トレイラをDMポジションで使うべき理由
今回エメリが述べたことは、変わらず彼をこれまでどおり使いたいということで、むしろトレイラのほうがそれに適応する必要があると云っている。
(※ぼく自身はそれでもセインツ戦ではこれまでのような使い方はしないと予想しているけど)
また、MFの最後尾であるアンカーポジションには、守備的MFよりも、ゲイムメイカータイプ(いわゆるレジスタタイプ)を置きたいというのが、彼の原則だとあらためて主張している。
まあそれはそれでいいとしようか。ディープライイングプレイメイカーをアンカーに置きたがるのは、べつにエメリの専売特許というわけでもない。
ただし、それが受け入れられるのはチームがうまくいっていればだ。あるいはうまくいくサインが見られれば。トライしてみたことも全然悪いことだとは思わない。
問題はトレイラをNo.8/10で使ってみて、チームが彼が求める「ベターなパフォーマンス」になるように見えていないということではないか。
なぜエメリのやりたいことは多くに理解されにくいのか。問題をざっと整理してみたい。
1 トレイラの適性ポジション
ウルグアイNTで、サンプドリアで、彼が頭角を現したのはDMとしてだ。
ナショナルチームやセリエAの試合はインテンスなPLの試合とは事情が違うって? まあそれもあるだろう。
でも、だとしたらアーセナルに来てファーストシーズンの彼の活躍はどう説明しよう。
彼は去年、ワールドカップの影響が出てきたのかシーズン後半はパフォーマンスが落ちてしまったが、PLへの適応を始めた12月の時点ではDMで絶好調だったと云っていい。
Lucas Torreira has now got Man of the Match in three of Arsenal’s last four PL games.
Liverpool: MOTM ✅
Wolves: ✖️
Bournemouth: MOTM ✅
Tottenham: MOTM ✅#afc pic.twitter.com/y1Tq3LI2zg— afcstuff (@afcstuff) December 2, 2018
4試合で3つのMOTM。彼はPL、アーセナルにおいてすらDMで抜群の存在感を見せていた。MOTMパフォーマンスを見せたときの相手を見れば、よりタフな試合だったこともわかる。
彼にはスタミナとアウェアネスというDMに不可欠の素質があって、スペイスのカヴァーやボールウィナーとしての才能にあふれている。だからウルグアイNTのような強いチームでもDMとしてファーストチョイスのレギュラーでプレイしている。
しばしば身長のような彼のフィジカリティに言及するひとがいるが、ぼくはDMには身長はあったほうがいいのは認めないわけじゃないが、それよりももっと重要なものがあるしそれを彼が持っていると信じている。
そうでなければエンゴロ・カンテのような選手がPLで成功するはずがないのだから。168cmの彼はレスターとチェルシーで2シーズン連続でPLタイトルを取り、フランスでワールドカップまで取った世界最高のDMのひとりだ。別に彼のファンじゃないからしらんけど、小柄な彼がチームのウイークポイントになっていたなんて聞いたことがない。だいたいそんな選手をバルサやPSGのようなクラブは欲しがらない。
トレイラはカンテじゃない。そりゃそうだ。でも将来絶対にカンテのような選手にならないとは云えない。むしろカンテになる(断言)。好きすぎでなんかゴメン。
フィットネスさえ整っていて、適性ポジションで使えば、アーセナルのMF問題のひとつの回答になる。そういう選手だということを彼は自分で示せる選手だ。
ビルドアップについては、トレイラをアンカーに置いてもしそれに苦労したとしても、別に彼だけの問題ではないだろう。いまエメリがジャカがいなければボールを前に運べないようなチームをつくっているだけで、もうジャカはいないのだから、いずれにせよ違うボールの運び方を考えなければならない。
もちろんアンカーはビルドアップフェイズでは大変に重要なポジションだが、仮にトレイラが入ることでそれが問題になったとしてもそれはトレイラのせいじゃない。ピッチの中央エリアというエメリにとり未開の地を開墾すべきときだ。
2 ミッドフィールドのバランスを求めているチーム
このブログでも何度か書いているように、ぼくはこのトレイラを前で使いたいというエメリのコンセプトがまったく理解できないわけではない。ポジションをコンヴァートして新しい役割に開眼する選手なんて山ほどいる。トレイラだってもっと若いころにアタッカーからCMにコンヴァートされている。高い位置でボールを奪えれば即チャンスになるのだから、うまくいけばかなり有効だ。だからこの考え方はそれほどおかしくはない。
しかし一方で、現在のアーセナルはMFのバランスの悪さをずっと指摘されているチームだ。ボールを持たれているときには相手に簡単にボールをつないでビルドアップされるし、CBのフィルタもできておらず毎試合でゴール付近を危険にさらしている。
トレイラはMFでバランスを取れるアーセナルにおける数少ない選手だ。
そのトレイラを高い位置まで上げることのメリットと、ボールを失ったときにトレイラが深い位置、いるべき場所にいないことのデメリット。単純にこのふたつを天秤にかけたら明らかに後者のほうが重くないかと。云いたいのはそれだけである。優先順位の問題だ。
そもそもトレイラはアーセナルのディフェンダーの前にいることが必要な選手で、そこで最大限にチームに貢献できる。
MFの守備バランス改善が叫ばれているときに、オバメヤンがクロスを上げてゴール前に飛び込んでくるのがトレイラ。そこから逆襲されて大ピンチ。これをナンセンスと云わずしてなんと云えばいいのか。
ぼくはトレイラの大ファンなのでなんでも褒め称えたいが、残念ながら彼の攻撃力だけは並だと思う。あれだけ前にいればたまに得点くらいするだろうが、それ以上でも以下でもない。
MFのバランスを放置してまで前でプレッシングさせることが重要かどうかは大いに議論の余地があるし、またエメリが感じているというトレイラの攻撃での魅力については賛同できない。
たしかにエメリが求めるように彼がそこで進歩すればチームには貢献するかもしれない。しかし、その兆しはエメリには見えているのだろうか。あるいはMFに穴をあけるというリスクをかける価値がそれほどにあると?
たとえメッシが今のアーセナルにいても、エメリ氏は似たようなことを言って、一般的に信じられている適所では使わなさそうですね。
トレイラに限らずジャカやセバージョス何かも適正ポジションで使われてない感じですね
オーバのサイドも疑問だし
結局フォーメーションありきで自滅してる今シーズンなんで説得力無いですね
チームの不振を選手に転換して保身に走ってるだけるようにしか見えない。コーチ失格ですよ
エメリってもしかしてリバプールとかチェルシーファンなのでは…それでわざとおれたちのアーセナルを混乱におとしいれているとゆう…。
この話題になるとなぜか出てくる「トレイラの身長だとプレミアでは~」という意見に先に釘を差してくれていて助かります。
実際に彼がMOM級の活躍を連発し、世界最高峰のDM全員が必ずしも高身長ではないという事実は重要ですから。
上記のような意見を見ると本気で困惑していましたが、少しすっきりしました。
トレイラがまたアーセナルのDMとして輝いてくれることを祈っています。
本当にトレイラの身長云々の前に、まず彼をdmに置いて、中盤の守備をなんとかする必要があるってものでしょうね。
空中戦で負けても中盤の守備の距離感がよければボールを取り返せますが、中盤のフィルターがかからなければ延々に攻め続けられますからね。優先順位をなんとかしてほしいものです。
ビルドアップについても、現状ジャカでうまく回せてないのになんでトレイラ起用でそこまで不安視するかなぁって感じです。
ジャカがうまく言っていないのが相手のプレス回避ができないからで、その回避の方法は選手の個人能力というより、チームとしてDF陣がどうビルドアップするか、という話でしょう。プレスもプレス回避も同じ話で、きちんとしたセットアップがなければ選手の個人能力ではうまくいかないと思います(モドリッチとクロースコンビなら別かもしれませんが)
去年の最初のリバプール戦のエメリはそういう部分すごく頑張っていたのですが、一体どうしてしまったんでしょうか。
トレイラはアーセナルでも数少ない気概が見せられる選手だと思ってます。パスもうまいし、ピンチには体を投げ出せます。体勢を崩しても頭で止めにいきます。何が言いたいかっていうと僕がトレイラを大好きだということです。
アーセナルと共に彼の状況も上向きになることを願ってます
ナイルズの時はあっさりエメリが折れたから今回もエメリには折れてほしい
僕は今回のエメリの発言には疑問を通り越して怒りを覚えました。まず身長が足りない派に言いたいのは、タッパがあるジャカでも空中戦は微妙だったこと、今のアーセナルにおいてディフェンスラインの前のスペース埋めることと試合中何回あるかわからない空中戦の勝率を上げることどっちを選ぶのかということです。またトレイラの空中戦の後のリアクションを含めるとそこまで穴にはならないと思います。その上でエメリが前でプレスのスイッチ役で起用するのは自由ですが、チーム全体でその動きをサポートする形やプレッシングの連動がないのに選手に適正でない仕事を任せる姿勢が疑問です。今季のトレイラで印象に残っているのは、周りの選手の位置を何回も確認しながらプレスに行くシーンです。物凄い与えられた仕事とピッチ上で起こっている現象とのギャップで躊躇しなが選手がプレイしているともとれるシーンに衝撃を受けました。そして今回エメリの発言。自分の推測が正しいならエメリは監督の資格がないと思います。エメリが見ている世界と選手が見ている世界が違いすぎるのでは。
一週間のうち多くの時間をきっと自分のチームの分析と改善に使っている人の言うことなんだけど、
なぜだか今のエメリが言うと全部すっげー薄っぺらく感じる。。。
やはり結果がでていなく、内容面でもダメダメ、選手にもあんまり支持されていなそう(選手からかばう発言が全然ないし)な監督ってのは、信頼感を感じないものなのだなぁ、としみじみ思います。
前にもコメントしたのですが、トレイラ問題で意外に忘れられているのは、コクランが復帰2年目以降おかしな使われ方したことです。なぜアーセナルはコクランを活用できなかったかと似た問題なのかも?(エメリへの批判とは別にして)
大した成績も残してないのに自分のやりたい方法をゴリ押しして結果が出ない
このエメリとかいうおっさんなんなんですかね
過激派サポもジャカ虐めるくらいならエメリに辞めろくらいの大合唱を浴びせればいい
カンテはチームに求められる能力を伸ばし続けているからこそ評価されてるように思えます。
それでもサッリのチームでは苦戦する時期があったように新たな戦術に適応するのは大変なんでしょうね。
カンテ程のポテンシャルをトレイラにみるならエメリのアプローチが良くない可能性は高そうですし、諦めて今のトレイラを最大限に生かすならやはりDMが良いのかもしれませんね。
ゴール決めてもラカZ喜ばないっていうね
末期症状ですわ
トレイラ本人が悪い訳じゃないですが、以前からちょっと評価が高すぎる気がします
チャレンジする回数は多いと思いますが、対人もそんなに強くない
カンテは不利な状況でもかなりの割合で勝ちますし、ボールハントは芸術的で奪ったらそのまま運べますし、正直ちょっと比べれないです
強いてシュートはコンパクトだとは思いますが、コロコロ倒れるのもあまり印象がよくありません
悪いプレーしてる訳ではないですが、ラムジーやジャカの世間の言われようと比べてアンフェアかなぁ、、
僕もトレイラの起用法については不満なんだけど、エメリの中ではまず長期プランありきなんだと思う。
エメリはおそらく長期プランの中心に4-3-3の堅守速攻を置いてる。
しかしアーセナルのMFは誰一人この戦術のIHの適性がない。強いて言えば将来的にゲンドゥージくらいか。
なので、トレイラをIHにコンバートしないとプラン自体が成り立たないんだと思う。
昨夜の試合でエメリは3-5-2を採用して、トレイラにほぼ本来の仕事をさせた。それはいい。
しかし問題は、あれがクビを回避するために妥協したプランBだということだ。
後半4バックにした時も、SHがウインガー一択であるためにボランチからパスを供給するしかない。
トレイラをDMで起用することは、エメリにとっては「今のこれがチームの限界」であることを意味してる。たぶん。
彼には他のプランがない(むしろそれが問題)ので、それだけは絶対に受け入れられないだろう。長期的には。
書き忘れた。
「注;チーム不振のため妄想爆進中です」
いや、昨日の試合は、トレイラはやっぱりIH的に使われてましたよ。
基本的にグエンが底で捌くので、トレイラはグエンのスペースを空けるために前目にポジショニング。
そこでボールが引っ掛かって被カウンター時にフィルターになってほしいトレイラがいない、ってのはありましたね。
ジャカ×トレイラの時は、基本的にトレイラが底で、ジャカがちょっと前で起点になり前パスを通す、という感じでしたが、それに比べるとグエン×トレイラの役割はかなり違いますね。
高めのポジションでしたよね。確かに。
ただ4-3-3で右のタッチラインまでカバーさせられるよりは、だいぶマシだったと思います。
思うにそういうタスクは身体能力モンスターの仕事で、判断力で勝負するトレイラの仕事じゃないだろと思います。
ただ現実問題、身体能力モンスターのIHは非常に高価です。
安価な代用としてのトレイラのように見えるんですよね。僕には。
個人的印象では、トレイラは、前目のポジションで活躍するにはパス出しが少し遅い印象。ドリブラーと言うのでもなく、ボールを持ちすぎる傾向があるような気がして、その意味で前目のポジションは向いていないような、、、