いつの間にかPLで14位にまで落ちていたアーセナル。
混沌としたPLテーブルのなかでも、順当に埋もれている。毎週あんなパフォーマンスを見せていればなんの不思議もない。PLでは直近5試合でわずか1得点。しかもそれはオバメヤンがペナルティで決めたもの。その前の4試合では8得点なのだから、突然得点不足に陥った異様さが余計に際立つ。
ちなみに、前回のリーズとの試合が終わった時点で、PL9試合を終わってアーセナルの得点は「9」。9試合で9得点しかしていないチームが優勝したシーズンはないそうで、今シーズンのアーセナルの優勝はかなり難しくなったと云えるだろう。絶望した!
さて今回の相手はウォルヴズこと、ウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズ。リーグ10位の彼らをエミレーツステイディアムに迎える。彼らとわれらは1ポイントしか離れておらず、今回もまた6ポインターな試合に。もう毎週6ポインターである。
遅くなってしまったが、今晩(日本時間明日早朝)の試合をプレヴューしてゆこう。
アルテタの試合前コメンツ「ウォルヴズはPLでもっともオーガナイズされたチームのひとつ」
試合前のプレス会見は行われていないのか、伝えられていない。そのかわりいくつかのインタヴューがオフィシャルサイトにアップされていたのでそちらを。
アルテタ:(月曜のセインツで初めてバック3から4にシステム変更し追いついたウォルヴズ)もちろんそれが違いになった。彼らが(サウサンプトン戦で)セカンドハーフをどう終えたか観ただろう。
どちらの状況に対しても準備が必要なことはわかっている。バックスリーフォーメイションでは彼らは違うプレイのオプションも持っているし、いろいろな場所で脅威になる。だからわれわれもいつもやっているように準備する必要がある。
とてもタフな試合になる。彼らは間違いなくこのリーグでもっともオーガナイズされたチームのひとつだから。
彼らは長い時間ともにプレイしてきた。彼らはビッグゲイムでビッグチームを相手に、どれだけ難しい相手になるか示してきた。だからわたしは難しい試合になると思う。相手は試合のどんなところでも支配してくる。彼らはやるべきことがはっきりわかっている。
マラドーナについてアルテタ「彼の大ファンだった」
先日亡くなったディエゴ・マラドーナについてもコメントしていた。
アルテタ:とても悲しいね。わたしは彼の大ファンだった。
わたしは彼と親しいひとを何人も知っている。それに彼はどの街でプレイしても、街全体をインスパイヤするひとだった。
彼にはそういう魅力があって、どんなフットボール選手にもいろいろなエモウションを生み出す懐の深さがあった。子どものころのわれわれはみんな彼に夢中だった。そして彼はもういない。
彼がこのスポートに対して行ってきたことに大いに感謝したい。当時たくさんのキッズがフットボーラーになりたがったのは、彼のような選手のおかげなんだ。
アルテタのインタヴュー「何かが足りない。最低でもいくつかの移籍ウィンドウは必要」
『GOAL』より。プレス会見はしなかったけど、メディアのインタヴューには応えたのか。
アルテタ:おそらくはいまのポジションは、われわれがいるべきところなんだろう。2試合分(の違い)だ。
その4-6ポインツが違いになっていて、勝敗を分けたのも小さなマージンだった。恐ろしく小さいよ。
しかしこれがこのリーグの現実であり、われわれがいまいるところだ。現時点では大きなマージンはない。だからわれわれはすべてについてとてもうまくやらねばならない。なぜならいま、何かが足りない(something is missing)。
われわれは勝つのも敗けるのも瀬戸際にいる。だからあらためて謙虚で、そういったマージンを意識する。どんな試合もとても難しくなるのだと。
(タイトルにチャレンジするまでどれくらいかかるか)それにどう答えていいかわからない。もし「どうスクワッドを築いていくか?」と問われれば、最低でもいくつかのウィンドウは必要で、そうでなればこのリーグの一定レヴェルの相手とは競えないと答える。彼らは100ポインツ近く稼ぐ。時間はかかるのだ。
フットボール時間はとても貴重なものだし、人材もとても重要。だが、もしこのプロセスをリスペクトせず、基礎がまだないうちから、誰かにあることを求めるなどということは、非常に危険なことだ。
繰り返すが、わたしはみんながそれを見たがっていることをわかっているし、わたしこそがアーセナルがリーグのトップにいるところを一番に見たいのだ。
まだたくさんのことが起きるし、われわれは困難なときにも準備していなければならない。最初からそうしなければいけないとわかっている。
われわれは準備できていて、チャレンジと責任もわかっている。それはできるだけターンアラウンドさせて、このクラブがいるべきところでファイトできるようにしなければならない。
アルテタが移籍ウィンドウについて、それが必要だと話すのは珍しいような。
オバメヤンのインタヴュー「ポジションは全然気にしない」
このインタヴューはマッチデイプログラムのもので、ちょっと前のものだと思うが、彼がこの試合でも中央でプレイするかどうかに関して注目が集まっているからか、そのコメントだけあらためてオフィシャルサイトでピックアップされていた。
PEA:(どこでプレイしたい?)ぼくはどこでもプレイする。全然気にしないんだ。ほんとさ。みんながぼくがどこでプレイしたいか知っている。だけど、そんなの関係ねえ。だってぼくはひとつよりたくさんオプションズを持っていたいのだから。
ぼくは助けたいし、学びたい。だって若くても年齢を重ねても毎日学ぶのだから。いまもまだ学んでいるよ。いい気分だ。
(なぜ学ぶか)プレイするときの動きが違うからさ。たとえば左。ミドフィールドの選手とつながろうとするためには、ときどきポケットでプレイしなければならない。そしてそれはたぶんNo.9のストライカーポジションとは違う。まったく違う。ときにワイドにいなければならない。だがもしそれがストライカーだったら、もっとセントラルにいることになる。これはすごく違うんだ。
でもぼくは左サイドでプレイするようになってからたくさん学んでいる。No.9がディフェンダーズをひきつけてくれるおかげで、チャンスがもたらされる。ラカとエディはグレイトな仕事をしているよ。彼らがぼくらのために開けたスペイスで、ディフェンスの裏に入っていく。だからもちろんそれはぼくにも助かるし、レフトウィンガーとしてはまだ学んでいるところなんだ。
セバーヨスのインタヴュー「ウォルヴズほど鍛えられたチームはない」
オフィシャルサイトより。こちらもマッチデイプログラムのためのもの。アダマとは16才のときからスペインのユースティームで一緒だったという。
セバーヨス:(アダマ・トラオレについて)彼はどんなコーチだってチームにほしがるとても特別な選手だと思う。
彼の身体のすごいことを抜きにしても、彼はテクニカルレヴェルですごく成長したし、とくにカッティングインサイドやワイドから行くとき、あとゴールも取るようになったね。
ジョアン・モウチーニョもぼくらがみんなよく知っている選手。彼はウォルヴズですごく重要な選手で、なぜならチームが必要な安定をもたらせるし、試合のテンポをマネジできるから。とても経験があって、ポルトガルのフットボールの歴史に残るだろう選手だ。
ヌーノ(エスピリート・サント)は5-3-2あるいは5-2-3フォーメイションでとても熟練している。彼らには非常に明解なスタイルがある。PLのなかでも彼らほどよく鍛えられたチームをぼか知らないね。
彼らは今シーズンはとてもよくスタートして、去年はぼくらがFAカップを勝ったおかげでELを逃してしまった。
もしぼくらがいい結果をほしいなら、100%で行く必要があるだろう。
みんな口を揃えてウォルヴズのオーガナイズっぷりを語っている。
記事ありがとうございます!
ELの3得点で少し浮かれていましたが、真近5試合1得点はショッキングですね。。。
今夜こそはゴールラッシュを期待したいものです!
COYG!!!!