今シーズン最初のNLD、プレヴュー前半のコメント集につづいて試合展望を。
チームニュース
木曜日のプレスカンファレンスの際に公式で発表されたTeam News。
左ひざを長らく治療していたホールディング。すでにU-23でも90分プレイしているということで、現在マッチフィットネスを取り戻しているところだ。インターナショナルブレイク開けの復帰が予想される。
前回伝えたようにベレリン、ティアニー、マヴロパノスの3人は、10月復帰と伝えられていた予定が9月に前倒しされている。とくにフルバックに本来のレギュラークラスが戻ってくることはアーセナルには追い風だ。
スミス・ロウは、昨日(おととい)のU-23ダービー・カウンティでまたしてもセットバック。。彼もまた復帰を目指して取り組んでいただけに非常に残念でならない。ちなみに、ユースウォッチャーのバード氏は、まだケガの詳細な情報は公式から伝えられていないが、ESRの「ジャック・ウィルシャー化」を懸念していた。若くから将来を嘱望されながらも度重なるケガにより成長を阻害されたジャックの足跡を辿らないよう祈りたい。
移籍情報
このチームニュースが伝えられたあとに、ふたつの移籍(退団)が発表されていた。
ひとつはナチョ・モンレアルでスペインのラ・レアルことレアル・ソシエダへ。
もうひとつはモハメド・エルネニーがターキーのベジクタシュへローン移籍することになった。
モンレアルについては、移籍が決まってもこの試合に出場するのではないかと憶測もあったが、いくつかの信頼できるっぽい(笑い)情報によれば、エメリは彼の出場を望んでいるものの、やはりケガのリスクを考慮してクラブが出場をさせないということ。そりゃそうだろう。彼はチームメイトたちやスタッフたちにあいさつをかねてNLDはスタンドから応援するとも云われている。中継のカメラに抜かれたりするとなかなかエモーショナルな画になりそうである。
ちなみに移籍金についてはかなりゆるい条件だったようで(€250kで分割払い?とか。総額いくらなんだ。それと話題になったAFCがソシエダの選手と優先的に交渉できるというオプションは結局なしだとか)、移籍先クラブに多くを要求したコシエルニのときとの落差について疑問を持つファンも多かったようだ。
予想ファースト11
今回もバック3か4で悩むところだが、モンレアルがいないのなら、ふつうに考えるとほとんどバック3の一択になる。
なぜならコラシナツをLBで使うにはあまりにリスクがありすぎるからだ。彼は守備に難があるだけでなくパスも上手ではないので、この試合でもつづけるだろうバックからのビルドアップに問題を抱えることになる。
もしエメリがそれでもコラシナツをLBに入れたバック4で臨むというならそれはそれで拍手だ。まさに勝負師。
ちなみに、去年の同カード(H)でもバック3で完璧な試合をやった(とこのブログに書いてあった)ということで、それを踏まえてもバック3は妥当な選択になる。
ただ去年のアーセナルと違うのはぺぺという強力なウインガー/ドリブラーがいること。今年はCFのうしろでインサイドFWを使わざるを得ないという状況にない。またルイスの存在も3CBを使いたくなる理由になるだろう。
ということで以下、当ブログのアーセナル予想スターティング。
3-4-1-2(3-5-2)
オバメヤン、ぺぺ
セバーヨス
コラシナツ、ジャカ、トレイラ、AMN
ルイス、ソクラティス、チェンバース
レノ
この超重要な試合でラカゼットを使わないのはどう考えてもおかしい。ぼくもそう思う。しかしオーバ・ラカ・ぺぺのフロント3を使い、なおかつバック3だと、CMのふたりの人選でおそらくセバーヨスが犠牲になる。このフロントの3人をスタートから使ってくるならバック4でなければならないはず、というのがぼくの考えである。
これまでのエメリのペッキングオーダーを見れば、2CMはジャカ+トレイラあるいはジャカ+ゲンドゥージがファーストチョイスになると思う。
そうなったときに、ラカゼットとセバーヨスどちらが攻守のバランスに与するか比べると、ここはどうしてもセバーヨスを選択せざるを得ない。火力はPEAとぺぺで十分足りているという考え方でもある。
うーんあまり人気のない意見だなこりゃ。でも今回は当たったら褒めてほしい。
ちなみに個人的にはコラシナツをLBにぶっこんだバック4、セバーヨスとトレイラの2CM、エジルのNo.10にフロント3というリスクを省みない夢のあるフォーメイションが観たいと思ってます。
ただ、エメリはインテンシティがこの試合のテーマだというのだから、スタートからエジルを使ってくる可能性は極めて低いでしょうな。
ToTについて
トッナムの予想ファースト11
WhoScored.comより。アーセナルのほうはもしバック4で行くのならかなり確度は高いと思う。
4-2-3-1同士で組み合う予想。
悲惨なチームニュース
ここでToTのチームニュースにも触れておこう。
まずRBに問題が続出しているようだ。フォイス、カイル・ウォーカーといったファーストチョイスの選手がおらず、RBでもプレイできるダイヤーもダウト。フースコのRB予想はセルジュ・オーリエ(ワラ)となっているが、彼は戦力外だったような気が。。ぜひおもしろ枠として、レッドカードでセントオフになってもらいたい。
それと、今季からトトナムに加入して早くも存在感を放っていたエンドンベレもケガで出場できず。同じく今年から入ったライアン・セセニョンもケガ。アリもケガ。
契約延長を拒否しているエリクセンとフェルトンゲンは明日までに移籍が決まらないと、残り契約1年未満に突入というかなり危険な状況にも関わらず、この試合には出場するようだ。フェルトンゲンはもし出場するなら今年初出場だということ。
けが人に契約拒否とさんざんなご様子。まるでアーセナルを見ているようである。
このあたりのチーム事情も今回のNLDでアーセナルが優位と見られている理由になっている。
アーセナルサイドからの分析
マイコー・コックス:彼らの特徴を定義づけるとすれば、ポッチェティーノのハイディフェンシヴラインかもしれない。ホームでのアストン・ヴィラやニューカッソウで見られたように、裏に入ってきたボールは捕まえられてしまう。
トトナムのプレッシングはここ数年と比べてもそこまでインテンスではないようだ。もっともこのダービーでは彼らがスタートからやべえくらいのスピードとアグレッションで向かってくることも予想できる。
コックス:ハリー・ケインはPLのアーセナル戦9試合で9得点している。昨シーズンのホーム・アウェイでのペナルティを含んでいるが。
しかしこのフィクスチャにおいて、トトナムのもっともすばらしかった選手はソンフンミンだ。彼のチャンネルに入っていくランはデンジャラス。
この内容なら写真をソンフンミンにしてあげればいいのに(笑い)。
昨シーズンのNLDを振り返る
振り返っておいてください。
【マッチレビューその2】18/19EPL アーセナル vs ToT(2/Dec/2018)北ロンドンはレッド!【マッチスタッツ、試合の論点】 | ARSENAL CHANGE EVERYTHING
【マッチレビューその2】18/19EPL トテナム vs アーセナル(2/Mar/2019)正しい方向【マッチスタッツと論点その1】 | ARSENAL CHANGE EVERYTHING
われながら長文を書いていると思う。。
ホームでは4-2勝利。3-4-3でスタート。
アウェイではバメやんのペナルティミスで1-1ドロウ。4-2-3-1でスタート。
どちらも内容で上回った試合であった。
NLDの歴史
Sky SportsのNLD特集ペイジがアツい。
Tottenham vs Arsenal – Evolution of Rivalry | Sky Sports
映像、グラフィックを駆使した演出もいい。
これはもしかしたら、以前にもアップされていたのもをアップデートしただけかもしれない。
直近のフォーム
PLが始まってからの直近3試合(上の3つ)を見よう。
シティにギリギリ引き分けて(VARのおかげで)、NUFCににホームで負け。とてもCLのファイナリスツとは思えない。
マッチファクツ
- アーセナルはPLのToT直近10試合で2勝しかしていない(W2 D5 L3)。この2勝はどちらもエミレーツのここ2シーズン
- スパーズはPLのアーセナル(A)直近26試合で1勝しかしていない。2010年11月
- アーセナルとスパーズのPL試合14ゴールのうち5つがペナルティ。これよりペナルティの多いカードはない
- ハリー・ケインはPLアーセナルで9試合で9得点。それより多いのはウェイン・ルーニー(12)、ロビー・ファウラー(10)のみ
ダイヴには気をつけないと。VARがあるからもう大丈夫かな。
試合結果予想
BBC Sports (Lawro’s prediction) 1-1
SKY Sports (Charlie Nicholas) 4-2
WhoScored.com 3-1
ヨーロッパで2番めにつよいチーム相手にも負け予想なし。こりゃいけるでえ!
マーク・ロウレンソン(BBC Sports):トトナムに何が起きたんだ? 彼らはまだ4ポインツしか取れていなくて、ニューカッスルにはまったくもって疑わしい試合をやった。
アーセナルについては、リヴァプール相手にナイーヴなところを見せていたと思うし、申し訳ないがダヴィド・ルイスが入ったディフェンスはトップ3に入れるようなものじゃない。
チャーリー・ニコラス(Sky Sports):先週のリヴァプールではあれ以上望むことはできなかっただろうね。アーセナルはよくやったよ。ダヴィド・ルイスのときどきやらかす愚かしいミスが高くついてしまった。彼らが脅威になれたかもしれないという可能性以外は、結果に値しなかったね。
ウナイ・エメリは(リヴァプールで)やらせなかったが、ラカゼットとセバーヨスはもっと前でプレイすべきだった。オバメヤンとぺぺはチャンスはあったが、そこまで失望じゃなかった。恥じるような試合じゃなかったと感じるんだ。
エメリは自分の選手たちをちゃんと信じてあげていないね。彼はラカゼットを置き去りにしてペイスで行くことを好む。ジョー・ウィロックはOKだったよ、でもあまりボールに触れなかった。この手の試合にはベストなアタッカーで望むべきだ。
わたしならラカゼットは中央、ぺぺが右でオバメヤンを左にする。トトナムはいまナーヴァスになっていて、ここ数試合ではいつもミスをやっている。セバーヨスはフロント3の近くにいる必要がある。
ポール・マーソン、チャーリー・ニコラスと、ふたりの元ガナー@Sky Sportsは、4-1、4-2と大胆予想。らしくない。
失点はともかく、アーセナルのアタッカーズが本領を発揮すれば4得点は非現実的でもない。
試合のみどころ
この試合、アーセナルのフォーム(リヴァプールには負けてしまったがそもそも最初から勝負になると思われていない)と、トッナムのフォームから、アーセナル有利と見る下馬評を多く見かけるが、あまり浮かれてはいけないと思う。アーセナルはそういうときにこそ残念な結果に終わりがちなチームだ。
最近で思い出されるのはELファイナル。すでにトップ4フィニッシュを決めモチヴェイションもなくチーム内の状況もけしてよくなかったチェルシー相手に、CL出場を賭けて死ぬ気で戦うつもりだったわれらがふたを開けてみれば惨敗。下馬評で有利とあれば、より注意深くなる必要があるだろう。
相手の守備をいかに崩すか。ぺぺやオバメヤンがいかにフィニッシュするか。もちろんそこもこの試合の大きな見どころだが、個人的にこの試合で見たいポインツはふたつあると思っていて、ひとつはビルドアップ。リヴァプールのあのインテンスなハイプレッシングのなかでもバックからのビルドアップは続けたのだから、当然この試合でもハイプレッシングのなかで、バックからのビルドアップはやるのだろう。3CB(バック3)で始めるなら、それがバックからのビルドアップにおいてバック4のときとどう違う効果があるのかは確認しておきたいと思う。
それともうひとつは、もちろん守備だ。ケインは当然のこと、スピードとテクニックがあるソンフンミンは危険だ。カウンターで脅威になれるFWに対し、どう対応していくか。去年はカウンターからの失点も多く、アーセナルにとりボールを奪われたときのトランジション対応は大きな課題のひとつ。エメリの1年目と比べてなにかインプルーヴメントがあるのかないのか。よいテストになるはずである。
ということで、戦術的な見どころの多い試合であるが、同時にダービーマッチというだけあって、漢同士のプライドを賭けた戦いという側面も当然ある。そこで得られるものは結果以上のものがあるとポッチェティーノも語っている。
アーセナル猿さんいわく、NLDは「ファン同士の代理戦争」ということで、ぼくも含めお茶の間のファンにはなかなか伝わりにくい現場の熱狂も中継で少しは楽しめるのかもしれない。深夜ながらTVの音量マックスで楽しみたい。
キックオフは日本時間今晩9/2(月)00:30。勝ちましょう。COYG
ラカゼットは足首に細かい怪我あるそうなので、ベンチスタートの可能性は高いかと。3412でセバージョス、ジャカ、トレイラの中盤が流動的に動く形が一番ありえそうなフォーメーションと思っています。
ホームのダービー、内容を抜きにしても勝ちたい!
ナチョが移籍するのは残念ですが、
功労者を勝利で送り出してもらいたい!
退団セレモニーとかしないのかな。
エメリは堅実に3バックで行くような気がする。
トップを一枚削るのは痛いけど、3バックのほうがダビルイスの展開力が発揮しやすいし。
しかしチェンバースの3バックってどうなんだろう?元来SBだから意外と合ってたりするんだろうか?
なんの責任も持たない1ファンとして言わせてもらうなら、
4バックで左コラシナツ・トップに看板3枚という超攻撃的なチームで、撃ち合いで勝ってほしい。
コラシナツがオフサイド取れるようになってることを祈って。。。