ついにこの日が来てしまいましたな。
アーセン・ヴェンゲルが去ることになった昨シーズンから、ヨーロピアンコンペティションで最高の舞台に立つことは能わず、2シーズン連続という不本意なかたちでヨーロッパリーグを戦ってきたアーセナル。
セミファイナルで散った去年の悔しさを糧に、今季こそはと奮闘につぐ奮闘。紆余曲折を経てなんとかここまで勝ち上がってきた。
そしてついに、来シーズンのチャンピオンズリーグ出場という悲願達成を賭けた、アーセナルにとってはまさに18-19シーズンを決す重大すぎる最終決戦がやってきた。。
これが今シーズン最後の試合。勝って有終の美を飾りたいですお願いします。
まずはコメント集から。追って試合予想や試合のみどころなどを確認していこう。
先日のUEFAメディアデイ以降、エメリはもちろん、多くの選手が多くのメディアでコメントを残している。できるだけカヴァーしたい。まずはエメリから。
なお試合前?プレスカンファレンスとしては先週のコメントもある。未読のかたは当ブログの先週記事もご参照願いたい。
ウナイ・エメリのコメント「アーセナルをいるべき場所に戻す」
Emery: “Hazard está entre los cinco mejores del mundo”
ゆうべ雑に訳してツイートしたところ大きな反響があったEl Mundoのインタヴューより。
スペインメディアのインタヴューということで、グアルディオラについて突っ込んで語っていたりなど、いつものイングランドメディアの取材したものとは違っていて興味深い。語力(語彙力)のせいだろうけど、内容も深い。
ここからELに関するコメントだけを抜粋。
(アーセナルにはタイトルが必要です)
エメリ:タイトルの約束はできないけど、そのために戦うことは約束したんだ。ヴェンゲルがこのクラブにやってきたことはとても大きい。彼はアーセナルのプレイをより流動的でカラフルにした。しかしちょっとづつ競争力が失われていってしまった。ラウル・サンレヒやオーナーたちとの面接で、わたしが雇われることになった理由がそこにある。
経済的なポテンシャルはユナイテッド、シティやリヴァプールには及ばない。しかし歴史とストラクチャではアーセナルはヨーロッパのトップ10クラブだ。またいるべき場所に戻らねばならない。
(ファイナルは最初のステップですか?)
タイトルだけじゃない。CLへの復帰のためだ。われわれはチェルシーをよく知っている。彼らはクオリティと高いフィジカルレヴェルがある。
(アザールを止める特効薬は?)
アザールというのはいまの選手だね。そのいまが決定的だ。それこそわれわれが避けねばならないものだ。チェルシーは彼らのおかげで勝てるチームになっているし、その才能はメッシやクリスチャーノ、ネイマール、サラーにしかないもの、彼は世界ベスト5に入るプレイヤーだ。たとえば彼は2度PLを取った。もっともそれはチームとして取ったものだけどね。トテナムのように組織されたチームだ。
(4つのイングリッシュチームがファイナルにいます。スパニッシュはいません。だいぶ時代が変わりましたね!)
それは説明できるよ。PLは収入の面で最強レヴェルにあり、選手獲得ではそれがダイレクトなインパクトになる。3人のベストプレイヤーであるメッシもクリティアーノもネイマールだっていないじゃないかと云うかもしれない。それはそうだが、その後につづくクオリティはほとんどがここにいる。
それにPLはそのモデル自体がよりヴァーサタイルなんだ。ヨーロッパのもっとも競争力のあるコーチがここに来ている。グアルディオラ、クロップ、ポッチェティーノ、あるいは以前のモウリーニョとか。過去数年はPLを取ることがプライオリティで、コンチネンタルトーナメントは後回しだった。それが変わったんだ。いまではよりヨーロッパを意識するようになり、こういったコンペティションでの成功によって、さらなる成功を求めるようになっている。
(エジルとオバメヤンはチェルシー戦ではどちらがより必要でしょう?)※エジルとオバメヤンの重要性について語るくだりを受けて
ふたりともだ。ファイナルというのは、いつもの試合よりももっと要求されるものが高い。
(セヴィーリャで3つのELタイトルを取っていることがチームのアドヴァンテージになりますか?)
そのあたりの経験はあるが、それも変わりやすいもののひとつに過ぎない。
(ではかつてカンプノウで6-1で敗退を喫したことは?)
わたしはいつも云っているのだが、たとえポジティヴじゃなくても経験というものはすべて尊いんだ。敗戦のあと、個人的な問題について再びビルドせねばならなかった。なぜならそこにはいつも自分ではどうしようもできないことがらがあるからだよ。いくつかは自分の責任だが、ある部分はレフェリーのせいだったりする。
云ったように、VARがあればもうCLに出場できていたかもしれない。わたしは完璧にそれを支持する。なぜならそれはフットボールにジャスティスをもたらすから。もちろんそれが実装されるにはさらなる進歩が絶対必要だけどね。
(フットボールの理由でなくヘンリク・ミキタリアンを失っています。アルメニア人としてアゼルバイジャンへ行く危機感のせいであり、Nagorno Karabakhのコンフリクトも影響しています)
アルメニア人たちの誰もがアゼルバイジャンでは安全だと感じられない。そしてアルメニアではアゼルバイジャン人たちも同じように感じる。セキュリティを保証されるまでは誰も安全だと思えない。
バクを選んだUEFAの決定とその説明を拒んでいることはミステイクだ。しかし、実際はUEFAが問題なのではなく、問題はあくまで政治だ。またそこに戻るんだが、これはナショナリズムの問題なんだ。バスク自治州ではとても困難な政治風土がある。わたしはバスクとしてもスパニッシュとしても、その点では問題を抱えていないが、統合への努力は必要だろう。わたしはスペイン人としていまそれをイングランドでやっているよ。
グラニト・ジャカのコメント「CLに出れないとか。もぅマヂ無理」
ジャカが『Mirror』のジョン・クロスのインタヴューに応えた。
ジャカ:ぼくらはCLに出場していなければならない。2年も出ていないんだから、来シーズンは出場する必要がある。
選手全員、ファン、クラブ、みんながベストチームを相手に戦いたいと思っている。そしてベストチームはCLにいる。
シーズンについてはみんなで話すよ。あれがよかった、あれが悪かったと。もしELを取ればまた話すだろう。
いいシーズンを過ごしたと思うけど、最後の5試合は少し自分たちを見失ったところがある。しかしELのファイナルまで到達したし、トロフィを取ってCLに出るチャンスがある。ぼくらがそいつをいただくよ。
過ぎたことについては話さないよ。ファイナルについて話さなきゃならない。PLではどうにもできないからね。もう終わったんだ。
ぼくらがいま変えられることはELで勝つことだ。そしてCLに戻る。
(エメリのEL3連覇について)ぼくらはそのことについてあまり話さないんだ。もし4回めを勝てば初の記録でしょ。単独でトップというのはナイスだよね。
ELで3回もファイナルに出ていれば経験豊富になるだろう。どういう気分になるかもわかるし、プレッシャーやチーム内がどうなるかもわかる。彼はプレッシャーを取り除いてくれるだろうが、ファイナルなんだから当然プレッシャーはつきものだ。
今回のファイナルが示しているのは、このリーグがどれだけ強いかってことさ。世界で最強のリーグ。スペインよりもね。スペインでプレイしたことはないけど、ドイツではプレイしていたよ。そしていまはここでプレイしている経験から云えば、イングリッシュリーグが最強すぎる。
パパ・ソクラティスのコメント「ミキやケガの選手のために戦う」
ソクラティス:(2-0で勝った1月のチェルシー戦)あれはいい試合だった。ぼくらは彼らよりもっといいチームだよ。チェルシーもいいチームで、とてもいい選手たちもいる。リスペクトするよ。でもぼくらは恐れない。これはひとつの試合だし、ひとつのファイナルだ。そこにいることがうれしい。勝ちたい。来年のCLでプレイしたいんだ。
(エメリについて)彼はぼくのキャリアのなかでもベストなコーチだね。ぼくは彼の下でたいそう成長したし。1年か2年、3年前よりも速くなっている。よりいい判断力がついたと思うし、彼はたくさん個人コーチをやってくれるんだ。何人もの若い選手が出てくるのはそのせいでもある。
(アザールについて)彼はとてもいい選手だけど、こちらにもとてもいい選手はいる。もちろん、こっちも対策をするしあっちも対策をする。当然だね。ファイナルなんだし。ぼくらにはオバメヤン、ラカゼット、エジルがいて、彼らにはイグアインやジルーといったいい選手がたくさんいる。ひとりにフォーカスするってことはないよ。チームに対してだ。だってファイナルはチームで勝つんだから。
メッシやロナウドみたいなのがチャンスをつくって2、3点取るみたいな試合があるけど、ファイナルでカップを勝ち取るのはいいチームのほうだと思うよ。
(ELファイナルに出場できないミキタリアンについて)ぼくが彼の立場だったらマジで最悪だね。彼が一緒にいないのがとても悲しいよ。彼はいい選手だしビッグプレイヤーでもある。ときには政治的なことやフットボールに関係ないことがあるけど…… もちろんみんな悲しんでる、でもだからこそぼくらは彼やケガをしている選手たちのためにプレイしなきゃいけない。UEFAに何か云う立場ではないけど、彼らは何年もこれに取り組んでいてぼくらよりもよっぽどよく知っている。今回ぼくらに起きたことはいいことじゃない。
(ジンクスについて)以前にぼくは試合にひとを招待したことがあって、それで勝ったんだよね。呼んだ以外のほかのひとたちは「置いてきた」。なんだかおまじないみたいだけど。今回も4、5人は来る予定だよ。彼らが幸運をもたらしてくれるといいな。
Thank you my friend ???????? Win it on Wednesday, C’mon guys???????????????????????????? @SokratisPapa5 #COYG @Arsenal #AFC #UEL #Final #Mkhitaryan https://t.co/LAdPSgfTJd
— Henrikh Mkhitaryan (@HenrikhMkh) May 27, 2019
アレックス・イウォビのコメント「エメリに感謝したい」
イウォビ:ぼくはチームに入れてもらえて、たくさんの試合でプレイできた。彼(エメリ)はぼくをとても信頼してくれた。それには感謝したいんだ。
とくにぼくみたいな若い年齢でたくさんの試合に出られたことは誇らしかった。でもまだぼくの道のりは長いし、彼もまたクラブで長い時間があるだろう。
みんな戦っているんだ。ぼくらだけじゃなく、彼もね。彼は選手たちといいケミストリーがあって、それもここで見ることができる。
ファイナルまで連れて行ってくれた。正しい戦略があって正しいときに正しい選手を使う。彼のためにもファイナルでベストを尽くすよ。
ぼくは若いときからアーセナルで勝つというのが夢なんだ。でもこんなところまで来れるとは思ってもみなかった。
こんな大きなファイナルでプレイできるチャンスがあるのはすごいことだ。でもこのことが、アーセナルアカデミーのユース選手たちにもこのレヴェルでプレイできるチャンスがあることを示しているんだよね。
たくさんのチャンスがあり、もしやり遂げることができると信じつづけることができるなら、ぼくよりももっとよくなれるかもしれない。
(ELについて)オーバとラカがいるんだから、得点のチャンスはかなりあるだろうね。
ベルント・レノのコメント「もちろんファイナルでプレイしたい」
『Kicker』より。
レノ:2012年のミュニックでのCLファイナル、バイエルン v チェルシーは観ていたよ。
(バクでの開催について)ひとつのコーナーはレッド、もう一方はブルー。バクでだって(ステディアムは)レッドとブルーであるべきだったのに。それがフットボールなんだ。でもそれは起きそうにない。バクのひとたちもフィナーレを楽しみにしているとは思うよ。
ミキタリアンがそのせいでプレイできないなんてスキャンダラスだ。彼はシーズンを通してハードワークしてきたのに、政治的な理由からファイナルに来ることもできない。政治的な理由から選手がプレイできないなんてことになるなら、それは正しいことではない。
彼の決断は完全に理解できるものだ。ただ彼には申し訳なくて、悲しいんだ。
(UEFAが開催地をバクに決定したこと)まったくハッピーではない。結局、ファン、ステイディアムのムード、ミキ、みんなが被害を被ってる。フットボールにとっていい兆しではない。
(ボイコットについて)それは可能だったと思うが、まずクラブが傷つくことになる。クラブはタイトルがほしい。CLに行きたい。もしアーセナルとチェルシーが試合を拒めば、UEFAから排除されたかもしれない。それは穏やかじゃないね。
チェフとのどちらがファイナルでGKを務めるかにも注目が集まっている。『Kicker』via Metroより。
レノ:ペトルにはグレイトなリスペクトがあるよ。仲だってとてもいいしね。彼は全幅の信頼に値する。ぼくも彼を大切に思ってる。
でもぼくはコンペティターなんだ。ぼくはいつだってプレイしたい。ファイナルならなおさらだ。良心の呵責を感じてるときじゃないね。
ぼくには「プレイしなくてもいい」なんてことは云えない。プレイしたいよ。それがぼくのマインドセットなんだ。でも(もしエメリがチェフを選んでも)受け入れないといけない。一番重要なことは勝利で、誰がゴールを守るかではない。
ELタイトルはぼくの最初のビッグタイトルになるんだ。みんながまた(CLの)アンセムを聴きたがっている。
木曜から日曜のリズムはあんまりよくないんだよね。だってリーグではいつも苦しんできたから。もしぼくらがファイナルで敗けたら。それでもぼくらのシーズンは良かったと思うよ。がっかりだけどね。
これまでのビッグマッチのときのように、相手サイドのコメントも少しフォローしておこう。
マウリツィオ・サリのコメント「モチヴェイションの問題はある」
ELファイナルとかもうどうでもよくなってね? 今シーズン限りでの解任が噂されるチェルシーのボスのコメント。なんでも来シーズンはランパードが来るんだとか。ごたごたしているなあ。
サリ:この10ヶ月の仕事のことなど関係なく、90分間だけを全力で戦えと? 正しくないよ。それは正しいやり方ではない。わたしの仕事にハッピーでないのなら、あなたもハッピーじゃないはずだ。
わたしの未来は水曜(のCLファイナル)にあるんだと思っている。いまはファイナルのことだけを考えねばならない。わたしにはまだ2年の契約があり、現時点でのどのクラブの接触もない。ファイナルのあとでまずはクラブと話さねばならないね。わたしに満足しているかそうじゃないのか。それが知りたいんだ。それだけだ。2年以上も契約があるんだし。
以前にも云ったように、PLに残れればそれはとてもハッピーだ。チェルシーはPLでももっとも重要なクラブのひとつだ。そう思う。だからわたしはとてもうれしいんだ。しかし、この状況については話し合う必要がある。これもノーマルなことだけどね。毎シーズン、クラブとはそのときの状況について話し合うんだ。こんなふうに。
(ポストシーズンのフレンドリーマッチ)オーナーもそこに来ていたよ。もちろんルーベン・ロフタス・チーク(※アキレステンドン断裂の重症)のことを訊いてきた。たった1分話しただけだ。ロフタス・チークについてだけ。
バクはファンにも大きな問題になっている。別の場所でプレイするほうがよかったんじゃないかと思うよ。でもどちらのチームにとっても状況は同じだ。3万人のファンがそれぞれいるなかでプレイするほうがずっとよかったがね。どうせなら、ファンやチーム、みんなにとっていいものにしてもらいたかった。
(ミキタリアンの件)それはほんとうにがっかりだ。なぜならピッチで彼を観たかったからだ。こんな状況ではひとりの漢の決断を支持するよりない。選手としてとかじゃないよ。漢としてだ。
(チェルシーのモチヴェイションについて)それはリスクだね。もちろん。一方でプレッシャーについても考える必要がある。現時点では相手よりモチヴェイションが低いというリスクはあるが、おそらく彼らのほうがよりプレッシャーがあるだろう。お互いにポジティヴとネガティヴがある。
このファイナルをCLを賭けて戦うような状況にはしたくなかった。2ヶ月前にも話したように、PLを通してCL出場を決めたかった。トロフィはほしかったものだよ。だからファイナルはとても重要だ。CL出場のためではないが、われわれはトロフィにふさわしいと思う。
われわれはいいシーズンを過ごしたと思う。もちろんたくさん問題はあったけどね。ふたつか3つの試合をかなり悪い感じで落とした。しかし最後にはとてもいいシーズンだった。いまELのファイナルを戦う。このシーズンはいいシーズンだったが、もし勝てたらそれがワンダフルなシーズンになるだろう。
ダヴィド・ルイスのコメント「ウナイはELの勝ち方を知っている」
PSG時代にエメリの下でプレイしたこともあるというルイスのコメント。『Mirror』より。
ルイス:(チェフは)ファンタスティックだね。グレイトな人間で、グレイトな漢だ。ぼくが一緒にプレイしたなかではベストのGKだよ。ともに仕事ができた真のプロフェッショナルのひとりさ。
ペトルにはこちら側でプレイしてほしかった。彼にはいいプレイをしてほしいけど、ぼくらが勝ちたいね。
これはまた完全に違う。ビッグロンドンダービーで、ビッグな相手で、ハイレヴェルのライヴァリーがあって、誰もが勝ちたがる、誰もが自分のクラブのために全力を尽くしたくなる。だからがんばるつもり。
アーセナルはよくやっているよ。変化は簡単じゃない。とくにアーセン・ヴェンゲルが長いことそこにいたあとではね。
ウナイが来て新しいフィロソフィを築こうとしている。選手たち、ファンたち、クラブからの信頼を得ようとがんばっている。アメイズィングなジョブをやってる。
彼(エメリ)はグレイトなひとだよ。グレイトなコーチであり、グレイトな人間だ。このコンペティションではとくに。彼は勝ち方を知っている。
それがアーセナルがここにいる理由だよ。ウナイがファイナルにいる理由さ。ふたたびね。それこそぼくらが改めて認識せねばならないことだ。アーセナルだけでなくウナイをも倒す必要がある。
彼はグレイトなコーチで情熱的だ。彼は仕事を愛している。スピリットに満ちた、情熱を持ってプレイするチームをつくるのが好きで、それは見ればわかるはずだ。
モダンフットボールでは最初のアタッカーはGKだよ。GKは足を使うことに重きを置かれる。
そして最初のディフェンダーはストライカーだ。みんなが守らねばならないし、ディフェンダーがチームのスタイルを決める。ぼくはボールプレイングセンターハーフであることが好きだね。これはフットボールの進化だ。
ぼくが始めたときのことを思い出すけど、誰もぼくにバックからボールを持ってプレイしてほしいなんて思わなかった。ロングボールを蹴れってね。
それはコーチのスタイルに依るんだ。でもいまではみんながそれを理解している。
イングランドのトップ6のうち、4チームがヨーロピアンファイナルにいる。すべてのチームがバックからボールをつなぐチームだ。ポゼッションをやるチームで、チャンスをつくろうとする。
フットボールとはつまり時間を稼ぐゲームだよ。もしボールを空中に上げれば、時間を失っていることになる。
それがぼくらがバックからつなぐ理由さ。ライン間でボールを受け取れるタレントを持った選手にボールを渡し、そこで違いをつくるんだ。
エデン・アザールのコメント「ただもうトロフィがほしい」
チェルシーのキープレイヤーをひとり挙げるとなれば、もちろんこいつだ。RM移籍についてはまだ移籍金などで決着していないようだが、この試合が青シャツでの最後になるとほとんど認めている。有終の美を飾ろうなんて考えはすぐに捨ててほしい。『Evening Standard』より。
アザール:これはヨーロピアンコンペティションだ。ぼくにとって、クラブ、マネージャー、ファンにとって、重要なものだよ。
ファイナルでプレイするなら、それがCLだろうがELだろうがリーグ・カップだろうが関係ないね。ただもう勝ちたい。ホームにトロフィを持ち帰って祝いたい。
シーズンのはじめにチェルシーでプレイしているなら、みんなは5月末にはどんなトロフィを取れているだろうと想像する。だからこれは重要なんだ。
ぼくらはEFLカップのファイナルで敗けた。だからシーズンの終了するとき、これがぼくらが目指すべきトロフィなんだ。
ぼくはただトロフィがほしい。それだけだ。自分が得点しようがしまいがどうでもいい。もしこれがぼくのラストゲイムになるなら、トロフィを望むね。
それが完璧なお別れになるかって? イエスだ。
(ほかのPLクラブへ行くことはあるか?)ノーチャンスだよ。ぼくはブルーなんだ! この意味は重いよ。この国で別のクラブでプレイするなんてできないよ。
あ、なんかクソどうでもいいコメントを載せちゃったな。
コメント集は以上。追って試合の予想やみどころについてのエントリを。
モチベーションはチェルシーの方が低いが、アーセナルにはプレッシャーがあるか。
チェルシーはごたごたしてるから有利かなと思ったけど、意外とそんなチームがまとまったりしますからね。
PLで4位以内に入れなかったのも相当堪えたが、まだELがあると耐えられた。
今度は本当に崖っぷちだから、負けたら精神的に立ち直れるか不安だ。