Arsenal are back!
おひさしぶりです。ついにアーセナルが帰ってきた(ドゥバイから)。待ったなあ。
この2週間のブレイクはほんとに長かったし、移籍ウィンドウがオープン中だというのに何も起きなかった。redditもだいぶ過疎っていて、ぼくもこのブログをちょっと忘れたよね。オフシーズンでも、こんなに静かなことはないってくらいアーセナル界隈は静かだった。
じつはぼくもウィンターブレイクの仕組みをよくわかってなかったが、少なくないチームがこのあいだも試合をプレイしていた。今回の対戦相手であるパレスなんて、3日前にFAカップをプレイしている。
スクワッドはだいぶ充電もできたろうし、バッドフォームのリセットもできたと信じたい。シーズン後半に向けて、エナジー全開のリスタートを希望。
今日の試合をプレビューしてゆこう。
アルテタの試合前コメント「完全に充電された」
昨日のアルテタの試合前プレスコンファレンス。AFCオフィシャルサイトより。
(現在のケガ人リストの状況……)
アルテタ:復帰させることができていない何人かが、残念ながらまだリストに載っている。だが、彼らも復帰に近づいてくるだろうし、何人かはわれわれが思っていたよりもよい。
個人については、正確なことは話すつもりはない。何人かいないのはたしかだ。
(この週末に誰か戻ってくる?……)
何人かギリギリの選手がいるとは云える。
(ドゥバイはどうだった?……)
グレイト。あらゆる意味ですごいキャンプになった。自分たちの求めることについてとてもハードワークし、バッテリーも充電した。
美しい天気の環境の変化や状況もあり、われわれがともに過ごした時間や一体感はグレイトだった。完全に充電されたと感じる。
(ブレイクはいいタイミングだった?……)
だね。ちょっとした視野でものごとを観る機会になったと思うし、自分たちのやっていることを分析もできた。わたしは、最初の6ヶ月から大いにポジティヴを得ている。
だとしても、この数試合の結果は自分たちの思うようにはならなかった。PL、そしてほかのチームを観ても、われわれが生み出したものを見れば、われわれはトップに近いところにいる。
(ゴール前でチャンスを活かすことに集中をシフトすること……)
われわれは、自分たちでありつづけながら継続していく必要がある。敗けることで自分たちが誰か見失うことはない。なぜなら、もしそうなるのなら、自分たちが誰かなどとは云えなくなるからだ。
われわれは自分たち自身でありつづけねばならないが、そこには進歩し進化すべきディーテイルやわずかな余地がある。そして、わたしの仕事の美しいところは、コンスタントにチームの進化、勝つために何が必要かを見つけることだ。
(自信の程度が問題になっている……)
そこは大きな要素ではあるが、われわれがつくったような数のチャンスのつくらないなら、このリーグでどのチームよりもクリエイトすることを期待しないのなら、十分なゴールは生まれない。
しかし、わたしはいまいる選手たちを愛している。彼らの取り組み、彼らの意気込み。ゴールはいずれくる。
(シーズン後半はガブリエル・ジェズースのゴールが増えることが重要?……)
イエス。だが、それは全員そうだ。われわれはゴールをシェアせねばならないし、われわれはすべてに関して責任がある。セットピースで、GKに責任があり、ストライカーに責任があり、スロウインのときはスロウインで起きることに全員が責任がある。
われわれは責任を共有する必要がある。いつもやっているように。
(このウィンドウでストライカーとのリンクがリポートされている……)
ノー。わたしはいまいる選手たちを愛しているから。
(ロイ・ホジソンをどれほど尊敬している?……)
大いなる尊敬、大きな憧憬がある。彼が自分を律するところ。とくに彼がやってきた軌跡。
彼のチームは極めてよくオーガナイズされていて、倒すのが難しい。彼は試合のなかで望むことを引き起こすのが非常にうまく、明日はわれわれにとってもビッグバトルになるはず。それは間違いない。
(あなたの選手たちへのメッセージ……)
いまやっていることを続けること。進歩するための小さなことも。それだけだ。
(あなたは76才になってもまだマネジャーをやっていると想像できる?……)
キミはいつもそんな質問をするね! いま、わたしにはそうなるとは思えない。だが、それが誰にわかるだろう。
この仕事はすっごく魅力的なんだよ。わたしの大好きなひとたち、とても尊敬するひとたちとする仕事だ。わからないだろうね。人生において、ここより魅力的な場所、これよりいい仕事を見つけるのは難しい。
(このゲイムでそれほど長くつづける秘訣はなんでしょう?……)
ゲイムへの情熱と愛情。間違いない。仲間やともに働くひとたちといることを楽しむこと、そして敗けることへの対処も。結局、すべてのマネジャーは勝つよりも多く敗けるのだから、そこが上手じゃないといけないと思うよ。
(あなたも敗戦への対処が上手になった?……)
どうかな。すべての敗戦はものすごく苦痛だ。しかし、どの敗戦のあとも、また勝利に近づくことになる。それでいいコーチになっていくし、つねに反芻し、前進するために行動する。そういうものだ。
(早い時間のキックオフは観客の入場が難しい?……)
そんなことはないだろう。われわれは彼らに入ってもらう必要がある。彼らの応援はずっと素晴らしいから。さきほど述べたように、われわれは充電された。エナジー満タンでやる気もスーパー。
チームはやる気まんまんで、われわれは大いなる野心と自分たちなら大きなことができるという信念で、シーズン後半をアタックしていきたい。彼らも確信している。
(ドゥバイ遠征のハイライトは?……)
ともに過ごした美しい時間。まわりには家族や子どもたちがいて、生活と仕事がミックスされる。わたしは、それこそがどうしても必要なものだったと思うのだ。なぜなら、われわれは自分たちの人生を生き、彼らもわれわれの人生を生きているから。
もしこれを理にかなったものにしたいのなら、全員に関与してもらいたいのなら、それはとてもポジティヴなものだったと思う。
(直近の数試合についてどう分析している?……)
それは客観的に観なければならない。それをやるためには、試合を、何が起きたのか理解できるようできるだけ多くの部分に解剖する必要がある。そこにはバランスがある。
フットボールでは、なにを享受し実際に何を得たのかは、つねに同じレヴェルではないし場合による。しかし、このシーズンにおいても、わたしは全体的に自分たちの居場所や自分たちの改善点、わずかな余地というものがインストールされていなければならないと思う。
この10日間でそれらはインストールされたので、それがどう出てくるか観なければならない。
(連敗を脱する……)
多くのとき、それはやるべきことじゃない。ただ周囲を見渡して、ひとがどういう振る舞いをするかを観ること。わたしは、自分の仕事が大好きだと云うとき、それはわたしが周囲にいる人たちが大好きだからであり、彼らは毎日わたしといる。
いいでしょう、われわれは困難なときにいる。そしてわれわれがビッグチームが相手でも、あるやりかたでプレイしていることも事実。勝たなかったことも事実。だが、われわれは自分たちがつくりだすものについてもわかっている。
彼らは楽しんでワークしているし、わたしにシーズン後半もスーパーポジティヴになれるあらゆる理由を与えてくれる。
(あなたは選手たちには感情を隠している?……)
隠しているということばが適切かわからないが、わたしは正直でなければならないし、自分の感じていることを伝える必要があるとは思う。
彼らがなにを期待されているのかわかるよう、彼らにはできるだけ明解にしていなければならない。同時に、彼らがいま実際にやっていることや、結果やものごとがうまくいかないときに、どうモチヴェイションを見つけるか。チームのなかにある問題をどう解決するか。
われわれ全員がここにいる。勝つ意志があり、それを継続していかねばならない。
(フィニッシングについて精神的な側面にはどうアプローチしている?……)
あることを変えること。まずは自分自身とコーチ、よりよくできることはなにかを分析する。それは、コーチするのがもっとも難しいことだ。なぜなら、それはとても予測できないことだから。時間、距離、スペイス、相手。それらがボールが動くたびに刻一刻と変化していく。
われわれは、彼らに透明性を与える必要があり、責任も負うし、最良のツールも与える。それこそが、われわれがやるべきこと。
彼らはすでにそれを自分のなかに持ってもいる。それをわかっている。個人としてたくさんの対話もしている。だから、いずれくるはずだ。
(選手たちがただチャンスを逸している以上に問題は複雑?……)
わたしは選手たちに責任を負わせたくない。わたしはそのためにここにいるのだから。最後に勝ち、3、4、5点とる責任。
われわれが設定した質問。毎試合でどうやったら5ゴールできるか? そこが疑問だ。明日になったら変わるかも? そうはならない。だから、われわれはそれを起こさねばならない。それを解決するために行動しなければならない。
(リーグを勝つには何ポインツが必要になりそう?……)
見当もつかないね! このリーグで起きていることはわかるだろう。だが、それもつねに起きたあとのことだ。わたしはこれから何が起きるかの予想は得意じゃない。
それは、直接の対戦で何が起きるかにも依ることだ。それが大きな結果になる。どうなるか観てみよう。
(エミール・スミス・ロウの今後……)
わたしはエミールにはとても満足しているよ。彼は正しい軌跡に乗っているし、いま彼も落ち着いてとてもよくトレイニングしている。
わたしが個人については話さないのはわかっているよね。
(エミールには変化が観られる?……)
変化はない。エミールはエミールだ。彼にはすごいクオリティがある。われわれ全員が彼がいることにとても満足しているし、いま彼に必要なことは、ピッチで要求されるすべてのクオリティを発揮すること。
それをやるために、われわれは彼にプレイ時間を与えねばならない。
(ジュリアン・ティンバーは今シーズンの復帰にどれほど近づいている?……)
可能性はあるが、現時点で彼は競うにはまだまだ程遠い。それが現実だ。われわれが期待しているのは、シーズンの終わりに彼がインパクトを出せること。すべてがうまくいったとして、それが起きるチャンスがあるかもみたいな。
だがそれもまた、そう決めつけるには早すぎると思う。
会見後半はいつものようにこちらに。わろとるがな。
動画インデックスからやりとりの一部。
- (パレスはマストウィンゲイム? )ポインツを取りはじめていかねば。このレヴェルではもうスリップできない
- データを見ればアーセナルはベストチームのひとつ。だが、現実として試合に勝てていない。理由を見つける必要。両ボックスが決め手
- 選手たちをベストコンディションにさせておければ、3月か4月にはまったく違う風景
- (今月どのポジションの補強を優先する?)ノーコメント
- ティンバーとトミヤスの復帰はどでかい
- 考えずに決断する必要。躊躇なし。ただもたらせ
- (クロップのコメント?)彼の感想
- ゴール前での自信欠如には多くの要素がある。選手ごとに違う
- ストライカーとGKはたいへんな仕事。マージンが極小
以上
1月7日にリヴァプールとFAカップをプレイしてから2週間もたっているのに、あまりにもニュースがなさすぎて、会見のやりとりの内容も2週間前の状況とほとんど変わらない感じがする。大半はゴール不足に関すること。
とはいえ、もちろんこの間ニュースがまったくないわけでもなかった。
エンケティアとパレスのリンク、ベンゼマ(36)のローン笑、マルキーニョスのローン切り上げ、セドリックの退団、ミカ・ビエレス、etc。だが、このあたりの話題もすべてスルー。
エヴァトンとフォレストのFFP/SPR事案くらいはPLでも大きな話題になっていたので、アルテタの意見を聞いてもらいたかったが。シティが115件も違反をやらかしていていまだに罰も受けずのうのうと暮らしているのをどう思いますか?とか。
スミス・ロウのWHUリンクと今後
そんななかで、ほとんど唯一最近の話題を反映した質問がESRについて。
この冬、WHUが彼にたいへんに興味を持っている(ローン)ということで話題になっていたが、最新情報だと、選手自身もアーセナルもこの件にまったく興味なし。WHU方面からもアーセナル方面からも、この案件の実現可能性はほぼないと思われている。
それはいいとして、今回ドゥバイキャンプからESR関連で興味深いのは、彼の存在感?に若干の変化のきざしのようなものが観られること。
AFCインサイダー、あるいはそれと通じていると云われているアカウント。
ESR knocking on the door now, I think he’ll get a chance soon. Reiss also cooking btw. These guys can play a big role, they just need to stay fit because every time they’re knocking on the door something unfortunate seems to happen.
— Mo (@MoArsenal86) January 18, 2024
ソースによればドゥバイキャンプの収穫は、ESRとティンバー。ESRはトレイニングでもすごかった。
ESRはいまドアを叩いているところ。彼はそろそろチャンスを得られるんじゃないかと思う。
アルテタの会見発言のトーンにも、ほんのりとそういう感じが見受けられるような? まあ、ファンとしての希望的観測かもしれないが。
いくら褒めそやす発言をしても全然彼を使ってくれないのがアルテタだから、あんまり期待しちゃいけないのだろうけど。
いっぽうでマルティネリやサリバだって、かつてはそういう時期があったという指摘もある。云われてみれば、あまりにも起用したがらないので、ミケルは彼らのことを嫌いなんじゃないかと思っていたことはたしかにあるっちゃある。いまではふたりともチームに欠かせない重要メンバーになった。
ESRのことはもうだめぽとあきらめながら、こういうことがあると「やっぱりなんとかなるんじゃ!?」とつい期待してしまう。いつもこの繰り返しである。わたしばかよね。おばかさんよね。