アルテタ発言のポインツ
さてトピックがいくつかある。
アルテタが今シーズンの自分(たち)の間違いを認めたこと
今回の会見でぼくがおや?と思ったのは、彼が自分(たち)の今シーズンの間違いを認めたこと。ぼくの記憶がたしかならば、彼がこういうことをストレイトに云うのは初めてのように思う。
来シーズン、何に取り組むことになるかについて問われたアルテタ。
わたしはいまについて考えたい。来週くらいにはシーズンが終わるが、確かなことはいくつかのことについては間違いを犯したということ。いまはまだ終わっていないが、それについては100%そうだと云える。
どうやってわたしは、自分自身がよりよい決断をするようになれるか。選手たちのベストを引き出せるか。このクラブ、持てるリソースからどうベストを引き出せるか。わたしは長い時間考え、どこを変えるべきか特定しようとしている。
訳が拙くて申し訳ないけど、だいたい合っていると思う。
誰しも自分の間違いを認めることは簡単なことではないけれど、やっぱり非常に大切なことだと思うのだよね。とくに彼のような頑固ものにとっては。
最近ぼくは、シーズン終了後にアップしようと「アルテタのいいところと悪いところ」というシーズンレヴューのようなブログエントリの準備をしているのだけど、「自説を曲げたがらない」「間違いを認めたがらない」というのはおそらく今シーズンのアルテタのマネジメントでは、かなり大きな(ネガティヴ)要素のひとつだった。
ものごとややり方を変えないことや、頑固であることは、いい面と悪い面と両方があるけれど、今シーズンを振り返ればやはり悪いほうが際立っている。プレイのスタイルをはじめ、選手起用も。アイディアに固執しているというふうに見えることが多かった。ウィリアンとか、オバメヤンとか、ESRとか。くわしくはいずれ書くので読んでほしい。
だから、彼がシーズンを振り返るタイミングで、自分(たち)のあやまちをちゃんと認めるところから分析しようとしているのは、とてもよい兆候だと思う。
ダヴィド・ルイスが夏に退団
先日、ダヴィド・ルイスの夏の退団について報道されたばかりだが(『Daily Mail』がブレイキング)、早くもアルテタがそれが真実だと認めている。
報道によれば、各パーティが納得して決定した円満退社のようで、あとくされなく希望のクラブに転職できる。
もっとも彼の契約は今シーズンいっぱいだったので、アーセナルが契約を更新しないとなれば、彼はあとくされも何もないのだが。
彼のアーセナルでの2年を振り返れば、踏んだり蹴ったりいいことも悪いこともあったというのがフェアだろうか。
彼がチームにいてくれたおかげで、アーセナルは違う次元の攻撃オプションを手に入れたし、ピッチ上でのリーダーシップは経験豊富な彼だからこそ。だが一方でPL記録という単シーズンでの個人レッドカード(19-20シーズンの5)のように、守備でのエラー、とくにディシプリンではチームの足を引っ張ることもしばしばだった。
ただ、ファンに見えづらいところでは、やはりチームのなかでのリーダーシップはジャカと並んで貴重なものだったのだろう。とくに若い選手が増えているいまならば、なおさらアニキ(おじさん?)の存在は大きかった。
アルテタも感謝の気持ちを述べたくなるわけだ。
ウィリアム・サリバの来シーズン
これについては、みんなアルテタに「彼にはビッグシーズンになる」とか云ってほしかったはずだが、実質的にはゼロ回答。
噂では、RCBはアーセナルの夏の補強プライオリティーズのひとつだと云われていて、だとするとサリバは戻ってきても決して優遇されることはなく、ほかの選手とともにポジションを争うことになるという。サリバが厚く信頼されていれば、RCBがシリアスな補強ターゲットになることはなかったはず。
問題は彼のペッキングオーダーで、現時点ではホールディングが彼の前にいて、新しいRCBが来れば彼の前に来る可能性が高い。ここで信頼できないCBを取ってもしょうがないのだし。ということはサリバは3番手? €30M近く出してアカデミー選手みたいに扱うの? もちろんプリシーズン次第ではあるのだろうけど。
これでは本人に移籍希望を出されてしまうのではないだろうか(笑えない)。
サリバについては、今シーズンのフランスでのプレイリポーツなどを見ていると、たしかにポジショニングなどCBとして未熟なところが指摘されるのはよく目にするのだが(アーセナルで即レギュラーは難しいとか)、個人的に納得いかないのは、そんな選手なら2年前になぜあれほど高評価だったのだろうということ。少なくとも、いまレスターでプレイしているフォファナとのコンビでは、年少のサリバのほうが評価が高かったのはなぜなのか。この2年で劣化したの?
どうも、サリバに関しては評価が厳しすぎるんじゃないかという気がしてならない。加えて、書類手続きでローンに出せませんでしたとか、プレイ資格がないからチームに入れませんでしたとか、間違ったハンドリングがあったことを思えば、彼には気の毒としか思えないし、チーム自体も不利益を被っていると考えるべきだろう。
とにかくプリシーズンでよーく試してもらいたい。
ウィリアンの移籍希望
3日前の自分のtweetをわざわざ昨日RTしていたロマーノ。何か進展があったのかも。ちなみにこのあと本人が移籍希望を否定するコメントをしていたのを見かけたが、全然話題になってないな(笑い)。
After David Luiz, also Willian is expected to leave Arsenal this summer. ⚪️🔴 #AFC
There’s interest from European clubs and from MLS – Inter Miami wanted him last summer. Arsenal are waiting for official bids. 🇧🇷 #Willian #transfers
— Fabrizio Romano (@FabrizioRomano) May 16, 2021
ウィリアンには去年MLS( Inter Miami )からの関心があったということだが、今朝見た最新の報道では、彼はやはりこの夏に Inter Miami への移籍を希望しているのだとか。フィル・ネヴィルがマネジャーで彼もウィリアンの獲得を望んでいると。ベッカムは何をやってるのかよく知らない(調べる気なし)。
アルテタはウィリアンの退団についても問われたがゼロ回答。そりゃ当然か。
The Athleticの報道で、ウィリアンが退団希望選手のなかに含まれているのはたいそう驚かされたが、こうしてTier1のロマーノもニュースを伝えているということは、この噂はかなり信憑性が高いようだ。
ぼくの観測範囲ではこのことを歓迎していないファンはいない。皆無。絶無。
アルテタも今シーズンのウィリアンは以前のレヴェルじゃなかったと認めているし、当然来シーズンに彼が復調するかどうかもわからない。年齢を重ねている分、その可能性はどんどんなくなっていく。なによりも、彼がプレイできるポジションは、現状どこも間に合ってしまっているのが痛い。ウィリアンのサラリーは、ベンチに払うものではない。
彼を諦めたとしても、引き取り手がなく、このまま不良債権になっていたかもしれないことを思えば、もし彼がこの夏にフリーでも移籍してくれたら、クラブ経営としても最高にラッキーと云わざるを得ない。
これはかなり実現してほしい。なむなむ。
なんか、すっかり移籍エントリみたいになってしまった。最近は移籍ニュースが貯まる一方なので、そのうちまとめてブログに書こう。
ハリー・ケインの件は書かなくていいですよね?(笑い)
ピカソのくだりは「青の時代」があって(シティとかチェルシーとか)その次のってモメンタムじゃ無いすかね。知らんけど。
COYG