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アーセナルがエベレチ・エゼの獲得を発表! #Eze10

ニュースとしては完全に遅ればせながら、アーセナルがクリスタル・パレスのEberechi Eze(エベレチ・エゼ)を獲得した! 先日のPLリーズの試合直前に発表され、エミレーツのファンの前でお披露目もあったという。

Eberechi Eze signs for Arsenal

かつてのヘイルエンドボーイが、14年という時間をへて27才の立派な漢になってホームに帰ってきたという感動ストーリー。

もちろんそれだけでなく、今回の劇的な移籍では、彼が宿敵のToT移籍を目前にして袖にした件が大きな注目ポイントになっているわけだが、それに関してはむしろToTが彼を取ろうとしていたことがそもそも間違っていた。そう云わざるを得ないし、恨まれる筋合いもない。

ノースロンドンの赤いほうは彼のホームであり、夢のクラブ。彼らもわかっていたはず。こうなることは決まっていた運命で、そうならなければおかしかった。なるべくしてなった。

しかし、そうして紆余曲折ありながらの移籍だったことが、よけいにこの移籍劇を盛り上げたことも事実。そういう意味で彼らには感謝しないと。ありがとうToT。Levy氏に敬礼!

ということで、Ebz! Welcome to The Arsenal!だっ! そしておかえりなさい。



アーセナルがクリスタル・パレスからエベレチ・エゼの獲得を発表!

AFC公式サイトより。

われわれは、エベレチ・エゼが長期契約でチームに加入したことを喜んで報告します

27才の英国代表がノースロンドンに戻ってきた。PLのもっともダイナミックな攻撃タレントとして花開く前、彼のフットボールジャーニーは、われわれのアカデミーから始まっていた。

2016にQPRに加入して以来、エベレチは19/20シーズンにブレイク。QPRのPOTYに選ばれ、その後2020にPLのクリスタル・パレスに移籍した。

パレスでの5シーズンでは、エベレチは150試合以上でプレイし、5月には彼のゴールでマンシティを破ってFAカップのタイトルと勝ち取るという歴史的偉業も成し遂げた。

国際的な舞台では、ユースレベルからイングランドを代表しており、2023にはシニアデビュー。その後は11キャプスで、Euro2024の一員でもあった。3月のワールドカップ2026予選のラトヴィアでは、代表選手として初のゴールも決めた。

えらいひとたちのコメンツ。

アンドレア・ベルタ:エベレチをアーセナルに連れて来るこの取り引きを完了させたこと、わたしたちはそれを非常に満足している。彼はクリエイティヴで爆発的なタレントであり、とても優秀なテクニカルクオリティがある。そして、ビッグゲイムプレイヤーだ。英国代表としても、クオリティとキャラクターを示している。

この移籍実現は、クラブ全体の素晴らしいチームワークの賜物。彼はわれわれのスクワッドの重要な補強になると確信している。成功のためにスクワッド構築をつづけていく。

ミケル・アルテタ:われわれは、エベレチをアーセナルに連れてきたことをとても満足している。彼はパワフルでエキサイティングな選手。チームの攻撃に新しい次元をもたらす。彼の才能とともに際立っているものは、選手としての賢さであり、また今日の彼があるは、キャリアを通してのハードワークがあってこそ。

彼のこれまでの旅、メンタリティ、野心こそ、われわれがチームに必要としているもの。それと、彼と彼の家族にとってこの移籍が意味するもの、それがわれわれの愛すものだ。

われわれ全員が彼との取り組みを始めることを楽しみにしている。

残されていたNo.10はエゼに

ESR以降で空いていた重要なスクワッドナンバーのひとつが10。それが、今回エゼに与えられることになった。

もちろん、彼はパレスでも10を着けていて、これから彼がチームで担うクリエイティヴな役割や存在感を思えば、アーセナルファンでもそれに反対するものはいないだろう。

アーセナルのアイコニックナンバー14がエースストライカーのヨクレスへ。フットボールのアイコニックナンバー10が(左の)チーフクリエイターのエゼへ。美しく収まった。この夏の移籍活動の完成度を物語るようである。

このひとは若いときのイドリス・エルバに似てるんじゃないかと云われるが、云われてみればたしかに似ているような。

エゼのファーストインタビュー「これは運命」

AFC公式サイトより。元パレス&27才でAFC移籍という経歴を共有するイアン・ライトによる特別感あるインタビュー。12分尺だが、がんばって訳してみよう。※YT映像はなぜか埋め込みできなかった

パレスのこと

(エブズ、話を始める前にまずパレスのことだ。わたしたちは同じことをしている。彼らについて?……)

エゼ:パレスのことは言葉にできないね。

(Steve Parish。わたしは彼のことをSteve Palaceと呼んでいるよ……)※パレスのチェアマン

Steve Palaceはいいね。最高。

(彼は先日わたしに電話してきて、キミのことがいかに悲しいか話していた。美しい漢だったと……)

特別だったね。この気持ちはマジ表現できない。でも一生感謝する。それが率直な気持ち。

(これまでのパレスでの旅はどうだった? かなり長い時間を過ごした……)

完全に終わったとは云えない。いまもふわふわした感じがする。ぼくはすべてを乗り越えて今日ホームに帰ってきたと思うし、ここで話をして、ここから慣れていくところ。

でもぼくにわかっていること、それが意味することは、ぼくらが家族として……(Pfffff…)そもそもどこから来たかということ。

移籍について

(それが起きたときに実感するということなんだろう。街ではみんなが「何が起きたんだ?」みたいに騒いでいて、それが実際に起きたとき「やった! やっぱり思っていたとおりになった」と云われる。それがパレスにいたキミに起きた……)

正直、この機会を与えてくれた神に感謝するとしか云えない。

そういうふうに思われることは、ぼくも望んでいた。あそこにある写真みたいに(外を指差すジェスチャ)ぼくもあそこにいたし、自分の一部でもある。だから、とても感謝したい気分。

それがぼくのエナジーになり、もっとプッシュして、もとワークしようとなる。

(自分がカムバックすることになると想像していた?……)

正直に云えば、ほかのクラブでプロになろうとしていたときから、ここに戻ることは考えていた。アーセナルこそ、その場所だと。それが自分が叶えたいことであり、たどり着きたい場所だった。

ぼくは(AFCアカデミーから)放出された日のことを憶えていて、母が祈ることばを唱えていた。彼女はそれと逆のことが起きるよう祈っていたんだ。このことを祈った。だから、ぼくもこれで母の20年も前からの祈りを知ることになった。

(それは家族全体で?……)

そうだね。それより深いものは誰も想像できないだろうし、ぼくも神の御手が見えるんだ。これは運命だと。

(いま家族はどうしてる?……)

みんなとても喜んでる。ここに来るまでに時間はかかったから。いろいろあった。これまで、こうなることは見えてはいなかったけど、でも美しくそれは起きた。

(今回はどんなふうに起きた? キミに最初に伝えたひとは誰だった?……)

最初に、それが起きるかもしれないと連絡してきてくれたのは……

妻は仕事中で、ICUでナースとして働いていて、ぼくは彼女の邪魔はしたくなかったけど、ぼくは盛り上がってしまって誰かに聞いてほしくて(笑い)。

だから、まず弟のChimaに電話した。それとKechi。彼はそのとき忙しくて。親戚にも電話したかった。「誰にも云うなよ」って。でも結局は家族全員に知らせた。

(キミが着るNo.10シャツ。ここでの10の意味はわかるかい? キミはそれにふさわしい……)

意味はわかる。特権だし、光栄。以前にそれを着けていた名前も知っているから。だから、ぼくはこれをとてもありがたい機会だと思っている。

ここにいられるというだけで、ぼくにはすべてが与えられる。このすべてのリスペクトに報いなきゃいけない。

アーセナルでの期待

(ミケルに会ったとき、彼とはどんな話をした?……)

よかったよ。彼のエナジーや情熱が見えた。それはぼくに必要なすべてだ。

(アンドレアも……)

彼らがぼくをもっとよくしてくれることはわかっている。それだけさ。それが望むすべて。

(ポジションのこととかそういう話はあった?……)

ピッチにいれば、プレイの機会さえもらえれば、そしてそうした環境のなかで自分を表現すること。それがあれば、どこでプレイしようが問題じゃない。

でももちろん彼には考えがあり、やりたいことがある。でもぼくに関しては、フリーだ。どこでもいい。

(パレスではゴールし勝ってきた。アーセナルでは何に期待する?……)

ただ勝ちたい。どんなものでも勝ちたい。以前にも云ったように、ぼくはもうその味を知ってしまった。チームの勝利に貢献して、勝つためになんでもやるつもり。それが自分のメンタリティ。

それがどういうことか見てきたし、自分にできることも見てきた。チームメイトやスタッフにだけでなく、それをその場所にどうもたらすか。それもその一部。そこが目標。

(アーセナルのドレッシングルームにはたくさんの友人もいる。ネクストレベルへ行くための助けになる……)

環境に慣れるには、間違いなくやりやすくなる。率直にやりとりできる選手たちがいて、必要なときには手を差し伸べてくれる。完璧な環境だ。

そして、これはぼくがずっといた場所からの第一歩。あとはよくなっていくしかない。成長しかないし、自分ももっとハードワークするつもり。

だから、これはぼくが夢に見ていたすべてをやるための完璧な環境があるように感じる。

(ワールドカップイヤーでもある……)

完璧だね。

(勝ってよ。もう準備できてるだろ?……)

(笑い)でもそれがメンタリティだ。それでどうなるか見てきた。去年の夏がどうなったか見てきた。自分に自信をもたらすものを見てきた。何があっても、やるだけだ。結果がどうなろうと、全力を出すだけ。それがぼくのなかにあるフィーリング。

アーセナルでのあこがれの選手

(キミはアーセナルアカデミーにいた。当時は誰が憧れだった?……)

アンリかな。アンリだね。

(わたしの電話どこへ行ったっけ? 持ってきてくれるかい。わたしの友人がなにか云いたいことがあるとか……)

待って待って待って待って……

(ほら、このボタンを押して……)

ちょっと待って~!!!

ティエリ・アンリのメッセージ:やあ、ビッグマン。ティエリ・アンリだよ。久しぶりだね。まずはアーセナルへようこそ!

わたしたちは全員、キミがアーセナルでどれほどプレイしたがっていたか知っていたよ。エミレーツで大砲を身にまとって。さあどうぞだ。

もう夢じゃないよ。ユートピアでもない。現実になったんだ。

わたしがアーセナルに最初に来たときのことを思い出す。みんなからこのクラブにはクラスがあり、家族的であり、ファイトがあると云われた。何があってもだ。いいかい?

健闘を祈るよ。すごくうれしい。Come on the Arsenal!

(笑い)

なんてことをしてくれたんだ……(のけぞる)

(彼とは今朝話したんだ。キミにメッセージがあるから見せてくれと……)

あなたの銅像を建てるべきだ。

こういうことばは台無しにすることがあるからたまにしか使わないけど、ぼくにはこういうフィーリングだ(自分の胸を指して)。ことばで説明することもできるが、これがフィーリング。パワフルだ。

アーセナルのエゼ

(アーセナルファンとしてエミレーツでのアーセナル戦はどんな気分だった?……)

ぼくは、トライアルで4年アーセナルにいた。正直に云えば、アーセナルに来るときはいつも、自分がよく座っていたシートのほうを観ていた。兄弟たちとよく試合を観に来ていたから。そしてぼくはいつも「これだ。そのときが来たことを見せるんだ」と云っていた。

そうして5年がたった。そうなることがわかっていたと云うのではなく、そういうフィーリングだったんだ。

(じゃあ、みんなが座りたがるエゼチェアを探さなきゃいけないね。そのあとはクラブのほうから来てくれると思った?……)

そういうフィーリングはたしかにあったけど、選手として自分の信念のレベルもある。ぼくはああいうプレイをプレイしていたし、成長してきた。そして、それが運命かどうか、起きるのか、必ずそうなると信じるのか、そういうハートがあった。

でも、もしそれが起きなくても、ぼくは平安でいただろう。なぜなら、ぼくはもう全力でやってきたから。だから、それがいま起きて、ここにいることで、タンクのなかにはよりエナジーがある。

(キミの信じられない旅路があり、そしていまがある。あらためてエミレーツで紅白シャツを着る気分は?……)

ぶっちゃけわからない。わからないな。(泣いちゃう?)泣かないよ! でも……(長らく待った?)そう。説明しようとすればそんな感じ。

ぼくは以前にもそこからピッチに出ていったことはある。でもそれはアーセナルの選手としてじゃない。No.10を着けた相手チームの選手としてだ。

だから、もしこの年齢でどこにいたいかと訊かれれば、それがここだ。いつでも訊いてくれていいよ。

(最後に云いたい。サポーターはキミが考える以上にキミを愛している。われわれはとても興奮しているんだ。わたしはとてもうれしいし、アーセナルもとてもうれしい。来てくれてありがとう。帰ってきてくれてありがとう……)

喜びがことばにならないEbz

Ahhhhh… 待ち切れない。待ちきれないよ。

イエッサー。ありがとうございます。

これはエモ。動画を未見のかたはぜひ動画もご覧あれ。こういうとき、ライティおじさんはいつもファン代表役をやってくれる。銅像を建てろ。

エゼのエミレーツデビューもまた超楽しみになってきた。彼がアーセナルのシャツを着てピッチに足を踏み入れるとき、涙ぐむところが観られるか注目だな!

エゼの移籍金、契約期間、給与

移籍金は、各所で報じられているように£60mにアドオンが£7.5mが正しそうだ。

契約期間は、2029までの4年に1年の延長オプションがつくという。4年後の彼は31才。妥当な契約の長さ。

給与は不明。パレスで受け取っていた給与は£100kpw。もちろん、それよりはだいぶいいはず。

いま気づいたが、現在のパレスの最高給はダイチ・カマダの£105kpwだった。トミヤスといい、PLの日本人はけっこういい給料をもらっているな。

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