さて、19/20シーズンPLウィナーとFAカップウィナーが戦うFAコミュニティシールドの時間がやってきた。今年はリヴァプールとアーセナル。提供はマクドナルドでお送りします。
タイトルとしてはさほど重要視されるものではないし、このタイミングで本気度もお察し。両クラブのサポーター以外、世間的な注目度も大してないだろうが、アーセナルのファンとしては非常に楽しみな一戦である。リヴァプールとの試合は毎回たくさんの得点が入るし(もちろん敗ければつまらんわけだけど)決して退屈するような試合にはならないのがこの対戦の常である。
昨日行われたアルテタのプレス会見から、土曜の試合をプレヴューしてゆこう。
アルテタの試合前プレスカンファレンス「コンディションはいい」
昨日行われたボス会見。オフィシャルサイトのトランスクリプトより。いくらなんでもというくらい長いッス。。
リヴァプール戦について
(シーズン終了から3週間足らずでシーズンを始める精神的なキツさ……)
アルテタ:や、大したことないよ。われわれは自分の仕事がほんとに好きだし、この業界で働ける特権的な立場にあるわけで。フットボールから離れていた分、取り戻すのにいくらか時間はかかるけれど。通常どおりとまではいかずともやれると思う。
選手たちはメンタリーにもフィジカリーにもいいコンディションだ。準備はできてる。選択肢もない。われわれは土曜のカップ戦でプレイするだけだ。
(スクワッドはどんなシェイプになる……)
ふたつのトレイニングセッションしかできていないし、ミニプリシーズンの真っ最中だから、どんなふうになるか想像できるだろう。しかし同時にわれわれはコンディション不良になるようなこともなかった。
もちろんいまはこのファイナルを戦うには理想的なときではないが、選手たちはやる気マンマンだ。もうひとつトロフィを取る機会だし、それに向かっていくつもりだ。
(誰か隔離中だとか、チームに戻ってから検査に引っかかった選手は?……)
ノー。われわれは制限とか、政府やPLの検査ルールなど、いろいろなときをやり過ごしてきた。それはいつだって予期できないものだったし、翌日には何が起きるかもわからなかった。しかし、われわれはそれに適応しようとしたし、土曜に戦えるよう、チームを可能なかぎりベストな状態にしようとしてきた。
(ウィリアム・サリーバについて……)
彼はすごくハードにトレイニングしている。彼はいい準備をするためにずっとロンドンに滞在していたんだ。準備できていることがわかる。
もちろん、彼にとってはたくさんの新しいことがあるし、慣れることも必要になる。しかし、彼はこのクラブにふさわしいクオリティがあり、また進歩し続けよう、このクラブの未来になるんだということを見せようとする正しいアティチュードがある。
(ファンはリヴァプールでサリーバとウィリアンを期待できる?……)
わからない。誰がプレイするかは明日決めるつもり。だが、たしかなことは彼ら新しくサインした選手は今シーズンたくさんの時間プレイすることになる。だから、1試合のために急ぐことはないんだ。
ファンが彼らのプレイをとても観たがっていることはわたしも知っているが、いずれにせよ今年はたくさんプレイするよ。
(リヴァプールにリーグで勝ってから長い時間は経っていません、この試合に勝つ重要性……)
そのとおり。これは自信と信念のための大きなプラットフォームをもたらすだろうと思う。それによりあのレヴェルのトップチームにチャレンジできるし、倒すことだってできる。
そして、いつでも試合に勝つやり方を見つけること。マンシティに勝ったし、チェルシーにも勝った。勝てばおそらくはチームはいくらかカチッとハマるだろうし、より信念モードに入っていけるだろう。
レノとエミマルどちらがNo.1か問題
(ベルントはNo.1としてシーズンをスタートする……)
ベルントとエミ、あのレヴェルのふたりのGKがいることは最高だね。昨シーズン、ベルントがケガしたとき、もし誰かがエミのキャラクターやクオリティを疑ったとしても、彼はできることを示したし、しかも1試合だけじゃなかった。10-11試合連続でそれを見せたのさ。ふたりがいてくれてとてもうれしいよ。
しかし、彼らもプリシーズンの初日にはわかっただろう、またポジションを争うことになるのだと。そして誰がスタートするチャンスを得るにふさわしいかをわれわれに見せることになる。
(ふたりを同時にハッピーにさせていられることが可能だと思っているので?……)
ふたりをハッピーにさせておくなんてことはしたくない。わたしはひとりにはプレイできないことに怒ってほしい。しかしその怒りがまた競争相手へのチャレンジになり、彼を進歩させる。あるいはそうじゃなくても、ポジションを得るためにそうすべきなんだ。簡単ではないよ。
個人的には、GKからフルバックまで(競争があることに)違いはないんだ。彼らはそれがわかっているし、わたしもずっとそこは明快だが、願わくば彼らがお互いで切磋琢磨し、チームを進歩させていってほしい。
(ベルントはもう完全にフィットしている……)
イエス。ベルントはフィットしている。彼はFAカップファイナルでもほぼフィットしていた。リスクは犯したくなかったんだ。しかし、夏のあいだはずっとトレイニングしているし、彼はいまパーフェクトコンディションさ。
(エミのフォームに対するベルントのリアクション……)
彼は動揺していなかったよ。彼はとてもうれしかったんじゃないかな。なぜなら彼はエミのポジションをよく理解していたし、このクラブにおけるエミのこれまでを知っている。彼がどれだけ忍耐強く、ポジションを得るためにどれだけファイトしてきたか。そしてポジションを得た。みんなが彼のことを好きで、ベルントもまたグレイトなキャラクターの持ち主だ。彼はそんな状況で腹を立てるような人間じゃないんだ。
(隔離のせいでセレクションから漏れたらエミは怒る……)
それはもしかしたらありえるね。われわれにはすべての選手について計画があるが。