なんか久しぶりのプレミアリーグ。
年末年始の騒がしい時期が過ぎ、たったの一週間試合がなかっただけでまるでインターナショナル・ブレイクに入ったみたいだった。(エイジャン・カップを観たからかも?)
さて、楽しい楽しいEPL、21試合めは、元アーセナルの選手がまた増えたウェストハムのロンドン・ステイディアムを訪れる。アウェイのロンドンダービーだ。
ウェストハムは現在10位と、序盤の苦しい展開からこのところかなりフォームを持ち直してきたようだ。
アーセナルは5位で6位にはマンUが3ポインツ差で迫っている。
トップ4フィニッシュのためには来週末のチェルシー(H)が山場となるだけに、その試合を万全のモチヴェイションで臨むためにもこの試合はアウェイながら負けはおろか引き分けも許されない試合だ。
予想ファースト11
当ブログの予想スターティング。これはちょっと自信ある。
3-4-2-1
ラカゼット
オバメヤン、イウォビ
コラシナツ、ジャカ、トレイラ、ベレリン
モンレアル、ソクラティス、ムスタフィ
レノ
何人かの選手の復帰で、サイドからの攻撃を活性化させるためにどうしてもやりたかったバック3がやっとできるようになった。
左右のWBにコラシナツとベレリン。バック3にモンレアルを入れてCBの機動力も確保。
前はラカゼットをトップに左PEA、右イウォビ。イウォビは左で使いたいが、PEAと左右を入れ替えることもあるだろうか。
エジル? いや使わないでしょう。3-4-3では彼のポジションがない。アウェイで2トップ+エジルみたいなかたちにするのはリスクが高すぎると思う。
もし前半に渋い試合をするようなら、後半からエジルを入れて流れを変えるのはありえそう。
けが人情報
公式Team Newsより。
ベレリン、コシエルニ、マヴロパノス、ムスタフィ、モンレアル、エジルがフルトレイニングに復帰。
ミキタリアンは右足。2月に復帰予定。
ホールディングとウェルベックはアウト。
まとまりすぎだろ。せめて分散していてくれればよかったのに。
1月のディフェンス補強なし?
ちなみにこのまとめて復帰という本来はとってもめでたいはずのニュースで、1月のDF補強が遠のいたと嘆くファンもいる。
たしかにな。6人のうち5人はDFでこれだけ揃えばコマが足りないということはない。
さらにクオリティを追求するなんてビッグクラブがやることですよ?
ボスのみことば
今回ばかりは物議。マジ物議というか騒然?
(アーロン・ラムジーについて……)
エメリ:グドアフタヌーン。それは個人的なことだ。チームの話しじゃない。わたしが彼に毎日云っているのは、チームのためにパフォーマンスしてくれということだ。前回の試合の彼には大変満足した。わたしはそのブラックプール戦で彼にプレイでチームを助けられるか尋ねたんだ。そうしたら彼は「イエス、コーチ。ぼくはプレイしたい」と答えた。そしてプレイでとても大きな振る舞いとチームへのコミットメントを示してくれた。
結局彼の将来は彼のもので、彼の家族とエイジェントのものだ。彼は毎日わたしたちといるし、とてもよくワークしている。土曜のウェストハムにも振る舞いと集中がほしい。
(彼の決断について……)
わたしは彼の決断をとても尊重しているよ。
(彼の現在の状況は……)
これ以上状況については話せない。一番重要なことはいまアーロン・ラムジーがわたしたちと一緒にいるということだ。彼の将来のことは尊重する。なぜならそれは彼のとても個人的な決断だからだ。彼は毎日ここにいるし、繰り返すが彼にはとても満足しているんだ。
(補強について……)
パーマネントでのサインはできない。わたしたちができるのはローンだけ。ローンプレイヤーとだけだ。
(デニス・スアレス……)
いまの彼の状況がわからない。選手とサインするにせよあとになる。クラブがわれわれに必要な選手補強について動いていることは知っている。
(エヴァー・バネガのように興味ある選手……)
彼のことは知ってるよ。とてもいい選手だね。
(ではバネガについては……)
何も話すことはできない。
(どれくらい情報をお持ちなんでしょう……)
わたしが伝えられるのはクラブが動いているということだけだ。クラブから聞いていることはそのときどきの状況があるということ。現時点で伝えるようなことはない。
(チームニュース……)
今週彼らはクオリティあるワークをしていたよ。ムスタフィ、モンレアル、ベレリン。明日ウェストハム戦前の最後のトレイニングを行う。このトレイニングセッションは誰がプレイできるか見極めるために重要だ。
メスト・エジルもトレイニングに参加しているよ。ウェルベックとホールディングは同じけがだ。ミキタリアンもトレイニングしているし、マヴロパノスはかれこれ10日間トレイニングしていて試合への準備もできている。まずはU-23からだ。いまチームは1週間前よりはだいぶいい状態にある。
(ペレグリーニのウェストハム……)
彼はとてもいいコーチだ。たくさんの経験がありマンシティでPLタイトルも取っている。彼には自分のアイディアをチームに浸透させる時間が必要だ。彼らは進歩しているし、また個人でもクオリティのある選手たちがいる。アンデルソンやアルナウトヴィッチとか。サポーターとともにホームで戦うのだから、こちらには難しくなる。どのアウェイマッチも自分たちのやり方で継続性と進歩を見つけていくビッグチャレンジだ。土曜は新しいチャレンジになる。勝ちたいね。
(ペレグリーニとの関係……)
彼とはスペインでは多くの試合で戦ったよ。それとCLではマンシティとセヴィーリャで。わたしがヴァレンシアにいたとき、彼はヴィヤレアルとレアル・マドリッドのコーチだった。お互いのこともよく知っている。
この試合は難しくなると思う。スクワッド全体でこの試合に集中していく必要がある。一番重要なのはピッチ上の選手のクオリティだ。自分たちのアイディアをインポーズしていく。
(けがから復帰した選手たちをどれだけ使うか……)
ベストパフォーマンスを出したい。何人かの選手はファースト11でポジションを取り戻すだろう。彼らのパフォーマンスが必要だ。ウェストハムに対抗するためにそういった選手たちをミックスしていく。多くの選手が使えるようになったのはいいニュースだ。
(ラムジーにとってこの数ヶ月でベストを出すことの難しさ……)
彼と交わした最後の会話はとても重要だった。わたしたちはお互いにリスペクトを持って話した。彼はトレイニングでも試合でもとてもいいパフォーマンスで反応してくれた。
以前にも云ったように、わたしはラムジーには集中してもらいたいし試合に出るときにはパフォーマンスを見せてほしい。たとえば今週もまた同じだ。
彼はトレイニングもとてもよくやっている。わたしが観ているところでは今週はみんなアーロンのようにトレイニングに励んでいた。わたしはつぎの試合にとても落ち着いている。彼らがみんな集中しているからね。
(何がペレグリーニのチームを……)
彼らはいつもはとてもオフェンシヴなチームだ。戦術的なバランスを取ってくるが、テクニカルでオフェンシヴな選手たちがいる。土曜は難しい試合になるだろうから、90分アイディアをインポーズしていく必要がある。彼らの選手たちと戦術的アイディアをコントロールしていく必要がある。彼らに対するリスペクトはとてもとても大きいよ。
補強の質問に対する返答。思わず感情を文字装飾で表現してしまった(※大声で答えたわけではない)。
この冬はローンでしか取らないんだって。補強の予算は全然ないんだって。
ちょwwwカネwwwないのかよwww
いや、知ってたけどさ。
でもいつもは何を訊かれても詳細は語らないのに、そこだけぶっちゃけるってどうなのか。
今冬の補強予算と、あと給与問題。
先日のエントリでも触れたように、キャッシュをたんまり持っているはずのアーセナル(※世界で6番目に価値のあるフットボールクラブ)が、いつも金の問題で悩まされているというのはちょっと理解が難しいと思うのだが、今回の衝撃的な発言でアーセナルのこの金欠状態があらためて注目されている。
この会見後にもファンベイスでもいろいろな考察があって、ぼくも新しく知ったこともあるので、このエントリのあとに「なぜアーセナルには金がないのか」を整理してアップしようと思っとります。
最近のアーセナルニュース
アーセナルFCが元インヴィンシブルズ、エドゥにフットボール・ディレクターをオファー
Edu Gaspar recebe convite do Arsenal para ser gerente de futebol do clube inglês
エドゥ懐かしいね。
エドゥ・ガスパール氏は、現在ブラジル・ナショナルチームのテクニカル・コーディネイターをやっているそうで、このオファーを受け入れるかどうかは決めていない模様。
ていうか、AFCのフットボール・ディレクターはラウル・サンレヒ(ヘッド・オブ・フットボール)じゃないのか。
アーセナルFCが「ローンズ・マネージャー」を指名
Training Ground Guru | EXCLUSIVE: Knapper promoted to Arsenal’s first Loans Manager
まだ公式発表はないようだが、アーセナルが初めてローン選手を専門にマネージする担当を指名すると。
その役職を指名されているというBen Knapperは、現職はAFCでシニア・フットボール・アナリストという分析担当。
これまでローンで他のクラブに貸し出されている選手について、AFCでは深く分析をする部署はなかったようで、リース・ネルソンやカラム・チェインバースといった一部選手を除き、多くのローン選手がローン先で適応に苦しんでいる状況を改善する狙いがあるようだ。
2/1から予定されている。
FAカップのフォースラウンドはマンU
FAカップ・フェイヴァリットことアーセナルのつぎの相手はマンチェスター・ユナイテッドに決定。
ホームに迎える。開催の日時は未定。
なお、OptaJoeのツイートによれば、マンUをもっともFAカップから敗退させている(7回)のがアーセナルだそう。
7 – @Arsenal have eliminated Man Utd from the FA Cup on more occasions than any other side in the competition (including final victories). Clash. #FACupDraw pic.twitter.com/vECSKmWrnI
— OptaJoe (@OptaJoe) January 7, 2019
大の苦手OTなら勝ち抜けは難しいと思われたが、ホームなら勝てるような気がする。
12月のアーセナル・プレイヤー・オブ・ザ・マンスはPEA
これは当然ですかね。
8️⃣ Games 🔴
5️⃣ Goals ⚽️
2️⃣ Assists 🅰️Presenting our December Player of the Month… @Aubameyang7 👏
— Arsenal FC (@Arsenal) January 8, 2019
タイリース・ジョン・ジュールスがPL2の12月のプレイヤー・オブ・ザ・マンスにノミネイト
今シーズン、PL2(U-23)は昨シーズンほどいい成績ではないのだけど、TJJが12月の最優秀選手にノミネイトされている。
一見地味なニュースに思えるが、彼はまだ「17才」ということを思い出してもらいたい。
U-23リーグということは、最大で6才年長の選手たちのなかで戦っているのだから、そのなかで17才が抜きん出たパフォーマンスをしているということは驚きではないか。
アーセナルのアカデミーは本当に優秀な選手をつぎつぎに輩出している。
発表は今日の夕方くらい(UK時間で朝10時)。
ウェストハムについて
最大の話題はもちろんサミル・ナスリ(31)の加入。
彼はシティからトルコクラブへ移籍、そこでドーピングだったかやらかしてバン。13ヶ月もフットボールから離れていたと。そしてこの冬にウェストハムへ驚きのジョイン。
先日のFAカップの試合に出場しているということで(試合後に本人は思いのほか動けたとコメント)この試合にもベンチに入る可能性がある。
もしピッチに出るようなことがあれば、アウェイサポーターのアツいブーイングが聞こえることだろう。
彼がシティの選手としてエミレイツでプレイしたときのホームサポーターのブーイングを思い出すな。
そのときの彼のパフォーマンスはわりとさんざんで、敵意むき出しの罵声とかアトモスフィアの圧力であそこまでプレイに影響を与えられるものかと感心した記憶がある。
その他、元ガナーは、ファビアンスキ、ウィルシャー、ルーカス・ペレス。
ファビアンスキ以外は、誰もペレグリーニのファーストチョイスになれていないようだ。
ウェストハムもけが人が多い。リード、ヤルモレンコ、ウィルシャーらがアウトで、チャイナ行きが噂されているアルナウトヴィッチとハヴィエル・エルナンデスがダウト。
ペレグリーニのコメント
ペレグリーニ:今季われわれはビッグチームとしてどんなチームも相手に戦えることを示してきた。3ポインツを目指して全力で戦う。アーセナルに対しても同じだ。
わたしはこのチームのビッグチームメンタリティを主張する。6万人のサポーターが後押しするビッグクラブなのだから進歩していきたい。
チームとしてシーズン前半よりもいい取り組みをしたい。そしてそのためにもトップクラブを倒さねばならない。
まあ一番倒しやすいトップクラブがアーセナルだからなあ。モチヴェイションはわきますわな。
前回の対戦はどうだったか
【マッチレビュー】18/19EPL アーセナル vs ウエストハム(25/Aug/18)エメリの初勝利
シーズン序盤に当たっていた。ホームで3-1勝利。シティ、チェルシーのあとで、これが3試合めにしてエメリのEPLでの初めての勝利だった。
試合結果予想
BBC Sports (Lawro’s prediction) 1-2
SKY Sports (Paul Merson) N/A
WhoScored.com 2-2
うーん。微妙に苦しい戦いになりそうな予想。
マーク・ロウレンソン(BBC Sports):プレミアリーグにおいて、ハマーズのフォームは最近浮き沈みが激しい。しかしそれはガナーズにも云える。
わたしはアーセナルの勝利で行く。ウナイ・エメリはいまだたくさんやるべきことを残しているが。
試合のみどころ
復帰選手のフォーム。一番気になるのがベレリン。今後、彼が使えるようになれば、右サイドのパフォーマンスは劇的に改善するだろう。リヒトシュタイナーのRBはまるで足かせのようだった。。
来週末のPLチェルシー戦は今シーズンのアーセナルの浮沈がかかっている非常に重要な試合で、トップチーム相手にまともに戦えるチームになっているかどうかチェックしたい。
以上
キックオフはUKランチタイム。日本時間で1/2土曜夜21:30。COYG