アーセナルはELグループステイジMD6も順当に勝利。
われわれはPLでのバッドフォームは木曜には完全に忘れてしまうようだ。これで勝率100%でノックアウトステイジへ。
試合をざっと振り返ろう。
Arsenal top group with 100% record
アルテタの試合後コメント「(ESR)彼がボールの周囲にいるときはいつも何かが起きそう」
試合直後のコメント。オフィシャルサイトより。
アルテタ:(ヤングな)ボーイズたちはプッシュしてプッシュしている。
ファーストハーフのエディがすぐに見せたパフォーマンス。彼がどれほどコミットしているか。彼はどのボールにも向かっていった。そしてフロ(※バロガン)も入ってきたとき同じだった。ほかの選手たちも同じ。
ここには何人かのトップタレントがいる。彼らにはまだ多少の我慢は必要だが、わたしは彼らが正しい道のりにいると思う。
(若い選手たちにとって最高の夜のひとつ)そうだと願う。彼らにチャンスを与えられるのはいつもいいことだし、経験ある選手のなかでプレイすることこそ、彼らが必要としていることだ。とてもうれしいし、彼らにはすばらしい経験になったはずだ。
選手たちにはこの試合を真剣に受け取るよう話した。彼らはとても自分たちの仕事にコミットしていたと思う。2-0になったときに少しだけ混乱が見えたが、総じて、試合に勝つために必要なゴールも取れたし、それがいつでも重要だ。
試合であまりプレイしていない選手もいるが理由はそれぞれだ。長期のケガのものもいたが彼らが今日はなんとか90分プレイした。すばらしいことだ。
(347日ぶりに復帰のチェンバース)彼にはとても満足している。彼はU-23でプレイしていてとてもよかった。
こういう簡単ではない試合でも、もう準備ができているように見えた。とてもいいパフォーマンスだったと思う。ゴールも取ったが認められなかった。残念だね。
試合後のプレスカンファレンスでのコメント。オフィシャルサイトより。
(この試合とグループステイジについて……)
アルテタ:全体的にグループステイジはとてもポジティヴだった。ヨーロッパで勝つのは決して簡単ではない。われわれはずっと安定していていいパフォーマンスを出していたと思う。
今日のパフォーマンスも概ねポジティヴだった。試合に勝ったのだから。だが最初に2得点したあとには、少し気の抜けた時間帯があった。試合で要求されるものに戸惑っていた。
だがそれもふつうのことだ。なぜならグループでの仕事はすでに終わっていたのだ。だがあれはわれわれが要求されるスタンダーズではなかった。そこからリアクトし、よくなっていった。たくさんの選手をロテイトしたこともある。われわれはまだプレイタイムのない選手も起用した。何人かの若い選手も。
たくさんのポジティヴがあったが、一方でいくつかの部分は進歩せねばならない。
(エミール・スミス・ロウについて……)
彼はたくさんの試合でプレイしているわけではないし、彼のクオリティーズからすれば、今日彼がプレイしたポジションは完全に合っていたとは云えない。しかし、彼がボールの周囲にいるときはいつでも何か起きそうに見えたはずだ。
彼にはたくさんのクリエイティヴィティがあり、そこがオープンになれば、高価値なスペイス(high-value spaces)でボールを受けてそこから何かするクオリティのある選手だ。彼は脅威だったし、彼のパフォーマンスにはわたしはとても満足している。
(スミス・ロウはバーンリーでプレイする可能性はある?……)
チャンスは全員にある。
(ELの選手をPLで起用することについて……)
イエス。ここからはELのことは忘れる必要がある。つぎは2月だから。PLに注力していく必要があり、カラバオカップとFAカップが1月に始まればそれにも。
ここからは全員が必要になる。現時点ではケガから戻ってくる選手もおり、大きなスクワッドを持っている。だからその時々で何人かをロテイトしても、よりよい選手を選ぶチャンスがある。PLでもよりオプションが増えるだろうし、集中して必要な結果を出せるようにトライしたい。
(フォラリン・バロガンのパフォーマンス……)
イェア。彼はとてもよくプレイした。彼がフィールドにいるときはいつでもスーパーブで、今日もまた脅威になっていた。彼は今日ひとつ得点し、ひとつお膳立てした。ピッチではとても生き生きとして成熟しているように見えた。
(バロガンは新契約にサインするのでせうか……)
それについて選手と話をしているところだ。われわれが彼をクラブに残したがっていることを彼は知っているし、われわれは彼の現状の契約の長さが問題だということもわかっている。だが、できるかぎりいいやり方でそれを解決しようとしている。
われわれは彼に残ってもらいたい。彼はわたしにクラブに残りたいと云っていたよ。だからお互いで合意に達して契約を更新できることを願う。
(エディ・エンケティアはPLでスタートする?……)
彼はスタートしているし、またスタートする可能性はある。キミが云ったように、彼はゴールで脅威になれるし、ボックス内ではいつでもその近くにいる選手だ。彼は生き生きとして渇望があり、得点したときしか満足しない。それこそがわれわれがいま必要としているもの。だから彼は間違いなくオプションではある。
(バーンリーが本物のテストになる……)
イエス。ただもう結果が必要だ。わたしはボーイズたちが反応するだろうことは微塵も疑っていないし、やる気だ。3ポインツを取らねば。
以上。
「高価値なスペイス(high-value spaces)」とはいかにもアカデミックな戦術論で使いそうなワード。
ESRとバロガン、PLで観たいですねえ。
バロガンの契約更新に自信を見せるアルテタ。どうなる来年のストライカーズ
アルテタはバロガンの契約延長について、なにやらとても自信ありげに話している。
アーセナルがバロガンにクラブに残るよう熱心に説得しているのはこれまでにも伝えられていたとおりで、やはりいずれ退団濃厚と思われていた一時期と比べると、いま交渉の進展があるのかもしれない。
彼の契約はすでに1年を切っているので、彼のサイドからしてみれば交渉は有利に進むはず。ブカヨ・サカと同様、かなりインプルーヴした契約になるのかもしれない。
そして彼が契約を更新するならやはり気になるのは、来年夏のラカゼットやエンケティアの去就だろう。サード以下の待遇で彼に契約更新を説得できるとは思いにくい。少なくとも今シーズンのエンケティアのポジションを求めるのではないだろうか(PLのサブ、カップ戦レギュラー)。
この試合後には夏にエディ・エンケティアを現金化すべしという声もわりと見ていて、個人的にはあまりうれしくはないのだけれど、いまCFはたしかに人数が多く、このうちの誰かを整理しなければならないのなら(そしてそうしなければならないのだが)選択肢のひとつにはなってしまうのかもしれない。
- オバメヤン
- ラカゼット
- エンケティア
- バロガン
- (マルティネリ)
こう並べてみると、バロガンのスキルセットはこのなかの誰とも違うもので、彼が契約を更新するならばチームにとっては大変にポジティヴだろう。
ミゲル・アズィーズのコメント「このクラブを愛してる」
ついにデビューの17才MF。同じくファーストチームでデビューしたベン・コトレル(19)とともに特別な日になった。試合後のコメント。オフィシャルサイトより。
🗣 “I will play with passion because I love the club. I’ve been here since the age of five, so I’m Arsenal through and through.”
Congratulations on making your debut, @MiguelAzeez 👏
— Arsenal (@Arsenal) December 10, 2020
(デビュー……)
アズィーズ:ぼくはわくわくしてる(I’m buzzing)。ハッピーだし、この経験は最高にうれしかった。この経験が得られたこと、今日はすべてのハードワークが報いられたことにとても感謝している。
(試合に出ると伝えられたときの気持ち……)
ただ自分のプレイをしたかった。だってそのためにここにいるんだし。自分がふだんやってないことはやりたくなかった。ただ試合がどうなるか見たくて、勝つこと、いいパフォーマンスを出したかった。
(アーセナルのファンはこれからキミに何を期待できる?……)
ぼくは情熱をもってプレイするよ。このクラブを愛しているから。ぼくは5才のときからここにいて、もうずっとアーセナルファンなんだ。だからファンに何かを返したいと思うし、毎日ベストでプレイしたいだけなんだ。
(いまたくさんのホームグロウンプレイヤーズが出てきている……)
ぼくらの多くは一緒に育ってきていて、ファーストチームでプレイするのはぼくらの夢だった。だからそれがぼくらにとってモチヴェイションになる。ぼくらが一緒にプレイし、ユニットになって、ピッチでいいパフォーマンスを出すこと。
(ベン・コトレルと一緒にデビュー……)
ぼくらは同じ学校に行っていたので、だからぼくらの夢がかなった。そこに向けて取り組んできたから。彼はぼくよりも1才年上で、同じスクールチームだったことは一度もないんだ。でもぼくらのチームはずっとよかったよ。
(勝てばよりチャンスが得られる……)
そうなってほしい。マネジャーがぼくにやらせたいのなら、ポジションはどこでもいいからチャンスを掴む。ぼくはハードにトレイニングを続けて、マネジャーの頭のなかにぼくがいつもいるようにするし、チャンスがあればいつだって自分のプレイをする。
今回短い時間だったが(83分IN)印象的なシーンがひとつ。本人もRTしていた。
‘See you later’ – Miguel Azeez, probablypic.twitter.com/28F1Z0bznd
— Top Bins Talk (@TopBinsTalk) December 10, 2020
これは華麗なフェイント。。周囲の状況を把握していないとできないプレイということで、セスク・ファブレガスのスキャニング能力を引き合いに出すひとも。
ちなみにアーセナルユースウォッチャーのバード氏によれば、彼はこれまでCMとしては守備に難ありという評価をされていたが、昨日のtweetではここ数ヶ月で守備も大変に進歩していると称賛していた。
Azeez was always a major talent but in recent months he has improved a lot defensively and in terms of his all round game.
— Jeorge Bird (@jeorgebird) December 10, 2020
個人的には、なんとなく「NEXTゲンドゥージ」のように思っていたが(ヘアスタイルでそう思っただけ笑)、「NEXTファブレガス」ならなおよしだなあ。