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【マッチレビュー】24/25 EPL マンチェスター・シティ vs アーセナル(22/Sep/2024)またしてもレッドカード。土壇場で9年ぶり勝利を逃す

試合について

アーセナルのファースト11

SofaScoreより。

4-2-3-1

ハヴァーツ

マルティネリ、トロサール、サカ

ライス、パーティ

カラフィオーリ、ガブリエル、サリバ、ティンバー

ラヤ

サブは、ホワイト(46 サカ)、キヴィオール(74 カラフィオーリ)、ジェズース(87 マルティネリ)、ルイス・スケリー(90 ティンバー)

 

このブログの予想では、ジェズースのスタートが外れた。そのかわりにはトロサールが選ばれた。あのタフな試合展開で、スターリングもベンチのまま使わなかったことを考えると、アルテタはできるだけシティに関わりのある選手を使いたくなかったのかもしれない。もしあの試合展開でスターリングがサブで入っていたら、さらに敵対的雰囲気になるのは避けられなかった。

この日のアーセナルのスターティング11でのサプライズは、ベンジャミンのベンチ。アルテタも試合後会見で述べているように、彼は100%フィットネスがなかったということ。だが、後半のスクランブルでプレイを強いられた。

彼がスタートから外れたおかげで、RBはティンバー、LBはカラフィオーリというバックラインは初めての組み合わせに。カラフィオーリはPLで初スタート。ゴールも決めて、彼にとってこの日はなんという日になったのか。

そしてもちろん、トロサールの2枚めカードによるレッドカード。それが45+8分の出来事。HTまであとほんのすこしだったという意味では、最悪のタイミング。

後半は、サカを下げてベンジャミンを入れるという緊急事態。サカはこの試合のキャプテンだったのに、本人もさぞや悔しかったことだろう。

それでアーセナルの守備ブロックは5-4-0あるいは6-3-0という極端なものに。試合はもはや世界最凶チーム相手に60分近くの一方的な守備練習と化し、カラフィオーリ、マルティネリ、ティンバーら足をつるものが続々。異様な光景だった。「もはや違うスポーツ」とおれはメモしていた。。

90分、ジュリティンに変わってピッチに入ったMLSは、その前にもイエローカードを受けていて、「PLでプレイする前にカードをもらった選手」になっていたが、ちゃんとPLデビューも果たしたのだった。

マッチスタッツ

Sky Sportsより。

アーセナルのポゼッションは驚きの22.8%。ただ、前半だけなら34%はあったので、それくらいならだいたいいつもどおりのシティ戦ではあった。

今回もこの極端なスタッツはすべてアーセナルが後半を10人でプレイしたから。

この試合の前にも、両チームのスタッツを紹介するエントリを書いたが、アーセナルは5試合で2試合も半分10人でプレイしているので、いまのわれらはああいうスタッツによる分析がますます当てにならなくなっている。特殊な状況が多すぎる。

フェアに比べるなら、10人になるまえの前半だけのスタッツは、ショッツが5 v 4。SoTが2 v 2、ボックス内ショッツが3 v 3。xGは0.77 v 0.61。ポゼッションやパスはさすがに相手に譲っているが、ことチャンスに関しては大差ない。もし、あのトロサールの退場がなければ、今回も近年の両者の対戦のような展開で、最後まで結果がどうなるかわからないようなギリギリの攻防になっていたかもしれない。それが、このビッグマッチにふさわしかった。

Opta AnalystによるxGは、2.16 vs 0.65。

このチャートを観てもわかるように、前半まではほぼ同等のチャンス量だった。

後半のホームチームのギザギザが、彼らの波状攻撃を物語る。彼らの後半ショッツは28。ただし、ゴールが決まったショット以外はかなり小さなチャンスの連続だった。28ショッツ中、0.10以上xGを記録したのは、Stonesのイコライザーだけ。

ちなみに、22分カラフィオーリのゴールのxGは0.02。あれはすごいショット&ゴール。

アーセナルは、46分にビッグガビが2点めを決める前あたり5分間ポゼッションは60%以上あったという。そこは間違いなくアーセナルの時間だった。シティの選手を含めた多くのアンチアーセナル者は、今回もアーセナルが最初からドロウ狙いだったと試合前と変わらぬ批判を繰り広げているが、それは事実とは異なるということだ。

後半? 10人になったチームに、いったい何を期待しているのか……

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

2 Comments on “【マッチレビュー】24/25 EPL マンチェスター・シティ vs アーセナル(22/Sep/2024)またしてもレッドカード。土壇場で9年ぶり勝利を逃す

  1. 最低最悪の試合でしたね。しかもそれが我らのアーセナルのパフォーマンスに対してではなく、審判や、一部の幼稚なシティ選手に対して。
    わたしはこの試合でフットボールがちょっと嫌いになりましたよ。本来エンタテイメントであるはずのフットボールなのに。
    そんなアーセナルの外への怒りやら失望やらの中、こうして言語化されているチェンさんには感謝としか言いようがありません。

  2. 昨シーズンのリヴァプールも序盤めちゃくちゃ退場してたなと思って調べたら、2節(58分)、3節(28分)、7節(26&69分)に退場者を出してました。
    2節のマックアリスターの退場は不当だったと後々出場停止が取り消され、7節はあのVARで取り消されたトッテナム戦という。
    アーセナルがこうならないことを願うばかりです、、、

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