ヴェンゲル監督の今季限りでのクラブ退団が発表され、アーセナル界隈のみならず、だいぶ慌ただしかった今週。
ホームで戦う今節のプレミアリーグ、ウエストハム戦はこの試合に勝ってポイントを重ねることもさることながら、来週のELアトレチコ戦という大本命に向けて弾みをつけたい試合となる。選手の温存(ローテーション)にも注目だ。
予想スターティン
4-3-3
GK チェフ
DF コラシナツ、ムスタフィ、ホールディング、AMN
MF ウィロック、エルネニー、ジャカ
FW イウォビ、オバメヤン、ネルソン
公式Team Newsによると。オスピナが復帰。ウィルシャーが軽度の足首の故障でダウト。ミキタリアンはアウト。木曜日に間に合うかは様子見。ラムジーがフルトレーニングはまだだが一応フィット。
ここは大きくローテーションを予想。ファーストチームの主要メンバーは思い切って休ませたい。
モンレアルの代わりにコラシナツ、コシエルニはホールディング、ベレリンはAMN、ラムジーはウィロック。ウェルベックはネルソン。ナイルズの使い勝手がヤバい。RBはチェンバースかも。
ボスのみことば
(※プレス会見は木曜に行われており退団発表の前のもの)
ラカゼットとオバメヤンについて語った。まずはラカゼットについて。
ヴェンゲル:彼はまだまだ得点できる。まず怪我があったということだ。彼はしばらく怪我をしながらプレイしていた。そしてまだ彼のファースト・シーズンだ。プレミアリーグのインテンシティに対応しなければならないし、それが得点を難しくしている側面もある。われわれは90%の時間、ファイナルサードに10人いるようなチームと戦っているんだ。
70%ものポゼッションする試合のほとんどでは、ストライカーの仕事を難しくする。自由に使えるスペースがないからね。それにほとんどの時間で3人のCBと対峙する。しかしアレックス(ラカゼット)はアーセナルFCでプレイできるクオリティを持っていることを示しているよ。
オバメヤンについても。
ヴェンゲル:(ELに出られないことについて)そうだね。彼はこの状況になんとか対処しているよ。ある地点からみれば、彼がいることでほかの選手たちを休ませることができるともいえる。
ELの準備をしているときは、プレイできない彼にはハンディキャップになる。それにいまみたいにその試合が非常に重要になってくると、ますますなぜ彼が出られないのか疑問がもたげてくる。
PL2のタイトルを取ったヤングガナーズ。クラブがユースの選手たちへの信頼を見せることの必要性についても語っている。
ヴェンゲル:若い選手たちを信頼していることを見せるのは、わたしたちのクラブにとってとても重要なことだ。
彼らにチャンスを与えない限りは、もし彼らをいい選手だと認めているにしても、彼らをピッチに送り出す勇気を持たない限りは、彼らを本当に信じているとはいえないんだ。現時点で彼らの準備ができているかを見るいい機会だし、彼らにとってもユースチームでの試合だってもっとがんばらなければいけないとわからせることができる。
イングランドを見渡したとき、わたしにはひとつ心配なことがある。プレミアリーグを見てくれ。若い選手がいない。どのクラブもアカデミーは持っているが、いい選手がいても誰も試合に出ていない。何でかって? ユースリーグとプレミアリーグの差があるし、監督にだって勝たなければいけないプレッシャーがあるからだろう。
リース・ネルソンについても。
ヴェンゲル:リースはドリブルができる、パスをするタイプで、相手を出し抜き、チェンジオブダイレクションもあり、いい技術を持ち、クロスの技術も高く、フィニッシュもできる……。才能ある選手というのはそういう素質を持っているものだが、必要にならなければ出てこない。だから彼らにとってビッグステージが重要なんだ。
阻害になっているものについて語るときいつもいうのは、選手が成長するにはそういった類の試合が必要だし、プレッシャーに負けてはいけない。ストレスに打ち勝って、才能を発揮するんだ。そういうことだ。
だからわたしは若い選手たちをプレッシャーのかかる試合、どんな動きも分析されてジロジロ見られるような注目の集まる試合に使いたい。それもフットボール選手になるという学習プロセスの一部だ。
ああ、ボスのユースに対する価値観てやっぱりプライスレスなんだよなあ。もちろんネガティブな側面もあったのは認めつつ……。それでもやっぱりプライスレスなんだよなあ。ビッグクラブはいつも勝たなきゃいけないのはもちろん、そのうえで独自の哲学は絶対いるよねっていう。ToTとか哲学なさそうだもんなあ(悪口です)。
サンティ・カソルラの状況についても。
ヴェンゲル:リーグカップの決勝からしばらく会ってないんだ。彼はリハブに戻ったからね。
彼の不在が寂しいよ。プレス会見では話したことはないが、いやまあ何度かはあったかな、彼が議論の対象じゃなかったとしても、彼が試合にいないのが寂しいんだ。素晴らしいフットボーラーだし、彼に起きたことは残念でしかない。アーセナルにとってもだ。
(ふたたびトップレベルでプレイできるか)
正直にいって、わからない。願わくばイエス。しかしわからないんだ。
カソルラ契約どうすんだろ。ジャックと同じくこの6月で終了。現実的にはあれだけど、ここで契約更新してAFCだってところを見せてほしい。厳しいかのう。
ウエストハムについて
キャロルやハートが出るかどうか注目らしい。詳しくはおググりください。
モイーズ監督ももちろんヴェンゲルの退任にコメントしている。
モイーズ:こんなにも長い期間に渡って彼が仕事を続けてきたことはとてつもない偉業だ。サー・アレックス・ファーガソンがそうだったように。わたしもエヴァートンで11年過ごした。
本物のフットボールピーポーなら彼の行いに感謝するはずだ。彼はプロパーフットボールマンで、呼吸をするように仕事とスポーツに人生を捧げてきた。
ただ、彼がそれをアナウンスしたのがこの週末の直前でなければよかったとは思う。しかしみんながアーセンがフットボール界で行ったことについて感謝している。
モイーズといえば、ヴェンゲルが辞めるとなったときですら「マンUのようになってはいけない」と戒めの対象になってるのが気の毒。マンUでの失敗は一生いわれ続けるんだよなあ。もし彼がマンUの誘いを断ってエヴァートンでの仕事にこだわっていたら、今ごろはPL’sワンノブグレイテストマネジャだったかもしれないのに。怖い仕事だよ。
タクティカル・エキスパートのマイケル・コックスが最近のウエストハムを分析している。
コックス:アルノウトビッチを従来のCFとして使ってからウエストハムは素晴らしい進歩を見せている。もともと左サイドの選手として加入したが、ラインをリードできるフィジカルとダイアゴナルパスを受け取るいいランニング、CFらしいボックス内での脅威にもなれる。先月のサウサンプトン戦では前半のうちに2得点して3-0の勝利に貢献した。
つまり、ウエストハムが自陣に引っ込んでる間も、アルノウトビッチはひとりでトップに張ることになる。そしてしばしば彼はサポートを必要とする。チェルシーと1-1で分けた試合では、モイーズは後半にハヴィエル・エルナンデスを入れたら、その3分後には同点にした。元アーセナル死刑執行人のアンディ・キャロルは、この前の月曜にストーク戦で見せたようにプランBだ。
前回対戦はどうだったか
前回はカラバオカップか。1-0で勝ってるね。
PLはその直前でアウェイでスコアレスドローだった。2連戦だった。
【マッチレビュー】17/18EPL ウエストハム vs アーセナル (13/12/2017) 悪い流れを断ち切ることができないガナーズ
試合結果予想
WhoScored.com 1-0でホームチームの勝利
BBC SPORTS(ローロ予想) 2-0でホームチームの勝利
SKY SPORTS(ポール・マーソン) 2-0でホームチームの勝利
ウエストハム相手にホームで予想得点がやや控えめなのは、やはりローテーションが想定されているからだろうか。
以上
ボスが退団することになって、アーセナルは残り試合はもうすべて負けられなくなったよな。ここで負けようものなら、それこそ玉ナシだし、全フットボール世界から軽蔑されるだろう。いま一致団結しなくていつするんだという。100歩譲ってクオリティ不足はしょうがないにしても、気迫のないプレイなんて絶対に許されない。それは選手たちが一番感じているはず。
アトレチコにだって不甲斐ない戦いは許されないし、その後はさらにPLのマンU(A)がある。COYG