パレスはやっぱりタフだった。リーグベストのxGも、ここまで1敗も伊達じゃない。
しかし、われらはなんとかして勝った。決めるべきひとが決めて。
これでアーセナルは、ニューカッスルA、ウェストハムH、フラムA、パレスHのミッドテーブル4連戦で4連勝。去年2ポインツしか取れなかった4チームとのこのフィクスチャで、今年は12ポインツのパーフェクト。ここだけで昨シーズンより10ポインツ上乗せした。
日々、アーセナルのタイトルを推す声が増えているのもうなずけるというもの。
またしてもセットピース(フリーキック)でのゴールということで、ちまたではさらに「セットピースFC」への敵意?が強まっているものの、これぞタイトルウィナーの勝ちかたである。トップチームが軒並みポインツを落とすなか、しゅくしゅくと3ポインツを重ねトップオブザリーグを守った。Yahoo!
こうしていま順風満帆というアーセナルだが、この試合で残念だったことはケガ人が複数出た可能性があること。大丈夫だろうか。
試合を振り返ろう。
アルテタの試合後コメント「価値ある勝利」
試合直後のアルテタのインタヴュー。AFC公式サイトより。
アルテタ:(去年勝てなかったチームに勝っている)とてもうれしい。わたしは選手たちに云った。おそらくこれは今シーズンでもっとも大きな勝利だったと。今日のわたしは、チームがまたさらなるステップを踏んだと感じている。
われわれは昨シーズンにポインツを落とした3チームと戦ってきて、パレスはもうひとつのチームだった。そして彼らは非常に調子がよい。
わたしはこの試合はとても忍耐が必要であり、イライラさせられるとわかっていた。なぜなら、彼らをオープンにするのはとても難しいから。彼らはあれをどのチームにも行っていて、集中を欠いたりイライラしたりすれば、彼らがオープンにしはじめる。彼らはカウンターアタックで脅威で、オープンスペイスでもセットピースでも危険だ。
だから、わたしはとてもうれしい。チームが示した成熟があり、エブズの素晴らしいゴールで勝つ道を見つけた。クリンシートも。
わたしはマインドセットが際立っていたと思う。われわれのプレイのアグレッションのレベル、いかに主張し、いかに前へ前へと進んだか。その点でわれわれは無慈悲だった。
そして最後にはわれわれが報われた。われわれにはとてもクオリティがあったよ。われわれが頼りにしているのは自分たちの習慣であり、それはとてもとても高い。相手にとってはかなりの困難をもたらす。
(バックラインの充実)こういう類の試合であり、ゴールの決まりかた、相手を倒すことや相手のチャンスの源を断ち切ることの難しさからすれば、結果はたいへんに誇らしいものだ。
モスクに関しては、彼の大きな功績。彼はラ・リーガで一年しかプレイしていなかったはずなのに(※訳注:彼は二年プレイしていたはず)、新しいリーグで要求も高いなか、すぐにインパクトをもたらした。
ピエロがピッチに出たことも素晴らしい。彼のアグレッション、コミットメントは彼の動きの端々に見えたことだろう。わたしは観客に気に入られると思う。ほかの交代で入った選手たちもみな試合を勝つために貢献してくれた。
試合後の記者会見。AFC公式サイトより。
(この勝利の重要性……)
- この勝利は昨シーズンの勝利よりも価値があると選手たちに話した
- 3日ごとの試合のなかでこの試合の難しさはわかっていたから
- これは大きな機会でもあった。私見では組織に関してはいま彼らがベストチームのひとつで、勝つのがいかに難しいか。集中を失えば即罰せられる
- われわれは安定していようとした。自分たちのすべきプレイをするために
- 前半はややスタックしたが、ゴールする道を見つけられた
- 後半は攻撃がよくなり、より流動的になった
- だが1-0では危ないことはわかっていた。今シーズンはどんな相手でもゴールを決めてきたチーム。だから、クリンシートもとても重要だった
(観客がチームとともに試合をプレイしている……)
- それについてはいくつかの瞬間があった
- リッキーが地面に横たわってタックルをし、ジュリアンも同じことをした。ヴィクトルがどのボールも追いかけた
- その他のボールに対しての個人アクションも同じ。このチームはそれがよくなっていると思う
- 観客がチームとともに試合をプレイし、大きな違いをつくる。だから彼らに感謝だ
(前半はパレスに苦しめられた……)
- 彼らの功績。われわれがそれに合わせて何かを行おうとしても、彼らのセットアップがあり、彼らはそこに飛び込まず、おびき寄せられたりもしない
- バックラインにいたふたりのアウトサイドの選手はとてもアグレッシブで、スペイスを見つけるのがかなり難しかった
- そして、彼らがボールを奪った瞬間には、彼らにはMatetaという焦点があり、ふたりのランナーがいて、彼らに対応するにはとても規律がなければならない。なぜならそれを失えば、彼らのふたりのWBのランにさらされてしまうから
- わたしは選手たちに伝えた。長い試合になる。感情的に落ち着いていなければならない。自分たちの攻撃の機会ではとてもダイレクトにプレイしてチャンスをつかもうと。なぜなら、そのチャンスはたくさんは訪れないだろうから
(サリバ、ライス、カラフィオーリのケガ……)
- ウィリーは前半のあと交代せねばならなかった。デクランは前半からノックで苦しんでいて、リッキーも。彼らがどうなるか観てみよう
(みんなシティがヴィラに敗けていることは知っていた?……)
- ノー。わたしは気づいていなかった。わたしがそれを知ったのは試合後
- ほとんどの選手もそうだと思う。彼らはHTに電話をさわることは許されていないので
- スタッフを通して知っていたかもしれないが、彼らがそれを知らなくてよかった
- これはわれわれにとりとてもポジティヴな週末になった。とくにわれわれがやるべきことをやったこと。このリーグで勝つことの難しさを思えば
(エゼのゴールは彼と契約した理由?……)
- イエス。100%
- あのボールストライク。彼は去年やったのととても似ているが、彼がわれわれに対してやったのはコーナーからポストに直接だった
- つまり、彼にはあれをやれる能力があるということ
- たくさんの選手が守るなか、とてもフィジカルでどんなスペイスも許されないなかで、ケイオスをつくり、ビッグチャンスをつくるためにスペイスを開かねばならない
- 彼はとてもいいゴールをした
(マルティネリが試合後に手当が必要だった……)
- その件はチェックせねばならない
- 彼はやや違和感があり、彼もそう云っていた
- 筋肉の問題かどうかはわからないので、明日にはもっとわかるだろう
(サカを後半に交代させた……)
- 彼は病気だった。彼はあまりトレインできておらず、彼がフィットしているかどうかもわからなかった
- だから、今日の起用は彼がそうとうがんばったから
- ドクターがよくやってくれているし、彼にとりベストなコンディションで機会を与えようとしている。それで今日はなんとかプレイできた
- 試合が長引くにつれ、彼も疲れるようになりケガのリスクも高まる。われわれはそのリスクはおかせなかった
(マンシティに6ポインツ差……)
- そういうこと。これはわれわれの功績。なぜなら、われわれはすべての試合の難しさに関わらず、とても安定しているから
- だから、今後もいま自分たちがうまくやっていることをつづけていくこと
- だが、もっと差をつけるために進歩の余地はある
(交代せねばならなかった選手たちについてもっと情報は?……)
- ノー。なぜならわたしにもわからないから
- それに、わたしはそれをあなたがたに伝えたくない。知らないだけだけど
- ウィリーについては、ふたつのことがある
- デクランはわたしもわからない。それはノックだというが、ふくらはぎなのかアキレスなのか、正確にわからないから
(エゼはパレス戦でよく対処した……)
- (ほかの試合と)とくに違いはなかったと思う
- 試合前の彼はつねに超リラックスしている。いつも超スマイル
- 彼は試合でプレイしたくてしょうがない選手で、ほかにふだんと違ったところはなにもない
- 彼の内面では、パレスへの思いはあったかもしれないが。今日は彼には特別な試合だった
(セットピースゴールで勝てたことに満足?……)
- 難しさに違いはない。すべてのゴールに同じ価値があると思う
- われわれは変化に気づいている。フィジカリティが上がるとき、メソッドはより効果的になり、試合はより難しくなっていく
- なぜなら、スペイスを制限できるので、フィジカリーに勝っていく
- いろいろなやりかたでゴールを決められるようになるべきだし、それがみんなでやろうとしていること
(エゼは古巣に対して力強くパフォームすることは簡単だった?……)
- ノー。それはない
- あれこそビッグプレイヤーがやることであり、彼はたしかにビッグプレイヤー
- できればあれが彼にビッグブーストと自信をもたらすといいと思う。ああいうチャンスをもっとつくれるように
- なぜなら、ああいうものこそがシーズンを決めるから
Celebrating another massive club milestone – together ✊ pic.twitter.com/uShEfgQaOR
— Arsenal (@Arsenal) October 26, 2025
ジュリアン・ティンバーの試合後コメント「地に足をつけてハードワークをつづけていく」
またまたビッグパフォーマンス。リーグのベストRBと評判のジュリティンの試合後インタビュー。AFC公式サイトより。
JT:(際立つ守備記録)全員が自分の役割を果たしている。それはとてもよいことで、とてもいい基礎がある。そのスタンダードから始めて、それをもっとよくしていかねばならないし、もっと安定していかねばならない。そしてそれをシーズン全体でやることで、できればそれが美しいサムシングになったらいいなと。
それはぼくらにとても自信を与える。それはぼくらがとてもとてもうまくやっているということだから。それが複数の試合で連続で起きればなおさら。
それは一貫性だとも思う。ぼくらはそれを試合ごとにやっていく必要があり、成長をつづけ、もっとうまくできる部分を観ていく。今後も同じ自信とマインドセットで向かっていく。
(試合について)とてもハードだった。試合前からこれは簡単な試合にはならないとわかっていた。PLではイージーな試合はないが、パレスはずっととてもよくやっている。彼らは今日もそれを示したと思う。対戦するにはとてもタフな相手だ。
だから、彼らを称賛しよう。でもぼくらもだ。ぼくらもとてもいいプレイをしたと思う。タフな試合だったけど、勝つ道を見つけた。そこがもっとも重要な部分だと思う。またクリンシートをキープできたのもいい。自信になる。だから、たくさんのいいことを築いているし、これからもよくなっていく。
ニュートラルでいるのがいいと思う。あまりはしゃぎすぎない。もちろんぼくらはうまくやっているが、まだシーズンの早い時期。試合ごとにやっていくさ。
つぎの試合がもう2-3日後にある。カップ試合。そしてつぎのPL試合もタフ(PLバーンリーA)。だから地に足をつけてこれからもハードワークをつづけていこう。そしてなにが起きるかだ。
Oliver Glasnerの試合後コメント「ミスを罰せられた」
パレスボスの試合後コメント。勝ったので。
OG:ここでチャンスを量産できるチームが多くあると思えない。われわれにもいくつかの時間があったので、それでもっと危険になれたはず。
後半になると、2-3回くらいIsmaila Sarrがポケットに侵入したものの、オーヴァロードするどころかデクラン・ライスにそのボールを奪われた。彼はプレッシャーをかけていたから。
あまりにも時間をかけすぎだった。それがチャンスをもっとつくれなかった理由だ。しかし、いっぽうではわれわれも彼らにあまり多くのチャンスは与えなかった。ひとつの状況でちょっと与えすぎてしまった。
アーセナルがあんなにも早く回復したのは彼らの功績だ。われわれはふたつミスをやり罰せられた。それがこの試合に敗けた理由。












