hotいま読まれているエントリ

Arsenal, Emery, Transfer

PL残り3試合、トップ4を決すとき。ウナイ・エメリの独占インタビュー by Sky Sports

18-19PLの36試合め、アウェイのレスター戦前にSky Sportsがウナイ・エメリに単独インタビューを行っていた。

今シーズンも引き続きだいぶ浮き沈みのあったアーセナルだったが、PL4位以内/ELタイトルどちらの目標も残り15日間ですべてが決まる。

新マネージャーの今シーズンの評価に決定的な影響を及ぼしそうな、極めて重大なこの時期にエメリの心境を訊いている。

Unai Emery exclusive interview: Arsenal’s progress assessed ahead of season-defining period

このインタビューをざっくり紹介しよう。



ウナイ・エメリのインタビュー「チームは進歩しているが、我慢も必要」

エメリ:全体的には、わたしはずっとポジティヴだと思っている。それにわたしたちがいまPLでもELでもいる場所は、目標に到達できるチャンスがある場所だ。それは難しいものになるということはわかっているけれど、それはシーズンをスタートしたときからずっとそうだった。

もちろんチームにはディフェンスでもっとソリッドであってほしい。それに、取り組むべき課題についてはわかっている。しかしチームは進歩しているよ。シーズンを通してインプルーヴできているし、よりよい理解と自分たちのプロセスの継続がある。それがクラブがいまいる位置だとわたしは信じている。みんながすぐに結果が出ることを望んでいるが、ときには我慢することも必要になる。

どの試合もそれぞれの難しさがあり、日曜にはまたひとつの難しさに直面することになるはずだ。アウェイでの戦いでは、どのチームも選手たちはファンの応援がある。だからそういった相手と戦うためには格別のモチベーションが必要になるんだ。自分自身に最大級の要求をすること。それがなくても勝ててしまうときもある。しかしそれではチャンスは少なくなる。

疑問視されるアーセナルのメンタルストレングス。醜く勝つこと

エメリ:最初に云いたいことは、ウォルヴズがシティのホームでドローをやっているということ。マンチェスター・ユナイテッドを破り、チェルシーを破っているということ。われわれがプレイしたのはとてもフィジカルなチームで、ハイレベルな選手たちがとてもオーガナイズされたチームだ。エラーをやったのはたしかだが、基本的にはわれわれが敗けたのは彼らが強かったからだよ。

(ではなぜ試合によって結果がこんなに違うのか?)それは思うに、競争力を持つためには、必ずしもいいプレイをする必要がないということだ。ときにほかのチームが彼らのアイディアをインポーズしてくる。競争力を持つということは、相手に良さを消されて勝ち方がわからないときでも、試合に適応して勝つための、あるいは引き分けるための別の道を見いだせるということだ。それはわたしがこのチームに成長して身につけてほしい側面だ。

戦術的適応とインテンシティ。エメリのフィロソフィ

エメリ:(度重なるシステムやスクワッドの変更について)われわれは相手によって適応することをトライしている。選手・システム・アイディアをもってどの試合にもベストなアプローチのやり方を模索している。

PLにおいては、フィジカルが二の次になっているようなテクニカル・クオリティは十分ではない。シティ、リヴァプール、トテナム、チェルシー……、すべてのトップチームはここではフィジカルとテクニカルが同居している。アーセナルも同じことが必要だ。

※今シーズンのアーセナルはここまで走行距離トップのチームだが、エメリはもっと要求している

わたしのゴールはチームが勝利のために、エナジー、情熱、決意を惜しまないことだ。それがファンとのエモーショナルなつながりをつくりだす。希望と興奮をつくりだす。自分たちがいま取り組んでいることへの情熱をつくりだし、それによってファンはよりアーセナルを愛するようになる。それは、ファンに誇りを持ってもらうことで、観客にアーセナルの試合なら最初から最後の94分まで観たいと思わせることでもある。

それをやるためにはより一貫性を保つ必要がある。たとえばトテナム戦だよ。ファンたちはほんとうに興奮していた。それはダービーだからでもあるし、われわれがピッチにそういったものを送り込んだからだとも思う。わたしはチームに、相手がどんなチームであっても、それと同じようなフィーリング、情熱とインテンシティをつくりだせるようになってほしい。

夏に劇的な変化は必要ない?

エメリ:われわれはこのまま前進していかなければならないし、クラブもそのように取り組んでいる。(夏には)新たな補強と選手の退団が多く起こるかもしれないし、あまりないかもしれない。しかし、まずわたしはここにはすでにいい基盤があると信じているんだ。

(退団が確定しているラムジーをリプレイスすることは可能か)イエスだね。いいパフォーマンスを見せていたり、これからも成長できるアカデミーの選手たちもいる。外部から選手を連れてくることもできるだろうし、あるいは彼自身がそうであったように、すでにここにいる選手が成長するかもしれない。

選手たちの個人的な進歩には大いに満足しているんだ。スタティスティクスもよくなっている。わたしは今シーズン成長した選手は何人もいると思っているよ。マテオ・ゲンドゥージがいる。ルーカス・トレイラがいる。ラカやオーバ、ゴールスコアラーたちのスタッツもある。彼らはふたりとも多くのゴールを取っている。

敗けたときはすべてが悪いように見えて、何もかも変えたくなる。勝てば逆だ。これは要するに、ときに我慢が必要だということであり、バランスを見つけること。勝利においてはまだ改善すべきことが多くあることを理解しなければならないし、敗けたときですらそれが糧になることがあるのを理解しなければならない。前へ進んでいくために、どんな情報でも積み重ねていくべきなんだ。

いま云えることは、われわれのPL/EL両方での成功に対するモチベーションは最高に高いところにあるということ。ファンに対するわたしのメッセージはチームを信じてほしいということ、そして”los Gunners“をサポートしてほしいということだ(スマイル)。

以上。最後の「Los Gunners」はスペイン語の「The Arsenal」ってことですかね。

母国語で答えているからか、いつものインタビューよりもだいぶ云いたいことが伝わっている印象がある。



ウナイ発言のポインツ

今回も、いつもとそれほど違ったことは云っていないが、いくつか気になるところを。

“Win ugly”

ひとつは、もちろん「醜く勝つ」の件。

ウーナイはWin uglyとはひとことも云っていないが、「勝つためには必ずしもいいプレイをする必要がない、ダメなら別の道を探し出せること、それをチームに身に着けてほしい」とここではっきり語っている。

裏を返せば、いまアーセナルはそれができていないということだ。

勝利への貪欲さが足りないということでもあるし、あるいは単にアイディアが足りていないということでもあるかもしれない。

粘っこく、しつこく、汚く、ずる賢く、みたいなのはいかにもアーセナルらしくないワードではないか。美しいプレイ・いいプレイだけでなく、ときにはダーティに泥臭くプレイすることも必要であるということ。これはエメリ時代の以前よりアーセナルにはとくに足りないと指摘されてきた部分でもある。

それをいつかチームが身につけるようになったらと想像すると、それもなかなか楽しい未来である。

テクニックだけではなくフィジカル(インテンシティ)が必要

一方で、もうひとつ気になったのはフィジカルについてのコメントで、こちらはメンタルよりも比較的身につきやすいのかもしれない。文中で指摘されているように今季PLでの走行距離トップチームがアーセナルだとのことなので。これは確実にエメリ効果だと思われる。一年目ですでに効果が現れているわけである。

でもエメリはこれでもまだ足りないと思っている。

PLではフィジカル+テクニカルがなければ戦えないというのは、まったくそのとおりだと思う。

フィジカルというのは、肉体的接触に強いというだけでなく、スタミナやペイスも当然含まれるはずだ。

アーセナルは、PLのほかのクラブと比べるとややテクニカルに比重が傾いていることは否めない。もちろんテクニックを極めるという方向性もあるが、それだけではPLのなかではウォルヴズのようなチームになかなか勝てないとエメリは云っているのだろう。PLはそれだけ要求の多い特別にタフなリーグなんだと。

といって今後アーセナルがフィジカルをかなり強化したチームになるとも思えないが、いずれにせよテクニカルな部分とのある程度のバランスが重要であることは間違いない。

もしあと何年かでプレミアリーグでタイトルを争おうと云うのならば、少なくともいまのシティやリヴァプールのようなトップチームと90分走ってバトルして負けないだけの肉体は必要だ。テクニックや個人スキルで劣るならば、なおさらである。

そのためにも十分な補強をしてほしんですけどね。

チームがつくるファンとの相乗効果

あとは、ファンとのつながりについての言及も新鮮に感じた。似たようなことはこれまでにも云っていたと思うが、今回はそれがよく理解できた。

チームがファンの前で闘志や根性を見せること。それに感応したファンの声援や気持ちがまたチームに返ってきてよりチームスピリットが高まるというポジティヴなフィードバック。その連鎖。いいヴァイブスがどんどん拡がっていく。それを作り出せるのもチームであり選手たちなのだと。

ええ話しや。

以上。

なんか今日勝てるような気がしてきたよ(騙されやすさ)。

5 Comments on “PL残り3試合、トップ4を決すとき。ウナイ・エメリの独占インタビュー by Sky Sports

  1. 4位以内に入れないとゆうかとは、CLに出る資格がないとゆうこと。プレミアの第3グループといえども連続で3失点で負けるなんて、資格がない。負けた相手の方が選手の質でも明らかに上回ってるって悲しすぎ。チャンピオンじゃないし。
    相手に合わせてシステムを変えるなんて聞こえはいいけどそれができる選手がいない。
    正直レスターうらやましかったです。半分以上ブリティッシュで躍動感あって冬のレンタルも大当たりで。来シーズンは順位なんてもうどうでもいいんでウィロック、スミスロー、ネルソン、エンケティアらを使い続けて夢を見せてほしい。

    1. ぼくもそのとおりだと思う。そもそも資格がない。そのレベルにない。(選手の質はともかく)

      若い選手を積極的に使ってくれたらまだ慰めになるのだけど、エメリはここまでは云うほど若い選手の起用に積極的という感じでもなくて。

      アヤックス、モナコ、BVBのようなクラブであろうとするなら、本来は若い選手の積極的な起用をためらうべきではないのですがね。

  2. パレスに負けて、ウルブズにも負けた時に、このチームはPLトップ4に相応しい実力がないのでは?と頭をよぎったが、そう納得せざるを得ない状況になってしまった。

    ただ、これだけでこのシーズンが失敗だったとは思わない。ホールディングはじめ若手の成長も見られたし、何よりビック6相手の戦績向上はかなりポジティブな変化だと思う。

    問題なのはビック6以下との対戦だが、他のリーグみたく下位チーム相手に常に主導権を取って戦えるほどの実力や戦術はまだないのではないかと思った。その意味で今日のレスター戦は変化が見られたが、AMNの退場でバランスが崩壊してしまった。惜しむらくは退場の前にイウォビがビックチャンスを決められなかったこと。

    こうなったら逆にELに切り替えることが出来るので、全力でタイトルを目指してほしい。PLトップ4に相応しくないとしても、EL王者としてCLに出ることは出来るのだから・・・COYG

    1. ですよね、ELに切り替えられるじゃんとゆうポジティブな見方もありますよね、ナポリ戦なんて明らかに王者の風格出てたし。
      なんであのチームのモチベーションのままプレミアも戦えないのだろう。
      バレンシアに勝ったとして、決勝でムスタヒのオウンゴールでチェルシーに負けるとゆう悪夢にうなされるのはあたしだけなのでしょうか…。

Leave a Reply

Your email address will not be published.