ジョッシュ・クロンキのインタヴュー「フレディにはアーセナルのDNAがある」
JKことジョッシュ・クロンキもさっそくユングバーグへの期待を表明している。
‘We can still achieve our goals’
(決断にはどのような背景が……)
世界中のすべてのファンやサポーターと同様、われわれも最近のパフォーマンスには懸念を持っていた。変更を決めるときがくるまでは、ウナイと彼のスタッフをサポートしたかった。この数週間における決断を下したのは、わたしとラウル、ヴィナイとエドゥのグループでだ。
(どれほど困難な決断だったか……)
とても難しかった。なによりもまずウナイはいい人間だ。みんなからとてもリスペクトされるような。彼と彼のスタッフで交わされる毎日のワークエシックは素晴らしかった。最終的に自分たちが設定したいくつかの目標に足らなくなりはじめてしまった。わたしたちはまだ今シーズンを目標を達成できると思っている。それがいま交替を決めた理由だ。
(フレディ・ユングバーグが後任……)
まずフレディはアーセナルのDNAを持っている。もちろんからは何年も前からここでプレイしていたし、サポーターも彼をよく知っている。ここ数年は舞台裏でも熱心に働いてきた。とくに去年からの1年半は。だから彼がいてくれたことは素晴らしかったし、彼はクラブのDNAを理解している。彼がクラブを前進させることができる正しい人物だと感じている。
(フレディと選手たちへ伝えたメッセイジについて……)
わたしのフレディと選手たちへのメッセイジは、基本に立ち返ろうということと、これが一番重要だが、楽しみを取り戻そうということ(let’s get back to having some fun)。思うに、フットボーラーというのは、ピッチに出て試合に勝ち笑顔でいるときにベストになれるものだ。それがわたしにとっての勝利の方程式さ。
(現状のプロセス……)
われわれのプロセスはすでに進行している。内部ではラウル、ヴィナイ、エドゥとハスが率いていくだろう。このプロセスを通して、彼らと近い場所で働くことを楽しみにしている。
((後任探しの)タイムスケイル……)
われわれはフレディを信頼しているので、彼とプロセスを続けられることが幸運だ。そして同時に正しい候補を見つけるよう(後任の)サーチもしていく。これは第一候補を探すという意味じゃない。
以上。
「フレディと選手たちに伝えたこと」は何かと問われているのは、彼がトレイニングセッションのときか、グラウンドで選手たちやコーチングスタッフ、サンレヒらリーダーを集めてスピーチをしていた一幕があったからだろう。
彼のメッセイジは非常にシンプルで力強かったと思う。
「楽しみを取り戻そう(let’s get back to having some fun)」
くしくもユングバーグも同じことを述べている。楽しくなければダメだと。まるで、カソルラやロナウジーニョの顔が浮かんでくるようじゃないか。アーセナルの選手たちが久しく忘れかけているものだ。
エメリ解任後もヘッドコーチをクビをすげ替えただけでは問題は解決しないのでは?と、一部メディアやASTのようなサポーター団体から疑問を呈されているKSEのオーナーシップ。
そんななかで彼がここでチームと積極的にコミュニケションを取り、ファン向けにこうしてメッセイジを発していることはポジティヴに受け止められると思う。
「アーセナルDNA」とは?
さて、エメリの解任後、それとこのユングバーグの指名に際して、ぼくがブログやポッドキャスト、ツイートなど各所で何度か目にしたり耳にしたりしたのは、ジョッシュが語っているこの「アーセナルのDNA」に関すること。「アーセナルDNAとはなんぞや?」「アーセナルウェイとはなんぞや?」ということ。
アーセナルのオフィシャルサイトにはズバリ「The Arsenal Way」を説明したページがあるが、ここに書いてあることは「ファンに誇りを抱いてもらうクラブになる」のようなより高位概念というか抽象的なこと。Arsenal wayと聞いてわれらファンが期待する説明は、もっと現場的に「どうやってそこにたどり着くか」についての回答だろうと思う。ゴールに向かいどういうプロセスを経るか。
もちろんフィロソフィを宣言するうえでは、これはこれで必要だろうけど。
しかし、ジョッシュの「フレディはアーセナルDNAを持っている」発言も文脈的なことで云えば、おそらくはもっと具体的なことを意味しているはずだ。それはつまり攻撃フットボールということ。前を向いてプレイするということ。
これは暗黙の了解ながら「アーセナルDNA」というのはもはや「アーセンDNA」なのだよね。アーセン・ヴェンゲルが磨き上げた誇り高きクラブのヴァリュー。アーセナルのファン全員が誇らしく大切にしたいと思っているもの。
アーセナルFCはそのことをハッキリさせたほうがいいのではないだろうか。われわれのDNAはボールを持ち攻撃することにあると。
ウナイ・エメリのようなコンサヴァなマネージャーを雇ってしまうような間違いを今後起こさないために。エメリの後任選びについては大変に重要なポイントに思える。
おわる
PS
このたび、当ブログでは「Ljungberg」というカテゴリを新設。いずれ多くの記事がたまることでしょう。
あ、あとなんの前触れもなくいきなり「ユングバーグ」って書き始めてごめんな!
ユングベリの戦術はかなり興味ありますね。
具体的にはトレイラやエジル、ペペあたりの起用法がどのようになるのか?あとは、CBの序列もですね。具体的にはソクラテスを外してホールディングもしくは、チェンバースを起用したりとか。
スールシャールみたいな一時的な解任ブーストがアーセナルにもあるかもしれませんが、目指す方向性は見えそう。相手のノリッジもボール保持して打ち合うスタイルみたいだし、アウェイとはいえ、攻撃に主眼を置いたセレクションになる可能性も十分ありそう。
いきなりチームの攻撃・守備が劇的に改善するとは思えないので、それなら5-4で勝つくらいのクライフイズムというか、エンターテイメントな展開を見たいですね。
早速ユングバーグになってて笑いました
僕はけっこう楽観してる。
今さら失うものはそれほど残ってないし、エメリのように長期計画の縛りもない。
僕は今のチームに必要なのは、ショートパスが通る距離を保ってコンパクトにやることだと思ってる。
それはリュングベリも、今の選手たちも、ベンゲルの下でやってきたことだ。
監督と選手がコンセプトを共有する上で、これほど大きなアドバンテージが他のチームにあるだろうか。
come on you gunners!とはこの場合、新監督と選手たちに送るべき言葉かもしれない。
やったれリュングベリ。
“ヤ”ングバーグにはしなかったんですね。笑
昔はリュンベリだったので、リュングベリですら違和感がありますが、とにかくWenger Ballを見せて欲しいものです。