hotいま読まれているエントリ

Arsenal, Arteta, EPL, Match

【マッチレビュー】23/24EPL アーセナル vs ノッティンガム・フォレスト(12/Aug/2023)予測不可能なチームを求めて

アーセナルは、難しいシーズン初戦に勝利!

……と喜びたいところだが、あの内容かあ。

前半の支配的パフォーマンスにくらべて、後半はあんな内容だったので、華々しいシーズンのスタートとは云い難い面もあるっちゃあるが、まあこの試合に求められていたお仕事は無事に完了したと云えるだろう。試合後のファン反応も、せっかく勝ったというのに手放しで喜べないというか、若干複雑な感じはある。

PLはどんな試合・相手でも厳しいという現実。今年も目の当たりにした。われらは、今後も粛々とやっていくしかない。ひとまずは、3ポインツを喜びたい。

それと、この試合はこのチームの今シーズンを占ううえでも、非常に興味深い戦術的調整もあった。まさかガブリエルをベンチに置くとは、誰もが驚いたはず。

試合を振り返ろう。

Superb Saka strike helps Arsenal to win over Forest



アルテタの試合後コメント「より流動的になり、スペイスを占領したかった」

試合直後のアルテタのインタヴュー。AFCオフィシャルサイトのトランスクリプトより。

アルテタ:スクワッドに関して、われわれが今シーズンにほしいものをエディがまとめてくれた。彼は、ガビーが不在でもマンシティでスタートできずにとてもがっかりしていた選手だったが、あの試合でも彼は素晴らしいインパクトを残してくれたし、今週彼がトレインする様子はまるでビーストだった。

多くの選手が訊いてくる。「なぜぼくはプレイできないのか?」と。それはエディが告げている。「自分をプレイさせるべき、すべての理由を観てくれ」と。彼をプレイさせれば、ああいった反応があることがわかる。彼はいい訳などをする選手ではないから。彼は自分のパフォーマンスだけを観て、チームに何ができるかだけを考える。これぞ、全員が注目せねばならない模範だ。

最初の試合に勝つのはいつもとてもむずかしい。特別なものがある。いいスタートをしたい、そしていいスタートをした。それをチームはとても納得できるかたちでやったと思う。最後には、あの失点のおかげで、自分たちであるべきものよりも難しくしてしまったが。

われわれはスーパー支配的で、たくさんのチャンスをつくりながら、全力ではなかった。それこそわれわれがやらねばならないことだ。とくに相手が、ここでロウブロックを喜んでやり、非常によくセットアップされたチームなら。

われわれは二通りのゴールをした。その後には試合を早くに殺すべきだったし、そうすれば相手に希望を与えることもなかった。そこがつぎのステップだ。

試合後のプレスコンファレンス。AFCオフィシャルサイトより。

(ファーストハーフの支配がありながらも神経質な終わり方……)

アルテタ:PLへようこそ!だね。わたしもあれがハイライトだと思う。われわれは超支配的で、試合に勝つにふさわしかった。われわれが勝つことにはなんの疑いもない。

だが、2-0で勝っていれば試合を殺すチャンスもあったのに、それをせず。その後にはとてもスロッピーな失点をしてコーナーにつぐコーナーでチャンスを与えてしまった。

ふたつのパスで即座に失点。このリーグであれが起きればゲイムオンだ。どのチームだってリソースがあり、問題を起こせるクオリティがある。そしてあれが実際に起きたこと以上のことだと感じさせた。なぜなら、現実としては、われわれはなにもやられていなかったのだから。

このリーグでは、時計が進むのを待つのはとても危険なことなのだ。全体的にはわたしは満足しているが。

(ジュリアン・ティンバーのケガについてと、HTの時点で交代をしそうになっていたのか?……)

ノー。関係者もドクターも彼の様子を観て、続けられると思った。彼も自身も。セカンドハーフの最初のアクションは大丈夫だったのだから、ちょっとおかしかった(funny)。だからすぐに下げた。彼のことはこれから観なければならない。

(ブカヨ・サカのヤバいゴール……)

マット・ターナーに対して、あの距離から決めるのは簡単ではない。すごいフィニッシュだった。

(パーティをライトバックにしたことと、ガブリエルをベンチに置いたのは戦術的な理由だった?……)

われわれは、実際に起きたような試合を予想していた。われわれがベストをやるために、ミドフィールドにほかの選手が必要だった。そして相手の守備のやりかたもあったので、より流動的になり、あるスペイスを支配したかった。それはうまくワークしたと思うよ。

(セカンドハーフでの勢いのシフトについて……)

100分間試合を支配することは非常に難しい。だが、われわれが試合の主導権を彼らに譲ることを許した理由としては、彼らはなにもクリエイトしていないが、結局はあのアクションが試合を変え、勢いを変えた。あのゴールのあとはすぐにシフトがあった。

それを変える瞬間があったのではない。あれは変えられないから。今後は、ああいう状況にも上手に対処できるようにならねばならないし、時計を進めてポインツを得ること。

チームはそれをとてもよくやっていたが、われわれはもっと無慈悲に、もっとクリティカルになる必要がある。よりプッシュして試合を殺すために。

(あなたの戦術は、昨シーズンの問題を解決するために設計されたもの?……)

それがわたしの仕事だ。相手にはより大きな問題を与え、相手のつくる問題に対応し、試合に勝つにふさわしい権利を得るために最高のプレイする。そうすれば、試合に勝てる最高のチャンスを得ることになる。

それをやるために、われわれは毎週正しい選手を選ぶ必要があり、いいスタートをするだけでなくいいフィニッシュをして、試合の終盤では選手を入れ、試合に勝てるようにとても役立ってもらう必要がある。

(ブカヨ・サカはこのリーグとヨーロッパでベスト選手のひとりになりつつある?……)

それがわたしが彼に求めていることだし、すべての選手が毎日欠かさずおのれのベストヴァージョンでいてほしい。それが彼らができる唯一のことだ。そして、そのヴァージョンがどれだけ優れているかは、どの選手も理解が難しい。なぜなら、われわれにもわからないから。

彼らは毎日とてもそうなりたがっているし、それが起きれば、彼らは進化する。間違いなく、彼らはよくなるし、いい競争をする。そして、彼らはどうすればもっとよくなれるのか、効果的な決断ができるのか理解するようになる。

(今日のガブリエル・マルティネリのパフォーマンスについてと、今シーズン彼に期待すること……)

あれがガビだね。彼はいきいきしている必要があり、エナジェティックである必要があり、チャンスをつかんだらそれに向かっていく必要がある。

今日の彼で、わたしはすごく好きなところがあったし、そこは2週間まえはそれほどでもないものだった。それは彼がかんたんに相手にボールを渡してしまい、彼がトラックバックしていたもの。なぜなら、そこが決定的だからだ。

ガビが前や後ろに向かっていくとき、彼はベスト選手のうちのひとりであり、今日はもっとも危険なひとりだった。彼が違うリズムでプレイしているときは、それがノーだ。

(ボスとして今日のエディが爪痕を残したことにどれほど満足している?……)

彼にはうれしいことだった。なぜなら彼はロールモデルだから。彼はガビー(ジェズース)の不在中、とても失望していた選手だ。ファイナル(コミュニティ・シールド)でもスタートできず。彼がファイナルでフィールドに入ってきてやったことは、試合を変えることだった。あれはナンバーワンだ。

そしてふたつめは、彼が今週いかにトレインしていたか。彼の姿がこう伝えてきたのだ。「ガファ、もしぼくがプレイしないなら、あなたは目の見えないひとです」と。

多くの選手が「なぜぼくはプレイしていないのか」と云う。そして、説明が必要になる。ほかの選手たちが、自分たちがいかにプレイにふさわしいか理由を述べるが、それこそが正しくエディのやっていることだ。まさにそれが彼がやっていることであり、彼がピッチに入るとき、彼はよくパフォームする。それははっきりした例であり、全員にとってのいい例である。

(われわれはもっと速くボールを動かす必要があるのでは?……)

とくにセカンドハーフ、とくに2-0でリードしたとき、リズムは維持されねばならない。われわれは、今日の試合ではとても速いリズムがほしいとは話していた。なぜなら、暑かったからピッチが乾くだろうし、遅くなってしまうから。

ロウブロック、クリスマスツリー、そして遅いプレイ。すべてが相手に利する。われわれは、そうしたものを排除する必要はあった。

(試合前サポーターたちがステディアムに入るのに問題が起きた件……)

わたしのポジションからは、それについて彼ら全員に謝罪したい。クラブからもそうで、スピーカーとしてわれわれも謝罪する。われわれは、起きたことを調査して、改善する。

それと、忍耐強く待ってくれた皆さんには感謝したい。PL試合にふさわしい雰囲気のために、キックオフの遅延を許してくれたレフェリーたちと、フォレストにも。

(デクラン・ライスのリーダーシップにはどれほど感心している?……)

彼にはとても素質がある。今日観られたように、あれは2分か10分かわからないが、彼の動き、彼のコーチング。彼のドレッシングルームへの関与のしかた。彼はそのポジションを楽しんでいると思う。

もしかしたら今日、彼は2ゴール取っているべきだったかもしれない。彼は考えないで、ただ行動している。彼がやっていることに、わたしはとても満足している。

以上

 

アルテタが「獣のようにトレインしていた」エディ・エンケティアを大絶賛。彼は、ことあるごとに称賛されていて、ほんとうにミケルはエディが大好きなんだなあと。

エディのプロ意識といえば、やはりこれを思いだずにはいられないだろ、マイフレンド?

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

6 Comments on “【マッチレビュー】23/24EPL アーセナル vs ノッティンガム・フォレスト(12/Aug/2023)予測不可能なチームを求めて

  1. ハヴァーツはまだまだですかねぇ
    9番の位置になった時はそこそこ動けてましたけど、何か周りとの連携がイマイチと言うか
    ライスやティンバーがあっさり馴染んだの見ると物足りなくなるのもわかります
    エディは今回仕事しましたけどジェズスいないなら9番はトロサールのが見たいかなぁ

  2. 警戒しててあのパターンしかないのに早速失点してるのは何だかなあって感じでした。
    攻撃に関しては上手くいってない部分は伸び代なんでしょうね。きっと。

  3. 相変わらずのサブ下手には全く同意です。
    駒の配置は柔軟でも駒の選択は動脈硬化でまたボロが出そう。
    スタメンじゃなければ意味が無いというバログンもきっと同じ気持ちなんでしょうね。

  4. 普段の可変の仕方だと2CBの左CBから3CBの左CBになるけど、今回は左CBから真ん中のCBに移動しなくてはならなくなるから、よりプレス耐性の高いサリバになったのでは。ティンバーの位置にもガブリエルはおけるけど、攻撃のことを考えればティンバーか冨安というチョイスなのかな。そこまで意外ではない、妥当な選択だとは思いました。まだプレシーズン継続というか、序盤は色々試したいのでしょうかね。その志は買いたい。ただ攻撃の枚数を増やした効果はこの試合そこまで見えませんでした。ライスが上がって、その代わりにウーデゴールやハヴァーツが下がってきてしまってはあまり意味がない。攻撃が何枚いようが、テンポ良くボールを回し続けないと相手はそこまで怖くない。ポジショニングが曖昧な選手のせいで、パスの出しどころを迷う場面が多かったように見えました。新加入組ではハヴァーツがむしろ一番気の利くポジショニングができていて、ライス、ティンバーはまだまだという気がしました。ライスは気合入れて動きすぎ、ティンバーは自分の役割をまだそこまで理解していない。

  5. まずは3ポイントが一番。サカやネリにオーバーロードするパターンがもっとあれば彼らが生きると思うのですが、ホワイトの一度だけだったような。エディがらしいゴール決めたので、ひとまず序盤は彼の得点力に期待ですかね・・・COYG

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *