やあ。

今年もようやくEPLのシーズンスタートが迫ってきた。リーグとしてのシーズン初戦は、明日金曜の#MNUFUL（ESRがんばれ）。そして、アーセナルの初戦は土曜のウォルヴズ＠エミレーツ。もうあさってである。そろそろU-NEXTも契約しなきゃいけませんな。

というタイミングで、今年のリーグの前評判、アーセナルの下馬評はいかがなものか確認するために、このブログではしばらく恒例になっている主要メディアのシーズン予想のまとめをしてゆこう。もちろん、アーセナルが中心なので、もしほかのチームのファンがいらしたらそれぞれのリンク先を参照されたい。

もちろん、EPLを未曾有の4連覇中のシティがひきつづきタイトルの本命であることは想像に難くないが、アーセナルはもう2シーズンも彼らとシリアスにタイトルを争っている。今年はさすがにわれらの評価が高いはず。

では、Here we go!

24-25シーズン予想を観る前に……

去年のPLテーブル上位をおさらいしておこう。アーセナルはトップのシティまであと2ポインツの2位でフィニッシュ。GDは+62でトップと並んだ。

 

もしいま、あなたにお時間があれば、この先を読む前に去年のシーズン予想に目を通して去年と今年の評価の違いを比べてみるのもおもしろいかもしれない。

＊＊＊＊＊あわせて読みたい＊＊＊＊＊

アーセナル23-24シーズンのメディア予想まとめ | ARSENAL CHANGE EVERYTHING

 

それと、もうひとつだけ、今回の予想まとめを読む前に確認しておきたいのは、マンシティの例の件。

Also: outcome of Man City’s legal action against the PL’s associated party transactions due in next two weeks. There’s a belief that will be some successes and some defeats for City’s arbitration action.

— Martyn Ziegler (@martynziegler) August 12, 2024

先日明かされたところによると、シティの「115のFFP違反」についての聞き取り調査が9月から開始されるということ。ようやく。判決はシーズン終了後になる見込みであるが、この件は、シーズン中も彼らにいろいろな意味でネガティヴな影響を及ぼす可能性がある（来年クラブがどうなっているのかわからないのだから当然）。さらには、ペップ・グアルディオラの去就もまた不透明。これらのことも、24-25シーズンのタイトル争いを予想するさいには考慮されうる要素だろう。

24-25シーズンEPL、メディア予想記事まとめ

おもに、タイトル争いやトップ4について。コメントはアーセナルを中心に。基本的に英国メディアによるもの。

※ところで、この手の記事をインターネットで検索していると、「supercomputerによる予想オッズ」を元にした記事によく出くわす。MailやMirror、GOALのようなわれらがよく知るメジャーなメディアも例外でなく。今回気付いたのだが、あれはほぼすべていわゆるアフィリエイト記事なんだね。ベッティング企業の協賛で、記事中に必ずそれらへのリンクが含まれる。ベッティング企業については、つねに資金洗浄などの疑惑が指摘される存在であり、本来そうした企業との付き合いはあまり褒められたものではないのだろうが、昨今メディアもそれだけWEBでのマネタイズに苦労していると理解したものである。今回そういった記事はすべて無視した

BBC Sportの24-25EPLシーズン予想

まずは英国のTier1スポーツメディア、BBC Sportの予想記事から。

Premier League predictions 2024-25: BBC Sport pundits pick their top four

BBC Sportのフットボール番組、「MOTD」や「Radio 5 Live」などから30人のパンディット（評論家）たちによるシーズン予想。ひとまずはトップ4。

タイトル争いは、今年もほぼマンシティとアーセナルの一騎打ちという予想。シティあるいはアーセナルの3位を予想したものは、30人中3人だけ。ほぼ全員がこの2チームにより1位と2位が独占されると考えている。

問題はそのどちらが上回るかだが、アーセナルのタイトル予想は今回なんと11人もいる（※去年は1/28だった）。BBCパンディットたちのおよそ1/3が、アーセナルの優勝を予想した。これはすごい。

ビッグ6以外のチームでは、ウェストハム、ヴィラ、ニューカッスルのトップ4フィニッシュを予想したものが数名。

上の予想をポイント化して集計した結果が以下に。

1. Manchester City (108 points)
2. Arsenal (99)
3. Liverpool (54)
4. Tottenham (12)
5. Manchester United (8)
6. Newcastle (8)
7. Chelsea (8)
8. Aston Villa (2)
9. West Ham (1)

ビッグ6では、マンUとチェルシーの評価が最低という結果ながら、トップ4予想に限定するとマンUが最低だったりする（彼らのトップ4フィニッシュを予想したものは5人のみで全員4位予想）。

以下、アーセナルに関するパンディットたちの評価コメンツ。

Ellen White: わたしはアーセナルだと思う。前回もかなり惜しかった。小さな差がタイトル争いの決め手になり、今シーズンも同じだろう。だが、今回は彼らが一線を越えると思う。※訳注：このひとは去年BBCパンディットのなかで唯一アーセナルのタイトルを予想していた

Jermaine Jenas: 昨シーズンのアーセナルは正しい方向に大きく進んだ。そして初めてその差について大いに学んだ。22-23に尻すぼみになったあと、ホームでヴィラに敗けた試合だけで、あとはとても力強くシーズンを終えた。このチームはプライムでありすでに準備ができている兆しがある。

Chris Sutton: わたしは、タイトル争いでアーセナルに三度目のラッキーが訪れるとは思わない。彼らは3月にエディハドへ行ったときには大いに称賛されたし、シティ相手でも守備はとてもよかった。だが、結局テーブルでどうなったか。つぎは、彼らもそこでもっと勇敢にならなくてはいけなくなるかもしれないと思う。わたしには、まだ彼らは2位だと思っている。

Anita Asante: 彼らの守備記録と同様に、ガブリエルとサリバのCBパートナーシップはかなりソリッドで、そのおかげで前回もタイトルを争った。タイトル候補からタイトル勝者になるかは、今シーズンにトップクラスのフィニッシャーを確保できるかどうかにかかっている。

Karen Bardsley: ライス、オーデガード、サカ、ホワイトは、今年もワクワクするような多くのチャンスをつくるはず。加えて、カラフィオーリが入ればさらに前進するだろうし、ミドフィールドに人数も増える。わたしは、アルテタの今シーズンは人選や戦術アプローチに関してはより流動的になると思う。

Danny Murphy: アーセナルはとても落ち着いてきたように観える。パワフルで、素晴らしい守備もある。カラフィオーリでさらに進歩するだろう。彼が必要だったのは、昨シーズンにガブリエルとサリバがケガをしなかったのは非常に異例のことだったから。わたしはカラフィオーリのクオリティには太鼓判を押せる。なぜなら、わたしは彼のプレイを生で二度観ているし、どちらのときも素晴らしかった。

Paul Robinson: カラフィオーリの獲得と同様、ジュリアン・ティンバーの長期のケガからの復帰はまるで新しいサイン。

Glenn Murray: 勢いではアーセナルのほうが上かもしれない。シティは後退はしていないが、アーセナルは今回もよくなっていく。

Nedum Onuoha: アーセナルは若い選手と若いマネジャーで毎年よくなっているようだ。今シーズンでそれが頭打ちになるとは思えない。

Matt Upson: 彼らの選手の多くが、この2シーズンでどうやったらタイトルを勝てるのかを観て感じた。それに、シティにとってはさらにもう一年トップにいつづけることは、極めて困難になるだろう。そうしたことすべてが、わたしが今回アーセナルを推す理由になっている。

BBC Sportはもうひとつシーズン予想の記事があり、そちらはチーフライターのPhil McNultyによるもの。こちらの予想も、1位シティ、2位アーセナルとなっている。

Premier League predictions: Who will finish where in 2024-25?

Phil McNulty: ミケル・アルテタのチームは、デクラン・ライスという新加入により新たなレヴェルへと進んだ。そして昨シーズンはさらにマンシティをプッシュすることに。だが、彼らを上回るのに必要な完璧さのレヴェルを維持することはできなかった。

わたしは、ガナーズのオールラウンドなタレントがいることを考えると、今シーズンもまた彼らがシティに肉薄すると考えている。

彼らはイタリア人のリカルド・カラフィオーリを獲得したが、そこはすでに彼らの強いエリア。アーセナルは移籍ウィンドウが閉じる前に、必ず実績あるゴールスコアラーを取りにいかねばならない。昨シーズンのすべての優秀さにもまだ欠けているところがある。

タイトルには今回もまた手に届かないかもしれないが、それでも彼らは間違いなくタイトル候補である。彼らには、昨シーズンのCLの経験だってある。

ところでBBC Sportといえば、今年はMOTD（Match of the Day）のレギュラーホストにセオ・ウォルコットとジョー・ハートが加わり、それとTeam of the weekの選者がGarth Crooksに変わってトロイ・ディーニーになるというお知らせがあった。彼はやはり肝っ玉の大きさで選ぶんだろうか。

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