妥当性あるシーズン中断&終了
この非常事態を受けて、PLもどこかで重大な決断をしなければならないが、誰もが完全に納得できるオプションはおそらくない。したがって、できるだけ多くのパーティにとりフェアで妥当性があると思われるやり方を選ぶよりない。
仮にここでシーズンが終了したとして、このシーズンを「無効」にするという決断をした場合、20-21シーズンは基本的には19-20シーズンのど頭の状態に戻ればいいので、その理不尽さを除けば話はわりとシンプルになるだろう。アーセナルは18-19の5位の結果で20-21CLの席が与えられるかもしれない。なにそれ最高。
だが、目前に迫ったリヴァプールの30年ぶりのタイトルも無効になるということで、これを非現実的と見る向きも多い。ユルゲン・クロップは仮にそういった決断になっても受け入れると表明して称賛されているが。立派なものだ。
一方このシーズンを無効にしない場合、シーズン途中までの結果であらゆることを判断することになり、話は途端に複雑になる。シーズンのリザルトはどうするのか、昇格/降格はどうするのか、CL/ELの出場権はどうするのかなど、さまざまな利害関係のなかで決断をする必要がある。これがシーズンを途中で強制終了する難しさ。
もっとも反対意見の少ないであろうオプションは「リヴァプール優勝&降格チームなし&昇格あり(来シーズンPLは22チーム)」というもので、これはたしかに多くのファンや関係者にとっても妥当性があるように見える。
降格と昇格はクラブ財政に与えるインパクトが大きすぎるので、降格はなしでチャンピオンシップからの昇格(リーズとWBA)はあり。それなら救済措置としては十分すぎるくらいだ。とくに降格の可能性があったチーム。最下位のノリッチなどはまさに棚ぼたであるし、いま降格圏にいるチームはもちろん、そこに片足を突っ込んでいるWHUやワトフォードといったクラブにとっても恩恵は小さくない。むしろ得である。
またリヴァプールのタイトルについては、現時点で2位と「25ポインツ差」であと2試合の結果で決まるというのだから、彼らの優勝でいまさら異論を唱える声も少ないだろう。エヴァートンのファンくらいか。どんな可能性も考慮するというのなら、もちろんリヴァプールが優勝しない可能性だってあるが、現状でタイトルを認めるくらいの柔軟性はあってもよさそうに思える。まあせっかく文句なしのはずだったタイトルにケチがついて、ファンはうれしくないかもしれないが。
議論の余地があるCL/ELスポッツ
問題が残るのは来シーズンのCL/EL出場チームで、例年以上に団子状態でヨーロッパのスポットを争っているところだっただけに、これを現時点のテーブルで決められてしまうことは、いまはまだそこに到達できていない多くのクラブから異論が出かねない。
BBC Sportsでは、8チームをヨーロッパ行きに可能性がある候補と見ていた。
「CL絶望」の補足。PLでの4・5フィニッシュの可能性をまじめに検討してみよう | ARSENAL CHANGE EVERYTHING
このなかでも、とくにシェフィールドU(7位)とアーセナル(9位)の2クラブは消化が1試合少ないクラブで、その1試合の結果によってヨーロッパ行きの可能性を残している(※シティのバンが前提)だけに、両クラブにとっては現在のテーブルで結果が決まることには強い不公平感があるはずである。
シェフィールドUはアストン・ヴィラ。勝てば、マンUを抜いて5位浮上。文句なしでCLスポットへ。
アーセナルはマンシティ。勝てば、ウォルヴズにポインツで並びGDの3点をひっくり返せば7位浮上。ELスポットへ。St. Totteringham’s Dayも祝えるというおまけつきダ☆
これあんまり指摘されてないみたいだけど、PLがここでシーズン終了することを決めても、シーズンを無効にしないのならば、この未消化の2試合だけは実施する可能性はあるんじゃないかと思う。無観客とかで。そうすれば、シーズン途中で結果を決められてしまうという残念はあるにせよ、少なくとも他チームとの不公平さだけは解消できる。まあCLからELに落ちる可能性があるマンUがあらゆる手を使って阻止するかもしれないけど(笑い)。
シティにアウェイで3点差をつけて勝つというミッションインポッシボー。われらの来シーズンのELのあるなしを決めるのがその試合だってのがウケますな。
ということで、アーセナルにとってもっとも都合のよいシナリオは「今シーズン無効&来シーズンCL出場」で、ウナイ・エメリの19-20シーズンという消し去りたい過去を帳消しにできるという。なんというマジック。。アルテタのアーセナルで残りシーズンも期待はしていたけれど、どちらかを選べと云われたら、申し訳ないがシーズン終了のほうを選ぶかなあ。少し迷うくらいにはまだ今シーズンもプレイを観たいけれど。
一方最悪のシナリオは「今シーズン終了(現状ママの結果)」となるかと。来シーズンのCLはおろかELもなくなれば、夏の補強への悪影響は必至である。ていうかここから新シーズンまでアーセナルなしとか地獄ですかね?
COVID-19と夏の移籍市場については、またあとで書こうと思う。
いずれにせよ再開予定日の4/3までには、また新しい方針がPLから発表されるだろう。
さらなる延期で様子を見るのか、あるいは腹をくくってそこでシーズン終了を決めるのか。
これだけ毎日いろんな情報がアップデイトされて、明日はどうなっているかわからないみたいな状況なんだから、やはりさらなる延期の発表かな。
4月末からの再開でもぎりぎり間に合うとなれば、もろもろを考える時間はある。
おわり
※追記
このブログエントリをアップしたのちにBBC Sportsがブレイキング。
Coronavirus: English football suspension extended until at least 30 April
Premier League, EFL, Women’s Super League and Women’s Championship, and all fixtures in Scotland, Wales and Northern Ireland, are currently postponed.
PLをはじめとするイングリッシュ・フットボールはすべて4月30日まで延期が決定。。
38試合消化を前提に何週間だろうが後ろにずらしてもいいんじゃないかと思うけどね。
不要なカントラヴァーシーも避けられる。
で、来シーズンから何年かかけて元の日程に戻せばいい。リーグカップと場合によっちゃぁFAカップも中止にして1シーズンを1か月短くすれば2年で2か月、3年で3か月短縮できる。
真夏のサッカーをどう考えるか。あぁ、どっかの島国ではやってるのか。
そもそも来シーズンだって普通に開始できるかわからんわけだから今シーズンだけぶった切ってもってのもあるんじゃないかしら。
PL5位どころか4位だってワンチャンあると思ってる自分としては打ち切りとかチョー意味不明。EL敗退よりよっぽどデヴァステイティング。頼むよ、ホント。
PL中止
去年の成績でCL出場
んでオーバメヤンが残る。
これが理想。
今シーズンは中止で
昨シーズンの結果でCL、EL昇格チーム2チーム、降格なし(もしくはシティの1チーム)
でいいよ、もうあとにずらしたらずらしたで日程ぐちゃぐちゃの目に見えてるし
リバプール優勝、降格なしかつ昇格あり。ヨーロッパへの切符はプレーオフが、批判少なく現実的かなあ