楽しいPLの時間がやってきた。やっぱり週一の試合だと、ブランクが長くてまいる。
さて、今回のアーセナルの相手はWHUことウェスト・ハム。
ミケルの師匠モイーズのチームであり、いまではわれらがメインマン、デクラン・ライスの古巣。直近3試合で勝ちなしという、最近はやや相性の悪い相手でもある。
アーセナルはもちろん、先週リヴァプールを撃破して3連勝中と勢いがある。どんな試合になるか。
日曜の試合をプレヴューしてゆこう。
アルテタの試合前コメント「(セレブレイションは)ゲイムへの情熱と感情」
昨日行われた試合前プレス会見。AFCオフィシャルサイトより。
(チームニュースについて。ジンチェンコとトミヤスは?……)
アルテタ:まだ何人か考えているものたちがいる。彼らもとてもよくなっているし、明日にはトレイニングセッションもある。何人か戻ってくることを期待している。とても競争力あるスクワッドで行けるように。
(サカのフィットネス?……)
彼は今週回復しているし、大丈夫そうだ。
(セレブレイションポリスについて。リヴァプールの勝利のあとセレブレイションに注目が集まっていることには驚いた?……)
ノー。なぜなら今日聞かされていたから。わたしはそのことは何も知らなかったんだ。でもわたしは好きだけどね。アウェイマネジャーたちがエミレーツでピッチにひざまずくのを観てきた。とても偉大なマネジャーたちがピッチに入っていくのを観てきた。タッチラインを歩き回るのを。すべてPLで観たものだ。
個人的にそれが大好きなのは、つまりそれはゲイムへの情熱と感情をもたらすからだよ。それが自然に、ユニークなかたちで行われるなら、わたしはそれはグレイトなことだと思う。
これはわたしの意見であり、多くのひとがわたしとはかなり違うのかもしれないね。
(オーデガードがアーセナルのフォトグラファーと祝っていた件……)
それは、彼らの間柄から起きたことだ。毎日ここのトレイニンググラウンドでやっていること。
だが、ひとにはひとの意見がある。何かを公の場で行えば、意見はされるものだ。ポジティヴなものもあるし、ネガティヴなものもある。それがわれわれの仕事だ。それをすべて受け入れ、それでもそれが正しい振る舞いだと考え、それは失ってはいけないものだと確認する。
(試合後にあれだけ大きなセレブレイションになった理由……)
わたしはたくさんの試合を観ている。3試合め、6試合め、8試合めでもマネジャーとチームが大いに祝うことがあったし、ファンもそうだった。このリーグで勝つことはとてもタフなんだ。あれもわれわれにとっては間違いなくビッグマッチだった。
ホイッスルで、それがいかにわれわれにとり意味があったかわかったはず。ステディアムとアトモスフィアはすでに全然違っていた。あれはグレイトな日だった。
(ブルーカードの提案、フットボールにおけるシンビンについて……)
いつになるかはわからないが。決断、テクノロジーにはやることもたくさんある。われわれが、それに準備ができているのかもわからない。
(それはよいアイディアなのか、悪いアイディアなのか?……)
さあね。このレヴェルで導入されるまえに、テストがうまくいくことを望んでいる。
(正しい判定が14%増加しているというVARはうまくいっている?……)
もしそれが事実でわれわれがいくらかでも進歩を感じているなら、それは非常にポジティヴなことだ。それこそわれわれが耳を傾けることだし、期待していること。
(VARは未来?……)
それはわたしに関与できることじゃない。現時点でそれはそういうものであり、われわれはルールに従ってプレイしなければならない。そうしたスタッツがあるとして、もし正しい方向に向かっていけているのなら、ぜひそれをつづけようじゃないか。
(チームがいかにして3連敗からバウンスバックしたのかについて。その最初はウェスト・ハムだった……)
まずなにより、それは選手、スタッフのリアクションである。サポーターもそう。
あるべきチームになりたいが、試合に敗れば、違う姿になりたいと思う。なぜなら敗けたから。そうなれば、われわれは自分たちがなりたいものでも、自分たちがこれが自分たちだと主張するものでもない。
わたしが観たものは、同じ方向へ進んでいこうとか、もっとよくしようとか、もっと効率的になろうとか、そうすれば結果は来る。それがわれわれがやったことだ。
(デイヴィッド・モイーズとの対戦……)
彼は経験あるマネジャーであり、チームからベストを引き出すことには極めて長けている。彼はそれをさまざまなやりかたでやる。
彼はグループのマネジも非常にうまく、試合がギリギリのときでもそれを理解するとても競争力あるマネジャー。相手を罰するときを待てる。
彼のやってきたことも、彼がウェスト・ハムでやっていることもすんごい。
(この3試合で10ゴール決めている件……)
よりアグレッションをもってプレイしていて、ゴールを決めている。
このゴールの量をスクワッドでシェアしていることは、とてもとても重要。なぜなら、今シーズンわれわれは長期にわたりビッグプレイヤーたちを失っているのだから。それでいてとても競争力がある。
それこそ、われわれが継続していく必要のあることだ。
(Kalvin Phillipsがマンシティでうまくいかなかったことに驚いた?……)
わからない。わたしは自分たちの選手をクリックさせるので精一杯だ。それは彼らの問題だろう。
(われわれはブルーカードでフットボールをさらに複雑すぎるものにする危険がある?……)
わからない。わたしが思うに、すべてはそれを単純化しようという意図で行われてきたのだろうし、もっとそれをはっきりさせて、最高に難しい判断からミステイクをなくそうとしている。一瞬のあいだの、センチメーターとかミリメーターについて語っているのだ。
だから、何事もこのゲイムを進歩させるために行われてほしいし、もしそうなら、それは試す価値はある。
(アーセナルへの批判はアンフェア?……)
それには同意しない。わたしの人生において、わたしがこの5日間に聞いたものはすべてポジティヴだった。もっとネガティヴな部分を聞きたい? あるいはもっとポジティヴな部分?
わたしは、そこには大いにポジティヴネスがあると思う。ちょっとした批判があっても、そこにフォーカスするなら、それしか見えなくなる。それは、自分のパースペクティヴによるんだ。
わたしが道を歩けば、われわれのやっていることについてたくさんの賞賛を受けるし、誇らしい。だから、わたしにはそういう印象はまったくない。
(ガブリエル・マルティネリの可能性……)
彼はもっともっとと要求し、けして満足しない。うまくやっているときでも満足しないし、ベンチにいるときも満足しない! 毎回のトレイニングセッションでも満足しない。だから、これからの彼にはいいことしか起きないはず。
(ジョルジーニョの契約は延長されるので?……)
わたしは彼にとても満足している。わたしから云えるのはそれだけ。契約は、エドゥやボードがマネジする。
だが、彼への称賛、ビッグマッチでの影響力のキャパシティはとてつもない。今回もリヴァプールでとてもよかった。
(マーティン・オーデガードのフォームについて……)
彼の全体的なパフォーマンスと、ボールがないときのアグレッション。あるエリアに入ったときは毎回のように彼が日夜進歩させているスキルを観ることになる。彼はつねに起用できるし、グレイトなシーズンを過ごしている。
(あなたがMFだったころと比べて、いまは選手はよりスタッツで判断されるようになった?……)
以前より比べて、選手についてと彼らがなにをやるかについては、もっと多く知られるようになったかもしれない。だが、いいソースを得られるようになったとは思うが、選手を判断するのはソースだけじゃないから。
(トーマス・パーティのフィットネス……)
彼はとてもよく回復しているが、正確にいつ戻るか云うにはちょっと早すぎる。
(ガブリエル・ジェズースのフィットネス……)
ニュースはない。
(ジョルジーニョをキープしたい?……)
わたしは彼にとても満足している、そうとしか云えない。われわれは、彼がチームにもたらすものや、どうチームをよくしてくれるかを想像していたが、彼はまったくそれをやっているし、あるいは想像していたものよりもよい。
(ロンドンステディアムでのアーセナルの記録の理由?……)
いくつかの理由はある。まず第一に、彼らがとてもいいチームということ。彼らのホームで倒すのは難しい。試合に勝つには、こちらもベストでいなければならない。
(セレブレイティングと成熟にはなにか関係がある?……)
もしわたしがどこかでPLを勝ったらと考えると、その答えはビッグノーになる。なぜなら、わたしはそれを経験したことがあるから。
無関係だと云っているのではないよ。わたしが云っているのは、わたしの経験上ノーということ。だが、誰かは自分の経験だとイエスだと云うかもしれない。それは問題ない。わたしの経験ではノーだ。なぜなら、わたしはセレブレイトのしかたを観てきたから。
(ウェスト・ハムにおけるデクラン・ライスのレセプション……)
それは場合によるし、わたしがいつも云っているのは、カムバックというのはとても難しいということだ。なぜなら、相手は自分たちのチームのサポートに集中しているから。
わたしも、彼がクラブを去るときには非常に感謝されていたところは観たし、彼らが彼にしてくれたことも観た。彼についてのどう語るかも。それもとても重要だ。
(プリンス・ウィリアムとトム・クルーズについて云えること……)
なにを知りたいんだい? 航空救急車についてのチャリティとか、それにどんな取り組みをしているか、救ってきた命の量とか話せるよ。そのサーヴィスを維持するために、われわれ全員からのサポートとコミットメントがある。残念ながら、いまは政府からもたらされるものがないが。
これは誰にでもふりかかかることなんだという理解を増進しなければならないし、わたしは信じられないようなヴィデオも見せてもらった。そしてできる限りサポートする。なぜなら、彼らはライフチェンジャーだからであり、そういうときにエキスパートが必要になる。彼らがやっていることはすごいよ。
会見の後半の様子はこちら。
ライスやビッグガビの影響力が増している件などもろもろの話題のなか、トミヤスに関する興味深いやりとりがいくつかあるので、そこだけ訳す。
(トミヤスは外部から観ると非常におとなしいように見えるが、彼のパーソナリティのどこが好き?……)
彼のことはハグしたくなっちゃうね! ずっとそうしてたいよ。彼はいつもニコニコしていて、いつもポジティヴ。彼のひとの世話をするやりかたとか、謙虚さ。彼は愛らしいよ(he’s just adorable)。
(彼が最初にクラブに来たときの印象を覚えている?……)
彼の存在感。身体もTVで観るよりもっと大きく観えた。彼とサインするまで、わたしは彼と直接会う機会はなかったから。それはよい第一印象だった。
そのあとには、彼にはポジティヴエナジーがあるとわかった。いつもスマイルで、彼の目が語っていのは透明性であり、素直さであり。
(あなたは以前彼のフットボーリング教育について話しました。彼が日本でバルセロナアカデミーにいたことはご存知? 彼のなかの原則が観える?……)
イエス。そこは気づいていていたし、わたしはレヴェルごとの教育、育ってきた文化についても話した。
習慣について語るとき、それで誰かの将来を予想しようとするが、彼らのようなものが、毎日どうふるまっているか。それが将来をつくるのだ。
毎日トミヤスが起きてくるところや、彼の仕事や周囲のひとたちを世話するやりかたを観て、わたしは彼にはきっといいことが起きると思っている。
なんという心温まる。。ていうか「かわいくて一日中ハグしたい」って、どういうこと。マスコットかな?