現地時間金曜にウナイ・エメリ解任が発表されると同時に、今シーズンからファーストチームでアシスタントコーチを務めていたフレディ・ユングバーグが暫定的ヘッドコーチにアポイントされた。
そのすぐあとにはもうPLのノリッチ(A)が控えており、新体制での初戦まで非常に慌ただしいAFC界隈となっているが、チームもファンもこの新しいスタートに際し概ねポジティヴな空気に包まれているように感じる。よきことかな。
さて、ユングバーグがAFCヘッドコーチについて心境を語っていたのでそれを紹介したい。ファーストインタヴューだ。
フレディ・ユングバーグ、暫定ヘッドコーチ就任後ファーストインタヴュー「大変な名誉」
同じインタヴューだと思うが、オフィシャルサイトとSky Sportsで少し内容が違う?ようだ。まずはオフィシャルサイトから。
‘It’s a great honour… I feel excitement’
(チームを率いる意味……)
グレイト、グレイトなオナーだ。このファンタスティックなクラブのために自分にできるだけのことをやりたい。それが今日感じていること。ワクワクしているし、いい仕事をするようトライする。
(昨日の選手たちとのミーティングとメッセイジ……)
(特別なことは)ない。いつもドレッシングルームで云っていることだ。何人かグレイトな選手がいるが、いくつかの問題があるみたいなことを云ったと思う。いま結果が出ていないし、それを特定しなければならない。どうやってそれを特定するか。それについては話さないでおくかもしれない。
(サイドラインで目立つようになるか……)
イエス。もちろんだ。わたしは試合に入っていくタイプだ。それがわたしなんだ。しかし同時に、一歩引いて試合を分析する。多少状況によるが、落ち着いているときもあるし、落ち着いてないときもある。場合による!
(誰がアシスタントになる……)
それはやらなきゃならないところだ。準備でき次第お知らせする。
(ヴォルフスブルクでブンデスリーガの経験について……)
マネージャーはみんな違うということ。違うチーム、違うものごと、選手の扱いかたの違い、エクササイズや何に重きを置くかとかどういうプランかとか。だからわたしにはこういったことすべてが学ぶポイントで、まさにそれがコーチングライフでやろうとしていることなんだ。ここでのいろいろを理解しても、もちろんブンデスリーガはまた違うフットボールがある。だからある国でのカルチャーを学び、何が重要と捉えているかを学ぶ。それが「知識バンク」になる。
(何を優先し、何を変えるつもりか……)
もちろん小さなことは変える。しかし急激になにかをしようとはしていない。なぜならそれがベストだとは思わないから。ただ進めて、スマッシュアップするようなことはしない。でもわたしはやりたいことについては明快なんだ。同時に明日の試合までには一回のトレイニングセッションしかないので、変更については賢くやらねばならない。団結する必要があるから。
(あなたの試合へのアプローチをどう説明する……)
わたしはアーセナルにそれはもう長くいる。わたしはエンタテイニングなフットボールが好きだが、同時に失点はできない。見つけるのがトリッキーなバランスだ。わたしにとって、ハッピーな選手がベストなフットボールをやると考える。それはわたしが選手として学んだことだ。ハードにワークするときもあるが、同時にそれを楽しまねばならない。選手がハッピーなのはだいたい攻撃的なフットボールを楽しんでいるときだね。
(あなたのU-23チームは22試合で48ゴール。それがコーチングスタイルを表している……)
2019年のいくつかのスタッツを見ることもできる。たしか9試合で5試合のクリンシートがある。つまり守備もやっているということ。それぞれのやり方がある。
(クラブでプレイしていたことがいま助けになる……)
明日には試合がある。クラブのヴァリューがそこにあることをわたしは望んでいる。クラブを理解していることも。内部からそう思うんだ。それは100%役に立っているね。わたしはここに20年いて、わたしにとって(※クラブの価値は)とても特別なんだ。それがわたしがこの仕事がオナーだと云った理由だよ。クラブがわたしにチームを助けてほしいと頼めば、もちろんわたしには栄誉だ。彼らが必要なだけわたしはチームを助ける。そこから見てみよう。
(アーセナルのファンにメッセイジを……)
アメイズィングなファンがいる。わたしたちには彼らが必要だし、選手たちもそう。それが彼らに云える主なことだ。われわれは選手としてコーチングスタッフとして彼らをハッピーにするためにすべてを捧げる。ただ試合を楽しんでほしい。
(クラブをポジティヴなフィーリングでリスタートさせることに自信がある……)
当然自信はある。そうでなければこの仕事を頼まれても受けなかった。もし彼らを助けられると感じられなかったら、やっていない。だからもちろん自信はあるんだ。わたしはほんとうにこう感じている。このクラブは一体感を持って、みんなにスマイルを取り戻せると。
つづいて、Sky Sports『Soccer Saturday』より。
Ljungberg exclusive: Honour to lead Arsenal
Arseblogがトランスクリプトを上げてくれている。ナフ・リスペクト。※オフィシャルサイトとかぶる部分は割愛。
(チームを率いる意味……)
グレイト、グレイトなオナーだ。それがわたしが感じていることだ。自分のなかに湧き上がるエナジーを感じているし、それはスペシャルなものだ。もちろん、クラブに起きたことを考えれば少しの悲しみはある。しかし興奮もまたある。未来にわれわれに何ができるのか。そして明日にはプレイするチャンスがある。これは素晴らしい栄誉であり、それはわたしが選手たちに伝えていることでもある。君たちにはやるべき仕事がある、わたしはそれをサポートできると。しかしわたしには、それはもうグレイトでグレイトなオナーだよ。
(この話しを聞いたときの最初のリアクションは……)
うぬぼれたくはないが、誇らしかった。わたしにそんな重要な役割を与えようと彼らが考えていることが、栄誉だと感じたんだ。わたしにそれができるという信頼に。興奮もまた感じた。なぜならここには何人かのとてもとてもいいフットボーラーがいる、素晴らしいクラブなのだから。
(任期については聞いていますか……)
長期か短期かは聞いていない。ただつぎの試合に集中するように云われただけだね。できるだけうまくやるようにと。そしてそこから見ようと。わたしは選手と明日の試合に集中している。わたしにできるベストを尽くすつもり。
(フルタイムの仕事になってほしい……)
チームとクラブ次第だ。わたしはこれからについて集中するつもりだ。明日には試合がある。勝つためにできる限りハードにやるし、そこからまたいくつかの試合でわかるだろう。それがわたしが考えていることだ。そのほかのことについては、現時点では、考えていない。
(マネージャーになりたい……)
未来を見よう。いまわたしは職をおぼえていくところで、自分自身を成長させられるよう何でもやるつもりだ。もちろんクラブがわたしにこの大きな責任を担えると任せてくれたことは誇らしいが、現時点ではひとつひとつの試合に集中するだけだね。
(クラブに笑顔を取り戻す……)
わたしはヴォルフスブルクでブンデスリーガにいたことがある。もう降格してしまいそうだった時期だ。ビッグクラブだからたくさんのプレッシャーがあったし、みんな落ち込んでいた。わたしには選手としてスタッフとして、落ちているときの経験がある。そこにはできることがあるし、やるべきことがある。結局は、いいフットボールをやれれば結果は着いてくるもので、スピリッツを奮い起こすにはそれよりいい方法はないんだ。
(コーチングチームの構築……)
わたしはわたしのやれるなかで組織するよう頼まれている。昨日からもう方向転換している。ノリッチとの試合もあるが、明日の試合に向けては正しくセットアップするだろう。
(キャプテンについて……)
わたしは何か大胆な変更をするつもりはない。現状を維持するだろう。メディアではだいぶ騒がれているし、多くの議論もあるが。自分たちがピッチのうえでどうプレイするか、何をするかに集中するよ。
(明日はオバメヤンがキャプテン……)
明日わかる。
(最初のトレイニングセッションはどうでしたか……)
雰囲気はヘンだった、いやヘンじゃない、でももちろんそこには悲しみがあった。彼らには長期のとてもいいコーチがいたのだし、ほかのコーチングスタッフたちも突然いなくなってしまったんだから。もちろんフットボールの世界はとても競争が熾烈なのはたしかで、選手たちは感傷的な反応があるね。
わたしがやろうとしていたことは、できるだけリスペクトフルであるということ。その後、わたしは選手たちをトレインしていた。わたしの役割は小さなものだった、だからわたしはエクササイズもトレイニングセッションもワクワクするものにしたい。彼ら自身が楽しめるような。願わくば、いいムードになってくれると。木曜には試合があって選手たちの一部しかいなかったから。
以上。英語が上手!
ユングベリの戦術はかなり興味ありますね。
具体的にはトレイラやエジル、ペペあたりの起用法がどのようになるのか?あとは、CBの序列もですね。具体的にはソクラテスを外してホールディングもしくは、チェンバースを起用したりとか。
スールシャールみたいな一時的な解任ブーストがアーセナルにもあるかもしれませんが、目指す方向性は見えそう。相手のノリッジもボール保持して打ち合うスタイルみたいだし、アウェイとはいえ、攻撃に主眼を置いたセレクションになる可能性も十分ありそう。
いきなりチームの攻撃・守備が劇的に改善するとは思えないので、それなら5-4で勝つくらいのクライフイズムというか、エンターテイメントな展開を見たいですね。
早速ユングバーグになってて笑いました
僕はけっこう楽観してる。
今さら失うものはそれほど残ってないし、エメリのように長期計画の縛りもない。
僕は今のチームに必要なのは、ショートパスが通る距離を保ってコンパクトにやることだと思ってる。
それはリュングベリも、今の選手たちも、ベンゲルの下でやってきたことだ。
監督と選手がコンセプトを共有する上で、これほど大きなアドバンテージが他のチームにあるだろうか。
come on you gunners!とはこの場合、新監督と選手たちに送るべき言葉かもしれない。
やったれリュングベリ。
“ヤ”ングバーグにはしなかったんですね。笑
昔はリュンベリだったので、リュングベリですら違和感がありますが、とにかくWenger Ballを見せて欲しいものです。