今朝、驚きのニュースを目にした。
Martin Odegaard missed Arsenal’s matches against Newcastle and Sevilla due to concussion after taking a ball to the face in training at London Colney. Story: https://t.co/clpdeAu2c2
— Sami Mokbel (@SamiMokbel81_DM) November 13, 2023
昨日の『Daily Mail』(Sami Mokbel)によると、アーセナルのキャプテン、マーティン・オーデガードがPLニューキャッスル、CLセヴィーヤと2試合連続で欠場したのは、トレイニング中の事故のためだったという。
なにが起きているのか。
オーデガードが脳震盪。トレイニング中にボールが顔面を強打
くだんの記事が伝えているところによると、オーデガードはPLニューカッスルの試合前日、ロンドンコルニーでのトレイニングセッションで、ボールが顔面に当たり脳震盪(のうしんとう=concussion)を起こしたということ。それによって、ただちに、ニューカッスル行きスクワッドから外れた。
選手の顔面や頭部にボールが当たって選手が昏倒してしまう光景は、試合中にもしばしば観られるが、トレイニング中にもそういうことがあるとは、キャッキャウフフに見えて危険なものだ。
ちなみに脳震盪ルールでは、それを起こした選手は、復帰までに6日間の安静と完全に症状がなくなることが義務付けられているということ。したがって、PLニューカッスルとCLセヴィーヤはどちらもレギュレイション的に、彼は試合に参加できなかったのかもしれない。
PLでも、数年前からいわゆる「コンカッションサブ」のルールが新設されたりしていて(※試合中に脳震盪での交代がある場合は両チームにサブ枠がひとつ増える)、脳震盪に関しては、より注意深く処置することが求められるようになっている。
ヘディングによる脳への悪影響みたいな研究もあるし、フットボールもラグビーみたいにあ、みんなヘッドギア的なものをつけてプレイしてもいいと思うんだけどな。すね当てが義務なんだから、そっちもいずれそうなるんじゃないか。
r/Gunnersの当該サブでは、「ベン・ホワイトがまったやったのか」みたいな冗談もやりとりされつつ、脳震盪についてあるユーザのこんなコメントが目を引いていた。
icedteapls:わたしも2ヶ月前やったんだよね。最初の3日間はずっと寝たきりで、そのあとも自分の脳が働かなくて、まるで僧侶のように2週間を過ごすことになった。いまだにまだ100%じゃない。脳震盪はマジやば。
マジやば。
オーデガードといえば、10月末のPLシェフUでベンチになって以降は、“hip injury”でマッチデイスクワッドから外れており、それ以前からのややフォームが落ちていた様子もあり、しばらくその問題に苦しんでいたようだが、今回明かされたこの脳震盪の件は、それとはまったく別の問題ということで、なんだか泣きっ面に蜂というか、踏んだり蹴ったりのキャプテンである。
ベンジャミンが悪いよ。
ノルウェイNTとオーデガード
この脳震盪の件はいくつかのメディアが伝えているが、ニューカッスルとセヴィーヤの2試合アウトの理由というだけで、先日のPLバーンリーで彼が不在だった理由は、hipなのかconcussionなのかがよくわからない(TMの記録ではhip injury)。
今回のIBでは、彼はノルウェイスクワッドからの招集は見送られ、ロンドンに残ってフィットネスの調整に努めることになったという。この決断は、脳震盪とは無関係のようだ。
ノルウェイNTのマネジャーであるStåle Solbakkenが、昨日のプレス会見でオーデガードについても述べていた。ノルウェイメディア『TV 2』より。
(オーデガードはNTに加わらない……)
Solbakken:マーティンについては、もうしばらく前から来ないことはわかっていた。そこはアーセナルに任せるよりない。彼らは最近は彼のフィットネスを戻そうとトライしているが、そううまくはいかないだろうとは思っていた。
(オーデガードは2週間のトレイニング期間に……)
彼は個人プログラムを行うはず。だから、彼にはできたら金曜のフェロー諸島との試合は観に来てもらいたい。
(オーデガードのケガについては秘密……)
クラブが開示している。だから、わたしはそれについてどれだけ云っていいのかわからない。だが、わたしが知っているケガは、マーティンがしそうもないものだった。
われわれが、彼をスクワッドから外すことにしたのは、彼がPSV(※訳注:セヴィーヤの間違い?)か週末のバーンリーでプレイする望みがあったから。だが、それは早々に無理そうだとわかった。だから、われわれも彼を計算できなかった。
わたしにしてみれば、これは非常にありふれたフットボールのケガであり、しっかり回復もするはず。キャリアを脅かすなんてものじゃない。だから、これからも彼はノルウェイで国際試合をたくさんプレイするだろう。
ちょっと不可解なのは、バーンリーでアルテタはオーデガードのケガについて問われ「わからない(I don’t know)」と述べたこと。メディカル部門とMTGをするとも云ったが、チームキャプテンが、長らくhipの問題をかかえて、脳震盪までやったというのに、マネジャーが状態を把握してないことなんてあるんだろうか。あるいは、彼の脳震盪がこのタイミングで判明したということは、あまり公開されたくないセンシティヴイシューということだったのかも?
どうなんだろう。
Hip injury?
あと、彼のhipの問題というのが、具体的にどういったものなのかも気になる。NTのマネジャーは「彼がやりそうもないケガ」のように云っている。
ちょいとググったら、このような記事を発見した。くしくもMØの画像が使われているが、一昨年に書かれたようなので関係はないと思う(彼は以前にもそこをやった?)。
日本人として「ヒップ」といわれると即座に臀部のほうを想像してしまうが、hip issueといっても、これだけいろいろな部位がある。フットボーラーによくある、いわゆる鼠径部(groin)なら、そう云うんだろうから、それは除外してよさそうだけど。
彼には、2週間ゆっくり調整してもらって、IBあけにはフルフィットネスで試合に帰ってきてもらいたいものだ。
チーフクリエイターのいないアーセナルは、やっぱり物足りないぜ。
おわり