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【マッチレビュー】24/25 EPL アーセナル vs レスター・シティ(28/Sep/2024)予想外に苦しみながらの土壇場勝利

こんにちは。

「2-0は危険なスコア」。後半にまさかあんな展開が訪れるとは、前半には夢にも思わなかった。ベタなお約束フレイズがあたまをよぎりました。

攻めても攻めてもセイヴを連発する相手GKを前に、絶望的な気分で2-2のまま試合が終わることも覚悟しかけた…… そんな追加タイムの劇的ウィナー。さらにダメ押しのゴールまで決めて4-2で終了。ホームチームが無事に3ポインツを得たのであった。お仕事完了。

しかし、なんちゅー試合だったのかと。

この試合の前には、マンシティがニューカッスルで引き分けていて、この劇的勝利によってテーブルでは彼らに追いついた。絶好のチャンスを無駄にせずに済んで、かなりホッとしてしまった。こういうときに限ってチャンスを無駄にするのも、往年のガナーズあるあるだったから。

PLでは久しぶりに観るアーセナルの超支配的なプレイっぷりといい、われらのうっぷんも多少は晴れましたかね。

試合を振り返ろう。

Arsenal 4-2 Leicester: Late Wilfried Ndidi own goal and Kai Havertz strike move Gunners level on points with Man City



アルテタの試合後コメント「サポーターが信じる空気をつくってくれた」

試合直後のアルテタのインタヴュー。AFC公式サイトより。

アルテタ:自分たちのことを憐れみ始めることだってありえた。これ以上、勝つためにはいったい何をやればいいのか?と。違うのだ。もっとやる必要があった。なぜなら、メンタリティを獲得するには自分たちがやったことでは十分ではなかったのだから。意図と忍耐は、非常に素晴らしい。ここでそれを云うのは簡単だが、出ていって実際それをやるのは非常に難しいから。

わたしは、サポーターや観客はその点で際立っていたと思う。不安や恐れではなく、信じる空気とエナジーをつくりだした。だから、ほんとうに感謝する。彼らがチームを助け、多くのポインツを得ている。

わたしはとても満足している。チームのパフォーマンスと姿勢、それとプレイのやりかた、試合の支配に。

とくにうれしいのは、試合がとても難しくなったときのチームの反応だ。ふたつの予想もしないゴールで試合が危険になったとき。われわれ、ここには観客も含まれる、は信じられないほどの感情のコントールを見せた。チームがつづけていることに、大いに信頼と明確さを与え、最後に勝つ道を見つけるまで勇気を与えてくれた。

(後半の変化について)われわれは、相手にボールを渡し、カウンターアタックを受け、フリーキックを取られ、それにあのゴールはディフレクションだった。後半を始めるにあたっては最悪と云えるスタートだった。

James Justinがワールドクラスのゴールで2点めを決めたこと、それは握手しておめでとうと云おう。そして、われわれはまたやっていかねばならなくなった。

感情的には、とてもいろいろな立場に立つことになった。想像していた場所もあるし、あるいは数分前にいた場所。だが、どのような状況でも勝ちたいのなら、ああした種類のことをやらねばならない。チームがもう一度それを示したことはさらなるステップだ。成長のさらなるレイヤーだ。それがわたしはとてもうれしい。

試合後の記者会見。AFC公式サイトより。

(選手たちは試合前ああいう筋書きになるとわかっていた?……)

アルテタ:チェックしなければいけないが、紙には書いていなかったと思う。とても感情的になった。われわれが望んでいたよりももっと。しかし、わたしはチームのパフォーマンス、つくったチャンス、試合の支配については非常に満足している。2-0になったあと、それをもっとやるべきだった。

しかし、これがPLだ。相手のクオリティ、レスターのクオリティ。彼らは2ゴールを決めた。わたしは、チームがその状況に対処したことがよけいにうれしい。

それは超感情的だった。コントロール、自分たちがやるべきことがとてもはっきりしていて、スペイスの攻撃がいかに安定していたか。チームがすでにやっていたことをたくさん継続した。わたしは、完全にわれわれが試合に勝つにふさわしかったと思う。

(後半に2点のリードを失ったこと……)

とても懸念がある。とくにそのシナリオで、あのパフォーマンスがあったのに。理論的にはぜったいにそうなってはいけなかった。だが、これがフットボールであり、これがほかの多くのスポーツと比べたときの美しさ。

そのあと、われわれは違うやりかたで勝たなければならなくなり、サポーターからは信じられないような応援があった。彼らは今回もまた信じられなかった。

(トロサールのゴールがオウンゴールに訂正された件……)

そうじゃなければよかった。それががっかりなのは、今日彼は、あのたくさんの状況のなかでゴールを決めるために、かなり努力をしていたから。しかし、いずれにせよチームへの彼の貢献は、今日もとてもよかった。

(マンシティがポインツを落としたあとの勝利……)

まだPLの6試合めだ。まだ9月であり、われわれは毎試合で勝ちたいし、そのためにベストを尽くす。それだけだ。試合づつやっていこうじゃないか。そして、毎週もっとよくなっていく努力をしていく。

(9月の試合なのにもうテンションが高い……)

われわれは、それについて9月に話している。9月になにをやり、どこにいるかに関係なく。もちろん、われわれは勝ちたいし、シーズンに向けて正しいプラットフォームを築き始めたい。すべての場所とエリア、すべてのコンペティションにいたい。

それをやるためには、勝って勝って勝ちつづける必要がある。それが要求だ。このリーグにおけるほかのチームのレヴェルは見ればわかることだ。しかし、自分たちにコントロールできるのは、自分たちがやることだけ。

(試合中に難しい状況があっても勝ったこと……)

非常にうれしい。それが、わたしが彼らに伝えたことだ。それはやっかいになり、困難になり、自分たちでつくったその状況の量を受け入れる感情的な難しさがあった。決めるべきゴールの量も。しかし、それはそうはならず、ならどうする?

自分たち自身を憐れんでいる暇はない。自分を律し、よりリスクを取ること。

ワニエリは17才だが、彼は自分からボールを受け、最初にああいう行動をしたひとりだった。彼は、ひとり、ふたり、3人と選手をかわし、自分からショットを打ちにいった。わたしは、あれが大好きだね。ここでプレイがしたいのなら、あのレヴェルになりたいのなら、勇気をもってプレイする必要がある。わたしは、今日のチームをとても、とても、とても評価する。

(サカのコーナーの安定性……)

あれは付け足したなんてものじゃない。ゲイムチェンジャーだ。彼がゴール前にいるとき、彼がボールをネットに入れる。それはゲイムチェンジャーなのだ。それこそが、われわれがこのレヴェルで必要な一貫性であり、ほかの選手はほかのことをする必要がある。今日はたしか17のコーナーがあったと思う。ほかのコーナーからもゴールを決めるべきだったし、つねに脅威になるためにあらゆる道具を使う必要がある。

(3点めの前にトロサールを変えるつもりだった?……)

ノー。

(カラフィオーリは退場にならずラッキーだった?……)

わたしはそのアクションは観ていなかった。だが、それが起きたときはほんとうに心配した。なぜなら、彼はファウルをしたから。わたしはそのリプレイをまだ観ていないがね。

(前回の記者会見でのあなたのマンシティについての発言をグアルディオラがはっきり云ってほしいとコメントしている……)※ミケルが「シティに4年間いたので自分は知っている」と述べた

いいよ。もう一度はっきり云おう。わたしはペップが大好きだよ。わたしが10才のころから彼に憧れている。わたしは誇りをもって彼をリスペクトしているし、彼がわたしにしてくれたすべてのことにとても感謝している。わたしは、彼を友人だと思っている。

わたしは、あそこ(シティ)にいたすべてのメンバーを愛しているし尊敬している。なぜなら、わたしは彼らと4年間ともに働いていたし、わたしが彼らを知っていると述べたのは、彼らがいかにハードワーカーか知っているということだ。

わたしは、ペップほどハードにワークする人物を観たことがない。あのクラブにいたコーチたちや全員がそうだ。コンスタントに勝つためにそうしていた。だから、彼らがそこにいるのは理由がある。彼らは渇望を維持しているから。それは、まったくもってわたしが学んだものであり、まったくもってわたしが意味したことである。

それよりはっきりさせることはできないね。もしわたしにそれを繰り返させたいのなら、もし誰かがこの関係性を壊そうとしているなら、それはもうわたしの手には負えないことだ。

この気持ちは深いものだよ。彼もわかっているし、スタッフもわかっている。わたしは、いまも彼らと付き合いがある。ボードやオーナーシップ、全員と。もしそうでなければそれは本物ではないし、これは本物なのだ。

もし誰かが、なにかほかのことでプレイしたいとしても、わたしにとってこのスポーツはなにより勝つための意志だ。彼らにはそれがあり、わたしにもある。われわれにもある。そこは間違いない。なぜなら、われわれはまだそれをやっていないから。

彼らはそれをほかの誰よりも欲しがっているし、われわれはそれを学ぶ必要があり、触発される必要がある。そして、わたしにとっては、つまりそういうことなのだ。わたしはそこにいたから。

それは、とてつもなく際立つ彼らの功績なのだ。なぜなら、彼らにはそのメンタリティがあるから。これではっきりしたならよいけど。

ペップがはっきりさせてほしいと云ったのは、dark artsの件なんでしょうけどね。ミケルはシティにいたから、彼らがチーム内でdark artsを率先してやっていたことを知っているという。だったら、はっきり云えと。まあ、そこにあんまりフォーカスされたくないから、ミケルもごまかしたという感じ。それでいんじゃないか。

この件、メディアがしきりに「友情が壊れた」とかなんとか煽ってるけど、そんなにみんな彼らの人間関係に興味あるんかね。ペップの会見も観たけど、そこまでアルテタに不快感を示しているわけでもないし、ミケルはミケルでこれまでと変わらず毎度I love Pepを繰り返してる。そんなことで友情は壊れないだろ。ペップは、いま115(130)をかなり気にしているみたいだから、そこをツッコんだら友情壊れるかも?

レオ・トロサールの試合後コメント「チームの絆を示す勝利」

G2(ひとつはOGで取り消され記録はG1)でチームを勝利に導いた漢。もちろんMOTM。試合後インタビュー。AFC公式サイトより。

LT:(94分のウィナー)ほっとしたよ! 何度かいいチャンスもあってもボールが入らなかったから、ずっと信じつづける必要がある。ボールが入ってくれたのはよかったし、またチームはリードすることができた。

これは選手たちの功績だ。みんなが信じつづけ、前に出ていき、チャンスをつくりプッシュした。それがぼくらに必要なことだった。あるとき自分たちの思い通りにいかなくてもプッシュをつづけなければならないし、それをぼくらはやった。そして最後、幸運はぼくらのほうにあった。

全体的に、ぼくらはHTまで2-0になってとてもよい試合をしていたと思う。そのあと失点してしまった。ちょっと安易すぎた。そして、ぼくらにはさらなるゴールのためにプッシュすることが必要になった。何度もすごいチャンスがあったのに、彼らのGKがグレイトなセイヴをやった。でも、最後にあの2ゴールができて、試合に勝てたのはナイスだった。

(スタートの6試合で14ポインツ)チームはとてもよいスタートをしていると思う。もちろん、フィクスチャはタフだったが、とてもよくやったと思う。アウェイでもいくつかのよいポインツがあるし、今日もタフな試合を勝てたことはうれしい。これからも期待できる。

これは、チームの絆を示したと思う。みんながみんなにうまくやってほしいと願っている。これは素晴らしいチームだよ。全員がハッピー。

とても興奮している。今日の試合に勝てたことは素晴らしいことだ。さらなる3ポインツ。このあとは火曜にビッグゲイムがある。

“I love Leo!” アン・ハサウェイの叫びが聞こえてきた。

今回のImage of the matchはこれにしよう。トロサールの表情、両手をひろげたポーズ、そして主役以外の自然なブラーがいい。

Steve Cooperの試合後コメント「レフリーを見出しにしたくない」

レスターボスの試合後コメント。

Cooper:非常にタフな前半だった。ポゼッションなどで苦しめられる可能性はかなりあるとは思っていたが、前半はあまりにもだった。それは計画になかった。

(カラフィオーリは退場がふさわしかった?)わたしは、レフリーまわりのことを見出しにしたくはない。

わたしも、PLでチームがもっとうまくできるよう努力する責任があるが、アーセナルの最初のゴールでジェイミー・ヴァーディにファウルがあったのはあきらかだった。そして、レフトバックは2枚めのイエローで退場になるべきだった。

云いたいことはもっとたくさんある。それは試合全体を見ればわかることだ。だが今日わたしはその道を通るつもりはない。

このひとはなんだか憎めないタイプだな。

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

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