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【マッチレビュー】21/22EPL チェルシー vs アーセナル(20/Apr/2022)Top4 is NOT dead

We’re fucking ALIVE! これだからアーセナルのファンはやめられねえ。

どんなに繰り返し苦痛を味あわせられても、こうして思いもよらぬタイミングでこのうえない歓喜をもたらしてくれる。まさか、スタンフォード・ブリッジで3ポインツとは。しかも、このとんでもなく重要なタイミングで。

試合自体もたいそうおもしろかった。オープンだった2-2の前半はとくに。最後には6点も入ったのだから、じつにエンタテインニングな試合だった。やっぱりゴールがないとフットボールはつまらない。

ぼくもマッチプレヴューでは「信じよう」なんて殊勝なことを書きはしたのだけど、正直このような結果は全然信じてなかった! すまん!

敗けそうにない試合で敗けたり、勝ちそうにない試合で勝ったり。このチームにはほんとに驚かされてばかりである。

ミッドテーブルチームスに3連敗で、そうとう追い詰められていたこの瀬戸際での勝利。しかも相手はロンドンのライヴァル、チェルシー。去年のCLウィナーで現在のヨーロピアンベストのひとつ。アウェイ。この勝利の心理的効果はとてつもなく大きい。まさにバウンスバック。二度追いつかれても振りほどいたタフネス。レジリエンス。

われらはまたトップ4フィニッシュを信じていいのだろうか?

試合を振り返っちゃおう。

Chelsea 2-4 Arsenal: Mikel Arteta’s side reignite Premier League top-four hopes with thrilling win



アルテタの試合後コメンツ「わたしはエディを不当に扱ってきた」

試合直後のインタヴュー。オフィシャルサイトより。

アルテタ:われわれの4得点は、アカデミー選手のもの。これはユニークでグレイト。

この2週間はファンをがっかりさせてきたこともわかっている。彼らのために、われわれがつくった期待だ。だから、今日は彼らに恩返しができてよかった。

わたしはもうマンチェスター・ユナイテッドについて考えている。この試合はもう終わり、ドレッシングルームでも楽しんだ。これからはリカヴァリがあり、精神的にも準備していく。試合の準備のための時間はあまりないので、マンU戦ではエミレーツにみんなに来てもらって、マジな場所にしてもらう必要がある。

試合後のプレス会見。オフィシャルサイトより。

(スタイリッシュにバウンスバック……)

まったく同感。そしてこの試合は、われわれが余分に持っていた試合だった。わたしは彼らに云ったんだ「CLフットボールをプレイしたいのなら、最大の舞台でトップチームスを倒さなきゃいけない」と。今夜チームはそれをやったよ。

わたしは今夜のチームがとても誇らしい。しかし、わたしがもっと誇らしく思っているのは、この数週間でのすべての敗戦のあとにした彼らのリアクトのしかただ。選手だけじゃない。スタッフもクラブもだ。わたしに力をくれて、ここにいるためのエナジーを与えてくれた。わたしはここにいられて、なんと幸運なのか。

(試合のテンポ……)

精神的に非常に要求された試合だった。われわれには、この数週間で経験してきたことがあったから。ほとんどの選手にとっては、こういうことを経験するのは初めてであり、みんなそのことを忘れている。何人かの選手は、PLでプレイすることすら初体験で、チームが負っている要求・責任はとてつもなく大きい。

そうしたことがあるので、試合のなかでの感情的な時間があっても、彼らは本当の意味での成熟、落ち着き、クオリティを見せてくれた。チェルシーはトップトップサイドであり、彼らのマネジャーはとてもとてもいいから。

(ファンについて……)

われわれのファンについては、わたしが唯一云えることは、シーズンを通して云っていること。いいときも、難しいときも、彼らはずっとチームを支えてくれた。われわれがここ数週間の結果で彼らをがっかりさせてしまったことは、わたしもわかっている。しかしまた、今日の彼らを観たか。

この勝利は彼らのものでもある。そして、彼らにこう云いたい。土曜のエミレーツステディアムにいてくれないといけない。われわれにはリカヴァの時間がないし、彼らにはチームの勝利のために、かなりノイジーに、ラウドになってもらう必要がある。

(サカはつねにペナルティを蹴るので?……)

ノー。わたしはガビが蹴るものだと思っていたら、ブカヨが蹴ろうとしていた。正直、わたしの脳裏には夏のことがよぎった。あのとき起きたことが。

しかし、繰り返すが、わたしがあのときキミたちに云ったように、ブカヨに起きたことは理由があって起きたことだったのだ。それで彼はかなり学んでかなり成熟した。それが彼がこのようなシーズンを送っている理由だ。彼は勇気をもって云うべきなのだ「つぎもぼくが蹴るから」と。なぜなら、それが彼の自信の現れだからだと思うから。

(あなた自身は試合を楽しめた?……)

まあ、ローラーコースターだった。

彼らがサブのボードを掲げたときはいつも、つぎに何が起きるのか予想ができない。そして、入ってくる選手を観て「wow、彼が下がっても今度は彼が入ってくるのか」と思う。すごいチームだよ。

(最近の試合で全然プレイしていなかった選手たちは、どうやってあんなにパフォームできた?……)

とてもシンプル。わたしは彼らに何度も云ってきた。どういうトレインをすべきか。もしキミが敗戦のあとの日曜のトレイニングセッションを観たら、もしキミがモー・エルネニー、ロブ・ホールディング、ニコラ・ぺぺ、彼らがどのようにトレインしているか観たら。わたしは、それがわれわれが勝った理由だと思う。

わたしは試合前に彼らに云っていた。いい人間には、いいことが起きると。そして、われわれにはドレッシングルームにとてもとてもいい人間たちがいる。そして、自分が関わっておらず困難なとき、いい雰囲気でないときでも、それを示した。今日彼らがパフォームしたのは、彼らが自分たち自身でどう面倒を観たかということであり、彼らがどれほどチームを大切にしているか、そのおかげだ。

(これがエディ・エンケティアに残ってもらいたい理由?……)

もしひとり、わたしが不公平に扱ってきた選手がいるなら、それは彼だと思う。彼は違いをもたらそうとすべて正しいことをしてくれる。だから、エディがもっとプレイしないのなら、それはわたしのせいだ。わたしはマネジャーとして何かを欠いていたか、あるいは彼をもっと使う勇気がなかった。彼は今日もまた、わたしが間違っていたことを示してくれた。

(今夜はわれわれとチェルシーのギャップがそれほど大きくないと思わせた……)

今日はすごかった。しかし、テーブルが示していることは違う。彼らが去年やったこと、彼らのプレイのレヴェル、彼らの勝利が違うと云っている。

ひとつの試合で現実は揺るがない。チームとして、スクワッドとして、彼らはまったく違う時期にいると、わたしは思う。

(フレッシュな脚の選手を入れたのは、チェルシーとフィジカリーに競うためだった……)

わたしには直感があったから。彼らの毎日のトレイニングを観ていて、この試合、この時間は違う試合・エナジーが必要だと思った。

そして、もちろん大きな戦術的理由があった。わたしは彼らにあることをやってもらおうとしていたから。対処ができないかもしれないフォーメイションに対して、あるいはもうすでに困難をもたらされていたフォーメイションに対して。だから、チームをそれに適応するための柔軟性を持つことが必要だった。

(新しいフォーメイションにはどれほど時間をかけた? また選手たちには簡単だったのか……)

たしかに彼らにはそういう面はあった。われわれはそれをできるだけ単純化しようとしていたが、それでもまだ複雑なところはあった。なぜなら、なにかに攻撃するとき、高く守るときになにをやろうとしていたか。深い場所ではなにをしようとしていたか。相手が違うことをやるとき、こちらも違うことをやろうとした。

これこそ試合だ。それが試合の進み方で、それこそがこの手のマネジメントに要求されること。それができないのなら、試合をコントロールするのは難しい。

(このパフォーマンスは、クラブがどれだけ来年のCLフットボールがほしいか示していた……)

イエス。彼らがとても失望していたのは、彼らが希望を抱いていたからだ。希望はある。このクラブが長いあいだやってきた、達成できるものを彼らは観ている。ひとつがっかりし、ふたつ、さらに3つ、敗けるに値しなかった試合があった。なぜか? 自分たちは23のショッツで、相手は2。それで試合に敗けていたからだ。それを理解するのが難しいと思っている選手もいる。

しかし、このゲイムを発明した人間、彼はわれわれを苦しめたかった。なぜなら、なにかを期待すれば、なにか違うことが起きるのだから。そして、それが美しさであり、われわれ全員がここにいる理由なのだろう。

以上。

会見の動画は観ていないが、非常に口なめらかに話している様子が書き起こしですら伝わってくるようだ。ギリギリの人数のなか人選も当たりで、マネジャーとして、さすがに満足感は隠せない。

エンケティアのこれまでの扱いについては、「使う勇気がなかった」「わたしが間違えていた」と、はっきり謝罪の調子で述べているのが印象的。

彼はレギュラーでプレイしたいと自身の希望を公の場で述べていたばかりだが、このパフォーマンスは、彼の去就にも、なんらかの影響を与えるのだろうか。

試合後のドレッシングルームの盛り上がりは、Amazon Primeで観られるかも? 「この試合がターニングポイントだった」みたいな結果ならいいのに。

サカとエンケティアの試合後コメント「あれは完全にペナルティ」

Sky Sports via Arseblog

(勝利の宣言……)

サカ:前にも云ったように、ぼくらはファンに信じてもらえるものを与えたかった。今日はそれをやれた。ファイトとキャラクターを観せた。チームには大きな結果。

(パフォーマンスについて……)

エンケティア:大きな結果だ。3連敗して、バウンスバックがしたかった。みんなでそれをやったと思う。ハードに戦った。この試合がダービーだとみんなわかっていたし、100%を尽くした。ここに来て4得点するのは簡単ではない。みんなもファンも今日はすごかった。称賛する。

(アーセナルはチェルシーに二度も先行した。キャラクターを観せた……)

サカ:イエア。100%。とても難しかった。ぼくらが先行したいと思っても、いつもすぐにまた得点される。落ち着く必要があったし、冷静になる必要があった。今日はそれをして勝てたのだから、自分たちにも満足だ。

(古巣に対してPL初ゴール……)

エンケティア:そうだ。それでちょっと特別になる。もちろん、ぼくはもうここに4年もいるし、放出された身。そうなればいつだってここでは自分を証明しなきゃならなくなる。2ゴールズはよかったが、ぼくのことはいい。これはチームのことであり、ハードワークして3ポインツ取れたことだ。ぼくはそれがうれしい。

(ドレッシングルームの盛り上がり……)

サカ:ぼくらにはすごく意味あることだから。3つの試合で敗けてとても難しかったけど、みんなポジティヴでいつづけたと思う。ここへ来るのに、トレイニングでもハードにやっていたし、結果も得た。だからうれしいところはもう観せてもいいんだ。

(Azlpilicuetaに倒された……)

サカ:ぼくがボックスに侵入しようとしたら、彼はぼくを5秒間みたいに長いあいだ捕まえてきた。あれじゃ倒れざるを得ない。もちろん、彼はぼくに怒ってたよ。もちろんぼくだって、彼の立場なら怒っていただろう。でも、そういうことなんだ。あれはペナルティだったと思う。レフェリーも覆さなかった。完全にペナルティだね。

(クラブにとりこの結果が意味するもの……)

エンケティア:ぼくらに自信をもたらしてくれる。ぼくらはキツいときも困難なときもずっといっしょにやってきた。セットバックスからバウンスバックできることも示した。今日はグレイトな結果。ダービーに勝つのはいつだってナイス。これからはただプッシュして、3ポインツに専念する。テーブルを上がるんだ。

以上

エンケティアが元チェルシーというのは、まったく忘れてた。そういやそんな話あったな。彼も、ゴールはさぞかし気持ちがよかったろう。

サカとアスピリなんとかって選手のペナルティ案件は、試合を観ていても、なんでひっ捕まえて罰せられたほうが激怒しているのか、よく理解ができなかったけど(彼は試合が終わってすら怒りが収まらなかったのかスタンドのファンと揉めていた)、あとでリプレイをよく観ると、むしろサカのほうが彼の腕を引っ張ったと主張していたのかもしれない。そんなん知らんけど。ボックス内で相手選手に背後からあんなにくっついた時点でアウトだろ。

トーマス・トゥークルの試合後コメント「ピッチが難しかった」

ちょっと笑えたので。『The Telegraph』より。

トゥークル:このピッチが難しかったと云えば、いい訳に聞こえるかもしれない。だが、ここのピッチはとても難しかった。われわれには不利だった。Andreasにボールが行ったときは、ボールバウンスがとてもとてもおかしかった。

アウェイの試合でこうしたいい訳を聞かされることはわりとあるが、まさかホームのピッチに不満を述べるコーチがいるとは。ピッチの管理をしているおじさんたちを敵に回してしまわないか心配になる。

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

4 Comments on “【マッチレビュー】21/22EPL チェルシー vs アーセナル(20/Apr/2022)Top4 is NOT dead

  1. まさかのヌーノとンケティアで2点取るとは!
    ただンケティアは、得点シーンのプレスと決め切るところは素晴らしいかったけれど、降りてボールを散らす役目がまだそこまで上手くないのと、守備時に集中力が切れる場面はやはりあったように思います。たまに爆発するバチュアイやオリギ枠なのか、じつは大器なのかはまだ判断がつかない。ンケティアの得点力をラカゼットに移植するのが一番いいのですが。ジャカはほんとに安定してきたな。

  2. 前半のあの一喜一憂、楽しむとゆうよりホント試練でした。
    しかし、やってくれましたね。
    タバレスは確かにいろいろありますが、あの高速グラウンダー直角パスはしびれました。何度かありましたね。
    スミスローがこけつのもピッチのせいなんでしょうね。
    この試合のグラニトはこれまでとは全くの別人のようでした。ずっとこんなプレイだったなら、ホントのレジェンドになってたろうに。でも、これをずっと続けてほしい。
    オーバのかわりにスタメンに入ったラカゼットの覚醒
    そのオバロスブースト終了とともにエディ覚醒。いいタイミングですな。
    さぁ、最終章。ユナイテッドを粉砕してほしい。

  3. アーセナルのルーニー、ホールディングの『ふさふさ』が気になって・・・

    これからのホールディングの活躍が、アーセナルをCLに導くと確信してます!

  4. お疲れさまです。
    SBでの勝利は格別ですねー。今季はほぼ全試合リアタイしてるんですが、今回見るのを躊躇いました。見ることが怖かった。でもそれでも見てしまった。彼らと来たらこういうタイミングでこんな試合見せてくれるんだから、アーセナルはやめられませんな!必ずCLへ行きましょう!次も必勝!COYG!!

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