アーセナルのポジティヴだったところ
こんな試合でも、アーセナルのよかった部分がいくつもある。
まずは、アーセナルの最初のゴールを決めたカラフィオーリに触れないわけにはいくまい。彼はPLの初スタートにして、ゴール以外でもとても印象的なパフォーマンスだった。
Haalandにゴールを許した場面では、彼が左サイド守備でSavinhoにかわされたところが起点になっているので、唯一そこだけはやや残念なところだったが、それさえも彼のせいというよりは相手を褒めるべきところだろうと思う。あそこは、ボールを奪いに行くよりは、まずは相手の進路を塞いで時間を稼ぐべきだったかもしれない。この手痛い経験が彼の学びになればよいと思う。
それ以外では、左サイドであれだけのプレッシャーがあるなかでも終始落ち着いていて、パスも正確(16/17で94%)。レギュラーチームでプレイするクオリティが十分あることを示したように観えた。この試合で、彼は局面での判断がすごく早いということに気づいたな。トップレヴェルで必要なスキルである。
それともちろんゴール。あのゴールは非凡だった。まさかこんな試合で、あんなふうにインサイドキックでゴールの隅を狙うとは。まさにイメージどおりという感じ。テクニックはもちろん、あの状況で冷静さがなければ出てこないプレイ。BGMよ。。
Calafiori from all angles 🎯 pic.twitter.com/EdOrfCed2t
— Arsenal (@Arsenal) September 23, 2024
つづいてビッグガビ。あんなに気持ちのよいゴールもない。相手が最大限警戒しているであろうコーナーキックからヘッダーでぶちこんだ。NLDにつづいてPLの超ビッグマッチで2連発。どちらも、サカの正確なコーナーキックもあった。
もちろんみんな気づいただろうが、あのコーナーキックは、まず最初Dokuがガブリエルのマークについていたところ、お互いの身長差もあり荷が重すぎたのか、つづけてのコーナーは経験豊富でフィジカリティもあるWalkerにマーカーが変更。それでも、ガブリエルはマーカーを振り切ってズドン。というかNLDのときのあいつにつづいて、今回もWalkerはボールのほうを観てビッグガビのマークは外れてしまっていた。彼らはアホなのかもしれない。
Walkerは、カラフィオーリのゴールのときも、マルティネリに左サイドの深いエリアへの侵入を許したので(ポジションに戻る前にレフリーがリスタートを許したと文句を云っているがそんなん知るか)、わりと戦犯である。
それと、ハヴァーツとティンバーは、この試合でなんとふたり揃ってパス成功がゼロという記録を打ち立てて、試合後はちょっとざわざわしていたが、それでもこのふたりの貢献は試合を観ていたひとには云うまでもないだろう。だいたい、そんな選手がいたチームに2失点しているのがシティである。
0 – Neither Jurriën Timber (6 passes) nor Kai Havertz (5 passes) completed any of their passes for Arsenal against Man City today, the first outfield players on record (from 2003-04) to play 89+ minutes of a Premier League match and not successfully pass to a teammate. Plan. pic.twitter.com/4NNPem9pZZ
— OptaJoe (@OptaJoe) September 22, 2024
ちなみに、Sky Sportsはこの試合のMOTMにジュリアン・ティンバーを選んでいる。かつて、パス成功ゼロでMOTMに選ばれた選手はいるんだろうか。。
あんな試合だったので、ラヤの貢献も当然大きかった。セイヴは9。彼じゃなかったら、1ポイント持って帰れたかどうかはわからない。失点の場面はもちろんどちらも彼を責められない。
シティのネガティヴなところ
いろいろあるのだが、これだけにしておこう。
This is the clip. https://t.co/xz6kgqsdXq pic.twitter.com/TDGrwJUxs8
— Charles Watts (@charles_watts) September 23, 2024
Erling Haaland in the last few minutes against Arsenal:
– Threw the ball at Gabriel after Stones’ equaliser
– Ran straight into Partey from the kick-off
– Squared up to 17-year old Lewis-Skelly
– Told Arteta to stay humble pic.twitter.com/wy79qOhaNM— Football on TNT Sports (@footballontnt) September 23, 2024
- Haalandは、2点めが決まったボールをガブリエルの後頭部に投げつけ
- その後のキックオフではパーティに体当たりをしにいき
- 試合後は17才のMLSに対して「おまえ誰だよ」とすごみ
- アルテタには「謙虚になれ」と説教
謙虚になれってのは直訳だけど、あの云い方なら「おまえはすっこんでろ」みたいな訳のほうがしっくりくるか。アルテタもさすがにムッとした雰囲気もあるが、そのやすい挑発に乗らないでよかった。その暴言を見かねて介入したジェズースにもHaalandはまるで日本のヤンキーみたいな仕草で反発。いちおう彼は元シティのだいぶ先輩なんだが。リスペクトのかけらもない甘やかされた子どもにしか観えない。グリーリッシュですら止めようとしている。
ガブリエルの後頭部にボールをぶつけた行為は、その後の調査でもおとがめなしになったようだ。あれは今後やってもいいらしい。※アーセナル以外
この行為に対しイアン・ライトは「臆病者」と一刀両断。そのとおり。
これを、われわれはずっとおぼえておかねばならない。
たしかに彼はトッププレイヤーだが、あんなふうに傲慢に振る舞うべきじゃない。驕れる者久しからず。この世のことわりである。エミレーツでは、100倍にして返してやろう。
試合後のビッグガビも云っている。「ぼくらはエミレーツで彼らを待っている」。
この試合については以上
最低最悪の試合でしたね。しかもそれが我らのアーセナルのパフォーマンスに対してではなく、審判や、一部の幼稚なシティ選手に対して。
わたしはこの試合でフットボールがちょっと嫌いになりましたよ。本来エンタテイメントであるはずのフットボールなのに。
そんなアーセナルの外への怒りやら失望やらの中、こうして言語化されているチェンさんには感謝としか言いようがありません。
昨シーズンのリヴァプールも序盤めちゃくちゃ退場してたなと思って調べたら、2節(58分)、3節(28分)、7節(26&69分)に退場者を出してました。
2節のマックアリスターの退場は不当だったと後々出場停止が取り消され、7節はあのVARで取り消されたトッテナム戦という。
アーセナルがこうならないことを願うばかりです、、、