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【マッチプレビュー】23/24 カラバオカップR4 ウェスト・ハム・ユナイテッド vs アーセナル(1/Nov/2023)ライスの帰還

ここまで勝ち残った12チームが戦う、カラバオカップの4thラウンド。

すでに下部リーグのチームも少なく、PLチーム同士の対戦も少なくないこのラウンドで、アーセナルはWHUことウェスト・ハムを引いた。しかもアウェイ。もちろん、トップチームもまだ残っているなかでは最悪のドロウではないが、最高でもなさげ。週末にはPLのニューカッスル(A)という重要な試合を控えて、どの程度の本気度でのぞむべきなのか、難しい試合だ。

今日の試合をプレヴューしてゆこう。



アルテタの試合前コメント「完璧にフィットした選手などいない」

昨日のプリマッチプレスコンファレンス。AFCオフィシャルサイトより。

(チームセレクションについてと、それにニューカッスル戦が影響をおよぼすか……)

アルテタ:なにも影響はない。われわれはウェスト・ハムを倒すだけ。これは、われわれにとっても先へ進めるコンペティションであり、トロフィのチャンスもある。われわれのマインドセットはウェスト・ハムだけに集中する。

(このコンペティションの重要性と選手にとっての意味……)

安定していまわれわれが行っていることと、相手よりいいプレイをすること、明日のウェスト・ハムはとてもタフな試合になる。彼らとのアウェイではいつものことであり、われわれは現在の勢いとフォームをつづけたい。それだけ。

(前回のブレントフォードと似たようなアプローチの試合になる?……)

イエス。ケガ人が何人かいるので、コンテキストはちょっと違うが。スクワッドに関しては、われわれが起用できる選手は多くない。しかし、試合はいつも同じやりかたで準備する。

(デクラン・ライスは元クラブとの対戦で起用しそう?……)

そうなりそう(He’s likely)。彼はフィットしているし、プレイはありえる。そうなれば、彼には初めての古巣との対戦で、彼にとっても美しいときになると思う。

(彼の元クラブへ行くということは、われわれの助けになる?……)

美しいことだと思う。わたしもその経験が何度かあるし、そのとき自分がそこでどう思われていたか実感することになる。クラブに何を残したのかを。経験や現実を量るにはいい方法だ。そこでいっしょに過ごした仲間たちとの現実。

(彼は歓迎される?……)

そう思うよ。そう願う。とくに、彼が毎度ウェスト・ハムについて語っていることもある。彼がクラブでどんな恩を受けたか。彼もとてもそれをありがたく思っている。だから、彼に対しても彼らがそうしてくれることを願う。

(エディのハットトリックについてと、彼の勢いの継続を優先させるのか、あるいはプレイ時間をやりくりしていくのか……)

両方。われわれも、彼らがどれほどの時間プレイしているかは気にしておかねばならない。彼はPLでも多くの試合でスタートしているが、彼をどう有効に使っていくかに関しては、彼はフレッシュで、とてもいいときを過ごしていると思う。

エディのような選手は使わねばならない。スターターだろうがベンチだろうが。どうなるか観てみよう。

(メッシのバロンドールは正しい選択だった?……)

メッシについて語るなら、それが間違いであるはずがない。彼がやったこと、あの年齢でワールドカップを勝った。あれは彼のキャリアの絶頂だろう。みんながそれを期待していたから、ただすごい。彼が見せている一貫性、ワールドフットボールに与えたレヴェル、それはすごいものだ。

わたしは、われわれの何人かもそのリストにノミネイトされていたこともうれしく思っているよ。

(その候補に入っていたアーセナルの選手について……)

誇りだ。あのようなリストのなかに、ああいう名前のとなりに自分たちがいるのを観るのは、いつだってよいものだ。彼らがやってきたことへの称賛だ。

これからのチャレンジは、来シーズンもっとリストの上へ行くこと。それがもう一度やっていくということになるのだから。

(マーティンは休ませる?……)

われわれは、先日も彼を休ませた。だから、どれだけ長いあいだ彼に休養を与えるかだ。今後プレイ時間をどれほど与えていくか、彼がベストになるために必要なリズム。

われわれには、それをやる機会があり、結局最後まで彼を使わなかった。彼にはいいことだっただろう。

(彼のケガを癒やすには休ませるしかないので?……)

それしかないわけじゃない。しかし、やらねばならないことがたくさんある。

フットボールでは、痛み(niggles)がまったくなくプレイするなんてことは無理なのだ。このレヴェルで、3日ごとに試合があるなら、それは不可能。そんなことを望むなら、ベッドで寝ていたほうがいい。わたしも、いつでも完璧な、最高のコンディションの選手などひとりも知らない。だから、それに慣れなきゃならない。

(ケガでもプレイをしたがることは称賛されるべき?……)

どんな選手でも同じ。彼らは限界までプッシュしたがる。われわれには6週間アウトの選手たちがいて、ビッグマッチのためにどちらも3.5か4週間で戻ってきた。そこで素晴らしいインパクトを残した。

メンタリティにおける変化について語るなら、それは大きなこと。彼だけじゃない。すべてのフィジオとドクター、みんなが同じ方向にプッシュしていく。チームメイツもプッシュし要求する。なぜなら、彼らは必要とされているからだ。それこそ、われわれが求めているもの。

(ジェズースの復帰までのタイムフレイムについて……)

彼については、わたしは正直それを設定したくない。なぜなら、それをやってしまうと、間違えてしまうから。

われわれは注意深くある必要がある。なぜなら、正しく処置をしなければならないから。彼はすでに全員をプッシュしているし、できるだけ早く復帰したがっている。そして、われわれも彼が必要。グレイトなことである。

(ミドフィールドにおける経験についてと、年長の選手がいることの重要性……)

そうだね。わたしも年齢はあると思う。だが、彼らのような選手たちの経験以外では、人間性が際立っている。キミはいまモーについて述べた。彼は10ヶ月も不在のあと、6-7分ピッチにいただけで、チームを盛り上げていた。みんなの彼を観る目こそ、わたしにとっての基礎なのだ。

わたしがつねに云っているのは、彼はもっとも重要な選手のひとりということ。彼がチームにもたらしてくれるものがあるから。毎週プレイしていなくてもだ。

(そうした選手は経験ある選手で代替されるのか、あるいはチームのなかで育ってきた選手になる?……)

イエス。そうだね、そこは別のプランの一部になっている。それはわれわれのスクワッドには決定的になるもので、スクワッドのデザイン、われわれのプロファイル、彼らがつねに模範的であったこと、フィールド外でも。しかしとても重要なことは、そうした選手が彼らがピッチで行うことによってリスペクトされること。われわれにも、何人かそういう選手がいることは非常によい。

(チャーリー・パティーノのスウォンジーでの進歩と、彼にはアーセナルでの将来がある?……)

つねに戻ってきたときの道はある。われわれがそうした選手に決断をするとき、つねに彼らには注目しているし、どうすればスクワッドを進化させられるかを見る。だから、最初にやることはまず内部を見ることだ。

(トマス・パーティのケガからのタイムスケイルはある?……)

彼は数週間はアウトになると思う(I think he will be out for weeks)。どれほど長くなるかわからない。だが、今日またべつの検査があるので、そのあとにもっと詳しいことがわかるだろう。

(彼のケガ履歴について心配になってきた?……)

大いに心配だよ。なぜなら、トーマスがフィットしてプレイできるとき、彼はチームの一員だし、インパクトも結果も出せる。今シーズンのわれわれはより保護をしてきた。とくに、この2シーズンに起きたことがあるから。

われわれはそれを特定せねばならないし、いまはもう起きてしまった。フットボールではよくあることで、彼にも気の毒だと思う。彼はプレイするために、すべての正しいことをやってきたのだから。彼はくやしがっていたし、われわれも彼の味方だ。

しかし、われわれのサポートによって、彼自身もまた自分をまた持ち上げなければならない。彼はチームには非常に重要な選手なのだから。

(カラバオカップの重要性と、あなた自身にとって……)

イエス。わたしはそれをPLとまったく同じだと考える。腹の底でもまったく同じ感じがあるし、同じ不確定性、同じ準備があり、わたしも近くにいる。わたしはただ試合に勝ちたいだけ。

(カラバオカップを勝つことはより大きな勝利への布石になりうると思う?……)

そう思う。ロテイションをやろうとも、選手の役割はこのトロフィ、このゲイムへのチャレンジへコミットすることだ。

わたしが非常に重要だと思うのは、彼らがチャンスを与えられたときに自分たちに何ができるのかを示すこと。彼らがそこにいようがいまいが、試合へどうアプローチするか、チームのために試合に勝てるか?

チームとして成長したいのなら、そういうマインドセットは持っていないのなら、それはとても難しくなる。3日ごとに、それを違うやりかたで、違うコンテキストで実行するマインドセット。翌週にはビッグゲイムがあるとか、CLでプレイしたばかりだとか、またべつのビッグゲイムがあるとか。「Okay、チームはどう振る舞うべきか。それにどう対処するか」。わたしはそこがとても重要だと考える。

以上

 

パーティのケガに失望するファンベイス

この会見で最大のトピックはやっぱりパーティのケガ。すでにアルテタからも伝えられていたことだが、あらためて彼は何週間かアウトになるだろうと述べた。これにアーセナルファン界隈は大きな失望を隠せずといったところ。

思えばパーティは、アトレチコ・マドリッド時代はいまほど頻繁にケガをしていたわけでもなく、アーセナルに来てから急にケガがちになったようなところがある。

かつてのアーセナルだと、多くの選手がケガばかりしていたので、コルニーでのトレイニングやそのピッチに問題があるのではないかと云われたりしていたが、いまはどちらかといえば選手は健全に保たれているほうだろう。だから、そのなかでパーティのこの極端に不安定なフィットネスについては謎がある。アブー・ディアビの呪いとか云われちゃっている。

いまでは、先日ガーナNTの招集に応じたことも疑問視されている。ケガあけで、そこへ行き、戻ってきたらまたケガ。アルテタもそれについてはNTは関係ないと弁解していたが、まあ今回が不運だったにしても、彼のケガ自体の多さはいい訳もできない。NTにクラブのフィジオがついていくような異例?のこともしているが、彼のことは、もっともっと慎重であるべきだったかもしれない。

彼は1月にはAFCONが控えていて(トミヤスもアジアンカップ?)、このあとフィットしても、またすぐチームから離脱ということもありえる。いくら優秀でも、チームでプレイできないのでは話にならない。したがって、チームとしても、ますますパーティ以降を真剣に考えねばならなくなっている。1月のマーケットで動くこともあるだろうか。もし、いまライスに問題が出ればわりと大惨事である。

やっかいなのは、昨今CDMのマーケットが異様に高騰していること。アーセナルがライスに支払った金額はもちろん、夏はチェルシーもリヴァプールもCDMにだいぶ金を使った。パーティと同等のクオリティのMFは半端な金額では取れなくなっている。これは頭が痛い。

アーセナル的には、パーティにできるだけ早く戻ってきてもらって、少しでもチームに貢献してもらうことを願うよりない。これは切実な状況である。

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

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