アーセナルのない日々は退屈っすね。。
さて、インターナショナルブレイク中であまり目立ったニュースのないアーセナル界隈のなかで、おとといのセバーヨスのローン移籍についての記事がわりと注目を集めていたみたいなので、今回はそれを紹介してみたい。
El expediente Ceballos en el Real Madrid que terminó en una cesión
ダニ・セバーヨスがどういう理由でローンに出されたのか。RMの広報誌『MARCA』より。
「ダニ・セバーヨスがレアル・マドリッドからローン移籍した詳細について」by MARCA
ダニ・セバーヨスがEURO U21で見せた活躍はすごいどころじゃなかった。ファビアンやダニ・オルモと称賛を独占し、彼は自分に何ができるかを示して見せた。アーセナルでのプレイにおいても同様だし、木曜のブカレストでのルーマニア戦でもU21でのパートナーとともに、スペインの試合で重要な役割を担った。
彼の試合でのプレイを見るに、レアル・マドリッドが今シーズンにセバーヨスのような選手をローンに出したことは驚きと思われるかもしれない。彼のポジションには不足だってあった。
ここ数ヶ月は、なぜ彼がローン移籍することになったのかが取りざたされているが、結局ジネディーヌ・ジダンの意見だけが決定的だった。
セバーヨスがアーセナルへの移籍を決めたのはゲイムタイムと自信を得るため、ジダンの下ではRMで試合に出場することができなかったからだ。昨シーズンの終わり間際には、ジダンは直接セバーヨスにそのことを告げていた。
クラブのリーダーたちはその状況に気づいており、マドリッドが彼を完全に手放すようなことがないような解決策を探していた。セバーヨスの関係者からは、引き続きクラブでプレイできることを求める声も挙がっていたが、ジダンの意見で決断されることになった。この状況がセバーヨスにとりステップバックになる危惧からさらなる交渉が続けられたが、ジダンの決定は最終的なものだった。
選ばれた移籍先はエメリのアーセナルだった。エメリがセバーヨスにほかのオファーを断るよう説得し、結局セバーヨスはロンドンチームの提案を受け入れた。
この交渉が想定されていたよりも長引いたのは、アーセナルがこの契約に買取オプションを含めようとしたことをRMが認めなかったからだ。結局この契約は単年の純粋なローンで、買取のオプションは含まれずに締結となった。それはセバーヨス本人も望んだことだった。
セバーヨスがクラブのリーダーたちに自分を売却はしないでほしいと頼んだのは、ふたつの理由があったという。
ひとつは、彼は代理人と問題を抱えており、彼らの利益になるような移籍はしたくなかったこと。
そしてもうひとつは、彼自身がRMでもちゃんとプレイして成功できるという信念があるということ。
ジダンとセバーヨスの関係はデリケイトなものだ。このふたりのあいだに信頼関係はまるっきりない。しかし、この話しの経緯は、ジダンがRMのベンチに復帰してから生まれたものではない。マドリッドがキエフでCLのタイトルを取ったときにはすでにそこにあって、ヴィトーリアでの2ゴールで約束されたスタートを切ったにも関わらず、セバーヨスの役割は実質的に味噌っかすだった。
このローン移籍に際してジダンが云った最後のことばにより、セバーヨスはサンチャゴ・ベルナベウ以外で生きる場所を探さねばならなくなったことを知った。
EURO U21でセバーヨスはすばらしい活躍を見せ、彼の価値を上げた。そのことがこのRMでの状況について再考させるきっかけとなったが、セバーヨスとジダンのあいだにある「感情の欠如」がRMのリーダーたちをしてローン移籍をさせることになった。
いま、RMのリーダーたちは彼のPLでの経験による成長をつぶさに見守っている。彼はいまでもクラブの監視下にあり、クラブの大部分は彼の安全な復帰を望んでいる。
それにもしかしたらジダンから「ごめんね」のことばを受け取るかもしれないのだ。ベイルやハメスのときにそうなったように。
以上。
この記事、MARCAは英語版も用意してくれてるのだけど、オリジナルのスペイン語版と比べてみるとオリジナルからだいぶ省略されていて、一応スペイン語版(のGoogle英訳)をベイスに英語版をちらちら見ながらごっちゃにして訳してみた。
1年後にどうなるセバーヨス
さて、セバーヨスがアーセナルに来てすぐにファンフェイヴァリットになってしまったのは、ちょっと驚いたものだ。
期待はしていたけど、個人的にはここまでやるとは正直思っていなかった。ボールキープができる彼がいるミッドフィールドは、まるで中盤で高いクオリティでパスゲイムをやっていたかつてのアーセナルが戻ってきたみたいで、そう感じるひとも多いのかもしれない。
そんなこんなで、早くもぼくらファンが気になっていることは彼の今シーズン以降の去就についてだ。契約どおり今シーズン限りでRMに戻ってしまうのではないかと心配になっている。気が早い(笑い)。
来年夏の決断には当然、クラブ事情と本人事情が反映されることだろう。
まずクラブ事情については、チーム事情の前に、ジダンが考えを変えない限りは来年以降もRMでの未来はないのかもしれない。この記事によると、ポジション的にはわざわざローンで移籍させる必要もなかったということで、ふたりの関係はそれだけ悪いとも受け取れる。
彼のアーセナルでのプレイぶりやスペインNTでのプレイぶりを見る限りでは、RMでポジションを争えないレヴェルだとは思えないので、となるとやはりプレイ以外での部分、彼の個性的な(笑い)性格が災いしていたりもするのだろうか。
Dani Ceballos vs. Romania:
77 Minutes
90 Touches
65/68 Passes
7/7 Long Balls
95.6% Pass Accuracy
5 Key Passes
5 Crosses
4 Times Possession Won
2 Dribbles
1 Clearance
1 Interception
1 Penalty Won#FansRMCF #GradaFansDeKerala pic.twitter.com/dROe2fcZQq— GRADA FANS DE KERALA (@gradafanskerala) September 6, 2019
それでも、彼が誰にも文句も云わせないほどに活躍すれば、いくらジダンの気に入りでなくとも、RMだってこんなふうに彼を放っておくことはできなくなるだろう。
そういう意味では、この1年アーセナルで活躍すればするほど彼の評価が高まり、アーセナルでプレイを続けるという未来が遠のくというジレンマがある。
今年はそこそこ活躍してもらって、来年以降ノースロンドンが安住の地に決まってから大ブレイクというのがアーセナルにとっては都合のいい理想的なシナリオか。。
巨大なファンベイスを持つアーセナルでこれだけファンに愛されているのだし、なんとか彼にもクラブに愛着を持ってもらいたいものだ。サンチャゴ・カソルラのように。
一方、本人事情については、やはりいまはまだRMでのプレイに未練があるようだ。まあそりゃそうだろう。RMといえば一般的に世界最高のクラブのひとつであることに疑いなく、どのクラブに移籍してもほとんどはキャリアの後退になるのだから。
この記事で興味深かったのは、彼がエイジェントとうまくいっていないということ。ふつうはエイジェントは選手の味方だが、そこで対立しているというのは少し珍しいように思える。やっぱり本人の性格的な(以下略
なお彼のエイジェントはBAHÍA INTERNACIONALというところで、TMによれば、有名選手を含めてかなりの数のクライアントを抱える大企業のようである。ケパ、ハヴィ・マルティネスやペドロといったスペイン系がずらり。ナチョ・モンレアルもそのひとり。
しかし、いずれにせよRMはセバーヨスと2023年までと長期契約を結んでいるため、来年の夏にジダンの考えが変わらずもし売却対象となったとしても、アーセナルが彼を簡単に獲得できるとは思えない。現在の市場価値は€30Mということだが、いまの活躍ぶりを見れば、今年一年で相当の値上がりも想像に難くない。
“Here we go!”のジャーナリストFabrizio Romanoが、セバーヨスのローン移籍を報じたときのインスタによれば、今回のローンが終わる来年の夏にRMのプレジデント、フロレンティーノ・ペレスがセバーヨスのパーマネント移籍についてアーセナルと話し合うとした「約束」もあるという。
個人的には、一年後のアーセナルが、もうセバーヨスなしのミッドフィールドが考えられないような状況になっていたとしても不思議はないと思う。まだたった数試合を観ただけだが、それだけ彼のもたらしているもの(ファイティングスピリットとテクニック)はいまのアーセナルにとっては貴重なものだ。
来年に本人がアーセナル移籍(残留)を望み、アーセナルがRMの提示する条件を飲むという二重のハードルを乗り越えることができるかどうか。見てみようじゃないか。
セバージョス、今後も楽しみですね。
ふと気になったのですが、貴ブログの過去記事はここで遡れるもののみでしょうか?
2016年のマッチレビューとか、あればぜひ読んでみたいなあと思ってしまった次第です。。。
もしございましたら読ませて頂きたいです!!
どもども。マッチレヴューについては、いまのスタイルで書いてるのはこの2年くらいっす。
2016年ころからのブログですけど、最初のほうは、いまみたいに読者様のことを考えて書いていないので、あんまりおもしろくはないかもです!
分かりきっていたことだけど、ジダン以外の監督はモドリッチやイスコより若いセバージョスを起用するだろうし、来季は戻るだろうと
こうなればウィロックを使うべし
才能的にはセバージョスが上だろうと予想はされるけど、ユース上がりの生粋のグーナーとして長く活躍してレジェンドになってもらおう
書き忘れたけど、RMが来年夏にフリーでエリクセンを取ると、セバーヨスの席が一個減ってわれらにはとっても都合がよいって話しもあったな。
まるでベイルがマドリッドに行って、エジルが来たときみたいな、ToTへダメイジを与えつつの棚ぼた。最高。
ですよね。なんなら冬に持って行ってくれてもいいんですけど。
ただジダンってどうなんでしょうね。プレシーズンではベイル大キライ的な感じだったのに今は使って勝てないとゆう。年内もつんですかね。でもジダンじゃない監督ならセバージョスを使わないわけないし、ジダンにはがんばってほしいですね。
エジルのリプレイスメントである、ってとこを考えると資金の問題はそれほどでもないと思う。
しかし問題はセバージョスがアーセナルを選んでくれるか、かな。
モチベーションが高くて向上心の塊みたいな人だけに、チト心配。
個人的にはエジルにも注目してる。
MLSとか行くにしても、このまま批判されっぱなしで何も証明せずにヨーロッパを去るのは不本意じゃないだろか。
今季バシッと実力を示して評価が上がり、十分余力を残しながら若手にバトンタッチ、というのが良いシナリオかなあと思う。移籍も成立しやすいだろうし。
エジルは三十路になってからスピードが衰えた感じがするんだよねえ
高速カウンターでロナウドにパスを供給してた頃のイメージがもうない
昨シーズンだって、ターゲットとしてオーバやラカゼットがいたはずなのにカウンター時に数手かけて時間をロスしてる
代理人の話は初耳。おもしろい記事でした。
セバーヨスって性格変わってるんですか?
自己解決
ニューナスリですね
ニューナスリはあんまりかと 笑
アンダーではキャプテンもやってるし、と思ったらナスリもフレンチでキャプテンやってたのか。。
フリンポンのインタビューだけでは無いですが、名指しでここまで嫌われてる選手はそうは居ないです。