アルテタコメントのポインツ
いくつかやりとりのそれを。
今年のFWA賞はライスが2位、オーデガードが4位
フットボールライターたちの団体、FWA(Football Writers Association)が選ぶ今年のPOTSは、マンシティのPhil Fodenが選ばれた。サカじゃなくて?
1位からFoden、ライス、Rodri、オーデガード、Watkins、Palmerというトップ6。
概ね納得か。だが、サカがここにいないのが不思議。
それにしても、PLは優秀な外国人選手も少くないなかで、イングランド人がだいぶ活躍するようになったと感じる。
ライスの成長余地と左サイド
今回のやりとりのなかで個人的に興味深いと思った部分。
サカ、オーデガード、ベンジャミンがいる今シーズンの右サイドの充実ぶりは云わずもがなで、最近はそれと比較したときの左サイドの物足りなさは、アーセナル界隈でもしばしば言及されている。
今回アルテタはライスのゴールについて訊かれて、まさにその左サイドについて指摘した。「(ライスは)まだかなり荒削り。とくに今シーズンは左サイドでかなりの変更をやっている」。
つまり、左サイドも左でプレイするライスも、進歩や改善の余地がかなりあると認めたということ。
来シーズンに向けて、アルテタが左サイドをどのようにつくっていくのか今後も注目ポイントになる。
ジェズースの売却報道について
これについては、一昨日アップした弊ブログの記事にも書いたとおり、gunnerblogことジェイムズ・マクニコラスが書いた記事が元になっている。アーセナルは、この夏に彼へのオファーについてオープンであるとしている。
Last season, Mikel Arteta said that Gabriel Jesus “changed our world”.
But Arsenal’s world may be changing again.
With Jesus struggling for form and fitness, #AFC are ready to listen to offers for the 27-year-old in the summer.@TheAthleticFC 🔴⚪️🇧🇷⬇️https://t.co/OSlAfYqhLk
— gunnerblog (@gunnerblog) May 1, 2024
それについて問われたアルテタは「出どころもわからない(ガセ)」と一刀両断。ジェイムズ本人もアルテタ回答には冗談めかして反応しているが、彼も述べているようにアルテタの反応は完全に予想できたものだろう。ほかに答えようがない。
これは、どちらかといえば、ジャーナリストやそのニュース自体の信憑性がどうかということが問題なのではなく、いまのアーセナルの9をめぐる状況を鑑みたとき、そう考えるほうが妥当性があるというのが重要なところだろう。
現時点で9のファーストチョイスがジェズースからハヴァーツに入れ替わっていて、さらに夏には安くない金額を費やして新しい9が来る(はず)。アーセナルがいくら彼を手放したくなくても、彼のようなスター選手が9としてサードオプションになりかねない状況がそれを許すかどうか。仮にこの報道がなかったとしても、彼がこの夏アンタッチャブルな選手とは考えにくいのである。
ちなみにその後、アーセナルが彼の売却を検討しているという記事を支持するほかのジャーナリストも出てきているし、ジェズース本人にこのニュースが伝わりつつも、彼は来シーズンもスターティングスポットをあきらめない意向であるというニュースもあった。
この夏のジェズースの去就は、わたしたちも緊張感をもって注視しなければなりません。
ジェズースといえば、偶然のタイミングだろうが、このゴタゴタのすぐあと彼のロングインタビューが公式サイトに掲載された。間が悪いのか、間がよいのか。。
Gabriel Jesus on his roots and ambitions
「この夏はアーセナルでフルプリシーズンを過ごしたい」。そんなの聞いたら、行かないでくれーと思う。
このインタビューは、最後のパートが一問一答形式になっていて「トレイニングでもっともタフなDFは?」という質問に対し「ガブリエル。あるいはトミヤスかも」と述べていた。トミーについては、以前トロサールもチームのなかではもっともタフなDFと述べたことがある。いつまでも元気でいてほしい。
マーティン・オーデガードの試合前コメント「まだ望みをかなえられる」
マッチデイプログラムのキャプテンの試合前コメント。AFC公式サイトより。
オーデガード:ぼくらは直近でもふたつのグレイトな勝利があった。しかし、ぼくらはそれにつづくさらならる勝利のために、今日ビッグパフォーマンスが必要だ。
エミレーツでのチェルシーはとてもよいパフォーマンスだった。全体的にとても力強かった。彼らはとてもクオリティあるチームなので、彼らとの試合はいつでもタフだ。
だから、あんなふうにプレイして試合を支配したことは、とても満足できた。ぼくも自分のパフォーマンスにはとても満足しているよ。いくつかチャンスもつくったし、ふたつアシストもできた。それを狙ってたから!
それは、ぼくもしばらく待ってたものだった。だから、勝ちかたがナイスだった。大きな勝利だし、トトナムとの試合のお膳立てにもなった。
NLDには、たくさんのものがあることはみんなわかっている。でも正直ぼくらは、とてもリラックスしていたんだ。神経質になるよりは、興奮していたと云える。あれは絶対プレイしたいビッグゲイムだったし、ピッチでなんとかして結果を出したかった。
最後にはお祝いを楽しんだ。あれでぼくらにとってどれだけ意味があるかわかったはず。あれはビッグゲイムであり、サポーターたちにもどれだけのものかわかっている。
あの日のサポーターも信じられないほどだった。ダービーでいっしょに祝えるのは、いつでもナイスなものだ。だからあの試合は最後にサポーターといっしょに時間を共有できたことがナイスだった。大きかった。
さらに3ポインツだ。それでまだテーブルのトップにいられるし、今シーズンの望みをまだかなえられる。ぼくらも夢を観ることができるし、もちろん、まだできるしそうでなきゃいけないと思う。
みんながシーズンを通して夢をみてきた。しかし、重要なことはそれと同時に集中を切らさず、そこにとどまることだ。ぼくらは、自分たちのできることに集中する必要があるし、それが試合に勝たせてくれる。試合づつやっていき、自分たちの仕事を確認していく。最後まで戦い、そうして最後にはいいことが起きることを願う。
残るのは、あと3試合だけ。いまやどの試合、どのアクションも決定的になりうる。みんなでこのときを楽しんでいるように感じている。ぼくらも去年からだいぶ学んできた。ここにいる意味、状況への対処、すべての試合。
ぼくらはそういうふうに昨シーズンから進歩してきた。ぼくらがいまできるのは、自分たちがやっていることをつづけていくことだけ。
ぼくらが楽しみ、そして目標に向かって戦っていることは観ればわかるだろう。ぼくらはこうしたビッグゲイムを楽しんでプレイしているし、それがぼくらが行きたい場所だ。
それが重要な要素。それを楽しむこと、毎日から最大限引き出すこと。