試合の論点
アーセナル v ボーンマスのトーキングポインツ。
守備と攻撃のバランス
この試合は、アーセナルにとっては今シーズンPLで2度めのクリンシートとなった。もうひとつのCSは初戦のNUFCで、ここまでバーンリー、ワトフォード、アストン・ヴィラのような相手にも失点している。このうちふたつはホームだ。あと降格圏にますます近づいているマンU(笑)にも失点している。CSは2/8。
今シーズンが始まっても相変わらず守備の脆弱さは拭えていなかったのだから、エメリがこの試合の守備についてインプルーヴメントがあったと自画自賛したくなる気持ちもわからないではない。
たしかにこの試合の守備は、(後半のとくに序盤と終盤のグダグダを除けば)そこまで悪くなかったと思う。
90分を通して相手に打たれたシュート「10」も、今シーズンのアーセナルでは最小だということ。xGAも今季2番めに少ない数字。ボーンマスの拙攻にも助けられているが、それでもアーセナルの守備にとって被シュートや被チャンスが減ったのはいい傾向だろう。
一方で、この試合の攻撃については、守備ほど自画自賛できるようなポイントを見つけるのは難しい。
ダヴィド・ルイスの得点(9分)のとき楽勝の予感があったものの、試合後に全体を振り返れば、そう思えたのはそのときだけだった。得点後、前半はボールを持ちつつ攻めたが、後半はプッシュされる展開に。ホームで1点先行している状況で、ポゼッションは逆転されているし、シュート数は半分になった。後半のパフォーマンスの減退がよく現れている。
- 前半ポゼッション 58%
- 後半ポゼッション 46%
- 前半シュート(SoT) 8(2)
- 後半シュート(SoT) 4(0)
前述したようにオバメヤンのポストを打った93分のシュートをカウントしなければ、この試合のアーセナルのxGは「0.84」ということで、わずか1点分のチャンスもなかったということだ。そしてこの数字は、ボーンマスのxGよりも悪い。
(Understat.comでも最後のPEAのシュートがカウントされて1.24 xG。それがなければ0.59 xGともっと悪い数字。ボーンマスよりxGが低いのも同じ)
この試合は要するに、守備は概ね安定したが、その代わり攻撃が停滞した試合であったと云える。
おれたちがアーセナルに守備をなんとかしてくれとずっと云い続けたら、ちゃんとそのとおりにしてくれたわけだ。攻撃を犠牲にしてな! まさに外道。。
たぶんアーセナルFCをより大きな流れで見ると、いまの状態は反動のようにも思える。
ヴェンゲルさんはとにかく攻撃的だった。いま彼がいたら、エジルのNo.10とCM(B2B)のセバーヨスを同時に使う。そんな想像ができる。ボールを持っていれば攻撃されないのだから、守備なんかどうでもよくてとにかく攻撃を研ぎ澄ますこと。それがアーセンのやり方だった。
他方でエメリは、いまアーセナルで守備のリスクを取らないことを優先してチームをつくっている。MFに3人のDMを並べる最近のコンサヴァなアプローチにそれがよく現れている。
「オフェンスはディフェンスから」という格言でなんだか正当化できそうなエメリのセットアップだが、実際は守備も依然として大して進歩していない。PLではほとんど毎試合失点している(8試合で11失点)。エメリはこの試合の守備を自賛しているが、この試合のクリンシートは別に進歩の結果ではないだろう。失点しなかったのはただのラッキーである。ハイライトヴィデオを見返してそう思った。(八百長では?)
エメリのプローチは、目標を達成するうえでほんとに効果的なんだろうか? エメリは自分のやり方が、消極的で保守的なことをちゃんと自覚しているんだろうか?
エメリは試合後に批判的な目でパフォーマンスを分析をすると云っている。戦術的に攻守のバランスをいかに取るかは、アーセナルだけでなくどんなチームにおいてもテーマとなる課題だろう。エメリには、攻守のバランス改善(とくに守備の改善)のために、守備に傾きすぎてもパフォーマンスアップにつながらない、そう感じてもらいたいものだ。
いまのアーセナルは、現在の実際のパフォーマンスよりもずっとずっといいスクワッドを持っているように見える。
そして本来は優秀なマネージャーなら、チーム力を合計するだけじゃ十分ではなくそこにはさらに合計以上の力を発揮する相乗効果がなければおかしいのだ。CLでトップを争うようなチームはみんなそうだろう。CLクラブなら選手のクオリティは当然で、そこからどれだけチームとしてパフォーマンスできるかで競っている。いまのアーセナルはチームはおろか選手のクオリティの合計にすらなっていないのだから論外だ。チームビルディングのレヴェルが低すぎる。
ティアニーやベレリンが復帰すれば、それだけでもかなりパフォーマンス改善が期待できるだろう。でも選手がアップグレイドした分だけの改善だったらエメリはチームに必要あるだろうか。チームをチームとして最大限にワークさせる、総合的なポテンシャルを超える力を発揮させるコーチじゃなければダメなのではないか。
IB後にはまた違ったチームになっていると思うが、プレイのスタイルやアプローチもまた改善してもらいたい。進歩してる詐欺は止めてもらいたい。チームとしてのほんとうのインプルーヴメントを見せてほしい。
結果 vs パフォーマンス
この試合の勝利でテーブル上はビッグ2に次ぐ3位に上がったが、得点(13)はリーグ6位タイ、失点(11)は同9位タイと、なぜ3位にいるのかよくわからない状況となっている(笑い)。まあPL8試合でまだ1回しか敗けてないってのもなんだか信じられないくらいだけれど。
今年はどうもテーブル全体でポインツが拮抗していて、レスターがタイトルを取った15/16シーズンに状況が似ているという指摘もある。リヴァプール以外のトップチームがみんな不調という。あのシティまでもう2敗しているのだから驚くではないか。
もしかしたらトップ4フィニッシュも、去年よりももっと低いポインツで争われるかもしれない。
3位はたしかにすごい。ビッグ2以下ではトップだ。でもわれらはこの順位に喜んでいてはいけない。なぜかといえばパフォーマンスが伴っていないからだ。
Understat.comのxPTS(期待ポインツ)ランキングでは、アーセナルは現在リーグで10位。xPTSがパフォーマンスを反映したものだと考えると、実際のパフォーマンスに比べて出ている結果がだいぶいいということ。
もっとショッキングなのは、football.london(ジェイムス・ベンジ)が引用しているWyScoutのデータで、これによればxGから導かれる現在のアーセナルのテーブル上での期待順位は17位(※なぜか19チームしかない)である。17位だよ? マジで?
アーセナルが実際のパフォーマンスに見合わない結果を出しているのは、去年のシーズン前半の22戦無敗の時期にも同じことが指摘されていたので、まるっきりその繰り返しである。これが「オバメヤンがいなかったら終わってる」と云われてしまうゆえんである。
むしろ今年は去年よりももっとその傾向が強く出ているのかもしれない。10位はまだしも17位とかさすがにどうなのか。完全にボトムチームである。
ところで、いまファンベイスでは「結果が出ているのだから良い(勝って文句云うヤツなんなの)」派と「結果を信じない(勝っても文句をいいつづける)」派の2大勢力があるらしい。
ぼくは前者についてはそんなひとがいるのかなと思うけど、どうもそれなりの勢力がいるらしい。Arseblogでコラムを書いているティム・スティルマンがこんなツイートをしていた。ちょっと長いけど引用しよう。
たぶん結果が出ていても構わず問題を指摘しつづけている彼には、勝ってすらエメリの進歩を認めないことに苛ついたファンから異論があるんじゃなかろうか。
Generally I’m not one of these people that needs to see Arsenal play lots of short passes or anything like that. If the plan was for Arsenal to be a solid team that grinds out 1-0 wins and they did it well, I’d honestly be more than happy with that. I’m for any style that works.
— Tim Stillman (@Stillberto) October 6, 2019
わたしはアーセナルにショートパスでプレイしろとかそういうことを求めるタイプじゃない。アーセナルのプランがソリッドなチームになるためのものであり、それで辛勝でも1-0で勝ったのなら、正直それはすごくうれしいよ。それがうまくいくなら、わたしはどんなスタイルだって構わないね。
The issue is that I watch Arsenal atm and I still have no idea what they’re trying to do and I think the players look as confused as I am. Of course I am more than happy with the victory, but performances are the long term indicator of team ‘health’ and I’m….not convinced.
— Tim Stillman (@Stillberto) October 6, 2019
でも問題は、わたしがいまのアーセナルを観ていて、いまだに彼らが何をやろうとしているのかわからないってことなんだ。選手たちもわたしと同じく混乱してるように見える。もちろん勝利は何よりもうれしい。でもパフォーマンスってのは、長期におけるチームの「健全性」のインディケイターになるものなんだよ。それでわたしは……まあ納得いかない。
Emery spoke in midweek about Arsenal keeping the ball and being more offensive. That didn’t happen at all today- which has to beg questions about what they are being asked to do and whether that message is getting through.
— Tim Stillman (@Stillberto) October 6, 2019
エメリはミッドウィークに、アーセナルがボールをキープすること、より攻撃的になることについて話していた。今日そんなのまったくなかったよ。選手たちはプレイに何を求められていたのか疑問だし、あのメッセージは選手たちに受け止められたのかどうかも疑問だ。
まったくそのとおりに思える。パフォーマンスこそがチームの健全性のインディケイター。
エメリのメッセイジについてもそう。彼は云ってることとやってることが違う。ボールを持って試合をコントロールしたい、アタッキングフットボールをやりたい。でも彼がやろうとしている/やってるフットボールは??? 重心低いカウンターアタックのチームにするというのなら、そう云えばいいじゃない。そのことで一番混乱しているのが選手なら深刻な問題ではないかと……。
まあそれはともかく。
つまりわれわれは、未来を考えるときに、結果に騙されちゃいけないのだよね。結果というのは、これからにとっては本質じゃない。
もしいまのような結果(3位)が出ていなければ、10位だったら? 17位だったら? エメリがいま取り組んでいることをポジティヴに捉えるひともぐっと減るだろう。そしてそれは十分ありえるということだ。
見るべきはパフォーマンスであり、見るべきスタッツデータであり、単なる幸運の上にあるのかもしれない3位に騙されちゃいけないんだ。幸運はずっとは続かない。と云いつつ去年と同じラッキーをやってるんだけどさ。。
エメリファーストシーズンの守備と攻撃。エメリは支持に値するコーチか?【18-19シーズンレヴュー的ななにか】 | ARSENAL CHANGE EVERYTHING
結果ではなくパフォーマンスを見るという意味では、昨シーズンのエメリのシーズンレヴューエントリはいまだからこそ読んでもらいたい。このブログの読者の皆さまにおかれては、何度もしつこくプッシュしてすまないが。。
これはブロガーの7amkickoff氏のブログエントリを紹介したもので、このときはエメリのファーストシーズンが終わって最高にヒドイ結果にならず、ファンのあいだにはエメリの仕事に安堵する空気があったと思う。ギリギリで目標は達成できなかったけど、キツい状況のなかでよくやったほうだと。彼の1年めには及第点を与えていいのだと。来年はもっと期待できるに違いないと。そんなポジティヴな評価も多かったなかでは、ずいぶんと逆を行くネガティヴな論調だった。きっと彼のオリジナルのブログエントリにも、スティルマンに寄せられているようなネガティヴな反応は少なからずあったことは想像に難くない。
でもその後にはご存知のようにワトフォードやヴィラ戦の阿鼻叫喚があり、今シーズンのエメリは昨シーズン終了直後よりももっと懐疑的な目で見られるようになった。表面的なことにとらわれず、パフォーマンスだけを見て、こうなることを予想していたひとも一定数いたんだよね。
そしていまの状況を正しく評価しようとするなら、どうも状況はとても良くないようだ。3位で浮かれているが、現実は10位か17位が妥当なパフォーマンスしか出せていないチームだ。おそらくオバメヤンがいなければ、現実を突きつけられていたはず。10位とか17位は、アーセナルのようなビッグクラブにはあまりにもふさわしくないポジションであるが、ToTやマンUは実際にそのような順位にいる。現実味はかなりある。
ということで、エメリの仕事を評価するなら、結果にとらわれず、パフォーマンスこそ見るべきポイントだという話でした。ウーナイ・アーセナルではとくにそこの乖離が激しいのだからなおさらである。
こうなると逆になんでエメリはここまでラッキーな結果が出せるのかも興味出るよね。もしかして名将なのかも(大混乱)。
xPTSに基づく順位は、ユナイテッドがリバプールに僅差(ついこの間まではユナイテッドがリバプールを上回っていました)なことを考えると懐疑的に見た方がいいと思っています。実際の「パフォーマンス」を示すにはまだまだ精度が足りていない印象です。
ただチームとしてのパフォーマンスがPLの中でも悪いのは事実ですけどね
あーそうですよね。マンUが上すぎるのは変だなとは思っていました。
でもこのポイントもxG/xGAベイスで単純に算出されてると思うので、要するにxGモデル自体を懐疑的に見るべきということになるのかな。たしかにその議論はずっとあります。
今朝たまたま見つけたBCに関するデータがあって、また別のスタッツ分析プロバイダ?ですが、指摘いただいてるリヴァプールとユナイテッドで云うほど大きな差がない。
https://twitter.com/InfogolApp/status/1181483015882579968
おもしろいです。
逆にユナイテッドは噛み合えば勝てる内容になってるってことかもね
失点数は改善されてるし
バカみたいにルカク、サンチェス放出して得点源がなくなっただけで
エレーラいたら全然違ってたろうし
後ろ良くしたのに、他をぶっ潰して、本当にバカだなあ
ヴィラ戦でも思いましたが、ポジティブなゼロポイントよりは、クソみたいな3ポイントの方が価値があると思っている派です。とはいえ、このままでいいとは思っていないのも事実。このまま改善が見えないのであれば、エメリには得意のELで今季こそ優勝してもらって、CL権を置き土産に退任してもらえばいいのではないでしょうか。
DAZNのコメンタリでも指摘されてましたけど、後半はチェンバースが常にオーバーラップするので、そのスペースに相手が流れて自陣深くまで攻め込まれて危険なシーンを作るのが何度もありました。上がるのを自重するのか、ジャカやゲンドゥージなどDMFが下がってケアするのか、その辺の改善を求めたいですね。時には1-0で渋く勝つ試合も必要。追加点を狙うより、そのまま試合を終わらせるようにゲームをマネジメントする意識も必要ですよね。
あと、DFのライン低すぎないですか?流れのプレイでオフサイドとかほぼなかったような印象が。ラインが低くなるから、中盤がスカスカになって、スピードのないジャカが遅れてチェックしてカードもらうってのがテンプレ化してるような。
No.10の位置については、ラカゼットが帰ってくれば彼がたまに下りてくるから、ペペが一人で4人相手するようなシーンはフォロー出来るかもしれないですね。とはいえ、ペペ見てるとパスしそうな雰囲気があんまりないですけど。。オーバ、ペペ、ラカの3人のポテンシャルでいえば、シティやリバプールにも負けないと思うので、3トップが機能する戦術を頼みたいですね。
それにしても、ファイナルサード、かつ中央で3人以上がパス交換してフィニッシュって形はほとんどゼロに等しいですね(ショートカウンターは除く)。
最後に、コラシナツはもう見たくないですね。。守備はがんばってましたけど、左足の精度低すぎて。。
長文失礼しました。
プレミアのレベルがほかと違うとゆうのも無視したらいけないのでしょうね。スペインやドイツの5位以下のチームでティーレマンスやイオビを買えるチームってそんなにないでしょうし。あのシティがホームで負けるとゆう。
カップ戦の相手もやっぱりレベルはかなり落ちるだろうと思います。
だからっていい試合ができないのは違う。
今のスタメンでは残念ながらパパ、コラシ、ジャカはちょっと物足りないとゆうか、チームの質を落としてるかなと思ってしまいます。
ここらを一新して、とにかく見ててワクワクする試合がみたい。
初コメです。いつも楽しく読ませて頂いてます。
戦術などあまり詳しくないんであれですが、今回の試合を見てて思ったのが後半カウンター合戦をする必要があったのかなと
一点先制してるのと相手の攻撃のクオリティを考えたら攻め急がず落ち着いてボールを持っても良かったんじゃないかと思いました。
あと今のアーセナルってカウンターの精度が低いように思えるのですが自分の気のせいでしょうか?それもあって相手のペースに合わせる必要が無いように感じました。
新加入スタメンのルイス、セバージョス、ぺぺはプレシーズンにしっかり参加できておらず。
トップチーム歴が浅い若手も多いし、まだまだ連携改善中。
中盤がフラット気味の?3センターのフォーメーションをプレシーズンにはほぼ使っていなかったと思うし、
チームを作っている途中なのは明白だと思います。
そんな試行錯誤の中で結果が付いてきているので
ラッキーだとしてもオッケーだと思っています。
リバプールや昨シーズンのトッテナムが、大きな補強なく結果を残しているのは
ある意味で理に適っているのかな?と思う今日この頃…
昨シーズンの連勝中に結果出てるからって言われてたけど、結果はあのザマ。
だから今年は去年のように信じることができないのは当たり前だと思います。むしろ去年より悪いし…。
守備面で最近気になっているのは、1対1のデュエルになったときに、体を投げ出して無理やり止めにいくパターンが多すぎるように思えます。
物凄くハイリスクな奪い方をして、しかもかわされる展開が多い。これ、特定の選手じゃなくて、ウチの守備陣全般に言えると思います。極端な話、ファンダイクとかってピッチに身を投げ出すようなギャンブルは基本的にしないはず。ソクラティスって本来足速いはずなのに、無理な止め方して置いてかれるのをよく見かけます。足速いんだから、読みに重きを置いたディフェンスをしてほしい…。
また、ギャンブルなディフェンスをするのなら、抜かれた時のスペースを誰が埋めるかとかはっきりさせた方が良い。エメリってそういうところを組織化してくれないんですかね…。
ソクラティスが足が遅いと思ってるひとかなりいそう。。
加速良くても初動や瞬発力は衰えてるのかなあ
相手のフェイクに簡単に引っかかったり、ポジションどりが適正でないのかもしれない、ベテランなのに
更新ありがとうございます!
試合から少し時間があいていてまだかな?まだかな?とソワソワしていました。
ぺぺに関してです。
ぺぺが適応出来ていないというより、ぺぺに周りの選手が適応出来ておらず、相手選手だけでなく味方までもがぺぺのドリブルに混乱させられているように見えました。
時間をかけてじっくりとチームにプレーが馴染んでいってほしいなと思います。
ただ、シュートだけでなくパス等のミスもあり、キック精度自体に問題を抱えているのでは?と思ってしまうシーンを見られたので少し心配です。
IB中のエントリ楽しみにしています!
ヴェンゲルは常に良いサッカーをすれば勝てるというスタンスを崩しませんでした。なのでハマれば世界中のどのチームにだって勝利出来て、ファンに宝物のゲームをくれるけど優勝できるのは多分に運次第という感じでしたね。スカウティングやトレーニングが進んだ結果差がつけられなくなったのもあるとは思いますが…
エメリは良くも悪くもフツーの監督という印象です。思い出に残るような素晴らしい試合をすることはぐっと減ることは間違いなく、結果が残せるか否かはむしろサンレヒ達の頑張り次第というところでしょうかね。
守備面が改善されたのは良かったと思います。
前半はほぼ何もさせてない状態でしたし。(アーセナルも攻撃はできてなかったけど)
後半みたいに相手がハイプレッシャーを掛けてきたときに、
有効的にカウンターだったりいなしが出来れば安定するんですけどね。
攻撃面はサイドバックの二人が帰ってくるの待ちですね。
ラカゼットが居ない状況だとどうしてもペペとサカは孤立しちゃうので。
中央の3人は走れる3人にして欲しいですが、これはエメリの改心待ちます。
リーグ戦は長いので去年からこんなパフォーマンスでは近い将来取りこぼしまくる未来は簡単に想像できますね
守備は4-3-3のインサイドハーフが走るだけ、フィルターのジャカはズルズル下がって出たところを抜かれると言うシーンばかり
前線3枚は孤立。boringにも程がある
コーチがこんなのでは誰取っても未来が見えないです
何回かマンUに勝てなかった事でエメリを、そしてチームを馬鹿にしたよう言い方をしてますが、データで挙げてたマンUの予想順位が3位である事はどう考えてますか?
また、その予想順位でアーセナルが17位であることでチーム状況に悲観的になってますがアーセナル以外のチームの順位についてはなぜ触れないのですか?
あれ?前節のユナイテッド戦って実は言うほど内容悪く無かったんじゃ?
と再評価されてしまいそうな今節。
THE体たらく。
すべてチェンさんのエントリに書いてあるから、色々は言うまい。
ただし、ここは絶対に期末に出るから何度でもやるぞ。
ジャカよ。グラニトよ。
ヨーロッパのトップレベルでやれる選手なのは分かってる。
ただPLじゃキッツイよなぁ。
全員でしっかり守ってワンチャン狙ってこうぜ!なチームならやれんのかなぁ。
けど今のアーセナルじゃツライよな。
ガンタンクに立って走れって言われてんのと一緒だもんな。
それ劇場版だから!っつって。
世界線違うから!って。
無理してんの分かってっから。
仲間の投票でキャプテンに選ばれたんだって?
なんか小学校で学級委員長決めんの思い出したよ。
「授業中まじめで遅刻しないグラニト君が良いと思いまーす」
「さんせー」「さんせー」「さんせー」
みたいな。
やめてやれよな。
器じゃないもんなぁ。
後半めっちゃ攻め込まれて、プレイが切れる度うつむいてたもんな。
不甲斐ないチーム盛り立てて士気あげるトコじゃねーの!ってみんな思うじゃん。
出来ないの分かるよ。
自分、誰よりも軽率っすから。
な?
それ帳消しにするくらいの左足持ってんの知ってるぜ?
でも出せてねぇよなぁ、最近。
いや暫く見てねぇよ。
背負っちゃってんじゃん。
お前言わねぇけど、メストとやってる時もっとノビノビやれてたじゃん。
違うな。
相方ランボやジャックで尻拭いさせらながらガムシャラにやってたよな?
荒いなんて言われて、そうじゃねーだろ!って思ってたよな?
あの頃はみんな期待してたんだぜ?
チェンさんのエントリ読み返せよ。
片っぽじゃ、いつの間にかいらねー奴なんて言われて、もう片っぽじゃ全幅の信頼を寄せるキャプテンだって言われてな。
たまに居ないと「やっぱジャカ必要だわ〜」てなるんだけど、なんせ頑丈が取り柄のお前だろ?
イエロー累積くらいしか無いもんなぁ。
それはそれで叩かれてさ。
いや〜なんかさ、見てて悲しいよ。
スパニッシュポマード野郎は頑なに使う奴は使うし、使わない奴は使わないからさ。
シーズン終わるまで酷使されて、今以上に評価落として、来春にはサヨナラか。
こんな筈じゃ無かったよなぁ。
インテルとかハマるんじゃねーの?
知らねぇけどさ。
置き土産に一発ジャカ砲頼むわ。
語り草になるような派手な奴頼むぜ。
絶対につまんねー怪我なんかすんなよ!
心配はこれっぽっちもしてねぇけどな。
COYG
ジャカについても書こうと思って忘れてたのでここで。
ボーンマス戦のジャカについてArseblog(Scott Wilis)より。
This wasn’t a bad match from Granit Xhaka but it does seem to fit into the theme that the role that he is being asked to play doesn’t get the most out of him. Xhaka is great passer of the ball, with a knack for getting balls from deeper areas into the attacking third. He is at his best as the deep playmaker in a possession oriented attack but struggles when pressed and isn’t a player that thrives in creating quick transitions from defense to attack.
That style of a deeper defense, with the team looking to strike quickly and directly seems to be what Unai Emery is trying to get Arsenal to do more often, especially when Arsenal have the lead. This really doesn’t seem to fit what Xhaka can do best and I think it is one of the biggest reasons that he (and Arsenal) have not looked very good in attack this season.
Xhaka is a very talented player but I think that if Arsenal want to play this style they need to change the player at the base of the midfield to better fit into that role or if Unai Emery wants to persist with his captain in the starting XI he will need to tweak his tactics to better fit the strengths of his deep lying play maker.
<要約ここから>
・ジャカにとって悪い試合ではなかったが、彼が求められている役割では彼のいいところが出ていない
・ジャカのいいところは深いエリアからアタッキングサードにボールを送れるところ
・ディープライイングプレイメイカーとしての彼が一番活きるのはポゼッションでプレイするとき
・しかしプレッシングを受けているときや守備から攻撃の素早いトランジションでプレイするときは苦しんでる
・エメリは早く得点して深く守るというやり方をやろうとしているぽい。とくにリードしたときは深く守る
・これだとジャカの良さは活きない。今シーズンのアーセナルの攻撃が停滞している原因でもありそう
・ジャカは才能ありまくりだがこのスタイルには合っていないので、やり方を変えないならアンカーを変えるべき
・エメリはどうしてもキャプテンを使いたいってんなら、戦術のほうを調整しなきゃだ
<ここまで要約>
わーー!エクセレントな記事におまけでジャカ砲ならぬジャカ評まで付いてきたーー!
嬉しーー☆ハッピーセットかよ☆☆
そして内容に120億パーセント同意します!!
いつも感謝です\\٩( ‘ω’ )و //
守備面が改善された…んですかね、この試合。正直まったくそんな印象がないです。
打たれたシュート数はたしかに少なかったですが、おっしゃる通りワトフォード戦と見紛う時間帯がありました。
前からなんとなく思ってたんですが、アーセナルはここ数シーズン、中盤のチェックがよく変わられませんか?剥がされやすいというか。
ヴェンゲルさんがいた、中盤にクリエイターが溢れていた時代でさえ、もっとチェックに成功出来ていたと思うんですが。
フォーメーションの噛み合わせなのか戦術なのか分かりませんが、中堅チーム以下にこうもたやすく突破されると、なんかつらいなぁと。
まだ強かった時代の感覚がかろうじて残ってるので、この感覚のズレが、私の中のモヤモヤ原因です。
チームの刷新を急ぎすぎたせいでしょうか。
出来の良いレスターよりも出来の悪いアーセナルが順位が上なのが、現段階の唯一のよりどころです。次のIBにはあっさり抜かれてそうな気もしますが。
現時点でのもやもや感はなんだろう、と自分なりに皆さんのコメントをみながら考えてみましたが、
・この得失点差。失点が多いのはまあ近年続いているが、それでもいままでは攻撃力でカバーしていたと思うんですよね。それがプラス2、ってまさに中堅クラブ。後半のどこか5分間で3点とっちゃうような、そういう爆発はない。
・そしてその原因は結構みんな分かっている。オーバFC、中盤ガラガラ、最終ラインのドタバタ引きすぎ(いや深いですよね、みな一目散で下がるので)。レノがセーブ数が34で頭ひとつ抜けてリーグ一位、とは嬉しいのかあきれるやら。
・なのに3位(ポイントはそれほどではないが)、特に敗戦が1敗のみ(あのリバプールにだけ)。あのマンCですら2敗しているのに。プレミアがいかに厳しいリーグかを反映している(怪我人ださずコンディション整えるのにどれだけ苦しむか、ToTやマンUみたいに中核がスペインに流れる・流れないでチームがごたごた→あれ、これいままでの俺たちじゃないか。そして今はそれほど心配がないな)
・再現性のあるアタッキングフットボールをBチームが見事に実現し、クリーンシートをだしている(それがこのクラブのDNAを”再現”し、欧州トップクラブが醸し出す雰囲気の萌芽を感じる→どの相手でも3-0, 4-0できる可能性がある)。でも、それはあんまり監督のイニシアティブによる結果にはみえない・・・もやもや。
まあ、ジャカやメストの対応や、戦術の固定に垣間見えるエメリんの頑固さに、ファンに腹落ちしていないのが一番の原因の気がしますが・・・。ペペはさすがに、今後は柔軟な運用になりそうですよね。
IB中もポジションフォーメーションや上位比較、過去比較など、深い洞察、とても楽しみにしております!
COYG
クソみたいな3ポイントを獲得しつつ、内容を充実させてくれればいいや⭐️
内容が伴ってない以上、何かの拍子で勝てなくなる可能性はあるよなあ
逆に内容は充実していればいつか勝てる(ケチャップドバドバ理論)
かといって、監督を簡単に変えれば混乱期に突入しそうだし
誰がいいのかも分からない
シメオネとかビエルサとかナーゲルスマンとかアレッグリとか、もうそういうゲームっぽいのはノーセンキュー
個人的にペジェグリーニとかだったらベンゲルさんの路線を踏襲しつつ守備面でもそこそこ整備して軟着陸してたと思うけど(どっちもナイスなイケメンお爺ちゃんだし)、アーセナルの首脳部はPL優勝、CL優勝とか高い目標で若い戦術家に託したのを考えると、次に中途半端なのを連れてくるのは後退になるなあ
アーセナルにはクリエイターがセバーヨスしかいない。しかしセバーヨスは後ろに下がってゲイムメイクをするタイプで、エジルのように前でチャンスを量産するタイプでもない
やはりエジルが欲しい展開が続いてる気がする(少なくとも攻撃に関しては)
セバージョスもゲンドゥージも降りてきて受けようとするタイプだからジャカの早い縦パスを入れる場面がなくなってる気がする。それならトレイラで良い。
僕はエジルもジャカも好きなので二人を出せば解決する気もする。
ラカゼットが戻ってきても、中盤と前線の間にスペースがありすぎてチャンスは増えない気もする
前半、フラットな中盤3枚(に見えたのは僕だけ?)がそこそこ機能してたと思う。
セバージョスとゲンドゥージが交互に上がってバランスを取る、みたいな。
たぶんエメリがやりたいのはああいう事なんじゃないかと思う。
しかしゲンドゥージが上がると攻撃のアイディアに乏しいし、セバージョスのプレーは低い位置に下がるとリスキーだ。
だんだんとセバージョスが前に残ってゲンドゥージが下がりだしたのは、プランじゃなく自然発生だったんじゃないかと思う。(以上、個人の妄想です)
このフォーメーションはゲンドゥージの成長にはいいかも知れないが、単にセバージョスが割を食ってるだけ、という気がしないでもない。
いずれにせよ、前半あれだけスペースがある時しか通用しない時点で、完成度はとても低いと思う。
ひとつ気になるのは、ここまで守備のバランスを気にするなら、なぜ今のメンバー(特にペペ)を選んだんだろう?という事。
AMNを一列あげて守備的なSB(兼CB?)を獲得すれば中盤のバランスにも苦労せず、もっと安価でもあったはずだ。
個人的には、守備力のあるKTとホールディングの復帰がチームの解決策になるとは思ってる。
しかしそれとは別に、なぜKTとホールディングがいないと機能しないチームを編成したのか?という疑問は残る。
アンカー トレイラ支持ですが、身長がどうしても気になるのであれば、
アンカー チェンバースを試してほしい。
攻撃時には、CBの間に入ってフォアリベロ的なことも出来そうだし。
というのは少数派ですか?
こんにちは、いつも楽しく読ませていただいています。
皆怪我人が返ってきたので3CBを試せばチェンバーズ、ホールディングス、攻撃的なフルバック、そしてカウンターからの右サイド崩壊も無くなるのかな?
昨シーズンからイヲォビ、ミキ、ラムジー、エジル?と居なくなってほぼ半分が新戦力しかも若手なので今は結果が出ているので満足では無いですが耐えながら踏ん張って欲しいと思っています。
ジャカってなんだかアルテタみたい、今は左が炸裂していないので、武器が無い。
けど動かないのはポジション守る裏返し?要らないカードを出さなければ彼の様な、何故アイツを使うのか?みたいなプレイヤーがいるのも楽しい気もします。
エメリはスペイン人ですしね、あーいった動かないセントラル好きなのかな?