試合の論点
アストン・ヴィラ vs アーセナルのトーキングポインツ。
リヴァプールとシティの連勝のインパクトがあまりに強かったために忘れそうになっていたが、このチームはずっと同じ課題を持っているのでした。それが浮き彫り。この試合には、そのことを思い出させてもらった。
課題のポインツをざっくり。
一貫性問題
consistency.
90分のなかの一貫性(終盤に失点するとか)に問題ありとは、アルテタも課題だと認めているし、最近しばらく云われ続けていることだが、リヴァプール・シティに連勝したあとに今回敗けたことで試合後には「やっぱり」「very Arsenal way」みたいな感想も少なからず見かけた。要するに、アーセナルでこういう展開はあるあるなのだ。
いいときがあっても継続できない。どんなに称賛されようが、すぐに失望させられる。選手もそうだし、チームもそう。
それはやはりこれからも、アーセナルにとって核心的な課題だろう。トップチームになるつもりなら、いいときを継続できないと。自分たちのことが信じられなくなってしまう。
クリエイション問題(MF問題)
いまもっともアツいトピックはこれだろうか。
相手ボックス前の中央ゾーン、日本語で云うバイタルエリアをまったく使えていない問題。そこは「Zone 14」というそうで、最近スタッツアナリティクス方面でたまに目にする。
ヒートマップでもそこがぽっかりと空いている。プレスからエジルの不在をツッコまれていたのは、ここで一番輝ける選手がエジルだからだ。
ウーナイのときから全然変わっていない。
Chances created in the Premier League this season (players):
1. De Bruyne (126)
2. Grealish (90)
3. Alexander-Arnold (85)
4. Buendia (83)
5. Maddison (79)
…
…
33. Ozil & Pepe (38)— Sam Dean (@SamJDean) July 21, 2020
今シーズンのアーセナルのチャンスのつくれなさはもはや異常事態。アルテタになってからもずっとそう。Zone 14を使えていないことと、チャンスクリエイションがまるでできていないのは、かなり関係があるに違いない。
リヴァプールとシティの2試合ではクリエイトする暇もなかったため問題にもならなかったが、PLの試合ではシットディープ、ロウブロックをやられることは珍しくない。そこをこじ開けるにはクリエイションが必須で、ここを改善しないことには結果が出ない。
この試合では、ジャック・グリーリッシュにそのお手本を見せられたというのが最大の皮肉である。
個人的には、アルテタが構造的にそれをやろうとしていないのではないかという疑いも持っている。これについてはまたどこかで書きたい。
スクワッドデプス問題
個人的にはジャカが試合後に話していたように、この試合に臨むメンタリティにも問題があったとは思う。
とくに前半、集中力を欠いていたのかミスパスもいくつもあった。U字にパスをまわし続けるなどパフォーマンスが停滞していたなかで、自分から積極的に動いて何かを起こそうとしていた選手はセバーヨスくらいしかいなかった。60分に入ったKTもそう。(もしゲンドゥージがいたら、彼もまた自分でどうにかしてやろうというプレイを見せたはずだったと思う)。
攻められっぱなしのタフすぎる試合のあとで、まったく違う展開で気持ちを入れ替えるのが難しかったのかもしれない。
だが、試合後にはスクワッドデプスが問題だと指摘する声がかなり多かった。
やはり敗因のひとつとして選手層の薄さも認めざるを得ないのだろう。必要な選手がいないし、あるいはトップチームに比べればクオリティも。
最近はレギュラー選手の調子が上がってきたからか(セバーヨスやKT、ラカゼットなどはとくに顕著)、バックアップ選手との乖離が大きくなってきたように感じる。
たとえば今回後半にジャカが入って全体のプレイがよくなったのは、いまのシステムでは彼じゃないと機能しないからでもあるだろうが、レギュラーとサブのクオリティの差もあったかもしれない。ぼくはずっとトレイラに期待しているので、あまり認めたくはないが。
今回トレイラ、コラシナツは、それぞれジャカとKTと比較するのも気の毒なくらいだった。セドリックも残念ながらあのパフォーマンスではベレリンからポジションを奪うのは無理だ。せいぜいセインツの選手という感じ。クロスはただ放り込めばいいわけじゃない。
個人については擁護もできるだろうし云いたいこともあるが、クオリティ不足に関しては認めるよりない部分はある。
アルテタがクラブに補強を訴えていたということで、今回ファン有志が軽飛行機でバナーを飛ばしたりして(Back Arteta, Kroenke Out)、夏の補強を求めるファンの声はさらに高まっているが、ELを逃す可能性も十分に出てきたことで、移籍ウィンドウの成り行きはさらに不透明になったに違いなく。
ここで満足な補強ができずにいると、ほんとうに悪循環でいつまでも浮上できないミッドテーブルチームになりかねない。
セットピース問題
今回の失点を含め、アーセナルの今シーズンの失点の46%がセットピースからであるということ。
ひどい。
逆に云えば、アーセナルはセットピースでの失点をなくせば、かなり結果につながりそう。そこに改善の余地があるとはっきりしていることは悪いことではないかもしれない。
セットピースとスロウインは、まともなコーチングが必要だ。
とりあえずそんなところ。
いいとこ探しをする気になれない。ごめんね。
残されたグーナーの望みは、FA優勝スパーズ7位で奴らのELを剥奪するくらいでしょうか。
まあエメリ末期時代を考えれば、こんなギリギリの争いしてるのもしょうがないと思うしかないですね。
トレイラがそこまで悪かったとは思わないけど、タイプ的にジャカの代役は難しいと思う。
ジャカは足首のケガを1週間早く復帰して、しかも即実戦→以後出ずっぱり。
残り3試合を3連勝が狙いだったはずだから、ここで休ませるくらいは仕方なかったと思う。
ジョルジーニョだって出ずっぱりの時はひどい出来でよく批判された。
ジャカを批判する人は、売っちまえ!じゃなく競争相手を確保しろ!と叫んでほしいもんがある。
ジャカにとってもプラスなはずだから。
個人的にはジャカが入っても好転したとは思えないですね。トレイラはイエローも受けたし、それもあるでしょうが。彼はボールをサイドに散らすのは非常にうまいと思いますが、ずっと下のパターンを繰り返してるイメージです。
固められた中央で縦(ななめ)にパスが刺せない
→サイドに散らす→サイドライン沿いの遠いところから放り込み→はじき返される
エジルだったら中央で受けたり、ラカゼットと連携して中央に入るパターンも出来るので、メディアからそういう質問が出るのも当然でしょうね。逆に昨シーズンはそこでボールを失ってカウンターで失点っていうパターンが目立ちましたが。。
昨シーズンからもそうですが、相手が引いた状態で最終ラインの裏に抜けるチャレンジが少ない気がします。ワンツーで抜けたり、スルーパス出したり。オフサイドになるようなシーンがほとんどありませんもんね。これがスカッドによるものなのか、アルテタの指導で変化するのか、まぁ両方でしょうが。
相手がプレスしたときビルドアップでかわして広いスペースを活用するシーンはかなり増えましたが、引かれるとやはり厳しいですね。
シティのダビド・シルバのような選手がいたらなあと思いました。
コロナ禍でプレシーズンツアーは可能性低いでしょうし、コルニーで腰を据えて戦術練習してほしいですね。まずは今シーズンの残り2試合ですが。がんばってほしい。COYG
パーティよりグリーリッシュの方がアーセナルに必要な気がしましたね
だずーーん。
ウィロック、ぺぺ、エンケティア、オーバ、ラカが一緒に出てんのは面白かったですけどね。
ウイイレ かと。しかも下手なやつの。
ま、お疲れだったかな。
FAカップで勝ちゃなんでも良いんですよ。
切り替えてこ!
ベンさん前の担当の時はエンケティアって言ってたのに、ヌケティアに変えてきてたな。
だずーんからの圧力でもあんのか?
COYG
ずーん、あるある発動、本当にやめてほしかった。サカも良くなかったですね。斜めにドリブル切れ込んでエンケティアがもらった、あれぐらい?フォームがあがっているラカも、ゴールデンブーツ狙うオーバも外したくなかったのでしょうが、連動していなかったぁ。当たり前ですが、グリーリッシュにあれだけ活躍されたら、そりゃ後手後手になるだろう。ファールも皆うまく取られるし、一発目のセットピースでゴラッソ決められるって取られるってどんだけ・・・。SOT前半ゼロ、は選手はきちんと把握していたのかしら?ファンがどれだけ悲しんでいるか、選手には分かってほしいなあ。エジルとグウェン出してもよかったんじゃねーの(たられば)・・・。もう気持ちはFAカップです。COYG
ジャカがいないだけでこうもパフォーマンスが変わるのかと情けなく思いました。
3バックで続ける以上、343を継続するんでしょうし、前の選手にラストパスを出そうとするトップ下の選手がいないのも原因かと。
いくら豪華な全線を築いてもパスをだすのがジャカやルイスだけならせわないですよ。
セバジョスが残るなら、433の中盤のゴールに近い位置で使ってほしい。
サリバと組むのを誰にするのかですけど、誰でも4バックにしてほしいですね。
ワトフォードには勝ってほしい。
とにかくシュートをもっと撃ってほしい。
ゴールも見たい。COYG
個人的にスターティングメンバーに問題を感じたのは、トレイラとセバージョスの役割(もしくは配置)ですかね。
あとラカの疲労を考えてラカ先発は意外だった。ペペを休ませるのを優先?個人的にはそれならサカをWBでなくFWとして起用して欲しかった。WBがいない?ナイルズやティアニーの疲労の方が酷かったのだろうか。分からないけど疑問。
メンバーとしてはトレイラはジャカの代わりに入ったけど、役割としては前半はジャカの代わりをセバージョスにやらせようとしていた印象です。
トレイラは他の人が指摘してるようなことやプレイ位置が常に低い(試合中ルイスに何度か前に行くよう指示もされていた)等他にも色々あったと思う。それであれば左に置く方が影響は少なくて済んだんじゃないかと。そういう傾向にあるのは今シーズンを見てると分かっていたことだし。クオリティの差とも特性の差とも両方あるかも。ここはアルテタのミスとも言えるんじゃないかと感じる。セバージョス自身右の方がやり易いとかあるかもしれない。前半のアディショナルタイムとか見ても。
それでもこの試合もエネルギーがある時にちゃんと噛み合っていれば得点は出来たかもしれない。が、最初から色んなところで個人ミスがあって選手個人としても出来は良くなかった。攻めるチャンスを自ら潰していたと。もちろん以前からの攻撃の課題はありますが、システムを機能させられてなかった側面と継続して出ている選手含めてのパフォーマンスの両面にも問題があったように感じます。
ジャカ、ティアニーを休ませたかった気持ちは分かるし、アルテタが元々後半からティアニー、ペペを使うつもりだったかは分からないけど、そうであるなら前半はせめて同点で終わらないといけなかったかなと。
シティでさえアグエロやデブライネ、ラポルテとか1人でも欠けるとけっこうパフォーマンスが落ちる。マンUならB・フェルナンデスだけでも変わるかもしれない。この試合のアーセナルは何人変わっただろうか。と、自分を慰めてみますが、まぁ課題ですよね(笑)
いい教訓になったと思いたいです。
クリエイト問題は往年のガナサポならずっと気になってる所ですよね
エメリ氏の時はまぁそー言うコーチかと思いましたが、アルテタがそういうサッカーを目指さない可能性があると少し不安です
パーティ獲るとか話もありますが彼のプレイスタイルもクリエイトできる感じでは無いですし…