hotいま読まれているエントリ

Arsenal, Arteta, EPL, Match

【マッチプレビュー】22/23EPL アーセナル vs マンチェスター・ユナイテッド(22/Jan/2023)帰ってきたビッグ2?

アーセナルファンはもちろんご存知のように、ここ数日、移籍の話題でアーセナル界隈はえらく盛り上がっている。

この冬のトップターゲットと云われていたMudryk(とFelix)を逃したのもつかの間、すでに獲得が発表されたトロサールはもちろん、他にも、具体的な噂がいくつか出ている。挫折のあとの素早い動きは見事というほかない。

昨日ブレイキングされたJakub KiwiorというLCBにいたっては、ニュースになった時点ではほぼ獲得が決まっているようなあんばいで、トロサールの案件よりももっと素早い、秘密裏での交渉だった。エドゥやガーリックらがファンに見えない舞台裏で、プランBもCもある周到なプランのうえ、いかにハードワークしているかがよくわかる現在になっている。

一時はかなり心配された冬の補強ながら、このまま順調に進めば、シーズン後半に向けてかなり心強い。ここ数日だけで、そんな移籍市場でのポジティヴな経過が観られる。

その件については、また別のエントリでくわしく。

さて、マンU。

云うまでもなく、今シーズンのアーセナルの唯一の敗戦が去年9月のOTでのマンU。しかも、その後にはその試合で取り消されたアーセナルのゴールにVARの誤審があったと伝えられ、なおいっそう悔しさが募っていたところ。

今回は相手もかなり好調ということで、一般的にも注目度の高い試合になっている。

また、アーセナルにとっては、PL19試合めでシーズン前半最後の節目の試合でもある。宿敵に対するわれらの悔しさを晴らし、シーズン前半を締めくくるにはちょうどいい機会。

かつてのリーグを支配した2強で戦う、間違いなくビッグゲイム。

試合をプレヴューしてゆこう。



アルテタの試合前コメント「レオはチームで即座にインパクトを出せる」

昨日行われたアルテタの試合前プレスコンファレンス。トロサール獲得が発表されたあととあり、彼にまつわるやりとりも多い。AFCオフィシャルサイトより。

(レアンドロ・トロサールとのサイン……)

アルテタ:彼が来てくれてたいへんにうれしい。彼はもうしばらくわれわれが追っている選手だった。機会が来たんだ。

われわれには、フロントラインのいろいろなポジションでプレイできるに十分ヴァーサタイルな選手が必要だった。彼はリーグを知っているし、ここでも十分な経験もある。彼はチームで即座にインパクトを出せると思うよ。

(トロサールが即戦力な選手だということの重要性……)

とても重要。われわれは短期で考えねばならない。が、同時に中期・長期でも考える必要がある。彼はそのすべてをもたらす。彼はとても知的な選手だ。彼のキャリア、彼がこの数年でやってきたことを観れば、彼はわれわれのプレイにフィットする。彼が来てくれてうれしいよ。

(トロサールは週末に起用できる?……)

彼は今日トレインしている。そう望む。

(書類の処理は間に合った?……)

イエス。そう思う。彼も準備できていると思う。

(アーセナルがリーグのトップにいることが彼の決断に影響を与えた?……)

われわれができるのは、ウィンドウでわれわれがやれること。

夏にもそのポジションの選手を探していて、それはかなわなかった。ガビとリースがケガをしたことで、スクワッドには必要なものだった。いまフロントラインはかなり足りないから。われわれは補強を必要としていて、そこにレオだ。われわれは、われわれが望むすべてにフィットする選手を見つけた。

(Jakub Kiwiorについて。サインに近づいている?……)

完了していない選手については話せない。そうなれば、おしらせできる。

(マンシティ戦のトトナムを応援していた?……)

われわれは自分たち自身を観ている。自分たちを観ているだけで精一杯だ。自分たちがやっていること、進歩に集中している。試合に勝たねばならない。ほかのことは、自分たちでコントロールできないことだ。

(どうやってスクワッドのやる気を維持している?……)

それは毎日欠かさずやらねばならないこと。明日、わたしは選手をアゲねばならない。選手たちのやる気、その渇望があるか、確かめていかねばならない。

日曜にマンチェスター・ユナイテッドを倒す、これまでと同じ野心、エナジーがあるかどうか。

(スクワッドはこれから増していくプレッシャーに対処する準備がある?……)

わたしは同じことを云いつづける。われわれはトレイニングごとにやっていく。今日のトレイニングは非常によかったし、明日は今日よりももっといいトレイニングにしていく。

(新しいケガの心配は?……)

わたしが知るかぎりない。ここまではとてもいい。

(オールドトラフォードで敗けていることがさらなるモチベーションになる?……)

われわれは学ぶ必要がある。あの試合にはいくつかのい重要な教訓があった。なぜそこで敗けたのか。

あの日、多くの時間はこちらが完全にコントロールしていた。だが、マンUにはクオリティある選手たちがいる。試合をコントロールしているときでも、試合が逃げていってしまう。なぜなら、彼らにはたくさんの個人タレントがいるから。いい組織があり、問題を生み出すやりかたをたくさん持っている。

日曜に勝つには、われわれもベストを出せねばならない。

(パレスでの最後のイコライザーはユナイテッドの逆風になる?……)

わからない。ほかのチームの試合で起きたことや結果については。リーグの試合もまだ半分ある。まだまだ、ねじれや変化があるはず。

われわれは自分たちのやることに一貫しているべきで、自分たちができるベストでプレイし、それをコントロールする。あとは、それ自体にコントロールされることになる。

(アーセナルとマンUとの歴史的ライヴァリー……)

このふたつのクラブが競ってきたやりかた、クラッシュの歴史、それがこの試合前に必要なすべてのことを物語っていると思う。リーグのなかで、この国のなかで、世界中でも、とても大きな試合であり、われわれはそれに備えねばならない。

現在のテーブルもあるが、われわれがメインに集中していることは、このビッグマッチへの準備だ。

(ユナイテッドでのエリック・テン・ハーグについて……)

とてもすばらしい。彼はすごく早く改善を成し遂げたと思う。彼はとても明快なプレイのやり方を組み込んだ。選手たちもそれを買っているように観える。いいエナジーに満ちている。短期間のあいだに、たくさんのことが変わるものなので、彼とコーチングスタッフがやってきたことは大いに称賛できる。

(マーカス・ラシュフォードの最近のフォーム……)

残念なことに、彼だけじゃない。たくさんの個人がいて、集団の組織もある。そこにはわれわれも意識的だ。われわれは、彼らがやろうとしてくることを隠さねばならない。

(カゼミーロの不在について……)

繰り返す。それはわれわれがコントロールできないことだ。彼はわれわれとの最初の試合でもプレイしなかったし、われわれはあの試合で勝つに十分なことをしなかった。

彼らのスクワッドを観れば、ただもうすごい。個人と集団の組織で、このリーグのどんな相手でも倒せる。われわれは彼がいないものと知りつつ、試合を計画していく。それは間違いない。

(今シーズンのマーティン・オーデガードはどれほどすばらしい?……)

彼はとても自然にアームバンドを巻いている。彼はまだ若い選手だが、大きな才能がある。しかし、才能よりも渇望がまさる。彼は、自分がまだもっとよくなれることを知っているし、その途上にいる。

彼はわれわれとのプレイを楽しんでいるし、チームにかなりインパクトをもって貢献している。彼はそれを継続する必要がある。

(トロサールについて、以前に彼をコーチしていたアルバート・ストゥーヴェンバーグの評価は?……)

イェア。われわれとつながりある選手については、話しているよ。リクルートしたい選手について。なぜならキャラクターは決定的なものだから。彼らがどんな人物か、どんな振る舞いをするか、チームでの役割を受け入れるか、それを理解すること。

そして、そのあとには個人的な会話があり、もちろん、それもとてもとても重要。

(ヴァーサタイルでテクニカルな選手でチームを構築しようという決断は、あなたがプレイしていたアーセナルのチームに影響されている?……)

わたしが思うに、テクニカルな部分というのはチームにとても関連があるし、重要な側面だ。スペックもまたわれわれのプレイではとても重要なものだと思う。だが同時に、われわれにはある特定のポジションでプレイできる何人かが必要ということもあった。レオはそのうちのひとり。

もちろん、彼のファイナルサードでのスキルや落ち着き、技術、リンクはすばらしい。それこそ、とくにわれわれがFWの選手たちに望むものだ。

以上。

獲得が噂されるJakub Kiwiorへの質問については、「ファイナライズされていない選手については話せない」って、もう契約の最終段階と認めているようなものじゃないか。昨日の時点で、彼は土曜・日曜でロンドンでメディカルというふうに伝えられていたので、この試合のあとに発表になるのかもしれない。チェルシーの横槍がなければ。

思えば、先週の試合前プレス会見で、アルテタは獲得目前と観られていたMudrykについて問われ、明快な回答はしなかったものの、態度はほとんど獲得が決まっていると信じているかのようだった。そして、その直後にチェルシーが選手をハイジャック。

一週間後の今回、新戦力のトロサールについて語るアルテタの満足げな表情。アルテタだって、一週間後にこうなっているとは予想していなかっただろう。

この世界、ほんとうにつぎに何が起きるかわからないものですね。

ETHの試合前コメント「前回もカゼミーロ不在でアーセナルに勝った」

マンUのボス。さすがのアヤックスのボスもマンUみたいなメガクラブの仕事は難しいかと思っていたら、このファインフォーム。優秀なコーチはやっぱり優秀なんだなあ。マンUのオフィシャルサイトより。

(パレスとの試合はカゼミーロがつぎの試合でサスペンションになるのを覚悟で起用。彼の不在でプレイするイメージはある?……)

ETH:前回だって、われわれはカゼミーロなしでアーセナルを倒した。どうやるかの考えはある。

(あれ以来アーセナルについてどれほど感心している? リーグで彼らを倒した唯一のチームとして……)

もちろん、彼らはほんとうにいいフォームにいる。彼らがいまいるポジションはふさわしいものだと思う。とてもいいストラクチャがあり、メンタリティがあり、チームのなかに勝者のアティチュードがある。だからこそ、彼らはいまリーグのトップにいる。

彼らはグレイトなランをやっている最中だが、そのランを止めるのはわれわれ次第だ。そのために全力を尽くす。

(彼らに勝ったとき、そのあとタイトル候補になると想像した? この時期に彼らがリーグリーダーであることに驚いている?……)

われわれとプレイしたときには、すでに彼らはマネジャーとコーチングスタッフと長期間チームに取り組んでいたのがわかった。とてもいいストラクチャが見られたし、シーズン前半のあいだに彼らは進歩さえしたと思う。あのチームにはいいスピリットもある。

われわれはやるべきことをわかっている。われわれも非常によくなければならない。よいパフォーマンスが必要だ。それをやるなら、いい結果を得られるチャンスがあると思う。

先週アントニオ・コンテのときも思ったが、ライヴァルクラブのマネジャーである彼らの発言からは、同業者が雇い主から時間を与えられていることについてのやっかみというか、嫉妬のようなものが感じられるなと。

コンテもこのひとも、現在のアルテタの成功について「忍耐強いクラブのおかげで、長期の仕事が許されている幸運があるのだから成功して当然」とでも云いたげであり。

まあ、それだけトップクラブのマネジャーというのは、つねにプレッシャーを感じているということなのかも。だから、危ない期間もありながら、これまで解任されなかったアルテタをうらやましいと思ってる。

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *