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【マッチレビュー】24/25 EPL アーセナル vs チェルシー(16/Mar/2025)ロンドンダービーでお仕事完了。これでチェルシーに7戦無敗

試合の論点

アーセナル vs チェルシーのトーキングポインツ。

アルテタはチェルシーに強い。ビッグ6にも強い。だが……

この試合のチェルシーは、なんだかひどかったな。チームとしてやる気がないというか、元気がない。

ぼくは、PLで3連続でポインツを落としたアーセナルのほうにそういう部分があるんじゃないかと危惧していたのが、逆だった。アーセナルはむしろ元気いっぱいで、やる気がみなぎっていた。

チェルシーこそ、来シーズンのCLをかけたトップ4フィニッシュをギリギリで競っている真っ最中で、この試合は重要だったろうに。なんなら、アーセナルよりも状況は切迫していたはず。そんな試合で無気力な理由がわからない。Cole Palmerがいなかったから? ちなみに、彼は前回エミレーツで5-0で敗けたときもいなかったそうで(その間はすべての試合でプレイしているというのが笑える)、まあいくらか影響はあったのかもしれない。

アーセナルは、結局1ゴールしか決められなかったので、1-0の終盤ではやや神経質になった部分もあったものの、概ね快勝といっていい試合だったろう。あのような相手に苦戦していはいけない。

この試合の勝因は、やはり相手のアプローチ。そこが大きい。チェルシーは、われわれが直近3試合でポインツを落とした相手や、その前にも苦しんだ相手よりも、PSVにずっと近いタイプで、ちゃんと攻撃をしてきてくれるし、ロウブロックもやらないし、アグレッシヴなプレスもない。そして、基本的に守備がお粗末。とくにGKが不安定に見えた。試合中のグラフィックによれば彼は「失点になったエラー」でリーグワーストだそうで、やらかすタイプだった。ハイプレスのかけがいのある相手。

つまりアーセナルには、非常にやりやすい相手だった。結局1-0という結果だが、アーセナルはもうちょっと取っていてもよかった。2-0や3-0がフェアな結果に思える。

というわけで、今後アーセナルと対戦する多くの相手にとっては、今回のチェルシーもアーセナル戦でやっちゃいけないアプローチのお手本になった。IB開けには、PLでフラムと対戦するが、きっと彼らは今度もアーセナルが嫌がるアプローチでプレイするに違いない。

それにしても、苦手なことが、アーセナルみたいにこんなにはっきりしているトップチームはあるのだろうか。対策が立てやすすぎる。

さて、これでアーセナルは、チェルシーに7試合無敗となった。これはけっこうな記録。

アルテタが来てからというもの、アーセナルはチェルシーとはだいぶ相性がいいらしい。W8 D3 L2。勝率62%。アルテタが来てから5年ほどで、13回対戦してたった2回しか敗けていない。

この試合の前までの対戦成績

ビッグ6との対戦成績も記録を伸ばすことに。アーセナルがPLで最後に敗けたビッグ6試合は、いまだに2023年4月のエティハドのマンシティである。

強者に強いのはファンとしてはとてもうれしいが、強者でない相手に弱いというのがなあ。

メリーノは安定したストライカーになりつつある?

メリーノは、これで9としてプレイした7試合(すべてのコンペティション)で4ゴール。シーズン38試合なら、20ゴール以上のペイスである。ふつうに優秀なCFになっちゃってる。緊急事態のその場しのぎのオプションなら十分すぎる仕事だろう。

アルテタが彼を好む理由は、やはり空中戦が大きいように思う。今回のスタッツは3/8で完璧とは云わないが、密集のなかに放り込まれたロングボールに勝ってくれるのは大きい。今回も「おお」と思うようなやつがあった。

コーナーキックからのゴールも彼のヘッダーのうまさが出たと云えよう。直接ゴールを目指した意図的なフリックではなかったというものの、危険なエリアにああいうかたちでボールが入ってくれば相手はパニックになる。パニックになれば、ことは起きる。

それと、60分のボレーシュート。マルティネリのクロスにダイレクトのインサイドキックはGKにセイヴされてしまったが、あれはゴール前で落ち着いたいいショットだったと思う。ゴールへのパスだった。宇宙開発しない。

マルティネリは戻っているし、トロサールも9でプレイできるが、この調子だと、メリーノは今後も9のポジションをキープしそうだ。

セットピースゴールが戻るも、ダイレクトフリーキック、カウンターアタックは期待はずれ

試合前にも少し書いたように、アーセナルは12試合セットピースゴールから遠ざかっていた。

それが今回ようやく決めることができた。メリーノ。ニアポストへの配球は、その前の左からのコーナーキックでもやっていたので、あれはおそらくルーティーンだったのだろう。してやったり。

この試合はセットピースに頼る必要のないタイプの試合だったが、相手が守るタイプの試合だと、やはりセットピースは決め手になりうる。コーナーキックもフリーキックも、その瞬間だけはロウブロックがどうとか関係なくなるんだから。ひきつづきセットピースゴールは観たい。

いっぽうで、同じく、試合前に少し書いたダイレクターフリーキックのほうは、今回も残念だった。オーデガードとライスが準備して、結局ライスが蹴って壁に当ててコーナーで終了。いつもの光景。

やっぱりチームとして何年もダイレクトフリーキックを決めていないなんて、異常だよなあ。

それと、カウンターアタックも不発。比較的オープンな展開だったおかげで、今回も何回かその機会があったのに。何度か相手のミスから相手ハーフでボールを奪って、ショートカウンターも複数回あった。

カウンターはなんだろうね。アーセナルはほんとうに全然ダメっすな。

選手理由もあれば、チーム理由もありそう。そう思ったのは、5 v 2みたいな場面で突っ込んだときに、シュートに行けばいいのに仲間が上がってくるのを待つのを観て。ああいうのは、そもそも相手守備はブロックをつくって待ち構えているときほど整ってないのだから、数的不利とか関係なく多少無理でもいっちゃえばいいと思うんだが(そしてそのほうが相手もイヤなはず)、われらはなぜか慎重になる。シュートを失敗してプレイが終わるよりも、ボールを持ってプレイをつづけることを優先する。その結果、せっかくのチャンスを無駄にする。ため息。

もしこのチームがダイレクトフリーキックと、カウンターアタックがまともなら、もうちょっと勝てると思う。セットピースがあれだけ注力して結果を出しているのだし、なんとかならんですかね。

なんとかしてほしい。

ラヤのポロリ

危うく失点。彼のポロリはアーセナルで初めて観た?

ポロリはしちゃいけませんねえ。ポロリは。

 

この試合については以上

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