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【マッチプレビュー】24/25 UCL アーセナル vs PSG(1/Oct/2024)巨人チームにビッグテスト

PSGについて

パリサンジェルマン。パリ・サン・ジェルマン。この10年で8回のリーグタイトルを勝っているフランスの一強クラブ。現在は3連覇中。とはいえ、CLのタイトルはまだない。19/20のファイナル進出が彼らのベスト記録で、そこではバイエルンに敗れている。

現在のチームは、夏にキリエンバッペがレアル・マドリッドにフリーエイジェントで移籍。ヨーロッパを代表する大スターが去ってスクワッドは過渡期にあると云えそうである。そのほか、夏にはManuel UgarteをマンUに€50mで売却している。

夏の補強では、まずアーセナルともリンクされていたJoão Neves(€60m)を買っている。それに加えて、Désiré Doué(€50m)、Willian Pacho(€40m)といった選手を獲得している。

ボスは、ルイス・エンリケ。バルサとスペインNTのヘッドコーチを歴任し、PSGへ。

わしは、このひとの現役時代はけっこう覚えているな。アーセナルの熱心なファンになる前、スペインリーグの試合もけっこう楽しみに観ていたので。ファン・ハールがボスで弱いけどおもしろいという。おもしろければいいじゃないかと思ったものだ。

PSGの歴史

ところで、フランスリーグの近年の歴史を確認してみたら、90年代と00年代をあわせても彼らは一度しかリーグタイトルを取っておらず、いまのような状況になったのは、少なくとも2010年代に入ってからだったと知った(※2012/13におよそ20年ぶりのリーグタイトル)。無知ですまぬ。

彼らのクラブ創設が1970年と、ヨーロッパには19世紀にはアーセナルを含め、すでにいまもつづくフットボールクラブがごろごろと存在していたと考えると、かなり若い部類のクラブという。ぼくはそういうのは全然知らなかった。フランスは、昔からずっとあんなんだとばかり思い込んでいた。

ウキペによると、彼らがいまのような姿になったきっかけは、90年代にフランスのTV局Canal+を買収したことと、10年代のカタールマネーが大きいらしい。それによって国内では資金力で突出することになり、国内では他の追随をほとんど許さない存在に。ネイマールやメッシ、イブラヒモビッチにエンバッペといったスターがプレイした銀河系。

PLにおけるチェルシーとかシティみたいなもんか。

フォーム

リーグアンのここまで6試合でW5 D1 L0。ドロウの相手はReims(A)で1-1。彼らはこの6試合でG20を決めている。※アーセナルはG12

CLは、先週ホームでGironaに1-0で勝利。

今シーズンはまだ一度も敗けていない。

チームニュース

Marco Asensio、Gonçalo Ramos、Lucas Hernández、Presnel Kimpembe、Désiré Doué、Ousmane Dembéléがアウト。

Gianluigi Donnarumma、Nuno Mendes、Vitinhaがダウト。

ちなみに、彼らの遠征スクワッドはクラブから発表されていて、それを見る限りではダウトと云われる選手も含まれている。

Head to head

アーセナルはPSGとは過去4試合対戦している。93/94のカップウィナーズカップ、それと16/17のUCLグループステイジ。意外に少ない。

93/94のカップウィナーズカップはセミファイナルで、アーセナルはホームで1-0勝利、アウェイで1-1ドロウ。

16/17のCLグループステイジでは、アーセナルがホームで2-2、アウェイで1-1という結果であった。

通算成績としては、アーセナルはPSGにW1 D3 L0。じつは敗けたことがない。

16/17UCLのこの試合、エミレーツでのアーセナルのチームが味わい深い。ジェンコがRBだった。

試合結果予想

BBC Sport (Chris Sutton’s prediction)  N/A

Sky Sports (Jones Knows)  N/A

WhoScored.com   2-1

試合のみどころ

アーセナルとしては、レスターでの土壇場勝利を勢いに変換して、それをそのまま利用したいところ。

引き続きケガ人には苦しんでいるものの、いまはどちらかといえば、チームは勢いづいている。ポジティヴなムードは感じる。どんな相手、状況でも対処できるという自信がついている。そういう意味では、レスターよりもやはりエティハドのマンシティのほうがよりキツく、より重要だった。

アーセナルで気になるのは、今回も前回試合からブランクが短いこと。この試合までの準備期間は、PSGより一日短い。

そして、それだけでなくアーセナルのチームはこの序盤のタフなスケジュールのおかげで、多大なプレッシャーのなかでプレイしてきたことも大きい。アウェイのヴィラ、ToT、シティだけでなく、ホームのブライトン、レスターですら結果的にあのようなキツい試合になってしまった。

だから、ここがチームの踏ん張りどころという気がする。週末のPLセインツが終われば、IBで一息つける。ここがシーズン序盤で最大の山場。アルテタは、こういうときもいかにも同じチームでプレイさせようとするコーチだが、やっぱりフレッシュな選手を入れてほしいという気はする。

個人的にもっとも期待しているのはイーサン・ワニエリで、ぜひとも彼にはこのビッグマッチをできるだけ長い時間経験させたい。

そして、ハヴァーツが9で台頭して以降、めっきり存在感が薄くなっているガビー・ジェズースにもチャンスを与えてほしいところではある。彼を低調なまま放置しておくのは、チームにとってもよくないことのように思えるから。選手を復調させるには、試合でプレイさせるしかないし、CLは間違いなく彼にとってもよい機会になる。

PSGは、やはりOusmane Dembéléの不在が痛いようだ。アーセナルでサカがいないみたいなものだろうか。リーグアンでG4 A3。だがさすがにビッグクラブでオプションはある。もうひとりのPSGの攻撃脅威は、LWでのスタートが予想されるBradley Barcola。名前も初めて聞いた。バー・コーラ? なんだか、のどが乾く名前である。リーグアン6試合でG6。

じつは、アーセナルはこの3試合でクリンシートをキープできていない。勝ちに近づくためには、彼らの攻撃を封じる必要がある。ゴールを許さないアーセナルに戻らないと。

今回の試合は、PLではめきめきと実力をつけていることを毎週証明しているアーセナルが、ヨーロッパでもそれが通用するのかどうか確かめるための絶好の機会になる。相手はPSG。間違いなくヨーロッパのトップチームのひとつであり、アーセナルの現在のクオリティを測るには、かなりよいベンチマークになる。

アーセナルがここでPSGによい試合をするようなら、ヨーロッパ中のライバルチームへの宣言になるだろう。

 

キックオフは、日本時間で10月2日(水)早朝4:00。

COYGです。



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