いやあ、じつにキツい試合であった。もし、何かひとつが違うほうに転べば、3ポインツはホームチームのものだったかもしれない。だが、そのひとつが決定的に大きかった。
相手理由もあり、こちら理由もあり。盛りだくさんのドラマある試合だった。
試合後のギャリー・ネヴィルが云いました。これはアーセナルにとっては“statement victory”だと。始まったばかりの24/25シーズンに向けて、トップを競うライヴァルチームたちに示した強さ。アウェイの厳しい場所で、100%のパフォーマンスじゃなくとも、それでも勝ちをもぎとるしぶとさ。粘っこさ。
いつもアーセナルに辛口なChris Sutton「こういうタイプの勝利がタイトルを勝たせる」。
この試合は、今年トップを狙うアーセナルにとっては、シーズン最初のビッグテストだった。それは、ひとまずパスしたんじゃないか。チャンピオンになるチームの側面を見せた。
試合を振り返ってもいいかな?(いいとも)
Aston Villa vs Arsenal: Premier League – BBC Sport
アルテタの試合後コメント「レオはチームとわたしへのメッセージ」
試合直後のアルテタのインタヴュー。AFC公式サイトより。
アルテタ:とてもうれしい。ここはとてもとてもタフな場所で、グレイトなチーム、グレイトな集団組織、相手を苦しめることができるグレイトな個人がいる。わたしは、今週はずっと自分たちの腹の底にある何かを感じていた。それは昨シーズンからつづくもの。
わたしはそれが大好きだ。なぜなら、それはそこになきゃいけないものだから。われわれはそれを示さねばならなかったし、実際にそうした。集団が必要なとき、それはそこにあった。だが「おれ」が必要だったときも、それはそこにあった。
試合のなかでもっとも決定的な場面での、ダヴィドのアクションは信じられなかった。
わたしはあのボールは入ったと思った。彼がセイヴをやった瞬間、こちらのディフェンダーたちはみんなボールを観ているだけだったから。「無反応」だと思ったその後、ダヴィドが信じがたいことをやった。
彼はそれを先週もやった。われわれは、この2試合あまり相手にチャンスはつくらせていないが、そのふたつはわれわれが喫した大きな大きなチャンスであり、彼が違いをつくった。
(トロサール?)素晴らしい。わたしは彼がいかに優秀か知っているし、スターティングに入れず不満があったのも知っている。しかし、彼はピッチで自分に何ができるかを示し、チームにとり巨大なインパクトになった。だから、わたしはとても満足している。
試合後の記者会見。AFC公式サイトより。
(結果について……)
アルテタ:まずなにより、とてもうれしい。とてもタフな場所だし、すごい雰囲気のある場所。とてもいいチームで、よくコーチされていて、集団の組織と個人の大きな脅威がある。しかし、われわれは勝つ道を見つけた。とくにチームだ。思うに、大いにパーソナリティを持ってプレイし、試合をよく理解し、試合が進むにつれてよくなっていった。後半の10-12分あたりを除いてだが。
そして、チームが個人に頼らなければならなくなったとき、たとえばダヴィドの状況のようにそれをやった。あれは信じられないセイヴだった。そして、チームに変更を行ったとき、それがチームに与える影響はすごいものだった。
だから、チームがそういうやりかたを見に付け始めたら、試合のいろいろな状況をうまく操作できるようになり始めたら、そうなればチームはどんな場所でも勝てるようになる。われわれは、今日それを示したのだ。
(トロサールのアウェイでの素晴らしいインパクト……)
まず何より、もし自分が選ばれなかったとき、選手には反応のしかたというものがある。レオについては、彼は怒っていた(upset)。彼はピッチで自分がいかに優れているか示したかった。そして彼はピッチに入ればもう怒っていない。そしてああいうことになった。あれは彼のとても大きなクオリティだ。
彼をスターティング11に入れても、彼はまったく同じことをやる。それはチーム全員とわたしにとり、大きなメッセージ、事例になる。
しかし、今日それは(レオのほかにも)いくつかあった。リッキーが入ったとき、彼は信じがたかったし、リースも5分入って同じことだ。そうした選手たちは、残念ながら多くの時間は得ていないが、彼らはほかの選手たちをサポートしている。それこそ、われわれが必要としているものだ。
(効率が違いになった……)
100%。去年、われわれはよりチャンスを作り出すようになっていたと思うし、それはもちろん相手が最初にゴールしたという状況があったから。今日は、われわれが考えていたよりも、ちょっと違うことをやってきた。とくにビルドアップの最初のフェイズ。
しかし、これこそ、われわれがやらねばならないことだ。どんなフォーメイション、相手、振る舞いがあっても。それはチームの大きな功績。
(トロサールはスタートすべきだった?……)
そうだね、もちろんわれわれにはふたりのグレイトなレフトウィンガーがいる。それはつねにチャレンジだ。しかし、あのクオリティはある特定の試合で得られるものだ。
そして、今日はわれわれが想定していたものから、わたしはガビをプレイさせることに決めた。彼もいいパフォーマンスだったが、われわれは違うルートを取るために、チームを変更せねばならなかった。彼が入り違いをつくった。そこは彼の大きな功績だ。
(ダヴィド・ラヤのアクロバティックなセイヴ……)
わたしはあれはゴールだと思った。守備ラインの反応も観えたし、それはまったくなかったから。ボールはクロスバーへ行き、みんなボールを観ていて、入らないでくれと。そのあと、あのポジションにいるストライカーを観て、ふつうならあれはゴールだ。しかし、ダヴィドの反応。信じられない。
(アストン・ヴィラがボールを前に進めていたことに懸念……)
イエス。そして彼らは毎試合であれをやる。スペイスのあるとき、とくにカウンタープレスでボールを失った瞬間。彼らはそのプレスを破るし、とてもとても危険なチームだ。彼らにはたくさんの脚力があり、じつにパワフル。彼らはボールを運べるし、ストライカーはつねにCBとFBのあいだで待ち構える。本物の脅威だ。
(ガブリエル・ジェズースのケガ……)
残念ながら、木曜のトレイニングセッションの最後に、彼は鼠径部に違和感があった。だから、われわれは彼を検査する必要があり、MRIスキャンも行った。明日か月曜には結果がわかる。
(チームのMF3人の進歩とダイナミズム……)
チームにとりとても重要なパートだ。なぜなら、チームには彼らを通してプレイするストラクチャがあるから。今日のわれわれにはとてもよい時間もあった。フィジカリーにはまだピークではないので、これからさらによくなっていけると思う。
(デクラン・ライスは新しい役割を学んでいるところ……)
彼はもうあのポジションでとても多くの試合でプレイしてきたし、大きなインパクトも出している。彼がやる気を出しているのは、彼はあれがほんとうに好きだから。彼が楽しんでプレイしているのは見ればわかる。
(ふたりのCBにフィジカリティがあるのはゲイムプラン?……)
選択肢がない! ボールがラストラインにあれば、マントゥマンになり、そのデュエルに勝つためにフィジカルであったほうがいい。そうでなければボールが取られてしまうから。彼らはその点で非常に優秀だ。
ダヴィド・ラヤの試合後コメント「(セイヴは)まるでゴールみたい」
チームを救うビッグセイヴ。しかも、それは先週のウォルヴズにつづき連続という。まさに守護神。MOTMも納得のGKの試合後コメント。AFC公式サイトより。
ラヤ:(あのショットを止めたときのこと?)ボックスの外からショットが来るとわかっていた。ガビが触ってディフレクションになったと思う。地面に当たって、そしてぼくを通り越していった。そこでぼくはもうショットに向かうつもりだった。たしかヒザを地面につけてたかな。そしてボールがゴールに向かっていくのが観えた。
(頭上のボールを)なんとか触ろうとして、でもそれはバーに当たって、そこからはなんだかスロウモーションみたいに思い出す。ボールがもう一度ピッチに戻っていった。すぐ立ち上がって、Ollie Watkinsの頭が観えて、それに反応した。重要なことは、ぼくがそれに触ってクリアできたことだね。そこがもっとも重要だ。
(自分でもベストセイヴのひとつ?)そうだね、そう思う。あれはトレイニンググラウンドでやることのひとつなんだ。セイヴしたらすぐ立ち上がってつぎのボールに向かう。地面に転がったところから反応してつぎの行動に移る。
だから、あれはトレイニングのフラッシュバックみたいだった。もちろん、あのセイヴができたのはうれしいよ。とくに0-0で決定的なときだったから。あれで、ぼくらはもうちょっとプッシュするようになれたと思う。そしてその後にぼくらがゴールした。だから、あれは試合のなかで重要な瞬間だった。
まるでゴールみたいだよ。自分にとっても、チームにとってもとても重要だった。
重要なのは3ポインツ。ふたつの大きな勝利、とくにここでの勝利は大きい。アウェイではもっともタフな場所のひとつで、3ポインツとクリンシート。うれしい。
レアンドロ・トロサールの試合後コメント「みんなが試合でスタートしたい」
ファーストタッチでゴール。ゴール後の憮然とした表情はベンチスタートにご立腹の申し立て。違いをつくる漢の試合後コメント。※たぶんSky Sportsのポストマッチショウから
トロサール:みんな試合ではスタートしたいものだ。それにどう反応するかは選手次第。ぼくは、いつもインパクトを出したいと思ってる。ベンチだろうが、スターターだろうが。ぼくは自分の仕事をしたし、これ以上できることはあまりない。
(あのセレブレイション?)試合によっていろいろなセレブレイションがあるし、感情もある。サリバが「あのセレブレイションやってよ」ってずっと云ってきて、だから最後にはああしたけど。チームメイツにゴールを喜んでもらえるのは、いつでもうれしい。あそこでは必要なゴールだったし。あれがブーストになって試合に勝った。
(ベンチからプレイするメンタリティ)そこはもっとよくする必要がある。ぼくも、チームのなかの競争がみんなをネクストレヴェルにプッシュするとわかっているし、ああいうインパクトが出せてチームを助けることができて、とても満足している。
どのポジションにも競争がある。それはアーセナルのようなクラブに必要なものだ。
サリバがあんまりしつこく「アレやって、アレやって」とせがむので、渋々。これめちゃくちゃウケる。子どもか。そして最後にはやってあげるお兄ちゃんか(笑い)。
Saliba is too funny man. He kept telling Trossard to do the goggle thing 🤣🤣🤣🤣 pic.twitter.com/DHTPKU5x28
— Roby (@robystyles4u777) August 24, 2024
ウナイ・エメリの試合後コメント「アーセナルはより経験があり成熟していた」
この敗けは悔しかったろう。想像できる。ウーナイの試合後コメント。Sky Sportsより。
エメリ:勝ったときは満足する。しかし、このプロセスのなかで自分たちのいる場所も受け入れる必要がある。アーセナルは、より経験があったし、より成熟していた。彼らはこの2年でとても強くなった。
彼らはPLタイトル候補だ。今日はわれわれにはテストだった。われわれも競ったし、相対した。勝てたかもしれないし、引き分けだったかもしれないし、敗けたかもしれない。
わたしは結果を受け入れる。わたしはこの試合がチーム、スクワッド、選手について大いに情報を与えてくれることになると思う。
今日のわれわれのプレイはよかった。去年のように自分たちのアイディアとスタイルを理解していて、このあとの数週間、数ヶ月のためのパフォーマンスに責任を取っている。
“Today was a test for us.”
Unai Emery reflects on Aston Villa’s 2-0 defeat to Arsenal 😬 pic.twitter.com/pp8mZomgtA
— Sky Sports Premier League (@SkySportsPL) August 24, 2024
元気のないグッドイーブニン。ひさしぶりに聞いた。
今節の1番は、やはり ESR のゴールです。
涙が出ちゃいましたよ。
もう、エミレーツでも決めてくれていいですよ。
アーセナル、開幕2試合とも不安定なゲームでしたね。
でも、114ポイントとるために勝ち続けることが大事。
しぶとく頑張って欲しいですね。