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アーセナルがFCポルトからクリエイティヴMFファビオ・ヴィエラの獲得を発表

ファビオ・ヴィエラのこれまでと評判「Fabio has the intelligence of the wise old men」

昨日『BBC Sports』に、ファビオ・ヴィエラの記事が掲載されていた。「アーセナルにもうひとりのヴィエラ。彼はアーセナルに何をもたらせるか?」

Another Vieira at Arsenal – what can they expect?

このなかに、選手のユース時代からこれまでについて評価がわかる、かつての彼を知るコーチたちのコメンツがいくつかあって、それを紹介したい。

そもそも彼は、8才からポルトに在籍しながら、ユース時代は周囲の優秀な選手たちに埋もれていて、わりと遅咲きだったという。

22才の若さでもうトップクラブに移籍したのだから、遅咲きといったらへんな話だけど。同年代の仲間たちがつぎつぎとステップアップしていくなか、彼が初めて代表チームに呼ばれたのがU-18。警備員が彼の顔を知らず呼び止められた、というようなエピソードまである。

またシニアスクワッドに入ってもセルジオ・コンセイソン(※ポルトのマネジャー)がユースを使いたがらなかったため、なかなかチャンスは得られなかった。やっと彼がポルトのレギュラーになれたのは、ルイス・ディアスがリヴァプールに移籍したあと。

Manuel Tulipa(元ポルトのユースコーチ):ファビオのような選手は大金に値する。彼のような完全にブレイクする前の選手を取れるなら、なぜ行かない? あれは賢いビジネスだ。

彼は、試合で苦しんでいるときに、解決策を出してくれるタイプのクリエイティヴMFだね。彼は周囲でなにが起きているのか視えるし、なにが起きるか予測できる。どんなマネジャーにとっても夢だよ。クラブがつねに狙うタイプのフットボーラーだ。

彼はなんでもできる。ドリブルできるし、チームと連携もできるし、テンポをスロウダウンさせることもでき、ボックスに侵入しゴールもできる。この手の選手はゴールの近くでプレイしなくちゃいけない。

だが、彼にひとつ進歩させなければならない部分があるとすれば、ボールがないときのアクションだ。しかし、それすらも彼はこの数ヶ月で取り組んできている。彼は、コンセイソンの下でより集団的アスリートとして成長しているし、試合の状況に応じて正しいバランスを見つけることもできる。

Vitor Bruno(ポルトのアシスタントコーチ):ファビオには賢い老人の知性がある。

Mara Vieira(フットボールコーチ/ファビオのいとこ/同時期にポルト入団):ぼくらは、シニアスクワッドに入っていくまでのおよそ12年について話したりする。子どものころからの夢のクラブでプレイするというのはどういうことか。

彼ほどのクオリティにも関わらず、彼はあまりプレイできない時期もあったんだ。コーチにはあまり好かれていなかった。

たとえば、彼がナショナルチームに行けたのはやっとU-18でだ。彼は、ほかの友だちたちが招集されるのをただ観ているしかなかった。でも彼は自分を疑ったことなんてなかった。彼は「いまにすべてわかる」とよく云っていたものだ。

(アーセナル移籍は)彼にはかなり大きな変化だ。でも彼がこれまで乗り越えてきたすべてを思えば、彼の先読みできるキャパシティと知性を思えば、彼は今回も乗り越えるはず。

彼のアーセナル移籍のストーリーでは、彼のAMFとしての高い能力ばかりが伝えられて、このことはあまり語られていないみたいだったから、ぼくは気づかなかったのだが、彼がまともにシニアフットボールを始めたのは、ルイス・ディアス移籍後というのだから昨シーズンの後半半分だけ。それとEURO U21での活躍。つまり、かなり短い期間で大ブレイクした選手ということ。名前もさほど知られていないはずである。

ユーリ・ティーレマンスは取らないかも?

さて、先日このブログでヴィエラのニュースを伝えたときに、彼が来て影響を受けるのはチャーリー・パティーノではないかと、独自の予想をした。

が、ここ数日の報道を観ていると、ますます「アーセナルがティーレマンスへの興味を冷ましている」という論調が強まってきたように感じる。

つまり、ファビオ・ヴィエラ獲得で影響を受けているのは、パティーノどころか、ずっとメインターゲットと云われていたティーレマンスかもしれないという。

まあ、それがほんとにそうなのかはまだわからないが、たしかに、MFエリアでヴィエラに加えてティーレマンスまで取ったら、さすがに出来過ぎでこわい感じはあった。アーセナルなのに。だって、このふたりのどちらかは、まずはベンチになるのだから。ジャカもベンチだろうし、5サブズとはいえ、ちょっと豪華すぎる。アーセナルなのに(リプライズ)。

ただ、ヴィエラのヴァーサティリティを考えるに、誰かが云っていた、彼を右ウィングとして考えるアイディアは悪くないなと思った。そうすれば、ティーレマンスともかぶらない。最近はだいぶ盛り上がっているが、ラフィーニャ獲得が失敗する可能性だってある。

ウィンガーにゲイムメイカータイプを使うというのは、ヴェンゲルさんが好んでいたやりかたで、あのときみたいなフットボールがまた観たいという気持ちもある。オーデガードとヴィエラがいっしょにプレイするところも観たい。

ティーレマンス。どうなるか。

 

ファビオ・ヴィエラについては、パフォーマンス関連のことなど書きたいことがたくさんあるが、ちょっと時間がないので、またあとで。

Welcome to Arsenal Fabio!

 

おわり



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4 Comments on “アーセナルがFCポルトからクリエイティヴMFファビオ・ヴィエラの獲得を発表

  1. ヴィエイラは誰かに似てると思ってましたが、プリズンブレイクのティーバッグで腹落ちしました!

  2. ティーレマンスは今季ゴリゴリに活躍して冬か来夏に飛躍するのが本人にとっても良い気がしますね。
    今はやや中途半端なわけですが、プレミア中下位の金満に移籍する可能性もありますね。
    それらの触手が伸びてこないなら(実際今でもそうなら)そういうことだと思います。

  3. ロマン派若造のあたし、ラフィーニャにあっこまでの金額出すならニャブリに払って欲しい…

    おっとファビオ、ウェルカムだぜ!!!!

  4. ラフィーニャが引く手数多で読めない分、ヴァーサタイルな選手で中盤、さらにサカの控えもできそうなってのはナイスディール感半端ないです。
    久しぶりに、ゴッリゴリのユース世代の超新星。一昔前はU-17で活躍した人を青田買いしてましたが、ファビオはU-21、というか超直近に彗星がごとく頭角を現したと。
    いや期待しかないです。

    ティーレマンスはアルテタが熱心じゃないのかな?と勘ぐってしまいます。
    サンビの起用の仕方、エルネニーやジャカの処遇もあって読みにくいですね。
    自分はあいかわらずティーレマンスよりかもう少し守備的な選手が必要派ですが、、、
    (リサンドロ・マルティネスなのかな??もしかして中盤も。。)

    エンケティアとの延長もふくめて、エドゥよくやってる派の私は満足中ですが、、ここらで噂のブラジル人の彼も決めて欲しいところですね。楽しいです。

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