ゆうべはすごい試合だった。ウェスト・ハムのロンドンステイディアムで6-0大勝。アーセナルのPLアウェイ勝利では、最大のスコアラインだという。ケチャドバ。
試合直前にはトミヤスやESRの不在が発覚し、ベンチに3人もユース選手が入るやや不安のあるスクワッドで、なおかつ、この2戦でかなり苦しまされてきたモイーズの狡猾なやりかたに今回も手こずらされることを覚悟していたのに、ふたをあけたら期待以上の大爆発だった。これいかに。
とにかく、アーセナルのファンとしては最近の批判が渦巻くなかで、たいへんに溜飲の下がる気持ちのよい試合であった。
これはもう、試合を振り返ってしまうしかない。
Arsenal thrash West Ham in their biggest PL away win
※都合により、今回はポストマッチコメンツのみ
アルテタの試合後コメント「このチームは学び、決して満足しない」
試合直後のアルテタのインタヴュー。AFCオフィシャルサイトのトランスクリプトより。
アルテタ:(今日はどこにいちばん満足している?)リヴァプールのあと、チームに正しい渇望があると感じた。なぜなら、エミレーツでのウェスト・ハム戦で起きたことはまだ彼らの腹のなかに残っていたし、それを正したかった。
もしトップになりたいのなら、とても一貫性を持っていなければならなくなるだろうし、あのレヴェルでのプレイが必要になる。今日はまさしくそれをやったと思う。
今日われわれがアウェイでウェスト・ハム相手にやったことは、とてもむずかしいことだった。だから、集団的・個人的なパフォーマンスにとても満足しているし、もちろんゴールの数がこの試合を物語っている。
われわれが示した意図や決意のレヴェル、どれだけ激しくプレイし、毎回ボールに勇気をもってプレッシャーをかけたか。相手はダイレクトで来るとはわかっていたが、われわれはどれほどデュエルで優秀だったか。全員がすべてのボールに対し、とてもとても生き生きしていた。
(サカはどこまでよくなれる?)フィジカリー、もちろんタフだ。だが、彼はもっとよくなれる。なぜなら、彼はもっともっと求めているから。そして今日は、ペナルティを決めてみせたように、彼はあのような状況から学びたがっている。正しく行おうとしている。それが彼のパーソナリティ。
彼があの年齢で見せている一貫性のレヴェル、とくに彼がプレイしているポジションで出している数字。それだけでなく、彼が求められているようなプレイで、つねに一貫性があり起用できること。そこはほんとうに要求が高いのだ。
試合後のプレスコンファレンス。AFCオフィシャルサイトより。
(今日の試合の前は選手たちになんと声をかけた?……)
アルテタ:ウェスト・ハムを倒すときだと。みんなわかっていたよ。全員腹のなかに(前回の敗戦が)まだあったし、とてもタフな試合になるだろうともわかっていた。そして、ふたつのボックスではとくに、前回の試合よりもっとうまくうやらねばならないことも。今日はそれをやった。
(多くの選手を欠いているなかでこの勝利が示すキャラクター?……)
イェア、まったくだ。だが、わたしは毎日彼らのトレインする様子を観ているから驚いていない。何人かのビッグプレイヤーたちを欠いているのは事実であり、ビッグスターターたちもいない。
しかし、結局選手たちには彼らを判断するための可能性や機会が必要なのだ。そして、今日われわれは彼らを判断できるし、いかに彼らが素晴らしいかを云える。
(ブカヨ・サカのパフォーマンスについて……)
彼の年齢、あのポジションでの一貫性。ふつう彼らは同じラインにはいけないものだ。そして、彼はみんなのほうが間違っている、自分ならできると証明している。
今日の彼のペナルティについては、わたしには疑念があった。昨シーズンに起きたこともあるから。しかし、それも彼の成熟を示している。彼がネクストレヴェルに行くためにいかに決意があるか。
(今日の無慈悲さはチームについて何を示している?……)
チームがもっと学びたがっていること。毎週よくなっていきたい、満足しないということ。
リヴァプールのあと、われわれにはあのレヴェルの試合を再現できるキャパシティがあると示す必要があった。あるいはもっとよくなるか。それこそが、選手たちが今週ずっとトレインしてきたやりかただった。
(WHUに戻ってのデクラン・ライスのパフォーマンスについてと、セットピースでの活躍……)
彼には非常に満足している。彼にはとても感傷的で特別な日だったから。彼はウェスト・ハムをとても愛しているし、今日はタスクに集中しなければならず、彼にはもたらさねばならないことがあった。
セットピースは、そのうちのひとつ。われわれにはフィールドにある選手たちがいて、彼はボックスのなかよりも外から脅威になれるから。
わたしがとてもうれしかったのは、彼をあのように迎えた観客のクラスを観られたこと。彼はそれにふさわしいと思う。
(ホームの観客を黙らせることができた……)
われわれは、そうしようとトライする。だが、相手もプレイしている。われわれもそうしたくて、できるだけ相手のボックスのなかでプレイしたい。そして、今日はなんとかそれをうまくできた。
(カイ・ハヴァーツとレアンドロ・トロサールの試合への関与……)
わたしが頭のなかで描いていたものとは、かなり違っていた。スペイスやふるまいで、彼らがあのポジションでいかに彼らに苦痛を強いられるか。そして、われわれが観たあの実行。彼らの功績だ。とてもとてもよかったよ。
(「血の匂いがしてきた」というサカのコメントに同意する?……)
それは彼のコメントだよ! チームとしてわたしが望むのは、もっともっとよくなっていくこと。彼らはリヴァプール後も完全に集中してトレインしてきた。こう云っていた「Okay、つぎはビッグタスクだし、さらなるレヴェルにいきウェスト・ハムを倒すとき」と。今日はそれをやった。
(先週リヴァプールに勝ったことは、宣言になる勝利だった?……)
イエス。もちろん。われわれは、いまや勢いを築き維持している。最近はパフォーマンスはとても力強いし、結果も出ている。われわれはそれを維持することが必要だ。なぜなら、ほかのチームもうまくやっているし、それはわれわれだけではないのだから。それを認識しておく必要がある。ここからは、つぎのバーンリーだ。
(選手たちも毎週スタンダードをプッシュしていると感じている?……)
イエス。われわれは自分たちが直面しているスタンダードとレヴェルをわかっているから。成功するチャンスを得たいなら、このレヴェルにいる必要がある。
(ライスのセットピース能力は彼とサインした理由のひとつだった?……)
そうだね、それもわれわれが知っていることではあったし、想像もできた。
それは誰がチームでプレイしているのかにも依る。どれくらいの身長で、ボックスのなかにどれほどの存在感とフィジカリティがあるか。
彼は間違いなくもたらせるし、ウェスト・ハムでもあれをよくやっていた。ナショナルチームでもそう。そこは、われわれが彼のゲイムに加えられるものだ。
(サカにハットトリックを取らせるためにピッチに残そうとは考えなかった?……)
ノー。わたしが考えたのは下げるときだということ。なぜなら、彼はかなりたくさんの時間プレイしているし、休むことも必要で、誰かにチャンスを与えることも必要だったから。
(今日はなぜにトミヤスはスクワッドに入らなかった?……)
彼はナショナルチームから戻ってからniggleがあった。彼もだいぶプレイしているので、ここはリスクをかけるときじゃなかった。
(イーサン・ワニエリの起用……)
チームのなかでしなければならないことがある。そしてそれはチームメイツへの信頼だ。
ふたつのことがあった。ひとつは、ベンチに座っていた選手たちからイーサンを出せと聞こえたこと。それは聞けてすごくうれしかった。
それともうひとつは、チームメイツが彼につねにボールを渡そうとしていたこと。それをやるのは、つまりとても信頼されているということであり、彼がそのような場面に何度でくわしたか観たことだろう。あれは素晴らしい兆候だ。
以上