EPL 21-22シーズンもついに最終日。今年もいろいろあった。それもこれで終わりである。
アーセナルは、つい最近まで4位フィニッシュの本命だったにも関わらず、まさかの2連敗で(いや、いま思えばまさかでもなかった)夢にまでみた4位は一転して絶望的な状況に。
だが、ミケルが云うように、なんでも起きるのがフットボール。ToTがノリッチに絶対敗けないとは云えない。
となれば、アーセナルはこのような状況でも当然エヴァトンには勝つしかない。ToTといっしょにこちらもすべって転んだらまさに大惨事。
また、もし彼らがノリッチに分けた場合は、ポインツで並ぶ。GD15を覆すには、われわれはエヴァトン相手にホームで16点差で勝つ必要がある。90分で16点は、5分ごとに1点づつ取ればよろしい。(何でも起きるってのはウソだな)
今シーズン最後の試合をプレヴューしてゆこう。
アルテタの試合前コメント「(アーセナルのトップ4フィニッシュは)かなりありえる」
フェアに云って、前回の試合の結果に誰よりも失望したのはこのひとだなと。昨日に行われたアルテタの試合前プレス会見。オフィシャルサイトより。
(シーズン全体として……)
アルテタ:まず、全員に感謝。そして、おそらくは日曜以降では、わたしが皆さんに会うのはこれで最後になる。みんなホリデイに入るので。手っ取り早くまとめよう。
これは、またしても長い旅路だったと思う。今シーズンもまた非常にチャレンジングだった。しかし、クラブとしても、チームとしても長い道のりをはるばるやってきたものだと思う。われわれは、あらためてこのクラブのエナジー、ヴァイブ、期待を変換させてきた。
われわれはそれをみんなでいっしょになって行ってきた。スタッフ、選手、クラブにいる全員のあいだですばらしい団結を見せてきた。とくにシーズンを通してすごく協力的だったみんな。困難なときはとくにそうだった。
そしていま、わたしはこのクラブをふさわしい場所へ連れていくという、希望と期待を感じることができる。われわれは、1年前にセットしたプロジェクトで予想していたとおりにそれをやってきた。
たくさんの若い選手たち、彼らを助けるシニアの選手たち、そしてステディアムの観客。ここにはほんものの絆の感覚がある。
われわれはヨーロッパに戻る。どこかはまだわからない。それはこれから決まる。できればチャンピオンズリーグであってほしい。われわれは、自分たちがこれからやらねばならないことを信じている。われわれはノリッチを応援することになるだろうし、もちろん、その後にはわれわれはクラブをつぎのレヴェルに連れて行きたい。
それが野心だ。それをやるために、われわれにはあらためて明快なプランがある。それをどうやりたいか、どう実行するか、そこには秘訣もない。
われわれにはリソースが必要だ。スクワッドのクオリティとデプスを高めていく必要がある。われわれがこのクラブ、クラブにいる人々を、同じやりかたでレペゼンしていくために。
それが、つぎのシーズンのチャレンジになるはず。できれば、われわれのファンの前で、またグレイトな日を迎えられるといいのだが。
(4位フィニッシュのチャンスをどれくらいと考える?……)
かなりありえる。振り返れば、この数年でも、シーズン最後の試合でいくつかのチームが演じた例がある。試合が接戦であればあるほど、わたしはより望みがもてる。
(5位は進歩と云える?……)
それは、われわれが期待を生み出したからだ。このクラブにふさわしいもの、このクラブがいるべき場所。そしてこの2ヶ月では、そうした期待に応えることができなかった。
しかし、おおむね、われわれがいた場所を振り返れば、われわれは、自分たちがやるべきことクリアにならねばならない。しかし、ここはわれわれがいたかった場所ではないことはとてもはっきりしている。まったく違う場所にいることを望んでいる。トップチームスにまじにチャレンジすること。それが目標であり、ここで立ち止まることはできない。
さらなるステップがとても必要だ。なぜなら、それはわれわれがリーグテーブルでどこにいるかということだけではないから。わたしの意見では、われわれのクラブには、リーグテーブル以上に深い問題があった。いま、そういったことは解決されてきている。いまはチームはとてもとてもつよくなってきているし、自分たちがやりたいことを築く、とてもつよい基礎がある。
(ニューカッスル後のジャカのコメンツについて……)
ドレッシングルームでやることについては、われわれはコメントしない。マイクの前で自分たちの気持ちを表現することを誰かに許すときがあり、それがグラニトだった。マイクの前で、みんなが観ている前で、対面して。だから、そこには何も違いはない。
(必要なリソースを得られるという自信はどれほどある?……)
われわれは一定のリソースは獲得する。無制限ではないにせよ、ある程度のリソースは。そして、われわれにはどうにかしなければならない既存のリソースもあるし、それを最大限活かさねばならない。
リソースについては、それ以外はどうなるかはわからない。わたしが考えているのは、チャレンジングなものになるだろうということ。なぜなら、いまやリーグの上位3つ、4つのクラブの問題ではないから。いまや上位8か10チームが関わる。それが、去年の夏を再現するためにわれわれがやりかたを見つけねばならない理由だ。
(われわれがつねにトップ4を争うまで、どれほど遠い……)
リーグテーブルが物語っている地点まで戻れば、そして38試合後のリーグテーブルはウソをつかないということを考えれば、われわれは1位や2位にはまだまだ遠い。ポインツだけではなく、GDやレヴェルも。われわれはそこを目標にしてたどりつかねばならない。
(マルキーニョスの獲得……)
このあと数週間でアナウンスするまではなにも話せない。まだ処理することがあるし、そこはMark Gonnellaが担当で、彼になら訊くことはできる。わたしのとなりにいるじゃないか!
(ファンがピッチに侵入すること……)
あれは止めなければいけない。あの状況で選手やスタッフがさらされるリスクは最小限にせねば。あれはコントロールできないのだし、あれだけの人数が入ってきてコントロールできなければ危険だし、なんとかしなければならない。
(今シーズン、どこでフィニッシュしようがポジティヴな部分はある……)
その質問には、今日より明日のほうがたぶんもっといい答えができるだろう。今日は試合に勝つことに集中しているし、まだCLを得られると願っているから。
(もしわれわれがCLを逃したら、ファンには将来性を観てもらう必要がある……)
われわれもこのことを説明しようとしてきたし、去年もわれわれが予想していたものについて説明しようとしていた。わたしが思うに、それはとても明快であり、明白だ。われわれはクラブとしているべきところにいない。なぜなら、このクラブの歴史が、われわれがこの国のベストであると云うから。そしていまはそこにいない。
しかし、われわれはどうにかしてそこへたどり着かねばならないし、そこには道のりもあり、ある程度の時間も必要で、ひとつだけのウィンドウでは、やりたいことはできない。
(若い選手たちの成長……)
クラブのカルチャーのなかで全員の成長に満足している。いかに彼らがこのクラブで仕事をし、絆を築いているか。われわれの組織にいる全員、選手、スタッフ、オーナーシップ、ボード。そしてホームでアウェイでも観ることができるわれわれのファンに疑問の余地はない。そこに10年いる人たちも、もうその絆がなくてはやっていられないという。
わたしは、それが非常に誇れるものだと思うし、このクラブに関わる全員を称賛できるところだと思う。
(エヴァトンがクリスタル・パレスに勝った件……)
昨日のその試合はわたしも観ていて、ノリッチでも最終日には何でも起きうると勇気づけられた。それは、このリーグでしか起きないことであり、それがこのリーグをすばらしいリーグにしている。ほかの国々では、そこまで必至に戦う理由がないし、ああいうタイプのパフォーマンスは観られない。だから、われわれも何か特別なことが起きることを期待している。
(エヴァトンがわれわれを助けるために安全にプレイする?……)
降格を賭けたチームと最終日に対戦するのは、当然精神的にはかなりタフではある。それが、仕事の結果だということはわかっているから。しかし、彼らも仲間であり、誰だってそんな場所にはいたくない。だから、そういう意味では少しばかりほっとしているところはある。
(今シーズンのエヴァトン戦での敗けから得た教訓は?……)
試合によって、学ぶことは違う。もちろんあの試合では、あるフェイズでコントロールしたし、それを失ったフェイズもあった。もちろん、どこでどうなったかはわかっているので、それを分析して、日曜は違うと願いたい。
(ニューカッスル後のジャカのインタヴュー……)
それは彼に直接訊かないと。あれがどういう意味だったのか、具体的に誰を指していたのか。コメンツは明快であり、その後にも問題はない。誰に向いていようが、ほかの誰かだろうが、彼自身だろうが。
(彼はインタヴューで云いすぎてしまった?……)
わたしは、今日それについてはあまりコメントしないほうがいいだろう。しかし、誰かがメディアの前で話すことを許されたのなら、彼らに感じたことを云うのも許すべき。そしてグラニトという人物だからこそ、あれが彼が感じたことだったのだろう。
(インタヴューのあと彼とは話をした?……)
われわれはつねに話しているよ。
(この夏の移籍市場はどれほど競争がありそう?……)
わたしはこのリーグがかつてないほどに競争になっていると思う。このリーグの6年前の数字を観ても、今日ではヨーロッパには入れない。それほどシンプルだ。
われわれもそれは理解しており、われわれのプランはそうしたチームと競争できることだ。しかし、ほかのチームが得るリソースについてはわからない。しかし、ほかのチームは違うポジションから始められることはわかっている。彼らは違うときにいるのだから。
いずれにせよ、われわれはそれをやるために今後も目標がなければならない。それをやらないのなら、どうなってしまうか。振り返ってみても、わたしはそうなるのはいやだね。だから、今シーズンわれわれがやったように、彼らと競えるようになれる道を見つけないと。なぜなら、われわれの既存のスクワッドでそれができるとは誰も思っていなかったのだから。
(この夏にはどれほどの予算がある?……)
それはその金額だけじゃない。いまとこれまでの給与総額を観れば、それは全体だ。だから、使う金だけではなく、売る金のこともある。
われわれには28人の選手がいて、結局それが19人のスクワッドになった。だから、支出総額だ。その金額が無関係ではないとしても。それは、スクワッドを築くのに1年の総額の問題だから。
(トッナムで食中毒のうわさ……)
そんなこと知らないよ! まったく知りもしないのに、コメントできるわけない!
(1月の移籍ウィンドウでのアプローチは後悔している?……)
ノー。
(そのおかげでもっといいポジションにいれたかも?……)
われわれが行ったすべては、1月のあとの目標に到達するためだった。それはトップ4にチャレンジするためだ。それがわれわれが向かっていたやりかた。
財政的に安定し、1月か12月にわれわれに許されたことがあり、完全に制限されたわけではない。
(あのとき選手を連れてこようとはしていた?……)
そうだよ。もしわたしが移籍市場で求めていた6人を補強できたのならね。夏も同じで、もしそれができれば、選べる選手が25人いて、世界でベスト3のストライカーたちがいる。彼らを連れてきてくれたら、わたしがコーチしようじゃないか! 喜んで彼らをコーチするよ。
(試合をコントロールできないのは、経験不足と関係がある?……)
そこには、たくさんの要素がある。コントロールを失っているときにそれにどう対処するかであり、それをリセットして、どうやって自分たちの望む方向に試合をもっていくか。そして、いかに違うやりかたを見つけるか。それに依る。
それはチームのリーダーシップではなく、試合のなかで特定の状況をどう理解するかだ。そのようなムードをつづけさせないこと。われわれはそれにつねに取り組んでいる。
(意思決定に感情が関与する……)
ときに、それは感情であり。ときに、それはストラクチャであり。ときに、あることを引き起こすために選ぶ最初のパスであり。ときに、そのあとの5分間でプレイしたいテリトリであり。それは、感情というよりゲイムマネジメントに関係があることだ。いろいろな理由で、ただ単に「ものごと」とはいえなくなる。
以上。
長い。シーズン最後の試合ということで、わりと今年の総括のようなコメントも多くなっている。
しかし、まだ4位フィニッシュの可能性があるか問われ、「かなりありえる(Very possible)」と答えたのはけっこうすごいな。勝って当然というToTには、多少なりともプレッシャーになるかもしれない。これが、いわゆるマインドゲイムってやつなのか。もし奇跡が起きたら、ミケルのことは今後Mr. very possibleと呼ぼう。
ToTの食中毒については、何年か前、実際に彼らが試合前に大規模な食中毒事件を起こしたということで(ラザーニャ?)、今回も再現されないかと、数日前にr/Gunnersでも話題になっていた。それがいつの間にか大きなうわさになっていたとは。
『football.london』のToT担当。
No suggestions of a food poisoning outbreak at Tottenham Hotspur despite rumours. However, Harry Kane has been feeling unwell – not food poisoning – and will be assessed ahead of Sunday’s game.
— Alasdair Gold (@AlasdairGold) May 20, 2022
トッナムでうわさの食中毒アウトブレイクは起きている様子はないが、ハリー・ケインの具合が悪い。食中毒ではない。日曜の試合前にチェックされる。
2回云った(笑い)。
サカについてアルテタ「サカは休養が必要」
これは会見コメントかどうか不明ながら、アルテタのサカについてのコメントも話題になっていた。『Yahoo! Sports』より。
アルテタ:彼にはブレイクが必要だ。間違いなく。彼は今シーズンもかなりプレイしてきた。昨シーズンもだ。
チームの重要な選手には期待をするもの。ブカヨがシーズンを通して一貫して見せてきたクオリティと能力があれば。だが、当然気にかけていなければならないのは、どこかの時点では休養が必要になるということ。それは、われわれがとくに考える必要があること。夏の計画だ。
(イングランドNTの招集でサウスゲイトと相談するか)イエス。そうするつもり。われわれの選手に責任があるNTのマネジャーたちとは話をしている。彼らがどう考えているか、向こうとこちらでやっていることを示し、将来的に彼らをどうしてほしいかも。
選手を守り、選手からベストの引き出すことには、すべてのことに関わり合いがあり、関係している。
サカはNTでプレイしたいだろうが、たしかにアーセナルのファンとしてはいまは彼には休んでもらいたい。今年もあれだけハードワークしてきたのだから。このまま突っ走っていては、燃え尽きてしまう。
アルテタ「われわれは期待以上のことをやった」
試合前プレス会見の前に、アルテタは『BBC Sports』の取材にも応えていた。日本からは映像が観られなかったが、Arseblogが一部を文字起こししていた。ありがたく拝借。
アルテタ:われわれがこれまでにやってきたことを振り返れば、CLだろうがELだろうが、われわれが期待以上のことをやったということには、みんな同意してくれると思う。
(若いスクワッド)彼らは、CLに向けて競えることを示してきた。それに、われわれがスターティング11としてピッチに送り出したチームの年齢は、この10シーズン、このリーグで誰もやれていなかったことだ。
それは彼らがやったことであり、彼らがもたらしたものはチームでも称賛すべきこと。問題は、われわれがいたい場所は、いまいる場所じゃないということ。われわれはベストになりたいし、まだギャップはかなり大きい。
(サポーターとの絆を取り戻した)いろんな意味で、われわれは長い道のりをやってきた。とくに、われわれが行ってきたことと、われわれのサポーターがわれわれに感じていることのあいだにあるつながり。
それがとても重要で、そうした信頼を築くには長い時間がかかるものだ。
>万が一ToTがスリップしたときに、アーセナルもいっしょにスリップしてしまうこと。それこそ千載一遇のチャンスを逃すことになる。そんなアホみたいな結末だけはほんとにやめてほしい。
これはほんとにカンベンしてほしいw
totがなんだろうとこの試合に勝ってほしい
いろいろありますがなにはともあれシーズン最後の試合、楽しみましょう
スパーズ が負けたのにうちも負ける
みたいな事になると流石にメンタルもたない
頼んだ!