昨日、アーセナルがブライトンからレアンドロ・トロサール(Leandro Trossard)の獲得を発表していた。
Leandro Trossard joins on long-term contract
ブライトンとの移籍交渉については既報どおりで、弊ブログでも昨日お伝えした。
結局、取引はこの交渉が公になってから2日程度(本格的な交渉開始からは3日?)で完了したということで、非常に迅速な、スムースなやりとりだったことがうかがえる。つまり、アーセナル、ブライトン、選手の各パーティが揃ってこの移籍に前向きで、大きな障害がなかったということなのだろう。
Welcome to The Arsenal, Leandro Trossard ❤️
— Arsenal (@Arsenal) January 20, 2023
アーセナルにとって、およそ20年ぶりというPLタイトルに向け超重要な冬ウィンドウで最初の獲得は、レアンドロ・トロサールになった。
アーセナルFCがレアンドロ・トロサールの獲得を発表
アーセナルのオフィシャルサイトより。
ベルジャン代表のレアンドロ・トロサールが、ブライトン&ホーヴ・アルビオンから長期契約でアーセナルに加入した
この28才ウィンガーは、直近のWC2022カタールでもベルジャンスクワッドのメンバーだった。代表チームでは24試合でプレイしている。
レアンドロは、2010年Genkで彼のキャリアを開始した。その後すぐにファーストチームへ。120試合出場したGenk時代は、ローンでLommel United、WesterloやOH Leuvenといったクラブでもプレイした。
そして2019年6月、彼はブライトンとサインし、その後シーガルズでは重要なメンバーのひとりとして121試合でプレイした。
レアンドロは、今シーズンのPL16試合で7ゴール。これは10月のアンフィールド、リヴァプールでのハットトリックも含まれる。同じ月の下旬には、PLのマンシティで彼のクラブキャリア100ゴールを達成した。
すべての書類は登録され、レアンドロは日曜のマンUとの試合のセレクションに入ることが期待されている。
彼はNo.19シャツを着ることになる。
えらいひとたちのコメンツ。
エドゥ:われわれはレアンドロ・トロサールとの契約を完了できて大変に光栄である。われわれには、明快な計画と方向性の戦略がある。レアンドロをクラブに連れこれたことは、素晴らしいチームの努力だった。
レアンドロは、チームが前進するための高いレヴェルのクオリティをもたらす選手。ミケルやコーチたちも、彼とともに取り組みを始めることにワクワクしているはずだ。ようこそレアンドロ!
アルテタ:レアンドロとの契約完了は、クラブのみんなのグッドワークだ。彼は高い技術的能力を持ったヴァーサタイルな選手で、知性があり、PLでの経験も豊富、代表選手でもある。
シーズン後半に向けて、レアンドロはわれわれのスクワッドを強化してくれるだろう。みんな彼とのワークを楽しみにしている。レアンドロと彼の家族をアーセナルFCに歓迎する。
いやあ、何事もなく決まってくれてよかったよかった。
No.19については、ぺぺ! イナモト!という意地悪な指摘もあるが(笑い)、多くのファンにとってはサンティ・カソルラが背負ったナンバーとして想起されるんじゃないか。プレイもちょっと似ているし。
アーセナル移籍の興奮を語るトロサール「ストライカーの後ろでプレイするのが好き」
本人コメント。オフィシャルサイトのインタヴューより。トランスクリプトのある部分のみ。
トロサール:(アーセナル移籍の感想は?)始めることにすごくワクワクしてる。アーセナルはビッグクラブだし、ファンにはぼくができることを観せる準備はできてるよ。みんなはもうこのチームがどれだけうまくやれるかを観ているけど、ぼくもここでみんなの夢を叶えるのを助けたい。ぼく自身の夢も含めて。
1日づつやっていくつもり。ハードにワークしてチームの目標達成を助ける。ぼく自身ももっとうまくなりたい。マネジャーのことはグレイトなコーチだと知っているし、ここでやっているグレイトなことにぼくも加わりたい。自分もどの側面でもうまくなりたい。
ステディアムのファンはほんとうにワクワクするね。ぼくも全力を尽くすよ。可能なかぎり、ぼくもトライしてクリエイトしたい。たくさんのマジックモウメンツを。いっしょに祝えるといいね。
(エドゥやアルテタ)彼らは、選手としてのぼくをとても気に入っていると云ってくれた。それとチームのシステム、チームがどうプレイしたいかにもとても合うだろうと。ぼくはヴァーサタイルで、いろんなポジションでプレイできるのも役立つだろう。彼らはぼくとのワークを楽しみにしているし、それはぼくもそう。チームとワークできるのがほんとうに楽しみだし、ミケルはトップコーチだと思う。
ぼくは、ストライカーの後ろのポケットに入っていくのが好きだね。ウィングの位置でも、自分を探っていける。そういうポジションのどこでもぼくはうまくやれる。でも、もし自分が選ぶなら、ストライカーの後ろだな(behind the striker)。全部システム次第だけどね。
ぼくは1 v 1もイケてると思うよ。ボックスのなかでも冷静でいられるし。だから、もしチャンスがあれば、それをフィニッシュもできる。できれば、タフな試合でチームを助けたい。ぼくはタイトなスペイスでかなりうまくやれるから。あと経験もかなりある。それもチームにもたらすことができれば。
(今シーズン)これはぼくのPLでのベストシーズンだ。ブライトンでぼくらはグレイトな仕事をしていたし、ぼく個人のフォームもとてもよい。訳があってワールドカップのあと、ぼくはあまりプレイしていなかったけど、アーセナルとここで始められることにとてもワクワクしている。トップクラブで、最大のステイジで自分を示すんだ。
ここにはたくさんの歴史があり、ぼくもその一部になりたい。それがこのプロジェクトに加入した理由。ここに来れてすごくうれしい。ファンのみんなに大きな舞台で自分を観せたい。
プレイする場所を自分で選べるならストライカーのうしろがいいと。
基本的にはいまのチームではウィンガーとしての役割が求められるのだろうけど、意外にそのうちオーデガード役をやることになったりして。それもけっこう想像できる。
トロサールの契約期間
公表はされていない。が、彼のエイジェントから直接話を聞いているというジャーナリスト氏によると。
As I confirmed yesterday despite reports to the contrary, Trossard’s Arsenal contract is for 4.5 years + a 1yr option. https://t.co/DlwC0a5cc9
— Freddie Paxton (@Freddie_Paxton) January 20, 2023
「これと違うリポーツもあるが、昨日確認したように、トロサールとアーセナルの契約は、4.5年+1年OPである」ということ。これは信じてもよいのでは。
つまり、彼の契約が切れるのは彼が32才のとき(12月に33才)になる。
トロサールはチェンさんがちょこちょこ、トロサールで良くね?って言ってた気がする。自分もそう思ってたけど、当時は高くなるだろうなと思ってました。実際フィットするかはわからないけど、今の体制になってからは一見、それどうなの?って思うような契約(ラムズデール獲得やジャカの延長など)もいい方向に行っているので、トロサールも成功すると信じています。