PLのMD16。3位のアーセナルはエミレーツに15位エヴァトンを迎える。
アーセナルはミッドウィークのCLモナコで、先週のPLフラムの痛恨ドロウからバウンスバック。MLSという若きスターも誕生し、チームのムードは悪くない。
そしてエヴァトン。前回のPLで降格圏のウォルヴズにホームで勝ったものの、その前は5試合勝ちなし。シーズンを通してアウェイではまだたったの1勝しかできていない。今年もミッドテイボーらしいチーム。
アーセナルは、さらなる3ポインツの大きなチャンスとなる試合。なんなら大勝を期待したい。
アルテタの試合前コメント「ブカヨに(ワールドクラスの)ラベルを貼りたくない」
昨日行われたミケル・アルテタの試合前記者会見。 AFC公式サイトより。
(ガブリエルとカラフィオーリはフィットする?……)
アルテタ:彼らのうちひとりは起用できる可能性がある。ガブリエルだ。彼は今日トレインしているので、明日わかるだろう。
(カラフィオーリを使いつづけないのは、彼に注意深くなっている?……)
われわれは、ただ医療部門の設定した時間を尊重しているだけ。そのあとに、彼の毎日の回復を見ていく。彼はまだ完全には準備ができていないと観ているが、もうだいぶ近づいている。
(ほかのケガ人?……)
すでにアウトのもの以外にはいない。
(ルイス・スケリーはまたスタートするにふさわしい?……)
たしかに彼はセレクションの候補になるにはふさわしいだろう。なぜなら、彼はとてもよくパフォームし競ったから。彼の年齢でのあの成熟は奇妙ですらあり、それがフィールド外でもまったく同じなのだ。
彼は、つねにしてくる質問でスタッフ全員をずっと驚かせつづけている。ひととしての知性をいつも示しているし、マイルズはとても聡明な少年だ。
(彼はモナコで花開いたと感じた?……)
チャンスはつねに自分でつかむものだ。誰もパフォーマンスを保証はできない。経験や年齢は関係ないが、彼は経験豊富なシニア選手に囲まれていた。
われわれは、それが彼の成功に正しい環境だと信じている。それと試合に勝てるチームがあること。
(ライス、オーデガード、メリーノのMFについて……)
最近時間を得ている新しいユニットがあり、そしてそれはわれわれが間違いなく議論し計画していたものでもある。わたしは、彼らがいっしょにとてもよいプレイをできると思う。
彼らはとてもよい仕事をしたし、このあとも間違いなくともにプレイするだろう。彼らはお互いをとてもよく補完していたと思う。
(彼らのお互いの補完のしかた……)
彼らは賢く、フットボール脳があるんだ。3人はとくに他者のためにプレイしようとする。タイトなスペイスでボールを持てる選手がいて、ボールを持ちながら走ることもできるし、ボックスでは脅威になる。タイトなスペイスでクリエイティヴィティがあり、望まれるものをたくさん持っている。
守備の面でも同じで、ふたりがよりホールディングMFで、マーティンはハイプレスでタイミングとアグレッションが際立っている。だから、とてもよい。
(ニコラス・ヨヴァーがエミレーツの外で壁画になっている件……)
Arsenal’s set-piece coach Nicolas Jover has been given his own mural near the Emirates stadium 🎨#UCL #ARSASM pic.twitter.com/dykBuxmZFp
— Match of the Day (@BBCMOTD) December 11, 2024
わたしもうれしいよ。彼は完全にそれに値する。ほかのスタッフやコーチと同じ。
注目が選手やマネジャーだけに行くのでないのは素晴らしいし、それがわれわれのサポーターの考え方なんだろう。とてもクリエイティヴな誰かがいて、それがとても価値あることだと感じられ、認識される。それはとてもいいことなんじゃないかと思うよ。
(ケヴィン・キャンベルはどれほど特別だった?……)※今年54才で亡くなったキャンベルはアーセナルとエヴァトンでプレイしており今回追悼セレモニーがあるとか
人々の彼についての話しかたや表情でわかるだろう。すべての選手がこの日を特別に感じられるよう、クラブがまたやってくれた。彼のことを知ってもらう機会でもある。彼がいかにひととして特別だったか。だから、きっと明日は特別な日になるだろう。
(サカのCLフォームでより信頼度が増している?……)
まずなにより、われわれはこのコンペティションにいなければならないということ。われわれはたしかにいまそこにいて、選手もほかのみんなもそのレヴェルにステップアップする必要がある。彼が3日ごとに異なるコンペティションで、あのレヴェルで一貫してやっていることはすごいこと。そして彼はそれを今後も継続していくだろう。
(あなたがエヴァトン時代に学んだもっとも大きな価値について……)
人間の品性と、クラブへの深い気持ち。みんな知っているように、クラブは歴史のうえでもとても困難を経験してきたし、最近も彼らは非常にタフな状況だった。
しかし、わたしは彼らの団結を愛す。嵐に襲われても、そこから逃げないことは素晴らしい模範だ。Sean [Dyche]とコーチングスタッフ、彼らの選手たちは、このクラブを巡る不安定のなかでやってきた。彼らがそういったことを退け、今度は新しいステディアム、新しいオーナーシップで継続できることを祈る。より楽しめるようになることを願う。
(エヴァトンのほうがこの試合への準備時間がある……)
そういう状況があるというだけ。われわれは3日ごとのプレイに慣れている。選手たちは今日もとても気合をいれてトレインしていた。この試合もすごく楽しみにしている。毎度相手がタフだと理解もしているし、相手を倒すにはとてもよいチームにならねばならないこともわかっている。
(サカはワールドクラス?……)
わからない。わたしは選手にラベルを貼りたくない。彼は自分のやることでは際立っているし、それをとても安定してやっている。そのつぎのステップは、集団的にそのレヴェルに達することだ。そこが目標。
(キャンベルはフットボールよりも重要なことがあると証明した……)
そのとおり。われわれの日々の問題は、ほんとうに困難になるか、自分の生活に影響がない限りは認識されない。残念ながら、今日のわれわれはたくさんの困難に見舞われている。多くの家族、親族、全員がたくさんの困難に見舞われている。そしてそれは以前なら認識されなかったこと。だから、視野はつねによい。
(あなたはどうやってその視野を確保している?……)
理解することと、毎日に感謝すること。それがまず最初。健康でいることはもっとも重要なこと。わたしには子どもが3人、妻、家族がいて、わたしが唯一乞い願うことは、全員が健康であることだ。それがなければ、わたしたちにはなにもない。
そして、いまの自分たちがいるところがあり、この世界にもたらせるものがある。みんなが楽しめること。残念ながら世界は衝突しているし、そのなかを生きねばならないから。
(オーナー交代の期間にエヴァトンが苦しんでいることについて……)
彼らはルールやファイティングスピリットを失ったわけではない。クラブに対する団結も愛情もある。何が起きようと、彼らはそこにいる。それは簡単なことじゃない。だが、だからこそとても特別なのだ。
それが彼らの役に立つことを願う。安定がもたらされるよう。新ステディアムのプロジェクトは信じがたいものだ。だから、大いに楽しみにしておくことがたくさんある。
(ピッチの左右どちらでも脅威になれる重要性について……)
われわれには間違いなくそれはあるが、もちろん同一ではありえない。なぜなら、彼らには違うクオリティがあるから。
われわれが理解する必要があるのは、左サイドからも多くの脅威がもたらせるし、何年もそれをやってきた。もしそうじゃないなら、われわれはこの2シーズンでのゴールの量はなかったはず。だから、わたしはそのことにとても満足しているよ。
違いがあるのはよいこと。なにも、シンメトリックである必要はない。フットボールにおけるアシンメトリックは素晴らしいし、それと戦うのはとても難しい。だから、われわれは進歩するためにこのままつづけていく。
(メリーノは左サイドで重要になれる?……)
そこは、近年ではかなり不安定だったところだ。だから安定を見つけるために、そうした関係性、ともにプレイする時間、お互い連携できるようなポジショニング、ケミストリを見つけることがとても重要だ。
左でも右でも、とくにavailabilityでそういった一貫性がなかったのは事実だ。
(サカを触発するためにほかのFWの数字を見せたことはある?……)
われわれはつねに目標を設定している。しかし、それはどうやったらその目標を達成できるかを理解するため。もし30ゴールか40ゴールか、われわれがどうやってそれを取ったらいいのかわかっているとしたら、あとはどうやってそれをやるかだ。そのための計画を立て、選手がそれをやれるよう最善のチャンスを得られるよう育てる。
(昨シーズンの最終日、ホームでのエヴァトンのあとの夕食について……)
あれはもちろん複雑な感情だった。シーズン最終日まで可能だった望みがあったので、とても悲しかった。このリーグでそれは何度も起きるが、われわれはそれができなかった。そして同時に、心の底に誇りと火がつき、自分たちがそこにいたという理解があり、十分達成可能だったことを知り、またプッシュしていくことになった。われわれはそれを本当に望んでいるから。
(どの選手にそういったマインドセットがあった?……)
その説明はしたくない。しかし、何人かの選手からはすぐにそういう話があった。
(サカはメッシやロナウドのようにより中央に移動する可能性がある?……)
それは選手のクオリティと周囲にどんな選手がいるかに依ると思う。誰かをアウトサイドからインサイドにいれるには、誰かがアウトサイドに行かねばならないし、フルバック、AM、あるいは9がそのスペイスをつくらねばならない。
しかし、わたしが選手を進化させつづけることには非常にオープンなのは確かだ。
ときにそれは役割であり、ピッチ上でのポジションであり、ほかのことであり。なぜなら、ボールがピッチの反対側にあるとき、われわれは彼をどこに起きたいかを選べるから。しかし、間違いなくわれわれはそうした類のことを考えてはいる。
(ポジショニングはサカやマルティネリにまかせている?……)
彼らの試合とスペイスへの理解があり、お互いの動きのタイミングがある。そこは強みだ。わたしは、自由はより増していると思う。なぜなら、意思決定が進歩しているから。彼らの理解は上がっているし、だから相手には予測不可能を生み出せる。だから、現時点では彼らは以前よりももっと自由にプレイする段階にいる。
(マルティネリは長期的にはNo.9になれる?……)
彼はそこで何度かプレイしている。ガビは背中でラインをしょったときはすごくいい。彼は前を向いてダイアゴナルでボールを受けられる。
わたしはそのことについてはあまり考えていないし、彼はあそこで快適にプレイしている。とくに左サイド。だから、わたしはそれよりもほかの面の進化を観ている。
(1月に向けてスポーティングダイレクターの状況は?……)
SDはいるよ。Jason Aytoが暫定のSDで、彼がクラブをサポートする全権を持っている。彼のチームとともにとてもよくやっている。
そのあとのプロセスはオープンだ。もちろんご存知のように、クラブはわれわれ全員の支援を受けているし、誰がクラブを前進させるのに最適な人物かは、われわれも決断に介入する。
(パーマネントのSDの指名に進展はある?……)
やってる最中だと思う。
(1月は忙しいウィンドウになる?……)
1月に超忙しいということはないと思う。しかし、自分たちの状況を観てどうなるかだ。サプライズがあるかもしれないし、そのことには備えておく。
スクワッドのavailabilityが今後改善されていくとよいのだが。だからどうなるか観てみよう。
(アカデミーの選手たちの道筋がはっきりしてきた?……)
意図やわれわれの期待という意味では、はっきりしている。われわれはアカデミーを観ていきたいし、そのときの自分たちの実際のニーズも理解する必要がある。なぜなら、その年代では、タイミングがうまくいかないこともあるから。
しかし、われわれはアカデミーの働きには最高に満足している。タレントが出てくることもうれしく観ている。
今後は、そうしたキッズのためのスペイスもつくらねばならない。彼らがスクワッドのなかでふさわしい時間を得られるように。
(SDポジションはいつごろ解決されそう?……)
タイミングに関しては、難しい。わたしがプロセスを動かしているわけではないし、クラブに訊くべきかもしれない。
(早く解決してほしい?……)
イエス。しかし、われわれはいまでも正しい人たちが正しいチームでワークしていると確信している。いま多くの人間が極めて素晴らしい仕事をしている。
そして、誰かがさらにわれわれがつぎのレヴェルに行くのを助けてくれるとして、それは内部的に決まるかもしれない。
会見後半。
サマリー。
- How will football evolve in next 5-10 years ? very constrained and related to new rules and regulations will change. After that I have a few ideas but I do not know if they are possible in a few years
- 4-4-2 and target men comeback in cycle ?– football is cyclical. When people do now what happened years ago they are seen as a genius!
- Games shortened to reduce injuries? That is an option – changes a real possibility
- Academy player status at Arsenal? Historically very strong here. Can be about many elements of timing and we have the right environment to make what is a HUGE step up
- dressing room now perfect for young players? Unbelievable! not for me to say but they can see the standards and what they want to become
- Raheem Sterling opportunity? 90 per cent of subs are injury related and I would like to play him a lot more. He is desperate to play and to be in this position is very difficult and I feel for him
- Time for trophies? that’s the aim and the dream and what we work for every day – getting there is small margins
- Trophies have to be now? It needs to be, it has to be but we can’t promise anything apart from our best
- Question in Spanish about the academy
以上。最後の「アカデミーに関してスペイン語の質問」てAIのくせに雑だな。
今回の会見では、左右の攻撃バランス問題についてのやりとりが興味深い。たくさんのファンが気になってること。
アルテタは記者の質問に応えてアシメントリー(左右非対称)の長所を語っているわけだが、いまのチームの問題はそれがあまりにもはっきりしていて、予測可能になっていること。その懸念への回答にはなっていない。
それと、それも左右バランスとも関係することだろうが、サカやマルティネリの将来的な中央ポジションへのシフトについて質問がある。これは、今後もっと注目されそうなトピックのような気がする。ネリはともかく、サカくらいなんでもできる選手だと、まさにメッシやクリスチャーノのように、ゴールにいちばん近い場所でプレイすることになるのかもしれない。ワールドクラスなら、いずれそうなる運命。
アルテタは、またSky Sportsのインタビューを受けていた。このひとはほんとうによくインタビューを受ける。