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2023冬の移籍ウィンドウ終了まであと一週間。アーセナルの展望

おはよう。

アメリカが寒波でだいぶひどいことになってるとニュースで観ていたら、ここ数日は、日本も10年ぶりの寒波だとか。東京も寒いけど、どえらい地域のかたは大丈夫ですか。ご安全に。ていうか電気代。

さて、2023冬の移籍ウィンドウ。アーセナルはメインターゲッツを逃したり、すぐに代替を取ったり、藪から棒の案件があったりとなにかと忙しない時期を過ごしていたら、あっというまに残りあと一週間になってしまった。毎日の報道もますます活発になってきた。

このあたりで、このあと一週間でアーセナル世界に起きそうな移籍と、その関連の情報をまとめておこう。



PLでは冬ウィンドウの移籍金総額記録を更新

まずはイングランド全体の話。

アーセナルに限らず、ことしは全体的に各クラブが積極的に動いているように観えた冬だと思ったら、『BBC Sport』によれば、PLではこの冬、2018冬の記録をすでに£10mほど上回る金額が費やされているということ。つまり冬ウィンドウの記録を塗り替えた。このあと、それがさらに増える可能性も高い。

もっとも、ここまで費やされた移籍金総額£440mのうち、およそ£181mが単一クラブによるものだという。もちろん、チェルシー。すでに6人とサイン。そして彼らは残り時間でも、さらなる補強を目指していると。あの各エリアに異常なほど厚いデプスがありながら。来シーズンのヨーロッパを逃しそうになっているのに。あれじゃあ、せっかくのプロスペクトも毎試合ベンチでは、チームのモラル維持はかなり難しいように観えるが。

チェルシー式の会計ハックはFIFAが許さない?

ところで、FFPのようなルールがあるにも関わらず、彼らがなぜそのような破天荒な投資ができるかの理由のひとつとして、選手との極端な長期契約がある。

たとえば、多くのクラブで新規の選手契約が4-5年であるなか、Mudrykが8.5年、先日決まったばかりのPSVのNoni Maduekeは7.5年と、異例の長期契約ということがわかっている。これはなんでも、メリケンオーナーがMLB式契約をイングランドに持ち込んだとかで話題になっていた。

Chelsea’s long contracts explained: The pros and cons of a baseball-influenced policy

これは彼らがFFPルールを逸脱しないよう、償却(amortisation)のための年数を拡張して、見た目の単年度コストを下げるための策略であり、いわば会計ハックと云うべきもの。

Uefa to change rules in response to Chelsea deals

昨日のBBCのリポートによれば、これに対しFIFAが対応するようだ。償却を5年を限度にするとFFPルールを改定するという。つまり選手契約は5年が最長になるということか。

ルール改定はこのあとに実施するので、これまでの案件について遡ってペナルティが与えられることはなく、今年のチェルシーはやったもん勝ちで逃げ切り(しかめっ面のエモジ)。

FFPのルールや理念についても、この記事はくわしく触れているので、興味あるかたはご一読をおすすめ。

FFPというのは結局、クラブをずさんな経営による財政破綻から守るためにあるので、今回チェルシーはむしろ感謝すべきなんだよ。このばかちんが。

冬ウィンドウ2023。アーセナルの残り一週間

前置きが長くなってしまった。ここからがこのエントリの本題。

当初、アーセナルのこの冬のプライオリティはウィンガーとセントラルMFだと云われていて、ここまでの獲得は、レアンドロ・トロサール(WG)とヤコブ・キヴィオール(LCB)の2名。

【Welcome to】アーセナルFCがレアンドロ・トロサールの獲得を発表【The Arsenal】 | ARSENAL CHANGE EVERYTHING

【Welcome to】アーセナルFCがヤコブ・キヴィオールの獲得を発表【The Arsenal】 | ARSENAL CHANGE EVERYTHING

CM/DMの補強はまだ。LCBの噂はなかったので意外なようで、スクワッド状況を観れば意外でもなく。

ほとんど決まりかけていたのように観えたMudrykをチェルシーにハイジャックされたときは、アーセナルのファンベイスは阿鼻叫喚という感じだったが、その後の素早い反応もあって、いまはすっかり落ち着いている。むしろハイリスクなMudrykを買わなくてよかったという雰囲気すらある。

そんななか、残り一週間でアーセナルが獲得しようとしているのは、どのポジションで、誰なのか。

ロマーノ「アーセナルのターゲッツはCMとRB」

数々の噂もありつつ、昨日のファブリツィオ・ロマーノの「The Here We Go Podcast」によると。

ロマーノ:アーセナルは、このウィンドウ(の残り期間)でセントラルMFとRBと契約しようとしている。もしセドリックが退団するなら、彼らはRBへ動く。MFに関しては、現在オプションを探っているところだ。

CMとRB。

この冬はもうひとりのウィンガーへ行くという説もあったが、トロサールひとりで十分ということか。その判断はもしかしたら、クラブのなかでジェズース復帰の目処がたっている証拠かもしれない。

つい先日、このブログでもジェズースのセットバックの噂について少し触れたが、マンU戦のあとジェズース自身が「あと4-5週間で戻れるかもしれない」と述べていたそうで、そうなれば予定どおり、3月くらいには復帰することになる。

ジェズースとESRがフィットして、さらにネルソンが戻るようなら、マルティネリ、サカ、エンケティア、トロサールと、カップ戦を含めた試合数に対応できるフロント3のデプスは十分ある。

最近はあまり話題にもならないが、プレイタイムのために、できれば行いたいマルキーニョスの半年ローンも可能になりそうだ。

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

4 Comments on “2023冬の移籍ウィンドウ終了まであと一週間。アーセナルの展望

  1. “藪から棒”は”藪からスティック”じゃないんですねw(ルー大柴)

  2.  フレスネダはデカくてうまい大器です。タイミングを逃せば、グヴァルデイオルくらいの価値になってしまうかもしれない。トミヤスもホワイトも複数ポジションに対応できるから、右を取ること自体はいいと思います。そうなると立場が危うくなるのはホールディングとティアニーな気がします。
     オナナもマッケニーもアンカーは向いていないので、ジャカの控えという感じですかね。でも彼らだったらエルネニーでいい。
     ライスの懸念はずっとウェストハムでやってきたということで、後ろから繋ぐチームではないから、アーセナルのサッカーに適応できるのか。カルヴィン・フィリップスのようになる可能性もなくはない。戦術的な素養があるカイセドの方がスムーズな適応が期待できます。100mの価値はある。

    (ムドリク結構良さそうでしたね。。)

     

  3. ほとんど見たことないんで違ったら悪いですが、ライスは狭いエリアでのテクニックが足りてない印象です。プレス耐性に疑問。
    かといってそんなパーフェクトな選手は存在しませんが、テクニカルな守備的MFを獲得してもらいたいです。

  4. ライスは確かに技術的に見劣りはしますね。それを補うスピードと献身性と若さはありますが、カイセドの方が若くて伸びしろがありそうです。そもそもトーマスが無事なら出番がないという選手ならあまり試合に出られない。
    カイセドは完全にマネーゲームになりそうで、何とも言えないですね。三笘もそうですが、それにしてもムドリクと現時点で同じくらいか三笘が上という…

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