来てしまいましたね。ビッグマッチが。ウナイ・エメリのアストン・ヴィラ@ヴィラパーク。
去年のPLを2位でフィニッシュした超強いアーセナルにダブル(※ホームアウェイで2勝)をかましたのは、ヴィラだけ。ビッグ6チームとの10試合でひとつも敗けなかったアーセナルに2勝とはただごとじゃないでしょう。
それだけウナイ・エメリのアストン・ヴィラは強い。今年はエヴァトンからAmadou Onanaも加わり、より安定したスクワッドにも見えるし、なによりアーセナルFCを見返したいというウーナイの魂が乗っている。怨念。そんなのないか(笑)。
いっぽうのアーセナルは、現在アウェイ9連勝中とアウェイ記録がかなり良好。
PLタイトルを狙うアーセナルには、今年最初の試練と云えそうな試合。
どんな試合になるか。プレビューしてゆこう!
アルテタの試合前コメント「ティンバーはMFでもプレイできる」
昨日行われた試合前記者会見。AFC公式サイトより。
(Mikel Merinoの噂について?……)
アルテタ:われわれの選手以外については話せない。市場ではまだ時間もある。マネジャーにとっても、選手にとっても、どんどん忙しなくなっていくことがわかるはず。
(すぐ起きそうなこともある?……)
わからない。いまはチームにいる選手に完全に集中している。大きな問題は明日のアストン・ヴィラ。
(エディ・エンケチアについての噂……)
エディは今日もチームといっしょにトレインするし、明日の準備をすると思う。そのあと何が起きるか。もし全員にとってよいことなら、それは起きるだろう。
(選手たちはいまがリーグを勝つときだと感じている?……)
わたしは、つねに選手たちを信じる必要があると感じている。それが、チームや個人からベストを引き出す唯一のベストなやりかたであり、そうした信頼はつねにある。
もしそのレヴェルに到達できるなら、それは素晴らしいことだ。しかし、われわれはもちろん自分たちの要求をわかっている。どの試合でも最高レヴェルでパフォームし、勝つための正しい権利を得る。
明日もまたそこに違いはない。これは2試合めであり、それがわれわれのやろうとしていること。
(昨シーズンはアーセナルに2勝したのはヴィラだけ……)
彼らがゴールし、こちらはしなかった。非常に単純なこと。その2試合で、われわれはゴールのためのチャンスはかなりつくったから、そこが大きな違いになった。
われわれが分析しているほかの細かいこともあるので、明日はもっとうまくやる必要がある。彼らはいいコーチのいるとてもいいチームだから。
(なぜ彼らは難敵なのでしょう?……)
彼らは試合のどの側面も支配する。彼らに走り込むスペイスを与えたら、彼らはヤバい。そこにスペイスがないときも彼らはそれを見つける。それができる。
リスタートやセットピースも得意だ。彼らはやるべきことをやった。
(PLはどうしてこんなにバスク人のマネジャーが多い?……)
その質問は、まずSan Sebastianに行ってからにしてもらいたい! みんな行かなきゃだめだよ。美しい場所、美しい海岸、素晴らしいレストランに文化。われわれはみな、情熱と受けた教育があり、そしてみんなが機会を必要としている。誰かに信じてもらう必要がある。
ウナイとJulen [Lopetegui] が去年われわれ相手にやったことは、スタンダードを非常に高くすること。彼らは多くを勝った。彼らの自分のチームのコーチのやりかた、彼らのクラブのレペゼンのやりかた、それは最高レヴェルだった。
わたしやXabi [Alonso]、Andoni [Iraola]のような若いものたちにプラットフォームを与え、そこ出身のコーチがいるという興味を駆り立てている。だから、そのふたりにはとても感謝しなければならない。
(みんなのWhatsAppグループがあったり?……)
それはないね!
(ジュリアン・ティンバーはMFでもプレイできる?……)
彼はいろいろなポジションでプレイできる。彼のヴァーサティリティは彼の最大の強みのひとつ。彼は11ヶ月離脱していて、復帰したことが素晴らしい。
彼は先日濃い時間をプレイした。(LBでは)アレックスもうまくやっていたし、とくにウォルヴズでの最初の60分はよかったが。
スクワッドのなかでものごとを変えるキャパシティがあり、そのときが来ればチームのニーズに応えて違うものをもたらせる。それはとても価値あるものだ。
(この2シーズンでメンタル面で気付いたことは?……)
素晴らしい。たくさんのエナジーがある。われわれの仕事では、毎日新しいことがあり、なにかしらのアイディアを思いつく。
選手たちはとても多くの情報を与えてくれるので、それについてよく考える。そして、われわれには何事にも興味を持ち、改善し進化していこうとするスタッフたちがいる。
それが、変化が起きている理由。われわれはみんないっしょの場所にいる。
(デクラン・ライスは6? あるいは8?……)
わたしは両方だと考えている。彼の年齢でそれをしないのは大きな間違いであり、いろいろなポジションでプレイするキャパシティを持たないことは間違っている。そして、試合のなかで相手や相手がなにをしてくるかに関係して、違う役割を持つ。
去年、彼はひとつのことから別のことへシフトできる能力を持っていることを示した。ときどきは同じ試合のなかでもあるし、スクワッド不足からそうすることもある。それはとても重要なことだ。
(昨シーズンのアウェイ記録から、今回どれほど自信がある?……)
それがわれわれのやったことであり、そこは自信になる。今度はそれをもう一度示さないと。
明日はその信念を持ってそこへ行き、自分たちのやりたいことや試合に勝つ権利を得るためにやるべきことを、とてもはっきりさせることだ。間違いなく明日はそれをやる。
(サカの新記録達成へのやる気……)
それは彼への質問だろう。彼の年齢にしてあの数字を見れば、それはとても特別なこと。とくに彼のプレイしているポジションでは。あのように一貫しているには、違うポジションを想像するはず。だから、あれは珍しいこと。彼の大きな功績だ。
(ティンバーはスタートできるほどフィットしている?……)
彼はとてもよいプリシーズンを過ごし、そのあとわれわれは彼を止めた。なぜなら、彼にはちょっとした問題があり、彼が準備万端とは思えなかったから。われわれは彼を築いていかねばならないし、注意深くならねばならない。だから、彼がスタートするかはわからない。
(PFA Team of the Yearに5人が選出された件……)
とても誇らしい。それに2年連続で5人が選ばれたことは大きい。クラブの全員がチームと彼らをとても誇らしく思っている。
彼らがそこにいたのは、ほかの選手たちが、彼らがあのレヴェルでプレイできるよう貢献したからでもある。もちろん、すべてのスタッフもそう。彼らを毎日もっとよくしていこうとしていた。
(移籍ウィンドウが閉まるまで選手補強を探っていく?……)
そうしなければならない。なぜなら(売却と獲得)どちらでも起き得ることだから。とくに最後の週は備えておく必要がある。様々な理由から多くのサプライズがあるはずで、われわれはそれに備えておく。
(あなた自身のクラブとの契約は?……)
いまは移籍ウィンドウに集中していて、やるべきことがあまりにもたくさんある。われわれもそれには取り組んでいるし、正しいときにやるだろう。
(移籍ウィンドウが閉じたらその話をする?……)
イエス。
(シーズンのとても早期のヴィラとのアウェイ試合はどれほどビッグテスト?……)
間違いなく、訪れるにはもっともタフな場所のひとつ。われわれもそれはわかっているので、あそこで試合に勝つためにやるべきことを理解して、いい準備をしていく。
(ウナイ・エメリ相手に結果を得るという個人的重要性?……)
個人的? わたしは個人的には考えないよ。わたしには勝つ意志があり、対戦相手が誰かに関係なくベストな準備をするだけ。
(今回の移籍ウィンドウではあまり多くのビジネスを行っていないクラブもある……)
みんなそれぞれだから。われわれは自分たちのやりたいことをわかっているし、できることもわかっている。何が重要で、最後にはふたつのことをまとめねばならない。
自分たちのスクワッドを強化するために何ができるか、短期、中期、長期で何ができるかも重要。
もうひとつ非常に重要なことはアカデミーを観ることだ。それを正しくアプローチしなければならない。なぜなら、いまそこから有望なタレントが出てこようとしていて、そのためにわれわれは彼らが評価を得られ、ファーストチームに近づいていけるよう場所を空けなければならないから。
(クラブがアカデミー選手たちを売却すること……)
わたしはそれを区別しない。なぜならアーセナルもほかの多くのクラブも高年齢の選手を売っているから。売られていく彼らもスクワッドの一員であり、区別はできない。
いま移籍したい選手がいたとする。ときにそれはクラブのニーズでもあるし、選手のキャリアにとりそれがベストであると両者が合意していることもある。そうした選手はクラブにもう長いあいだいることもあるし、外国人の場合はそうならないかもしれない。
わたしは、そういうふうには観ない。わたしが重要だと考えるのは、クラブか選手がそれを決断したとき、われわれは完全に同じ意志を持っていること。
エミールの場合では、それははっきりしていた。彼はこの2シーズンもっとプレイしたという欲求を見せていたし、それはとても理解できる。誰かがたっぷりそれを与えてくれるなら、それを邪魔することはできない。
(あなたのコミュニケイションのやりかたの重要性について……)
これ以上問題を起こさないことは難しい! それが非常に重要なのは、結局は自分がクラブとチーム、選手たちをレペゼンしているからだ。
あなたたちに理解してもらわねばならないのは、われわれが行っていることだ。そして正しく表現し、自分たちがどこから来たのかも理解してもらうこと。われわれがいつもメディアの前でクラブを代表していることは非常に重要であり、とても大きなことである。
(選手とメディアとではあなたの対応は違う?……)
そうだが、選手としては、試合後のマイクでみんなの気分を高くしようとがんばる責任がある。たくさん感情的になるので、トリッキーだ。
その多くはトライアル&エラーで、多くのエラーがある。しかし、よくなってはいきたい。そこは付き合っていかねばならないことだ。
(昨シーズンのこの試合ではスタンドから観ていた……)
あんまり楽しめなかった。遠すぎた。わたしが一週間のなかでもっとも好きな時間は、あの瞬間に向けてすべてを築いていくこと。選手たちのとなりで芝の上にいること。そしてあのコンペティション。スタンドにいたのはフラストレイティングだった。
(あんなことは二度と起こさない?……)
イエス。ミスをしたときは「ああすべきだった」と思うものさ。
(マンシティ時代のRaheem Sterlingとの取り組みについて……)
あのときの彼との時間は特別だった。彼とわたしはとても強い関係を築いたと思うよ。当時の彼は信じられないような選手だったし、わたしも彼には多くのことを教わった。選手個人との付き合いや、選手たちがどう考えているか。彼らを助けるためにどんなサポートをすべきか。
彼はわたしが強い気持ちを抱いているひとりだ。
(チェルシーのスクワッドサイズについて……)
わからない。わたしはチェルシーのマネジャーではないし。彼のコーチはとても好きだ。彼のよいところはすごくたくさんあるし、わたしも彼のことはちょっとだけ知っている。彼のベストを祈るよ。彼にはこの先も美しいプロジェクトが待っている。
(このあと数年でクラブをどこまで連れて行くか考えがある?……)
まずはわたしはいまここにいることに感謝したい。毎日いっしょに仕事できる人たちにも。あの調和、信頼、信念を見つけるのはとても難しいことだから。ヴィジョンを共有している。
それは、つねにわたしが述べていることだ。われわれは、信じられないような時間をともに過ごし、わたしはそのことにとても興奮している。
(できるだけ長くやることが目標?……)
わたしは、今日と明日の自分自身を観て、それがマネジャーとしてのわれわれの現実だと思う。われわれは、そういう緊急性とも付き合っていかねばならない。それがわたしが実際に観ているものだ。
2-3年の長さで見れば、クラブとしての計画は、そのあとに何が起きるかでしていかねばならない。どれだけいい結果を得たかにも依る。それが現実だ。全力を尽くし、できるならそれを楽しむこと。
今回も長いなあと思って、そして今回もまだ後半がある。どんだけ。
以下サマリ。
- Sad selling homegrown players? Emile made team click and I feel I did not get the best out of him – made me feel really sad
- possible to have a squad half academy and half signing? only if win the Premier League. Look at Athletic Bilbao
- every rule has it’s consequences and have to accept it
- sign a striker? we have some great strikers here and trust our players – last season scored most goals in history of this club
- Saka love? very likeable person across the world – someone special. Also one of Josh Kroenke!
- Thoughts on Sterling?
- work best under pressure? part of the job ever be calm? everyone on their toes with intention to win
- Villa trap you last season? no – they were efficient and deserve credit
- always admired Unai Emery
- panic over contract? no panic and i am happy
- quick talks? never been an issue in the past
- tribute to Kevin Campbell
以上
今回ファンのあいだでシェアされていたミケルコメンツのいくつかは後半にある。
(ESRの退団?)エミールと話したとき、わたしはとても悲しみをおぼえたものだ。
まず何よりわたしは彼にとても大きな感謝がある。彼はタフな時期にチームに入ってきて、彼こそがサポーターとチームをクリックさせた選手だったと思うから。
それをなんと説明していいのかわからないが、それがわたしの気持ちだったよ。
わたしはチームの半分はアカデミー、半分は外国人でPLとCLをコンスタントに勝ちたい。素晴らしい事例があるよ。アスレティック・ビルバオさ。彼らがアカデミーとバスク人だけでやってきたことは際立っている。
わざわざビルバオを例に出すとは。まあでも会見の話しぶりを観ていると、いまもなにかと話題のNico Williamsの件にちなんでとか、そういう意図はないようだが。
それと、いまチェルシーのスクワッドからも外れているというスターリングの件は、アーセナルが向かうかどうか興味深く思われている。アルテタは「特別な関係」と述べた。まあ彼がシティで一皮むけたのはアルテタのコーチのおかげと云われていたくらいで、選手からもコーチからも成功事例として記憶に残っていてもおかしくはない。
もっとも、アーセナルが実際29才の彼に向かうということはなさそうだ。少なくとも現時点では。
Understand #AFC not exploring move for Raheem Sterling. Story 👇https://t.co/2YzVhy00XQ
— Kaya Kaynak (@kayakaynak97) August 23, 2024
今回の会見でアルテタはウィンドウ最終日まで何が起きるかわからないと述べている。サプライズがほんとうにあるとしたら。
ベン・ホワイトの試合前コメント「(カラフィオーリは)いまのフルバックとは違うタイプ」
Ben White on motivation, personal goals and Villa
カラフィオーリに関する部分だけ。
ホワイト:(カラフィオーリ)彼は素晴らしいね。彼はよくフィットしているしうまくやってる。もう何週間かチームといっしょにトレインしていて、馴染んでる。
彼は強くて、大きくて、アグレッシヴ。それにすごく前へ行くディフェンダーだ。彼はチームにフルバックの違うタイプをもたらすから、みんなの競争にとってもいいことだし、みんなのレヴェルも上がる。
カラフィオーリはたしかにトレイニング風景の動画とか観ても、すごい馴染んでる感じする。大物。