今回の件で個人的にモヤモヤしていること
そういう現実がありつつ、それでもぼくがモヤモヤしているのは、サリバが今回のオリンピックスクワッドに招集されたことについて、アルテタやエドゥは「渡りに船」みたいに思ったんじゃないかということ。
来シーズンにサリバを使わないというファンに不人気なことを自分たちで決めなきゃいけない<難しい決断>を、自分たちにはどうすることもできない<不可抗力>に変えてしまったみたいな。責任回避。いやしらんけどね。なんとなくそんなふうに感じるところがある。
ベン・ホワイトを取るのであれば、サリバのチャンスがかなり減るのはほぼ確実という情勢で、それについてはファンからは疑問の声も少なからずあがっていたことはクラブも知っているだろう。
アーセナルのような金欠クラブが€30Mのような大金を費やした選手がいまだにチームに不要で、3年連続のローンとなれば、そもそもなぜ彼を獲得したのか?とマネジメントの失態に批判は免れない。また彼のようなプロスペクトがチャンスすら与えられず冷遇されているのかについても、これまで納得できる説明はない。
ある意味で、クラブがサリバにようやくフェアなチャンスを与えるきざしが見えたのが、アルテタの「プリシーズンで評価する」発言だった。(ホワイト獲得の報道でそれも台無しになったわけだが)
だが、オリンピックスクワッド招集のような機会があるのなら、それはもうしょうがないみたいになっている。クラブのポリシーだからしょうがない。
サリバはプリシーズンもなくなるし、CBのポジションを争うひとりの選手として正しく評価もできなくなるけど、それはしょうがない。
ファーストチームにふさわしい選手かどうか評価できないのだからポジションもないけど、それもしょうがない。
すべてしょうがない。だってオリンピックだから。ナショナルチームだから。アンラッキーでした。残念。
おれはモヤモヤしますね。
アルテタは本気でサリバをプリシーズンでチェックしたいのなら、FIFA的に義務はないのだから、彼の招集を拒否することだってできた(そうすべきかは別問題)。アルテタはプリシーズンをたいそう重要だと思っているようだから、そこに参加できないのは選手にとってかなり重大なハンディキャップを背負うことになる。それはアルテタ本人が思っていることだろう。
もうホワイトには実際にオファーもしているというのだから、彼の獲得が成功すれば、サリバの3年めのローン/売却のシナリオは不可避であり、そもそもオリンピックがなくても、サリバをプリシーズンで評価するかどうかなど、すでにたいしたプライオリティでもなかったというのが本音だったろう。
あとはファンやメディアに「なぜサリバじゃだめだったのか」という面倒な説明をしなきゃならないだけだったのだ。
そのいい訳のひとつにちょうどよくオリンピックが使われそうな気がして、モヤモヤするのである。
オリンピックスクワッドへの招集は彼のキャリアにはグレイトなことだったが、われわれとプリシーズンを過ごせなかったことは彼にはとても残念だった。そして彼の将来にとって何がベストかを考えたとき、ベンも加入しているため、ここに残るよりは毎週プレイできるクラブに行くことを優先せねばならなかった。彼はまだ20才だ。プリシーズンで評価するはずだった? 選手にとってはオリンピックで経験を積むことも重要だ。
アルテタの口寄せをしてみた。Fakeだよ。
ちなみに、ここまで書いてきてなんだが、ぼくが知るかぎり、アーセナルは先週末のフランスオリンピックスクワッド発表について、まだ公式にはいっさいフォロウしていない。ガブリエルについては「東京オリンピックおめでとう」tweetをしているので、よく考えると奇妙ではある。
もしかしたら、クラブとしてサリバの招集について応じるかどうかまだ決めかねているとか。そういう可能性も絶対にないとは云えないっちゃ云えない。しらんけど。
🇯🇵 Tokyo calling for @biel_m04!
Congratulations to Gabriel who has been named in @CBF_Futebol‘s Olympic squad 👏
🇧🇷🏅 #Tokyo2020 pic.twitter.com/Ii995O5w43
— Arsenal (@Arsenal) June 17, 2021
サリバにチャンスを与えるには、ほんの少しだけ守備的なサッカーをやる必要があると思う。それはサッカーが変化してきたからであり、サリバが急に守備的になったわけではないけれど。
現状ではハイプレスが全盛で、ボールを保持して真っ正直にフットボールを組み立てようとするチームはことごとくUシェイプを強いられてる。スペイン代表ですらこの例外ではなく、これはハイプレスに対するポゼッションの敗北とも言えると思う。
ではポゼッションサッカーがハイプレスに勝利する状況とはどんなものか?
僕は2月のシティ戦が(反面教師として)そうじゃないかと思う。
あの時アーセナルのハイプレスはシティに対してまったく通用しなかった。
それはシティのCB・GKが「ボールを大きく動かしてるのに、まったく失わない」という矛盾した命題をクリアしてたからで、あれをやられるとハイプレスは全くと言っていいほど効果がない。
もしアーセナルがあれを目指すなら、サリバを切ってベンホワイトが(+たぶんオナーナも)必要だろう。サリバも大きくボールを動かすことは稀にあるが、高確率で失わないとは言えない。
ではサリバを活用する方法は?と言えば、たぶんシメオネがやってるサッカーだと思う。失点を減らせば得点を増やす必要はなく、そもそもポゼッションで相手を圧倒する必要そのものがない。
僕は守備的なサッカーが好きなので、正直それでもいい。
極論3バック併用で失点を減らす選択をするなら、レノ・ホールディング・サリバは世界中探してもめったにいない逸材だ。
正味な話、僕はこれで世界の頂点を目指す方法だってないことはないと思ってる。
でもだからこそ、なのだ。
1人のOBがチームに戻ってきて、1つの原則を持ち込む。それだけで全てを変えていいのか?一貫性とは何か?それが問題だ。
願わくは、アルテタがどうこうではなく「アーセナルがどうあるべきか?」しかも「今この戦術的なトレンドの中でどうあるべきか?」がフラットに論じられるアーセナルであってほしい。
マネージャーの仕事は、今ある戦力を最大限に活かすことも含まれているはず。
前任者が獲ったから、は理由になるのか?
自分が好きな選手を揃えてくれなきゃ勝てませんはサッカーゲームの世界でしか許されないと思う。
自分じゃ扱いきれないのなら、それは前述したマネジメント能力が欠けていることの表れだし、そもそも試すこともしないのは真っ当な仕事ぶりと言えるのだろうか。
共感します。本来のプライオリティはクラブであって。アルテタの期待に応えるべきだとは思うけど、彼のわがまま全部応えててはなあ、と。
また現実的な視点として、アルテタは来季の成績次第で首が飛ぶわけで、とかね。後半は論点がずれてしまってすまない。
サリバってそもそもRCBなんですっけ?フランスではLCBだったような。
とすれば、サリバはLCBとしてカウントされていて人員過多だからローンってこと?これならまだ分かる。もやもや感は当然あるが。
まだ若いし、ホールディングも磐石とは言えないからRCBとして試す価値は十二分にあるとは思うが。
とにかくサリバ使わないなら、損をせずに放出してほしい。その上で来シーズンはCL権確保できるなら及第点でしょう。
サリバを見てもいないし、現場でアルテタが判断してるならそうしたら良い
ぶっちゃけクソ素人がテレビで見たって分からん
90分ずっとその選手だけをフォーカスして撮しているわけでもなし、ボールが来た画角の画面だけで選手を判断できるならタッチ集見て評価するのと変わらん
ベンホワイトだってビエルサが見出だすまで無名の若手だったろう
結局、チームに加入して使われないことには評価できない
ネットの世界では未来の予言者(的中率3パーセントくらいの)が多いけども
しかしマブロパノス含め、想定外となるや見きりが早い
欲しいものを全て与えられるペップとは違うのに
ビエルサは欲しい選手を与えられず、いつもフロントと喧嘩してるけど、在任中は一流半の選手でも鍛え上げて戦力に仕上げるし
ブレンダンロジャースも、期待の選手を仕上げ、チームを自分の理想のスタイルにあわせて強くした
「間違いなく伸びる選手」等という保証はない(ムバッペ等の規格外を除く)、フロントがスカウトした選手を伸ばすのも「育成力」だろう
ベンゲル末期のアカデミーからここ数年でトップにはいった選手がどれも全部伸び代のない選手だったろうか?
アルテタの「育成力」(笑)はどうなのか
サカやスミスロウ(他が怪我で台頭)の使われ方を見ると、基本的に序列を守る感じだし、若手が勝手に能力を発揮しているだけ(そして対策されると経験不足を露呈する)で、監督としての育成する力はまだ感じない
まだまだチームの整理が続いているという事実はあるとしても、監督の力量ですぐにチームを掌握したベンゲルのようなマジックを感じたことは就任して数ヵ月のハネムーン期間以外にはまだない
サリバ売るなら売るで別に良いですけど、取り敢えず保留ってアルテタorエドゥ?の姿勢は疑問ですね
AMNやネルソン、ウィロックなんかもこーいうクラブの曖昧な態度の犠牲者かなと
意味もなく選手の資産価値をクラブから減らしていっては資金繰りに苦しむだけでは?
チェンさんの言う事はもっともだと思います。
で、その上で過去はともかく今回の移籍市場の動きについて今後どうなるかで考え方変わるかもですが、アルテタのサリバの扱いとか含めてちょっと違う見方も出来る可能性もあるかとふと思ったので。的外れかもしれないですが。
今回の移籍の噂の動きでベンホワイトやマディソンやラムズデイルがあって、良い選手だと思うけどこのタイミングでのマディソンや、オナナがあそこまで話題に挙がってからのラムズデイルとかあって、どうもイングランド人というかホームグロウン選手も入れたい気持ちも強いんじゃないかと感じたり(ホームグロウンかつプレミアレベルの即戦力。)。
ホームグロウンのルールがホームグロウン外の登録が17人とかまでなのか7~8人ホームグロウン選手を登録しないといけないのか知らないのですが、もし7~8人を登録しないといけないというのであれば今のアーセナルって結構ぎりぎりなのでは?と思い。
ホームグロウンを考えるとCBをアップグレードするにしてもチェンバースやホールディングを外しにくい。ネルソンやンケティアをローンや移籍で出そうにも出しにくいのではないかと。(ネルソンとかもその登録に関わってるとしたらですが。)
その為にセカンドGKにホームグロウンというのは割と望ましいのかもしれない。(ラムズデイルをセカンドと決めつけているのはあれかもしれないですが。でも将来はともかく現時点でレノやオナナの上かというと…?)
ベンホワイト取れたらその分のホームグロウン枠でネルソンやンケティアをローンとかで出して、RCBに選手多いのでサリバもローンに出す。
ベンホワイト取れずラムズデイル取れたらその分のホームグロウン枠でネルソンやンケティアをローンとかで出して、RCBの選手多いとはならないのでサリバはローンに出さず。
とかそんな考え方になってるんじゃないかと思ったり。
上に挙げた3人ってちょうど前のシーズンからいなくなるルイスのCBとライアンのGKとセバオデ辺りで誰かを入れないといけない場所だし。ウィロックやAMNもこの辺りに考えに関わっているかもしれない。マディソンが取れたらどうするとか。
サリバのところに話戻すと、昨シーズンは昨シーズンでCB多すぎ+プレミアは年齢的に登録枠関係ないけどヨーロッパリーグは年齢若くても多分在籍年数とかの関連あるとかで枠的に登録出来なくてということでチャンスを与えられない状況だったとか。
つまりサリバの能力だとか関係なくそういうスクワッドの状況的な事情で入れるのが難しい、入れると誰かしらが登録できなくなったり特定のポジションで層が薄くなったりとかさせないといけないので…という被害にあってるんじゃないかという考え方も出来るような気がしたりしなかったり。
まぁホームグロウンじゃない選手も色々挙がってるので違うか(笑)
チェンでございます。
> 今回の移籍の噂の動きでベンホワイトやマディソンやラムズデイルがあって
鋭いです。
これについてはおっしゃるとおり、アーセナルで補強ポリシーに「文化シフト」があるんじゃないかという最近の話題があったので、ちょうどブログで書こうと思っていたところです。
昨シーズン後半ネルソンのローンにも試合にも出なかった状況というのもこのホームグロウンの登録が関係していたのではと思ったり。ローンに出したいけど出せなかったという。
今市場のラムジーの噂もそういうところからアーセナル側として興味が全くないという訳ではないのかもしれない。むしろ選択肢として少しあるから問い合わせたからの噂だったり。知らんけど。