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アーセナルがPSGのLBレイヴィン・クルザワ獲得で本気交渉とオーンステイン

昨日このブログの移籍ニュースエントリでも「ファンからヤヴァいほど不人気(笑い)」と書いたPSGのLBレイヴィン・クルザワ(Layvin Kurzawa)27才。

現時点ではファン界隈でもアーセナルとのリンクの噂もあまり歓迎されていない彼だが、昨日デイヴィッド・オーンステインを含む複数ジャーナリストが、アーセナルはクルザワの獲得に本気であると報じた。

Arsenal in advanced talks to sign Layvin Kurzawa, PSG’s…

この動きの背景、LB補強の重要度、選手についてなどいくつか徒然に書いてみよう。



クルザワ(PSG)とアーセナルの現状

『The Athletic』(オーンステイン&Gunnerblogのジェイムス・ニコラス)によれば、現在アーセナルはクルザワの獲得でPSGと交渉中、この件はラウル・サンレヒが主導しているということ。昨日の時点でキーになる会議が催されたようだ。

アーセナルの関係者がクルザワがプレイした水曜のモナコ(4-1勝利)もチェックしていたという。

今年の夏には契約が切れてフリーエイジェントになるクルザワながら、目下LB危機のアーセナルは今月の獲得を希望しており、移籍金が発生しないこともほのかに期待をしているとのことだ。

『L’Équipe』が報じているところによれば、PSGはクルザワを1月に売却するなら「£5-7M程度」の移籍金を求めるというが、もし彼らがクルザワの放出により積極的なら交渉の余地があるということかもしれない。

今シーズンのクルザワはリーグアンで11試合プレイしているが、プレイタイムが585分、このうち90分プレイした試合は4試合しかない。すでに契約が1年を切ろうとしていることでもクラブからの評価はお察しである。

PSGはクルザワ退団ならJuan Bernatがレギュラーを務めるLBのカヴァーについては、アブドゥ・ディアロ(ここにいたんかい)に任せる意向があるそうだ。

アーセナルがクルザワ獲得に動く背景

レフトバック危機

もちろんそこにはアーセナルのLB危機とも云える状況がある。

ファーストチョイスとして今シーズンからプレイしているキーラン・ティアニーが、肩のケガで3月までアウト。彼はアーセナルに加入当初も故障しており、アーセナルに来て以降もなにかとケガに見舞われている。3月に復帰するとはいえ、ベストなフィットネスでプレイできるかどうかは安心できない。ベレリンやホールディングを見れば、心配になろうというものだ。

またセアド・コラシナツもフィットネスには不安がある。彼はしばらく大腿とくるぶしに問題を抱えているということで、先日のアルテタのプレス会見でも触れられていたがいまもあまり具合はよくない。屈強そうに見えて、意外にケガがちである。

現状LBでもプレイしているブカヨ・サカはもちろんウインガーの選手。

いまアルテタはFBをウインガーとして前に上げたり、CMにしたり(InvertedFB)と、FBとして使わない戦術を採用しているが、それもむしろいまの状況ありきの部分が多いだろう。アルテタも現状のFBについてこのようにコメントしている(※ソース不明)。

アルテタ:われわれはフルバックをフルバックとして使わないプレイをしている。彼らはウインガーであり、CMである。

フルバックなしでやっていけるのかって? 無理だね。でもフルバックがいないのだから(しょうがない)。

右もベレリンの不在&いつごろフィットするかも明確になっておらず。左だけじゃなく右も似たような状況だ。

なぜレイヴィン・クルザワ?

安いから?(笑い)

まあ実際のところそれに尽きるだろうが、ある程度経験とクオリティがあって安く手に入れられるヴァリューな選手となれば、シーズン中というタイミング的にも選択肢は多くない。

後述するように、この選手を取ることはかなりリスクがあるように思えるし、ちまたのファンの意見などを見るに、アーセナルがどのあたりを評価しているのかはいまいち分かりづらくはある。

他方で、昨日のエントリでも書いたように、この動きには政治的な背景があるという指摘がある。

彼が最近エイジェントを「キア・ユーラブキアン」に変えたということで(TMだと反映されていない?)、それがプッシュされている原因であるのかもしれないという。

もし、エドゥとサンレヒを足ががりにさらにAFCに食い込んでこようとしているユーラブキアンの案件ということが、獲得の動機になっているのだったら危険なことのように思えるがどうだろう。

まあしかしそのあたりは完全に憶測だ。

アーセナルのスカウト部門あるいはStatDNA(笑)が、ミケル・アーセナルのスタイルにぴったりマッチするだとか、クルザワの誰も気づいていない隠れたタレントを見出している可能性もある。

彼が活躍してくれれば文句はない。

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9 Comments on “アーセナルがPSGのLBレイヴィン・クルザワ獲得で本気交渉とオーンステイン

  1. そもそもモンレアルを追い出したのが間違い。アルテタは正常な状態にするだろう。エミリ解任のきっかけが何だったのかイギリス人以外は、みな知っている。

  2. エドゥとサンレヒのコネ頼みの補強プランはやはり博打感が強いですね
    アンドレみたいになりそうな気がする

  3. 僕も今必要なのは「モンレアルじゃん。まんま」とか思ってしまう。コシと2人スピード型のCB/SBを失ったのは痛かった。(注;結果論です)

    クルザワに関しては常識的に考えると、最後の半年をレンタルって線じゃないだろうか。SPGにはサラリーを節約するメリットがあるし、本人も夏に完全フリーのほうが給与に上乗せがあるだろうから。

    もし今大急ぎで長期契約を高く売りつけようとするような選手なら、「もうプレーする自信がありません。4年間おカネだけ下さい」って事だと思う。適性がなくてもサカのほうがマシじゃないかなあ。

  4. もう一度すいません。サカはDFとしてもすごい選手になれると思います。そういう問題じゃないんです。前任者の残した爆弾を、丁寧にどうにかするということなんです。クルザワはゾーンでの動き
    を知ってますし、練習できます。もちろん本人は野心をもってくるでしょう。それが大事なんです。 もっといい選手を取ればクビになるのティアニーです。

  5. クルザワと言やぁ、2シーズン前のCLアンデルレヒト戦のハットトリックがセンセーショナルだったけど、その後は目立った活躍も聞かず…怪我がちな選手でしたか。
    FW以外の(オーバ以外の)得点力が劇的に無い現状で、来るなら楽しみな選手ではありますけどね。
    レイバン・クルナラ
    COYG

  6. 名前はかっこいいんですがね。
    ホントに来るのならアルテタも希望してるとみていいのかな。だとしたら見込みがあるのでしょうね。

  7. コシとモンレアルが絶妙なバランスで紙一重で失点防いでたイメージあります(笑)
    モンレアルの攻撃でのポジショニング、そのバリエーションも大きな効果をもたらしてましたしね。
    個人的にはコラシナツでなくモンレアルを出したのが謎なんですが…主さんの過去の記事さがして勉強してみます(笑)

    クルザワの不人気度合いが面白いですね。
    能力だけ見るとコラシナツよりはLBとして一定の仕事しそうな印象ですが…
    (LBとして平凡という評価に現時点のアーセナルのLBで達しているのって…)
    現在の状況的に(レンタルが本命だとして)候補に挙がるのも理解できたし、リスクというのもすごく納得させられました。
    どうなるかな。
    アルテタの「彼らはウインガーであり」という部分にコラシナツも含まれていると見てもいいのかな。
    まぁウインガーではないだろうけど、LBとして見ているかどうか気になります。

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