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アーセナルがエミ・ブエンディアに正式オファー。オーデガードとブエンディアについて考える

こんにちは。

昨日、アーセナルがノリッチのエミリアーノ・ブエンディアに正式オファーしたということ。

『The Sun』がスクープし、アーセナル系ジャーナリストのトップTierたちもこれに追随している。

Arsenal make £30m-plus offer for Emi Buendia but face bidding war with Aston Villa for Norwich winger

これが真実なら、アーセナルとしてはこの夏最初のメジャーな動きになった。



アーセナルがブエンディアに£30Mでオファーのニュース

The Sunやほかのジャーナリストたちが報じている内容は以下。

  • アーセナルがノリッチにブエンディア獲得で最初の正式なオファーをした
  • 金額は£30M+
  • アストン・ヴィラも同程度の£30M+でオファー中
  • ブエンディアの元所属クラブであるヘタフェに、彼の移籍金の20%が支払われる
  • PLに昇格し金にさほど困っていないノリッチは£40Mを要求と強気
  • 交渉は今後もつづけられる

また、AFCBellによれば、AFCの関係者にも確認したところ、彼らはブエンディアへのオファーを否定しなかったということ。さすがTier2はしっかり裏を取っていて優秀。

ということで、これは信憑性の高い情報っぽい。

もちろんこれは最初のオファーなので、今後は金額も上げて様子を見ていくのだろう。そして、お互い譲歩できるポイントに達することができれば。

アストン・ヴィラの横槍

ブエンディアの交渉で気になるのはやはりアストン・ヴィラ。

彼らは、夏にシティやユナイテッドへの移籍が噂されるジャック・グリーリッシュのリプレイスメントとして彼に白羽の矢を立てているだろうが、もしグリーリッシュが売却されると巨額の資金を手にすることになり、ファイナンシャルパワーではアーセナルを楽に上回りそうなこと。

また、アルゼンチンNTのチームメイトである、エミ・マルティネスが彼をヴィラに熱心に勧誘しているという話もある。

彼らはアルゼンチンでも同じエリア出身の同郷だそうで、マブダチらしい。

オーンステインやロマーノは、これまでもブエンディア自身はアーセナル移籍に乗り気で、アーセナルからのオファーを待っていると伝えていたが、彼が心変わりする可能性はあるのだろうか。

アストン・ヴィラはESRへの関心も伝えられていて(※行くはずない)、この夏は彼らと何かと縁がある? マナ・イワブチも来たしな。。

オーデガードのAFC移籍はなくなったのか?

さてブエンディアといえば、アーセナルにとっては「夏にマーティン・オーデガードが獲得できなかったときのセカンドオプション」というような報道をされがちだった。

ということは、ブエンディアへの正式オファーは、つまりアーセナルがオーデガードの獲得が望み薄と判断したということなのだろうか。

ジダンが退任したあと、結局レアル・マドリッドにはカルロ・アンチェロッティがマネジャーに就任し、新シーズンは、オーデガードはMFのひとりとしてカウントされているとも云われている。

これがほんとうなら非常に残念なことだ。

オーデガードはブエンディアで代替できる?

ところで、アーセナルがこのふたりのうちどちらかひとりを取るという説は、そもそも財政的に彼らスター選手を同時に取るような余裕がアーセナルにないということが大きな理由だろうが、一方でチームビルディングのことを考えると、ブエンディアが加入したところで、オーデガードを失えば、また以前と同じくビルドアップで苦労するというような問題が繰り返されることになるんじゃないかという危惧がある。このふたりでは解決される問題が違うというのか。

アーセナル界隈では、この夏のターゲットふたりについて、No.10とかクリエイターとか、同じカテゴリの選手として語られがちだったが、ふたりのキャラクターはけっこう違う。

まずポジションが違う。オーデガードはアーセナルでおもにCAM/CMとしてプレイしていたが、ブエンディアは20-21シーズンはノリッチでのポジションは右ウィング。じつはぼくは彼はずっとNo.10として中央でプレイしていると思い込んでいたが、その前のシーズンもほとんどずっと初期ポジションはRWだった。

ただ、彼は右からカットインサイドして中央でのプレイを好むということで、いわゆる純粋なウインガータイプではない。本人もNo.10(中央)でプレイするのが好きだと云っていた。したがって、プレイするエリアはオーデガードとかぶる部分はある。だが、チームのなかでの役割は、このふたりはだいぶ違うんじゃなかろうか。

The AthleticのTom Worville氏による両者の比較。「ふたりはとてもとても違っている」。

この比較を見るに、ブエンディアとオーデガードはそれぞれよいところも違う。

ブエンディアはもっと直接的にゴールに関与していくタイプだし(それでいて守備も優秀という)、オーデガードはもっとビルドアップやポゼッションに貢献するタイプだろう。

なので、ぼくが少し心配しているのは、ブエンディアを取るのはもちろん大いにけっこうだが、それとはまた別に、オーデガードの役割はリプレイスされなくてはならないのではないかということ。

この動画で説明されているアーセナルの問題点がまさにスポットオンで、オーデガード(やESR)がチームでプレイする以前は、アーセナルは前と後ろが分断されていて、とくにバックからフロントの選手までのリンク(ビルドアップ)でだいぶ苦労していた。

そして彼らがチームに入りリンク役としてプレイするようになると、前後がつながるようになり、分断が解消され、アーセナルのビルドアップは非常に改善した。Uシェイプではない、ちゃんとピッチの中央もバランスよく使った健全なパスマップにもそれは現れていた。あのときチームプレイ全体が進歩しただろう。

そのことにもっとも貢献したのが、ぼくはオーデガードだと思っている。ESRももちろんそれに貢献したが、あのボールを持っての落ち着いたプレイメイキングやイニシアティヴの取り方で、彼より大きな存在感を発揮した選手はほかになかった。ビルドアップ時の彼のボールをもらいに深く落ちていき、パスの連携や自身のペネトレイションでボールを確実に前進させていくプレイ。セスク・ファブレガスのように、自分がその中心だといつもプレイで主張していた。そういうエゴの強さのようなものはESRにはない。

なので、もし彼がチームにいないのなら、彼の役をやる選手が必要になるはずで、それはブエンディアではないような。少なくともノリッチではそういった役割ではプレイはしてなさげ。それともアーセナルでそういう役割を任せるつもりなのか。

最近もしきりに噂されているシェフUのSander BergeのようなCMなら、そういったことを任せられるのか。またあるいは新シーズンは、3MFなどでビルドアップのやり方自体を変えてくるのか。

いずれにせよ、エミ・ブエンディアを取っても、オーデガードのような選手の不在は、放置しておけないのではないかと思っているが、どうだろう。

 

おわる



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One Commnet on “アーセナルがエミ・ブエンディアに正式オファー。オーデガードとブエンディアについて考える

  1. アワールとブエンディアの2人で解決できないでしょうか?
    アワールはリヨンの要求額だいぶ下がってますしガーリックが市場で放出も含め成果を上げてくれれば

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