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【マッチプレビュー】19/20EPL アストン・ヴィラ vs アーセナル(21/Jul/2020)死にものぐるいになれるか

もうPL。激闘から中二日。早い。

そして今シーズンのPLもこれを含めてあと2試合。蛍の光がほんのりと聴こえてきている。悲しい。

さて今回はアストン・ヴィラのヴィラ・パークにて。

彼らは現在18位と降格圏にいるが、残り2試合の結果によっては残留も可能とあり(17位と3ポインツ差)ボトムチームとはいえ、トップサイズとはまた違った種類のタフなバトルが予想される。

アーセナルはここで敗ければ7位チームに追いつけず、そこで(PLからのELは)ゲイムオーヴァである。まあFAカップで勝つから問題ないんだけども。

せっかく最強チームに勝って望みをつないだのだから、それを無駄にはできない。あと2試合は絶対勝たないといけません。

来シーズンに大きな希望を持って臨むためにも、いい終わり方をしないと。圧勝を希望する。



アルテタの試合前プレスカンファレンス「どんなチームにも弱点はある」

昨日行われたオフィシャルサイトのトランスクリプトより。今回も長い。饒舌。

アストン・ヴィラについて

(残留をかけてファイトせねばならないアストン・ヴィラが相手……)

アルテタ:そのとおり。彼らはすごく切羽詰まってる。PLに残留するためには2試合に勝たないといけないだろうし。そういう状況なら命がけで戦うものだ。彼らはすべてを出してくるだろう。われわれは同じムードでいなければならない。われわれもヨーロッパに行くために2試合に勝たねばならないし、だから関係者全員からそういうムードがほしい。

(チームは準備できている……)

交替になったムスタフィについてはチェックしなければならない。ハムストリングに違和感があるようだ。この数日は見ないといけない。あとは(ケガの)問題はない。エディ・エンケティアもサスペンションから戻るし、セドリックもカップタイドから戻る。そのほかはまだわからない。今日リカヴァリ具合を見る。ここ数試合ではかなりたくさんプレイしているから。ヴィラを倒せるチームを選ぶよ。

(ムスタフィのケガは軽いものだと思う?……)

わからない。みんなが足を酷使している。ケガをしていなければ、ムスタフィの途中交替はよくあることではない。今日の様子を見て、ドクターから聞く。

(最後の2試合にどんなフィーリングで臨む……)

わたしはここにオプションを持ってたどり着きたかったし、いま明らかにオプションがある。いまは自分たちの手中にはないが、難しくなることはわかっていたことだ。それでもわれわれは両試合に勝つようにせねばならないし、そこからどうなるか見てみよう。もしそれができれば、いいチャンスがあると思う。

(カップファイナルがスクワッドロテイションに影響する……)

ここ数試合でもたくさん変えていた。なぜならスケジュールがやばかったし、みんながいいトレイニングをやれていたから。彼らにもチャンスは必要だったし、彼らはわたしにいつだって問いを投げかけている。

(アストン・ヴィラについて……)

わたしの意見では、彼らは多くの試合でとてもアンラッキーだった。フットボールをプレイしたがっているチームで、彼らがボールを持っているときはとても難しい相手となる。(ヴィラ・パークは)わたしのイングランドでのフェイヴァリットステイディアムのひとつだが、そこにファンがいないのは、彼らにとっては大きなディスアドヴァンテッジになるだろうと思う。彼らがここ数試合で見せていたように蘇らせないよう、われわれはとても注意深くせねばならない。準備はできている。

(彼らがボールを持たないことは有利になる……)

そういうマインドセットは持ちたくない。悪いね。われわれが問題にするのは、彼らがやるようにボールを勝ち取りたいということだ。そういう切迫さとアグレッションを持ってフットボールをプレイしたい。

(もし選手たちがわれわれが向かっている方向に一致団結するならどこまで行ける……)

彼らがやってきたパフォーミングのやり方はすべて彼らの手柄だ。自分たちがやろうとしていることを信じるやり方も。もちろんこれはマラソンだ。どうプレイするか、どう10ヶ月継続するか、長期に渡る。1週間かそこらうまくやったくらいでは十分ではない。だからわれわれはまだ何も成し遂げていないんだ。リーグで2試合に勝ったことは大きなプラスにはなるが、自分たちがベストを出せばどんなチームにも勝てるようにならないと。いまはとにかく安定して3日ごとにそれをやらないといけない。

(自分たちのバックからのプレイを観るのはナーヴァスになる?……)

ノー。わたしがナーヴァスになるのはロングボールを蹴るときさ。すぐにそこに行ってしまうなら、すぐにそれは戻ってくる。(バックからプレイ)そのほうがいいね。正しいストラクチャと正しいタイミング。正しいスペイスを使って。もっと頻繁にやらないといけないことだよ。

FAカップファイナル

(“Emirates FA Cup”あらため“Heads Up FA Cup final”でチェルシーと対戦……)

彼らがどんなプレイをするか興味深く見ていた。フォーメイションや選手。いろんな状況があるとてもいい試合だった。スコアラインは…… それが内容を反映しているのかはわからないが、クリアなことはファイナルでとても難しい相手と当たるということだ。

(チェルシーがやっているように夏には財政のバックアップが必要……)

まずフランクはとてもいい仕事をしていると思うし、彼はバンのあと難しい状況を引き受けた。われわれとはコンテキストが違う。彼がうまくやっているのを見るのはうれしいよ。ファイナルで彼とやれるのも期待しているし、お互いにとってチャレンジになると思う。わたしは自分がいる環境にとても満足しているし、クラブの人たちとのコミュニケイション、一緒につくったプランも問題ない。

(オリヴィエ・ジルーについてと、彼にまだここにいてほしかったか……)

彼はいいプレイをしている。マジ手に負えない。わたしはオリヴィエを知っているし、彼がボックスのなかでどれだけデンジャラスか知っている。いま彼はたくさん得点もしている。チームでポジションを取った。うれしいよ。だってわたしは彼をよく知っているし、グレイトなキャラクターだから。

エジルとゲンドゥージ……

(メスト・エジルはアストン・ヴィラでプレイする?……)

メストはトレイニングしているよ。

(つまり、チームに含まれると?……)

ほかの全員と同じようにトレイニングしている。

(エジルがスクワッドに入るかどうか定かでないと?……)

23-24人を選ばねばならないから。今日の午後やるつもり。

(エジルとゲンドゥージは“意志と一貫性”があれば、戻ってこられる?……)

それはどの選手にも、どのスタッフにも同じことが云える。全選手がそれをわかっている。もし自分自身のためだけでなく、チームのために、このクラブのためにベストを尽くすことを示すならば、誰でも歓迎されると思う。グリーンライトを出すのは、わたしだけの判断ではないが、全員がそれに対してサポーティヴでなくてはならない。

全員からサポートされていると感じることが必要だ。なぜならそうでなければ、とても居心地の悪い状況になるから。

ジャカ、ルイス、KTへの称賛

(ダヴィド・ルイスとグラニト・ジャカのターンアラウンド……)

彼らは自信を得るにふさわしい時間の過ごし方をしてきたふたりだ。わたしは彼らがどれほどプロフェショナルか知っているし、どれだけこのクラブで成功したがっているか知っている。どれだけ気にしているかも。彼らはリアクトできたり、困難に直面したりするし、あることで苦しんだりする。彼らはサポートとバックアップするに値する。彼らは自分たちのパフォーマンスでここにいるにふさわしいことを示しているし、このクラブにどれだけファイトしているかは見られたはずだ。

(グラニト・ジャカは試合への適応にどれだけオープンだったか……)

グラニトのチャレンジは、まだここに自分の居場所があることを自ら納得することだった。わたしは彼を多いに信頼していたし、そういうことで急に状況が変わることはこの業界ではありうる。

彼は正しいメッセイジを送る必要があった。まずは、彼は自分にはそれができることを信じねばならなかったし、そういうときはわれわれが全方位でサポートするときだ。わたしはファンの彼に対するリアクションを見たり聞いたりして、ほんとうにうれしく思っている。彼らも彼がやってきたことに感謝できると思う。かつての難しい状況だったときでも、たくさんのポジティヴなことがあった。

われわれはみんなそういうことから学ぶんだ。思うに、彼はすべての選手にとって難しい状況においてのとてもいい模範になっている…… もし意志があり、もし一貫性があり、もしほんとうに成し遂げたいと思っているのなら、帰り道は必ずある。

(グラニトは無観客でプレイする恩恵がある……)

もちろんあの事案が起きたあとのことを云っているのなら、そのとおりだろう。しかしその後わたしがここに来てから観客はいたが、わたしは彼に対してどんな個人の(悪い)リアクションも気づかなかったよ。観客はポジティヴになり始めたのだと思う。

しかしわからないね。彼に訊くべき質問だ。彼はどんな状況にも対処できると思うけれど。わからない。いい質問だ!

(キーラン・ティアニーを指導……)

スタッフもみんなそう思っているだろうが、彼との取り組みはうれしいものだ。彼は子どもが喜んでるみたいなんだ(He’s a joy of kid)。彼はいつでももっとやりたがるし、いつでもよりハードにトレインする。自分自身をもっとプッシュしたがる。彼はここに来てから(ケガで)難しい状況もあったが、いまは落ち着いていることを願う。

われわれはほんとうに彼のことが好きで、よく彼をサポートしている。彼がここに来てからやっているすべてに感謝しているよ。わたしは、彼はスクワッドのなかでもとてもいいロールモデルになっていると思う。

その他

(ファイナルの前にオーバが契約にサインすれば、移籍プランがやりやすい……)

いまある不確定なことについてわたしが話していたとき、もちろんそのなかに彼も入っていた。もうひとつは、もちろんわれわれがどこでフィニッシュするかと、ヨーロッパでプレイするか否か、それがインパクトになる。そうして、そういったマーケットに関するすべての状況が、どうなっていくか。

オーバに関しては、わたしの望みはずっと明快だ。早くそれができれば、個人的には、よりよくなる。なぜなら選手もより集中できるし、より決意をもって、落ち着くこともできる。しかし同時にタイミングとクラブのニーズも尊重すべきだ。

(サンティ・カソルラについてと、コーチとしてここに戻ってくる可能性……)

わたしのなかで、サンティは最高だ。個人的に、まず第一に、彼の人がらと彼がドレッシングルームにもたらせるもの。そして選手としてもキャリアを通してやってきたこと。コーチングロールについてや彼の将来について、どうなるか見てみよう。彼はいま(ヴィヤレアルで)終えたばかりだし、このときを楽しんでもらいたい。将来のことはどうなるか見てみよう。

(サンティとこの件について話しているので?……)

まだだね。

以上。

FAによれば、FAカップはファイナルだけ“Heads Up FA Cup final”に名前を変えるそうで。「Heads Upキャンペイン」というメンタルヘルスの啓蒙活動の名前を冠するという。

さて。もろもろの発言について。

アストン・ヴィラはやはり彼らの必死さがカギか。PLとチャンピオンシップでは賞金が雲泥の差であるから、死にものぐるいになる理由はある。

ただ、われわれもELに必死なのは同じであり、彼らにとってもいまこのタイミングでアーセナルと戦うのはできれば避けたかっただろう。

エジルとゲンドゥージについて、この発言だけ見ると、エジルはこれまでと扱いはあんまり変わらないようだ。残り2試合でベンチに入るかも微妙かもしれない。夏にはなんとかうまい解決策を望みたい。「グリーンライトを出すには一存で決められない」ってウーナイみたいなこといってら。エジルはやっぱりクラブ判断なのかねえ。

ジャカ、ルイス、KTへの称賛がすごい。

カソルラについては、ぼくはtwitterで切り取られたquoteだけを見て「脈アリか!?」と思わず興奮してしまったのだが、アルテタのコメント全体を見るとそうでもなかった。まあコーチの件で話しているかと問われ「not yet」と答えているので、そこはこれからの展開がありうるという意味にも取れるが。

ちなみにカソルラは、チャビ・エルナンデスのいるなんとかというカタールクラブへの移籍が発表されている。もう1年は選手としてプレイしたいということで、うわさどおりの進路でござった。

まさかカタールクラブを羨む日が来るとはね。

笑えるのは、ヴィヤレアルは来シーズンから新マネージャーにウーナイ・エムリを迎えるそうで、カソルラがこれを嫌って契約更新しなかったという。まあカソルラとウーナイは親しいみたいだから、そんなわけないんだけども。タイミング。

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

One Commnet on “【マッチプレビュー】19/20EPL アストン・ヴィラ vs アーセナル(21/Jul/2020)死にものぐるいになれるか

  1. 毎度のことながら、アルテタのコメントはすごく明確で。

    相手がボールを持たなければ有利か?→そういうマインドセットは持ちたくない。
    バックからのプレーにナーバスになるか?→ノー。正しい方法で、もっと頻繁にやるべき。

    誤解も、言い訳も、入り込む余地ゼロ!
    ボスが毎日この調子なら、そりゃあ選手は迷わないだろう。
    今夜もいいゲームを期待したい。

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