シーズン中のワールドカップという異例のシーズン。全アーセナルファンが恐れていたことが起きてしまった。
Gabriel Jesus three months out. Will need to have surgery on his knee. He’s flying to London on Sunday 3pm to begin his recovery. Really bad news https://t.co/DuDDcDN29n
— Renato (@rehnato) December 3, 2022
ガブリエル・ジェズースが3ヶ月アウト。ヒザの手術が必要になる。彼は準備のために日曜の3時にはロンドンに発っている。かなり悪いニュース。
ここで引用されているのがブラジルのTier1ソース(Sportv)だそうで、ぼくの観測範囲では、未確認のためかアーセナル系ジャーナリストたちはまだ反応していないようだが、信ぴょう性は高そうだ。
彼は前日には、ケガのため今後のワールドカップでのプレイは絶望とは伝えられていた。
それにしても、シーズン後半もPLタイトルを争うアーセナルにとっては、メインマンをしばらく失うという、まさに最悪の事態になってしまった。
われらは、この事態にどのように適応できるだろうか。ちょっと考えてみたい。
ジェズースの3ヶ月不在で変わるアーセナルのスクワッド状況
もしワールドカップが終わっても、誰もケガをしておらず、フィットネスが万全だったとしたら、アーセナルの1月の移籍ウィンドウでのメインターゲッツは、これまで伝えられていたように、ワイドアタッカー(RW)とセントラルMF(CDM)だっただろう。
サカとパーティのポジションは、ちゃんとしたバックアップがおらず、どうにかして1月に補強をせねばならないエリアだった。
よりスクワッドを盤石にするためには、そのほかにも必要な補強エリアはあったが、まあ冬の限定された移籍ウィンドウを思えば、最低限そこだけでもという。
しかし、そこでジェズースの3ヶ月離脱。なんと。
いまから約3ヶ月アウトとなると、まあ2月いっぱいは無理と思ったほうがよさそう。それだとこのあとのPLの10試合?でアウト。2月のELの再開にもたぶん間に合わない。※3月でしたごめん。ご指摘感謝
ジェズースはアーセナルのCFとして、もう丸2ヶ月ばかりゴールもできていなかったので、その点では議論な存在ではあったが、それ以外のチームへの貢献度についてはアーセナルのファンなら誰もが認めるところだろう。彼が今シーズンのアーセナルを変えたといっても過言ではなし。したがって、彼不在の期間は影響が計り知れない。
アーセナルはジェズース不在にどう適応するか
アーセナルは、ジェズース不在にどう適応できるか。アタッキングエリアの適応について、考えられるシナリオを挙げてみよう。
シナリオ1:エディ・エンケティアがステップアップ
これがもっとも考えられるシナリオだろう。CFにそのままエンケティアが入る。
アルテタの彼への信頼度からすると、これがもっとも自然で、そうならなければおかしい。クラブが信頼していないストライカーに、No.14シャツも100kpwのサラリーも与えないのだから。
ただ、ファンのなかにはこの考えを喜ばないひとたちが多いのかもしれない。
ぼくがr/Gunnersなどを観た感じでは、このプランには賛否両論というか、否定的な意見のほうが多かった。
まあ、エディもPLではなかなか使ってもらえず、ジェズース役を担うにあたっては、現時点でファンの信頼を得るところまではいってないというのは事実だろうとは思う。そもそもジェズースのレヴェルのストライカーなんてそんなにいないのだし、それをそのまま彼に期待するのも酷である。
だが、いずれにせよ、ぼくはアルテタはこうすると思う。それがファーストオプション。彼ならそうしそう。そして、そうすればほかのエリアへの影響が少ないため、これまでのプランを大きく変えずに済むというメリットもある。
純粋にジェズースの分が減った人数は埋めねばならないのは、どうしよう。シーズン途中でバロガンを呼び戻すなんてことはできるんだろうか。
シナリオ2:新ストライカーを買う。あるいは半年ローン?
いろんな意味で新CFを買うほうはないかなと。ビッグクラブなら、本来はそうすべきなんだろうが。
まず、1月にジェズースのような優秀な、アルテタのシステムに合うストライカー(CF)を見つけるのが難しい。
クラブだって、あらゆるシナリオを想定しているだろうから、ジェズースに何かあったときのこともすでに考えていて無策ではないだろうが、ジェズースのタイプのターゲットはほとんど報道もされていないように思う。
ユーヴェでうまくいってないっぽいヴラホヴィッチにまた行くとか? 彼はジェズースのタイプでもないだろう。
ここまでかなり濃厚にリンクされている、ミハイル・ムドリクのような中央でもワイドでもプレイできるアタッカーを買って、彼をCFで使うほうがまだ現実味があると思える。
それか、ジェズースが戻ってきたときのことを考えると、シーズン後半のためだけの半年ローンはかなり都合がいい。
r/Gunnersでは、バルサのメンフィス・デパイに言及するひとが多かった。彼はいまバルサが積極的に売りたがっていて、これまでマンUなどとリンクされているが、もしバルサが半年ローンを受け入れるなら、急場をしのぎたいアーセナルにはかなりありがたいオプションになると。ただバルサは売却優先のはずなので、半年ローンで説得できるかは微妙という。
ガクポはもう予算的に無理そう。
あとは、クリスチャーノとか。中東でキャリアを終えるよりも、最後にアーセナルで半年プレイしたほうが楽しいかもしれない。なんならタイトルも取れる。シティのタイトルを阻止できればマンUファンもにっこり(しない)。
個人的には、現実を考えないならジルーがいいな。ジルーを半年借りる。彼ならクラブを知っているし、リンクアッププレイも得意。マルティネリやサカらとゴール前でワンタッチでからむ姿が想像できる。あのチームにシニアが加わるのも悪くない。
シナリオ3:マルティネリをCFに
このシナリオは、エンケティアのCFと同じくらいの可能性がありそう。
とくにジェズースのプレイスタイル(プレッシング、タックル、リンクアップ)を考えたときに、エンケティアと遜色ないほどには似たプレイができるし、いまでもすでにジェズースとマルティネリは試合のなかで頻繁にポジションを入れ替えているくらいで、こちらもこれまでのチームに与える影響が小さい。ドリブルなど、エディよりもマルティネリのほうが優れている部分もある。
彼らはセレソンのチームメイトでもあり、ジェズースをもっとも近くで、もっとも長い時間観ているのがマルティネリとも云える。先輩から学んで吸収したことも多いはず。
そういや、この前のブラジルのマルティネリはすごかったな。ゴール・アシストこそなかったが、その他は全部やったみたいな。ブラジル人が驚いたってんだから(※ブラジルのtwitterで“Martinelli”がトレンドに)。彼なんか、ブラジルにいたら誰も気づかないとか云ってたあのひとは赤っ恥。
ということで、マルティネリのジェズース化はかなりあると観る。LWのムドリクが加入するなら、より自然な流れでもあるし、ESRも復帰するし、なんならエディだってLWでプレイできる。
シナリオ4:ESRでフォルス9
かつてアルテタが、ESRにNo.9適性があると述べた件。おぼえているかな?
いまこそやりどきかもしれない。
いやどうだろう。
まとめ
クラブとしてもっともありえそうなのは、これまでのプランどおり冬にはワイドアタッカーを買って、既存の選手でCFをまかなうというアイディアではないだろうか。もちろん、ジェズースの長期アウトは大きな事件だが、当初のプランをそこまで変えない。
ジェズースがシーズン絶望のような状況ならともかく、しばらくすれば戻ってくるというのであれば、大きなプランの変更なく、なんとかその期間をしのぎたい。
ウィングの補強はいまのところ、シャフタールのミハイル・ムドリクがもっともありそうで、もしかしたらジェズースのためにもうひとりアタッカーを補強するか。サカとポジションを競える左足のRW。こういう事態になったので、中央でもプレイできれば理想的。
つまり、
- マルティネリ
- ESR
- (ムドリク)
- エンケティア
- サカ
- (新RW?)
で、フロント3を回す。
もちろん、このほかにもネルソンもいるし、マルキーニョスなんかはジェズースの影響でローンに出さないかもしれない。本来はローンでプレイ時間を与えたいが。新RW次第?
ジェズースが戻る3月までカップ戦を含めた週3試合、これでいけるかどうか。
ベストなフロントのバランスを見つけるまで、シーズン後半のアルテタは、あまりレギュラー固定をしていられないかもしれない。
おわり
パーティや冨安の心配ばかりしていて、このタイミングでのジェズスの離脱は全く考えてませんでした。替えの効かない選手なのに。
数試合はエンティケアで勝負すべきで、ダメならマルティネリですね。
叶うなら、同様に私もジルーの帰還が希望ですが。
そんな事を考えながら フランス VS ポーランド 観戦してたら、シュチェスニーからジルーがゴールを奪ってました。感慨深い。