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【マッチレビュー】19/20EPL アーセナル vs サウサンプトン(23/Nov/2019)“プロジェクト4×3”スタートに失敗

まさかこんな結果になるとは。

いまの状態の悪さなら何が起きてもおかしくないなんて思っていても、さすがにほんとにこんな結果になるとは予想外だった。エメリが評価されると云われる「イージーな」4試合の初戦ドロウはもちろん不合格。3ポインツ以外は許されなかった。ひどいスタートだ。

ラカゼットのイコライザーが96分。「7分」という長過ぎる追加時間がなければ、ホームでセインツに32年ぶりの敗戦だったという。

これが火だるまになりながら決死の覚悟で望んだ試合の結果だ。背水の陣、ヨーロッパでも最高クラスのスクワッドが本気の全力でリーグ最弱チームのひとつに勝てない。目も当てられないとはまさにこのこと。あまりにもひどすぎる。

Arsenal 2-2 Southampton



エメリの試合後コメント「サポーターの不満は理解している」

試合直後のコメント

エメリ:いい結果で自信を得て進歩のチャンスとする。今日はその機会を失った。

サポーターがチームとわたしについてどう感じているか理解できる。わたしが彼らに云えるのはこれだけだ。いいパフォーマンスのためにこれからもハードワークする。チームがもっとよくなれることを示す。

今日の姿勢はよかった。選手たちは勝利を望んでいた。セカンドハーフの20分はインポーズしたが、全体的にはそれができなかった。ドレッシングルームではわたしも選手もとてもフラストレイションがあった。

わたしはファンを100%理解する。彼らが望むようなプレイをチームが見せなかったのだから。だがわたしの仕事は解決策を見つけることだ。

試合後のプレスカンファレンス。要約にて。

  • (結果について)サポーターとつながるチャンスを失った。それがここではキーになる。快適で力強くそして自信を得る。それができなかった
  • ファーストハーフは十分じゃなかったが、セカンドハーフはいいスタートをした。シーズン全体でもベストの20分があった。チャンスをつくったが得点できず。しかしその時間帯には満足している
  • 自分たちがいい時間に失点してそこからリスクをかけたが逆にチャンスをつくられた
  • ドロウで終わったが十分じゃない。失望している
  • (ラカゼットがイコライザーを喜ばなかったこと)それが彼らが感じていること。
  • (この緊張した空気)サポーターのことは理解している。彼らはいまフラストレイトしているし失望しているし怒っている。選手も同じだ。わたしの仕事はワークして、分析して、自分たちが進歩できるよう解決策を見つけること。キーはここで自信を得て、ポインツを取り、ホームでいいパフォーマンスをすることだ。サポーターとともにいることがキーになる。試合に勝つだけじゃなく彼らとつながることが目的
  • (どんな変化が必要?)いい結果で自信を得ること。そのためにいいプレイをして試合をコントロールしてゲイムプランを改善する必要がある。ドロウは十分じゃなかった
  • (バック3からバック4へのフォーメイション変更)解決策を見つける必要があった。3CBでは守備が強い。ファーストハーフはよかったがそれでは十分じゃなかった。攻撃が必要だったからセカンドハーフに変えた。20-25分くらいは攻撃がよかったが、少し守備のバランスを欠いた。それが問題。分析して解決策を見つける
  • (選手たちに怒っている?)まったくない。いい姿勢のときに怒るわけがない
  • (あなたの去就?)わたしの仕事は分析して選手たちと前進していこうとすること。難しいがこの数日でそうしないと。試合を分析したあと、また木曜にホームでの試合がある(※ELフランクファート)。できる限りの準備をする。サポーターとのつながりが必要になる
  • (あなたの立場が脅かされている?)クラブは毎日わたしをサポートしてくれている。わたしには責任がある。わたしは自分がもっとうまくやれるとわかっている。選手たちともっとパフォーマンスできる。こらからもトライする
  • (オバメヤンとラカゼットとぺぺについて)去年はラカ、オーバ、エジルでたくさんのいい試合をやった。今回彼らを一緒にスタートさせたのは自信を得る必要があったから。いろいろなシステムを使うのは選手がそれに準備できているから。システムは問題ない
  • まず自信を得てサポーターとつながれればいい結果になる。そしてまた自信がつく。選手は今日よくやった。もしセカンドハーフのはじめに2点目を取れていたらそれがキーになったはず。われわれも怒りを覚えるべきだ。失望すべきだ。でも前へ進むことは止めない。

以上。

今回はいつも以上に同じことばを繰り返すのでだいぶはしょった。自信を得ること、サポーターとつながること。そればかり。かなり圧縮できる。

さて。試合後にはこのなかの「シーズンベストの20分」という発言が注目されていたが、それがどこを指すのか、ぼくにはよくわからなかった。文脈からすると、どうも後半開始からの20-25分くらい(KTのファールでペナルティを取られるまで?)のことを云っているようだ。そこまでよかったっけ? いつもどおりメモを取りながら観ていたけど、若干酒も入っていたもので記憶があやしい。。

まあしかしエメリ氏もファンやメディアからのプレッシャーはさすがに感じているようで。それが正常な感覚でしょうな。

試合後のインタヴューの映像も見たけど、表情にまるで余裕がない。最近は試合中もよくあごや口のあたりをさするような仕草をするところがよくカメラに抜かれているが、きっとナーヴァスになっているときの彼の癖なんだろう。

それと、なんだかんだ今回もホームで敗けなかったので、今後彼がまた「ホームでは敗けていない」と口にするだろうことを考えると、うんざりした気分になる。

PEオバメヤンのコメント「わからない」

この惨状の直後でインタヴューに応える選手もいないと思ったが、キャプテンだけは義務があったようだ。オバメヤンのコメント

(ブーのなかピッチをさりました……)

PEA:(この批判がフェアなものか)わからない。でもチームもまたファンと同じように失望している。試合のなかでうまくいかなければ失望はする。だからファイトをつづけようとする。ぼくらにはカムバックするクオリティがあるし、戦わないと。

(サウサンプトンが勝つべき試合だった……)

簡単ではない試合だとはわかっていた。彼らがアウェイでプレイするときはボールを持てるし強いから。ああいうプレイをしてくるとは予想していた。ほんとうにがっかりだ。

(どうしてうまくいかないのでしょう……)

わからない。マジでわからないね。思うにみんなが自分たち自身に問わねばならない。何を変えられるか。何をもっと与えられるか。みんなそうする必要があるが、ぼくが一番それが必要だ。ハードワークして勝ちに戻りたい。

(いつ変わるでしょう……)

できるだけ早くそうしたい。木曜には試合があるし、そこから巻き返したい。いま、みんなにとってかなりキツいときだ。でもぼくらは漢で、解決するためにがんばって進まないと。ぼくらはグループなのだから内部で解決策を見つけられる。それがこれからやることだ。

(この試合をどう評価する……)

今日はみんなが失望している。ファンも選手も。うまくいかなかった。いい結果じゃなかった。もちろんホームなのだから勝たなきゃならない。

(PLで5試合で勝ちがない……)

(何が悪かったのか)実際よくわからない。ぼくが云えるのは、チームとして選手としてワークを続けるということだけ。一緒に解決する。強くいなければ。

(ポイントを得られてラッキー……)

ラッキーかどうかはわからない。1ポイントだ。でもそれは十分じゃなかった。

オバメヤンはオバメヤンで、“I don’t know”を連発。でもそれがプレイしている選手の本心という気はする。

混乱が極まっていて、すでに選手ひとりひとりがどうこうできる状況ではなくなっていることがよくわかるコメントだと思う。

いまのアーセナルの戦力を考えてみれば、本来このパフォーマンスは説明がつかない。選手クオリティだけで勝負するならトップ4は争っていても不思議ではない。しかしそれがチームになるとボトムチームと争うのがやっと。選手11人の総和どころか、まるで10人で戦っているみたいになってしまう。トップレヴェルではシナジー(掛け算)が問題だというときに、足し算すらおぼつかない。そんな状況。

こういったことはもう選手個人には対処できなくて、マネージャーにしか軌道修正はできないのだろうが、もうエメリ自身もその混沌のなかに巻き込まれてしまっているという感じがする。

18 Comments on “【マッチレビュー】19/20EPL アーセナル vs サウサンプトン(23/Nov/2019)“プロジェクト4×3”スタートに失敗

  1. 負ければいいなんて選手に失礼だ!あなたはファンじゃない!サッカーを知らない!

    なんて言われてましたね。お疲れ様です。

    僕もチェンさんと全く同じ心境でした。

    もう、エメリを楽にさせてあげてっていう感じ。

    1. どもども。

      その件もこのエントリのなかで触れようと思ったけど止めたんすよね。そういうひとの気持ちもわかるけど、ここでいろいろ説明してもあんまり建設的な感じにならなそうで。

      ぼくから云いたいのは、選手のことを一番気の毒に思ってることはたぶんほかのファンのみんなと変わらないんじゃないかってことです。

      1. 触れるべきというか触れてほしいです。
        このブログを定期的に読ませていただいていましたが、「負けてほしい」と願っている人が書いていると思うと悪寒が走って見る気になりません。

        何のためにブログを書いているのですか?

        1. >>とっくんさん 見る気にならないなら見なければ良いのではないでしょうか?公式メディアではなく個人ブログですし、ブログ主が書きたいことを書けば良いわけですので、読者がとやかく言うことではないと思います。ブログを書く目的は人それぞれですので。

        2. 悪寒が走るくらいなら見なければいい。
          俺もチェンさんと同じ気持ち。
          と言うかもうすでにどうせ勝てないし、見てて辛くなるからここ2、3試合はショートハイライトでしか見てない。
          そして見るとやっぱりな…と。
          もう15年くらいアーセナルをずっと応援して試合は欠かさず見てきたけどここまで気持ちが離れたのは初めてかな。
          かと言って他のクラブを応援する気にもなれないし…
          もう手遅れなもしれないけど、とりあえずエメリを早く解任しろって思う。

        3. 「負けて欲しい」と思いたいんじゃない!
          「負けて欲しい」と思わせてる人たちがいるのです・・・

  2. モーさんのお写真とちょっとひんやりした文章がお似合いと思ってましたので、Twitterのはすごいイメチェンだと思いました。
    まあでも、今回の試合は私的にはちょっと前より面白かったです。

  3. 今回はチームが前進するための敗北が必要だったと、僕も思います。
    どうも今の順位といいこの引き分けといい、不思議なことばかりの今シーズン。
    今はどのチームもアーセナル相手ならイケイケドンドンでシュート打てると思ってそうなので、状況が状況をさらに悪くしてますね。
    エメリは年をこせるのか?僕たちの明日は??早く楽にしてほしいのは、私もです苦笑

  4. いまのアーセナルは、通信機器の「半死」状態みたいですね。
    障害が発生してくれたら(=いっそ負けたら)思い切った対処ができるのに、中途半端に動いている(=結果的に引き分けちゃう)から経過観察してしまう、みたいな。
    とはいえ、アーセナルが負けるところは見たくないので、必要なら運転中でも機器を止める!という英断ができる経営陣だと信じたいです。

  5. エメリさん、、あんな顔でしたっけ。。なんか眼窩が落ち窪んできたような。。

    このままでチームがCL圏内に浮上できることを信じるのは、マーチを電柱にぶつけたらフェラーリに組み変わるのを信じるようなことだと思うのですが、、
    アーセナルでは最後に誰が決断を下すんでしょうね。ダチョウ倶楽部のネタみたいになってるのでしょうか。その成否はどうあれ、お隣の会長さんの決断力がとても眩しく感じられるのが悔しいところです。

  6. エジル頼みの3-5-2もそれほど悪くはなかったと思うけど、コンパクトとは言えず攻撃の厚みがなかった。
    少なくとももう一枚、エジルに絡んでパスを供給できる選手が必要だったと思う。
    3バックの是非はおくとしても、ウィロックを使わないのは意外だった。

    後半の20分が良かったと認めたのも意外だった。
    あれを良しとするのに、リードされないとやらない?
    勝ち点1に軸足があるようにしか思えない。19位相手に!?
    自信が必要なのは、選手じゃなくてエメリだ。

  7. いつもありがとうございます
    Twitterでチェンさんを非難する声に熱くなってしまって反省しているところです。
    でも、いまのアーセナルを観るのは辛いですよね。

  8. いつも楽しく拝見させてもらってます。
    ツイッターの件は一切記事にする必要はないと思います。
    負の感情を集めるためにアーセナルを追ってる人なんてアンチ以外いないでしょうから。
    他人の意見や気持ちをノイズだと思って攻撃するなんてどこかの偉い人達みたいだなと思いました。
    最近はアーセナルを応援してること自体が悲しくなる出来事が多いです。
    早くいい流れと時代が来ることを願ってます。

    毎回xG以上の結果が出せる秘訣がどこにあるのか短所ではなく長所を見た前向きな記事が読めたら幸いです。

  9. スパーズの監督交代劇を見ててハッとしたんですが、経営陣がエメリを信頼しておりまだしばらく続けさせる発言て、解任の違約金が高額に設定されてるとかその上で後釜の一流監督の給与が払える状態にないってことはないですかね?
    去年の内容からエメリを信頼して人事予算ギリギリまで選手獲得に使ってるからもう使える金がないとかあったりしそうで。
    そもそも監督に関わる人件費はUEFAやPLのFFPには抵触しないんでしたっけ?
    さすがに解任違約金を複数年分割で払うことはできないだろうし…。

  10. PL、この先、どのチームとの対戦なら3P獲得できるのでしょうか?

  11. いやぁ、内容面でこんなにセインツのリハビリのような内容になってしまうとは。。
    あえて良かったところを探すと、ラカゼットの気迫、エジルの有用性、トレイラのスペースを埋めてくれるところ、ティアニーのクロス素敵、ルイスの縦パスナイスでした、というところかな。(挙げると結構あるな。。)
    でも、悪いところもそれ以上に挙がっちゃうけど割愛!
    エメリは求心力がないように思えてしまう。

    お隣のポジェ切るのはえーよ、レビィ馬鹿野郎!と思っていましたが、ここまでフロントが動かないのも意外。
    まさか降格圏になればさすがに。。とは思うけども。
    アーセナルはなぜかカネがないので、(印象ではウエストハムより無い感じ)ミランのようになってしまうことを避けたいっすね。

  12. エメリのチームに関しての言っていることは間違ってはいないので、エジルを使って今後改善できる計画が見えていて、それにフロントが信じてついていくのか。
    チームに劇薬として監督交代させて新しい監督と一から築きあげていくのか、選択すべき時が来ていると感じています。
    いずれにしても今シーズンの順位はいいものにはならないと思うので、ファンとチームの溝は深まっていくと思っています。

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