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ベン・ホワイト獲得はウィリアム・サリバのアーセナルライフ終了のおしらせ?

さて、昨日のEUROはたいへんな事件があったそうで、朝起きたら大騒ぎだった。それは、デンマークNTのクリスチャン・エリクセンが心臓発作?で試合中に突然倒れたというもの。

そのシーンはかなりショッキングだったみたいで、試合をTVで観ていて動揺するひとも多数いたようだ。

ひとまず彼は心臓マッサージで意識を取り戻し、いまはそこまでシリアスな状況にもなっていないようでよかった(彼はステディアムから出たあとチームメイツに試合をつづけてほしいとメッセージを送ったとか)。

エリクセンは、アーセナルのファンとしてはサポートしたい選手ではないが、ひとりのフットボールピープルとして、ひとりの人間として、なにごともなく、力強く復帰できることを願ってやまない。

ちなみに、この件をCovidワクチンの副作用と結びつける向きもあるようだが、インテルCEOはこれを明確に否定している。

こういうのは、世界中どこにでもいるんですねえ。

さて、今回の本題はアーセナルとブライトンのCB、ベン・ホワイト(Ben White)のリンクの件。

クラブが優秀な選手とリンクされれば、本来ファンならうれしいに決まっているのだけれど、むしろ当惑の声が多数見受けられるという。

何が起きているのか、確認してみよう。



アーセナルとベン・ホワイトとのリンク報道

6月10日に『Mirror』がこのニュースをブレイキング。

Arsenal join Liverpool, Tottenham and Man Utd in £50m Ben White transfer race

ジョン・クロスが伝えただけだったらアーセナルのファンにスルーされていたかもしれないが(実際当初はたいして話題にもなっていなかった)、その後オーンステインらがこの噂はマジであると伝えるといっきにトップニュースに。

オーンステイン:アーセナルがブライトンのDFベン・ホワイトへのオファーを準備している。クラブ同士の接触はまだないが、いずれそうなる。£40-50Mかかるとなれば、アーセナルには大きすぎる金額だが。最初にリポートしたのはジョン・クロス。

『The Athletic』の記事によれば。アーセナルがオファーを準備しているベン・ホワイトは、EUROのイングランドスクワッドに招集されて注目が集まっていたが、アーセナルはすでに彼への興味を深めていたということ。ただし、2024年までBHAと契約があるため、移籍金は£40-50Mと高額が予想される。

夏にRCBの補強を目指すアーセナルは、セヴィーヤのJules Koundeを検討していたが、いまはホワイトに集中している。この移籍がサリバにどう影響を及ぼすのかは不明。

という。

Who is ベン・ホワイト?

誰なのか。このブログで名前が登場するのもたぶん初めて。以下TMより。

名前: Benjamin William White
誕生日: Oct 8, 1997
年齢: 23
身長: 1,89 m
国籍: England
ポジション: Defender – Centre-Back
足: right
残り契約: Jun 30, 2024

2014年にサウサンプトンアカデミーを放出されると、ブライトンユースへ。

リーグ1(※英3部)やリーグ2クラブへのローンを経て、19-20シーズンはローンでリーズでプレイ。20-21シーズンのBHAでブレイク。

ポジションはセンターバックのほかに、DMやRBでもプレイできる。

なお、どういうわけか身長は諸説ある。PL公式によれば182cm。FBrefでは175cm。TMは189cm。なんでやねん。

EURO2020スクワッドに招集

当初イングランドの33人スクワッドに入っていたが、26人に絞られた時点で落選。

しかし、その後TAAのケガによる離脱によって、繰り上がって招集された。

今回が初めてのナショナルチームでのプレイになる。

なぜアーセナルはベン・ホワイトへ?

ダヴィド・ルイスが退団したこともあり、そもそもRCBの補強はアーセナルにとって夏のプライオリティーズのひとつだと云われていた。そのぜひはともかく。

したがって、アーセナルがここで優秀な右足のCBとリンクされることはとくに不思議ではない。

しかし、ベン・ホワイトというのはいきなりだった。EUROスクワッドに選出されたことで注目は集まっていたタイミングとはいえ、アーセナルのファンでも彼をチェックしていたひとはあまりいなかったんじゃなかろうか。それくらいには地味な存在だったと思う。失礼ながら。

ぼくは彼のプレイをちゃんと観たことがないので(19-20はリーズ、20-21はBHAでアーセナル戦でもプレイしていたので観ているはずだがまるで覚えていない)、2020年夏の評判やスタッツから推測する彼の強みは。

  • ジュエル
  • タックル
  • プレッシャー
  • ドリブル

といったところ。

ただし、これにはCB以外のポジションでのプレイも含まれているので、スタッツでCBの選手たちと単純に比較すると若干フェアじゃないかもしれない(※20-21はBHAでDMでのプレイが36試合中7試合。RMFでのプレイもある)。

CBとDMとRBでもプレイできるというヴァーサティリティも、アルテタにとってはポイントが高い要素と思われる。そういう意味ではチェンバースっぽさがある。

コストとプライオリティ

この件を最初に報じたジョン・クロスによれば、彼はリヴァプール、ToT、マンUからも興味を持たれているプロスペクトということで、23才でイングランドNTに招集されたことも合わせて考えれば、かなり優秀な選手なのだろうと思う。

だがしかし、彼のコストといわれる「£40-50m」という金額レンジは、オーンステインも指摘しているように、アーセナルにはあまりにも高すぎるように見える。

この夏のアーセナルは、RCBのほかにも重要な補強ポジションがいくつもあり、アルテタが満足できるスクワッドを構築するためには、ただでさえかなりの資金が必要だということはおそらく間違いない。

アーセナルがこの夏に補強しようとしているであろうエリアは以下のとおり。補強の必要がないポジションのほうが少ないくらい。

  • CF(ラカゼットが退団するなら)
  • CAM
  • CM/DM
  • LB
  • RB
  • RCB
  • GK(レノが退団するなら)

そしてアーセナルは、基本的に資金難のクラブである。無観客で頼みのマッチデイ収入もなく、ヨーロッパもなく、オーナー投資もない。この夏はオーナー投資は不可避だろうが。

今回のウィンドウで多くの選手を放出すればそれだけ資金も生まれるとはいえ、もし、£40-50mを投資するポジションがあれば、それは間違いなくこのなかでもトップクラスの高額契約になるだろう。だが、この補強が必要なポジションのなかで、RCBが最高クラスの補強プライオリティだと考えるファンはどれだけいるだろうか。

20-21シーズン、アーセナルは失点数(少なさ)がリーグのベスト3に入って、得点数がリーグ9位&クラブでは25年ぶりという少なさ。つまり、われわれにとって現状でより問題なのは守備よりも攻撃であり、CBがもっとも補強が必要なポジションというのは違和感がある。

まあ、アルテタなら攻撃はCBから始まると云うかもしれないが。アルテタがバックからのビルドアップを改善させたいと思っているのは理解できなくはない。

だが、現時点でRCBには、ホールディング、サリバ、チェンバースにマヴロパノスまでいる。仮に補強することが理想だったとしても、ふつうCBはもっとも優先されるポジションだとは思わない。

このニュースでファンが心配しているのは、3点あると思う。

ひとつはベン・ホワイトを買って、ほかのポジションの補強がおろそかになること。先日もエミ・ブエンディアにオファーをしながら逃しているが、資金が乏しければ今後もそうしたことが起こりかねない。限られた補強予算で、CBにそこまでの大金を投入するのはバランス的にどうなのかという疑問はたしかにある。

それとホワイト自身に£40-50Mの価値がほんとうにあるのかということ。TMでその金額レンジのCBを検索すると(PL)、VVD、マグワイヤ、ラポルトといったスター選手の名前が並ぶ。というかCovid理由で全体的に選手価値が下落傾向なこともあるだろうが、MVが£40m以上のCBというのはPLに5人しかいない。アーセナルがこの金額でCBを取ればもちろんクラブレコードだ。彼はそこまでの選手なのか?

もうひとつは、やっと来シーズンはアーセナルでのプレイが観られるとファンに期待されているサリバのこと。

£40-50mのCBを取るとなれば、ふつうはレギュラー待遇になる。そのプライスレンジの選手に「ほかの選手とポジションを競え」とは云わない。いや云うだけなら云うかもしれないが、レギュラーでプレイすることを期待している選手でなければ、そもそもそのような大金は支払わない。

そうなれば、サリバのチャンスは間違いなくかなり減る。

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

18 Comments on “ベン・ホワイト獲得はウィリアム・サリバのアーセナルライフ終了のおしらせ?

  1. マルチネスは利益だしてますよね。それにしてもベンゲル止める寸前までオーナーからの資金提供なくとも利益でクラブにキャッシュがあったのに本当にひどいですね。

  2. 買った時より高く売れた選手がいないということでは?
    あとマルティネスが加入したのは2010年だから今回の範囲からは外れるでしょう

  3. > オスピナやカヴリエルは普通に売却したような

    David Ospina 2014/15 £3.60m → 2019/20 £3.15m
    Gabriel Paulista 2014/15 £13.50m → 2017/18 £9.90m

    惜しい!

    > マルチネスは利益だしてますよね。

    エミマルはアカデミーからなので、ここには入らないかな。12/13からファーストチーム。

    ArsenalのAll transfers
    https://www.transfermarkt.co.uk/fc-arsenal/alletransfers/verein/11

  4. ラカゼットがいるのにオバメヤンを連れてくるチームですからね、その後のオバラカ問題は言わずもがな。
    ホールディングとチェンバーズいますが、どちらもユーロに選ばれてない。2人とも年来的にはピークな感じですけど。エディ、ネルソン、ウィロック、ナイルズもいま一歩。開幕をどんなメンバーで迎えるのか、期待と不安でいっぱいですね。

    1. 色々な意見があるだろうが、もしジャカの位置がエリクセンだったら、アーセナルの今の問題点の多くが解決していたように思う

      1. それはアヤックスから引き抜いてって事ですね。
        そしたらカソルラが2列目で活躍し続け某疫病神がいない状況でしょうから、機能しまくりです。
        スパーズの躍進も2割引とかで、
        もはや全く違う世界線でしょう。
        あの夏から全てが狂ったわけですよね。

  5. CBに求めるものって監督によって大きく違うから、近年のアーセナルのCBに関する迷走は「監督(スタイル)を固定できなかった」という事なんじゃないかと思う。

    アルテタが監督になった途端に、戦力外だったムスタフィが抜擢されたのは記憶に新しい。一発で逆サイドに飛ばせるという事が、アルテタがやりたいサッカーの重要な一部分なんだろう。
    そして非常にマズイ事に、サリバの獲得はその前年だった。
    たぶんサリバは、アルテタがCBに求める能力の一部を持ってない。

    しかし今夏4000万ポンドかけてそこから補強するんだとしたら、サリバの放出も含めてかなりの入れ替えが必要だ。
    平素からCBのビルドアップの重要性ばかり言ってる僕が言うのも何だが、だいぶ思い切った手だと思う。放出がまとまらないと、かなり苦しいことになる。

    一度ヨーロッパの大会を失って、ここから這い上がる過程のリクルートは非常に重要だ。
    僕は基本的に実務者に任せたいと思うほうだけども、慎重にやれよ!とは思う。ここでコケるとだいぶ遠回りすることになるから。

  6. 場当たり的な補強方針で嫌になりますね…。
    サリバが文句言いたくなるのもわかる

  7. プレイ動画の印象だと頭の良いDFという印象受けました。フィジカル的な強さや高さは良く分からない。
    足元は凄く良さそう。パスもまぁそうだけどなによりドリブルというかボールの扱い方というか。それによって自分で持ち上がることもするしそれは凄く魅力ではあると。
    右SBとして使うつもりならまぁ納得。なんか右っぽいところでプレイしてるなと思ったら3CBの右でプレイしてること多かったのかな。
    チェンバースを重宝したのがSB(の片方)にある程度の高さを求めてるのだとすれば合致する補強のような気がします。イングランド人というのも地味にいいのかも。ただ金額はちょっと厳しいところな気も。

    セントラルDFとしても足元のうまさキープ力落ち着きは魅力かもしれないけど、元々いる選手をどうするのかは気になるところ。
    サリバの道を閉ざすようなことはして欲しくないですね個人的には。

    1. 横からすいません。
      僕はどうもCBとしてシティのストーンズみたいな役割を期待してるんじゃ?という気がします。

      ストーンズは一発で逆サイドに飛ばすわけではないですが、あの変態な足元で前に出てリターンを受けるプレーは、プレスするほうはたまらんと思います。ず~~っとポジション修正し続けなきゃなりませんし。

      しかしサリバ。。。欠点は「攻撃が尖ってないこと」だけなんで、本人は何も悪くないんですけどねえ。

      1. たぶん見たプレイ動画の印象で4バックのCBを任せられる守備力があるのかに少し懸念を持ったからの感想だと思います。フルのプレイ見てるわけではないので間違ってるかもだし戦術でどうとでもなるようなものかもしれないですのであれですね。

        相手のプレスを躱す能力は凄く面白く感じましたしCBにそういう役割や能力は今のアーセナルに足りてないというかもっとあった方が良い部分でもあるとは思ってます。

        ベンホワイトを右CBファーストチョイスでいくとしてセカンドの選択肢をどうするのか。ホールディングは足元というところでは課題があると思ってるけどいきなりサリバと立場逆転する選択はするとも思えないし。
        ベジェリンが移籍するかもしれないというところでその枠を使ってサリバにもチャンスを与えて欲しいというのが本音かもしれない(笑)SBもこなせそうな気がしたので。
        でもそれだと本職のSBを補強しないのかとなるとやっぱり自分のは異質な意見なのだと思います(笑)

        1. イヤ、全然自然な見方だと思いますよ。ホワイト君のCBとしての守備力にやや?がつくのも同感です。シティはストーンズを実用化(?)するのにかなり時間かけてますしね。

          というか、今の戦術ってホントに今までの常識では考えられないところに解があるので、考え方は限りなく柔軟でいいと思います。僕の子供の頃とか最前線のプレスは1~2人が限界でしたもん。今ヘタすると4人使いますからねえ!?

    2. ちと自己訂正を。改めてベンホワイトの別のプレイ動画を見たのですが印象がちょっと変わったというか。以前見たのは結構昔のやつなのだろうか。守備に関して拙さのような危なっかしさよりもいい意味でのチャレンジングな守備として確立してきてるというか。あと身長がここ数年で伸びたのかな?ぱっと見た感じで別の動画と違うように感じたので。普通にCBとして面白いというか見てみたい気持ちも湧いたり。

  8. CB買いすぎでしょ、そこまで補強ポイントとは思えないんですが
    予想通り金の無いマンUみたいになりそう

    1. 全く現実的ではないですね。
      金銭的にどうとかいう前に
      獲得におけるライバルクラブより
      優先され選ばれる要素が無い。

  9. 個人的にホワイトは大好きな選手なので獲得出来れば嬉しいですがなかなか厳しいのかなと。ある程度売却が上手く行ってからチャレンジ出来る金額だと思います。

  10. なんて愚かなチームのサポーターになってしまったんだと、毎年夏に思わされる。
    もしサリバがいなくなるなら、本当につらい。
    サリバにはアーセナルで辛い無駄な時間を過ごしたという記憶しか残らないだろう。
    辛い。

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