき今回もアーセナルを勝たせることになった。偶然かどうかはもちろんわからない。

この調子だとそのうち、みんなディーンが好きになってしまうかもしれない。



さて、Sky Sportsのサイトで「Ref Watch」というコーナーがある。

Ref Watch: Jurgen Klopp, Mauricio Pochettino, Eric Dier under spotlight

プレミアリーグのその週のレフェリングをレヴューしてその妥当性を検証しようという企画で、今回はふたつのダービーが目玉のダービー特集。

NLDとマージーサイド・ダービーを中心に、元レフェリーのダーモット・ギャラガー(Dermot Gallagher)と元選手のダニー・ミルズ(そんな選手いたなあ)のふたりが、気になる判定をレヴューしている。

なかなかおもしろかったので、NLDの部分についてだけ紹介しよう。もちろん、ソンのダイヴもあるよ。

ノースロンドン・ダービーの判定は正しかったか?

ケース1: ヤン・フェルトンゲンのハンボーで、アーセナルにペナルティが与えられる

判定:正しいジャッジだった

ダーモット:いい判定だし、いい(レフェリーたちの)チームワークだった。マイク・ディーンには見えていなかったが、彼のアシスタントがヘッドセットで伝えた。アシスタントはいい場所で見えていたんだ。

ケース2: エリック・ダイヤーが得点後に口に指を当てアーセナルファンを挑発してカード。ポッチェティーノが駆けつけて事態の沈静化を図る

判定:ダイヤーへのカードは理解できる。ポッチェは関係ない

ダーモット:ダイヤーは(ファンの)リアクションに対して挑発したもので、誰が何を挑発したのかはわかりにくい。

マイク・ディーンがダイヤーにイエローカードを出したことは理解できる。それにその後少しぐちゃぐちゃになってしまって、判断はFAに委ねるのがベストだったろう。ポッチェティーノがその場を落ち着かせようと駆けつけたのは正当ながら、彼はそこに行くべきではなかった。しかし彼が火に油を注ぐような何かをしたようにも思えない。彼は何も間違えたことはしていないと思う。

ミルズ:ダイヤーは実際べつに悪いことをしたわけじゃなかった。彼はフィールドから出たわけでもないし、自分からファンのところへ行ったわけでもない。彼には厳しい判定だね。

ケース3: ロブ・ホールディングがフンミン・ソンにスライディングして、トテナムにペナルティが与えられる

判定:間違った判定だった

ダーモット:どうしてレフェリーがファールを与えたのかはわかるよ。でもあれがペナルティだとは思えない。

もしそれが、自分に有利な判定になるように不必要に(わざと)倒れるような様子が見られた場合には、(シミュレイション)のファールになったかもしれない。あるいはFAの3人体制の「デセプション(欺瞞)・パネル」で3-0の投票が出れば出場停止処分を課される。

わたしはあれがダイヴだっとは思わない。思うに、(接触はなかったが)彼は接触を避けようとして後ろを振り向いて転んでしまった。わたしはソンがダイヴをしたとは思わないし、あれが正しく処理されたとも思わない。

ケース4: セアド・コラシナツがボックス内で、フアン・フォイトの首を捕まえていたことは処罰されず

判定:ノー・ペナルティだ

ダーモット:わたしはフォイトも彼のことを掴んでいたと思うよ。もしペナルティを与えるなら、両手をオープンにした状態じゃないと。

ケース5: ヤン・フェルトンゲンがアレクサンドル・ラカゼットにスライディングタックルをして、2枚めのイエローカードが与えられる

判定:正しい判定だ

ダーモット:これは完全にファウルでイエローカードが妥当だ。彼はボールに触ったかもしれないが、あれはファウルだ。

以上。

ダイヤーがらみのあの乱闘は、今日FAから双方クラブに罰金というアナウンスがあった。けんか両成敗。

この試合で最大の議論を呼んだといえるホールディングがペナルティを取られたソンへの疑惑のファール。これって来シーズンから導入されるというVARで判定されたらどうなっていたんだろうか。

あらためて当該部分を映像で見てもかなりわかりにくい。

これがソンの選手生命を左右しかねない殺人タックルだったと皮肉いっぱいのツイート。

触れたか触れないかでいえばかすかに触れたのかもしれないけど、倒れる原因にはまったくなってない。

いくつもの別アングルの素材があればより判定はしやすいだろうが、こんなふうにヴィデオでも判断がつかない瞬間があるということは覚えておいて損はない。ソンだけに。

キミの気持ちはわかるよ。チームメイトからレッドカード突きつけられるとか信じられないよね。

以上



※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

5 Comments on “ノースロンドン・ダービーの判定をジャッジ

  1. 一番の驚きは今回負けたことをマイクディーンのせいしてるスパーズサポが割りと多いことですね。まあTwitterという特殊な環境だけの話かもしれませんが。

    1. そうなんだ。ペナルティまでもらっといてそりゃないわー。

  2. はじめまして!
    いつも楽しく拝見させてもらってます

    日程は厳しいですけど

  3. 個人的にはソンのPK以外は珍しく公平にジャッジしてたなーという印象でした。それでもモヤモヤしてましたがラカとトレイラのゴールが吹き飛ばしてくれて、トレイラの喜びようは正義が勝ったと全グーナーの気持ちを代弁してたかのように思えました。トレイラってホントに素晴らしい選手ですね。泥臭いファイターのパッションもガナーズに欠けてたものでハマりハマったという感じで、何ていうかトレイラ大好き。

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