昨日、かねてから噂のあったヨーロッパのエリートクラブだけのコンペティション、いわゆる「European Super League(ヨーロピアンスーパーリーグ/以下ESL)」発足が発表された。
ぼくのtwitterをフォロウしているかたは、朝っぱらからRTを連発してごめんね。
公式声明はこちら。現時点でオフィシャルサイトはないようで、これのソースはプレス向けのPDFとかかもしれない。
Top European Soccer Teams Agree to Join Breakaway League
『NY Times』がブレイキングして以降、各メディアももちろん一斉にこれを報じている。
Uefa and PL condemn breakaway plan
なかでも、現在参加を表明している12クラブスのうち、PLからは「ビッグ6」がすべてここに含まれており、とくに英国での関心は高い。
ヨーロピアンスーパーリーグとはなんなのか? どのような内容でどのような問題や議論があるのか?
現時点での状況をざっくりまとめたい。
「ヨーロピアンスーパーリーグ」について
Wikipediaがハードワークしているようだ。更新もこれを書いている5時間前とかだった。
European Super League (association football) – Wikipedia
これを見ると、構想の歴史などがざっと俯瞰できる。
もろもろのリファレンスがあるが、アーセナルブログとしてはとりあえず、r/Gunners の当該サブ[MEGATHREAD] Information on the European Super Leagueが簡潔にまとめてくれていたので、そちらを参照しょう。
ちなみにこのサブは現時点でコメンツが2000超。今後も情報がアップデートされるということで、アーセナルのファンはチェックされたし。
※Eueopean Super Leagueというのは通称で、彼ら当局は「The Super League」と呼称しているようだ。正式名称がどうなるかは不明。
ESLのキーインフォ
アーセナルはこのコンペティションに参加しているだけでなく、発起クラブスのひとつ。ESLのなかでパーマネントなポジションを得る。参加クラブスは以下のとおり。
<参加クラブス>
- イングランド: Manchester United, Manchester City, Liverpool, Chelsea, Tottenham, Arsenal
- スペイン: Barcelona, Real Madrid, Atletico Madrid
- イタリア: Juventus, AC Milan, Inter Milan
- (PSGは、報道によれば招待を断っている)
コンペティションは、計20クラブスに拡張される予定。15のパーマネントメンバーと、5の予選メンバー。予選の内容はまだ明らかにされていない。
<コンペティションのフォーマット>
10チームがふたつのグループに分かれ、ホーム&アウェイで2試合づつ行われる。
各グループのトップ3がそのままノックアウトラウンドへ。各グループの4位と5位がホーム&アウェイで残る2つのクウォーターファイナルスロッツ(ラスト8)へ。
QF、セミファイナルはホーム&アウェイ、ファイナルは1レグで勝者を決める。
フォーマットは、1位 vs 8位、2位 vs 7位のように、いい結果を残したチームにリウォードがある。
グループがどのようにシードされるかはまだ不明。
<財政>
ESLに参加すると£310M。ちなみにUCLは£100M(※訳注:これはタイトルをとるクラブが稼ぐ金額?)
ESLに参加すると、さらにインフラ整備に利用できる£3.5Bn(£3500M)のプールをシェアできる。つまり発起クラブは£233Mづつ得られる可能性。
ファイナルを除き、試合はミドウィークに行われる。
クラブはまだ国内リーグでプレイするつもりでいるが、ほかのコンペティションからはESLに参加するクラブはバンされる恐れがある。
UEFA、THE FA、PL、RFEF、LA LIGA、LEGA SERIE Aからの共同声明
UEFA、イングランドサッカー協会とプレミアリーグ、王立スペインサッカー連盟(RFEF)とリーガ・エスパニョーラ、イタリアサッカー連盟(FIGC)とレガ・セリエAは、イングランド、スペイン、イタリアのいくつかのクラブが、閉鎖的な、いわゆるスーパーリーグの創設を発表しようとしている可能性があることを知りました。
もしこのような事態が発生した場合、UEFA、イングランドFA、RFEF、FIGC、プレミアリーグ、リーガ・エスパニョーラ、レガ・セリエA、そしてFIFAとすべての加盟団体が一致団結して、この皮肉なプロジェクト、つまり社会がかつてないほど連帯を必要としているときに、少数のクラブの利己主義に基づいたプロジェクトを阻止するために努力することを、あらためて申し上げたいと思います。
私たちは、このような事態を防ぐために、司法とスポーツの両面から、あらゆるレベルで利用可能なあらゆる手段を検討します。サッカーは開かれた競争とスポーツの実力に基づいており、それ以外の方法ではあり得ません。
すでにFIFAと6つの連盟が発表しているように、当該クラブは国内、欧州、世界のあらゆる大会への出場が禁止され、所属選手は代表チームへの参加機会を失う可能性があります。 他国のクラブ、特にフランスとドイツのクラブがこれにサインすることを拒否したことに感謝します。私たちは、サッカーを愛するすべての人々、サポーター、政治家に呼びかけ、このようなプロジェクトが発表された場合には、私たちと一緒に反対運動を行います。このような少数者の執拗な利己主義は、あまりにも長い間続いています。もういい加減にしてください。
www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。
その他の情報
- Florentino Perezがチェアマンに
- Henry、Glazer、Kroenke、Agnelliがヴァイス・チェアマンに
- ミケル・アルテタ「わたしはそれについて何も知らない。それについて詳細が判明して、情報を得たら、評価もできるし、皆さんにも意見を述べよう」
- JPモルガンが£4.6bnの出資
- BBC Sports:スタン・クロンキはSuper Leagueの実施に熱心。彼はこの件でペレスとは同志。クロンキはESLでアーセナルを”the biggest team in the world”にしたい
- UK政府はESLについて否定的な声明を発表
- UEFAはESLの発起クラブスに対し€60bnの訴訟を準備中の噂
- このコンペティションの女子版も計画されている
- アーセナルとほかの11クラブスはECA(The European Club Association)を脱退
- UK政府はESL参加クラブスに懲罰を課す立法を検討中
- アーセナルを含む、現在ヨーロピアンコンペティションに参加しているESLチームは、ただちにコンペティションから追放されるかもしれない
以上。
来シーズンのヨーロッパが確約されないのは、正に自分たちの責任なんで、それも受け入れて前に進もうとしてたのに、唐突ですね。
なんか一つの試合で一喜一憂してるのがバカバカしくなりますね。
チャンピオンは、勝ち取るものじゃないのでしょうか。
UEFAがわけわからん過密日程推し進めてたのは事実なわけで、今回の件がそれを改めるきっかけになればいいですが…。
ぶっちゃけどんなに綺麗事を並べても、お互い一番は金が目当てってとこに変わりはないので、強欲だーとかの言い合いは意味が無いと思ってます。
しかし、ビッグクラブを追い出して困るのはUEFA側なので、何らかの譲歩は必要でしょうね。ペレスはビジネスマンとしては優秀だなーと思いました。人としては好きになれませんが。
このままCLの改革案がそのまま通るorスーパーリーグが強行される、どちらもはフットボール界にとってはデメリットがでかいので、いい妥協点を見つけてくれることを祈ってます。
自分はこの新コンペティションを見てみたい
フットボール界の資金、選手がここに参加するクラブに集中すれば、よりハイレベルなゲームを提供してくれるかもしれないからね
もちろんそれによる弊害があるのも分かってはいるけれど、一フットボールファンとしては興味がある
これまで散々UEFAから煮え湯を飲まされてきたビッグクラブのオーナー陣が結託して、実力行使に出たという感じですね。
あくまでも現時点では、交渉の端緒をクラブサイド優位に開くためのブラフのような気もします。(とはいえ、JPモルガンがそんな一銭にもならないことに首突っ込むかは疑問ですが…)
しかし、少し気になるのは、UEFAやFIFAなどの統括団体のステートメントが予想以上に激烈というか、ほとんど発狂に近い表現であることです。
最悪は、交渉に至る前段階で決裂する可能性も出てきたかなと思います。
アーセナルが現状取り得る選択肢は、他の12クラブと歩調を合わせてUEFAにプレッシャーを掛け続けるしかないかな、と。クロエンケが主導側に名前を連ねている時点で、今更引く選択は無理でしょう。
いずれにせよ、仮にスーパーリーグが現実のものになるのだとすれば、これはひとまず乗らざるを得ない。創設メンバーとしてのインセンティブを手にできなければ、すなわちエリートクラブからの凋落を意味すると思います。
色々な意見があっていいと思うんですが、個人的には、正直にいうと、特にこの対戦に全く、興味がわきません。悪しき前例にならないよう、徹底的な双方の潰しあいが行われるのかもしれませんが、本当にファン不在の議論だなあ。恐らく放映権も高く売るから、高いお金払ってみなければならなくなるのだろうけど、ファンをバカにしているなあ。ドイツの反応、というか、ファンありきで地域に根付いているあのやり方が健全な気がします。最終的には譲歩が引き出されて、これらのクラブへの配分を協会側が見直すことで決着がつくのだろうか。なんだかカタルーニャ独立運動とかと一緒な既視感が。
正直かなり前から議論がある/対立かあると報道されてたことだし、そこまで過剰な反応はないかな?
参加クラブも前からと特にかわりなしだし。
まあチケットあんだけ値上げしといて立派なスタジアム持ってるのに、観客集められないんだもんな。
放映権/スポンサーfee をさらなる飛躍させるには何らかのアクションが必要なことは明白だし。
アーセナルとしては正直有難いものだと思うけど、、
個人としては単年/短期なら楽しいけど、それが今後ずっとというのはなー
戦力差による停滞、他リーグとかの移籍トラブルとか頻発しそうだし
ペレスはじめとしたスーパーリーグ陣営は妥協点を探ってるようにも見えますね。実現するなら問題なし。反発あっても、この12チーム除外したらCLや国内リーグの魅力が格段に下がるのは火を見るより明らかですしね。
結局CLの改革案と似たようなもので、ビッグクラブなしに今後のサッカーの発展は考えられませんもんね。
ただ個人的には賛成しないなぁ。今のフォーマットでは強弱のバランスがあって、ノックアウトラウンドの抽選の妙もある。スーパーリーグだと、うちはほぼ全部格上だから、勝てんの?って感じで見なきゃならないのがきつい(笑)
まぁ真面目に考えると、スーパーリーグが実現したらスカッドの大刷新が図れるからワクワクする要素もあるでしょうけどね。
国内リーグの賛同を得られてないっていうのが無茶だと思う。
国内リーグがないと持続的にやれないのは分かってて、「国内リーグはそのまま参加」という前提なのに、反対されたまま見切り発車してる。
また試合の質を大義名分にしてるようだけど、その割には過密日程が前提になってる。
プラン通り国内リーグと共存なら、試合数はUEFAの新CL構想よりもさらに多いはず。
正直、僕は誰が運営するリーグでも構わない。
しかしサッカーがこれだけフィジカルになってる中で、ペレスもUEFAも示し合わせたように日程の議論だけはしない。空論という他ない。
この競技の魅力を高めてきたのはビッグクラブ?それともUEFAの言う、グローバルとかいう小理屈?バカげてる。
実際にプレーの質を限界まで高めてきたのは、実務者である選手・監督・スタッフだ。
そして彼らは完全にカヤの外にいる。それが事実だと思う。